まぶらほ
管理人サンと一緒20
暴走する夕菜と、それに巻き込まれ黒焦げになる和樹を、にこやかに見守る尋崎。
「あらあら、式森さん。まっ黒ですね」
「は、、、はひ、、、(プスプス)」
「良いお薬があるんですが、いりますか?」
「お、おねがいします」
麻痺して、ろくに動けない体の和樹へ、尋崎の優しい申し出の声が響く。
そして、深く考えずにその申し出を、受け入れる。
「それでは、、、」
「へっ?」
和樹へ近寄り、彼の頭を優しく膝の上に載せる。
二人の顔が近づき、、、
「(ちゅっ)」
「!#%?」
「「「なっ!!!」」」
額に口付けをする。
その行為に、和樹は固まり、三人は、驚愕の表情を浮かべる。
「はい、これで大丈夫ですよ。体が戻ってきているんですから、気をつけてくださいね」
「は、はい、、、」
尋崎の、にこやかな笑みによって、戻ってきた和樹だが、、、
頬を赤く染めぼ〜〜とした状態で、返事をするのだった。
それが、、、どんなに危険な行為か気付かずに、、、
「し〜き〜も〜り〜」
「か〜ず〜き〜」
「は、はい!(ビクッ!)」
二人の殺気に満ちた声に、和樹は背筋を伸ばしながら返事をする。
そして、、、
「和樹さん(ニコニコニコ)」
「ゆ、、、夕菜、、、(汗)」
満面の笑みを浮かべ、話しかける夕菜。
だがその手には、、、
「あの、、、その光球は、、、なにかな〜〜?(汗)」
両手に特大の光球、、、強力な魔力弾を形成していた。
「それはですね、、、」
「う、うん」
「浮気者のひどい人にぶつけるんです!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
「和樹!覚悟しなさい!!」
「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
「式森!いい加減にしろ!!」
「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ある、のどかで暖かな昼休み。
その一角では、変わった動物の声が、三度響き渡る。
、、、生き返っても、、、大変そうだな和樹よ。
「うふふっ。この間のご褒美として、もらいますね」
、、、尋崎さん、、、火種撒いてどうするんですか、、、