まぶらほ

管理人サンと一緒22

 

 

「、、、」

流れゆく、星明りを車窓から眺める千早。

「、、、、、、」

その想いは、夜行列車の行き先へと、向かっているのか、、、

だが、、、

「、、、、、、、、、ふは〜〜〜はっはっ!!!」

突如、甲高い声を挙げて笑い出す千早。

そして拳を握り締め、、、

「葵学園よ!私は帰って来た!!」

そう、、、叫びだすのだった。

「ふっふっふっ!和樹君、今アナタの本当の奥さんが行くからね(は〜と)

『妄想が暴走するヒステリー』の魔の手から、私が救い出してあげるわ!

灰を返したら、私の出番がもうないなんて甘いわよ!!

そう、、、今こそ私と和樹君が!!!」

簡易座席から立ち上がり、窓から外を見ながら叫ぶ。

「んだよ、、、うっせえな!!」

「お客さま、時間が時間ですので、お静かに、、、」

「あぁん!?(ギヌロッ)」

「「な、なんでもないです、、、」」

文句を言ってきた乗客と、注意した車掌を、『飢えた野生の肉食獣』のような目をした一睨みで黙らせる。

「ふふふふふふふふふ、、、そう、この『真のヒロイン』である私が和樹君に一番ふさわしいのよ。

残り話数は私と和樹君の、ラブラブで甘甘なお話になるのよ!」

、、、原作の『健気さ』は、どこにいったんだか、、、

 

「あとは、、、これだけですね」

自室で、明かりもつけずに、ある一点を見つめる尋崎。

「式森さん、、、あなたは、、、この試練に、、、耐えられるのでしょうか?」

そう、つぶやくと悲しい顔を浮かべる。

視線の先にあるのは、一塊の『灰』

「、、、、、、いえ、大丈夫ですね。だって、、、あなたは『式森和樹さん』なんですものね

それに、、、待っている子達もいますし、、、信じていますよ、式森さん」

だが、彼を思い浮かべ、微笑むと、その瞳に決意の眼差しを浮かべ、『灰』へと優しい笑みを投げかける。

彼らの未来を信じて、、、

「もし戻ったら、私にも、何かしてくださいね♪」

、、、おひ(汗)