牙持つ乙女
03
「月が、、、見えない」
悲しい人、、、『グエン・マクニッシュ』
あなたの事を考えると、、、涙が出てきて月が見えない。
自分で自分を殺すなんて、、、
淋しい人、、、
、、、
、、、、、、
、、、、、、、、、
そんな事するなら、私にいっぱい貢物してからにしてくれれば良いのに。
あんまり大きな物は,、かさばるから現金でも、宝石でも、良かったのに。
そうすれば、こんな想いしなくてもすんだのに、、、
はあ、、、
男運ないのかしら、私?
この間とは違って、せっかくの、お金持ちだったのに、、、
残念、、、
面白くない、と言いつつ、TVを眺めるマーガレット。
そして、ポツリとつぶやく。
「だって、、、『赤』があまりないから」
「『赤』ですか?」
「うん、『赤』。血の赤、、、咲き乱れる血の赤!そして(バシン!!)、、、痛い」
「お嬢様、、、」
「、、、なに?」
「お嬢様が、血の赤を咲かせますか(ニコリ)」
「ううん!(ブンブン)」
「それでは早くお休みになってください」
「うん、分かった」
電波系お嬢様の扱いには、慣れているようだ。