牙持つ乙女
07
「数え切れないほど人を殺してきた。この戦場で」
そう、私はそうやって、生き延びてきた。
この国で、、、
この地で、、、
それが当たり前。
私は、人を殺して生きてきた女。
その天では、私は運が良かったのね。
五体満足な上、こんな美人のまま、生きていられるんだから。
でも、、、
でも、、、、、、
でも、、、、、、、、、
なんで男運は、こんなに悪いのかしら?
今回のも、なんかさえないオヤジだし、、、
はあ、、、私の男運、その分生きる方への運になっちゃったのかしら?
、、、生きていなきゃ、意味がないから、、、しょうがないんだけど、、、、、、
まあ、『ビブリオ・ディティクティブ』とかで、お金持ちからの依頼でココに来たらしいから、
前金で貰っているお金で、色々買ってもらえばいいけどね。
バイクも買い換えたいし、ドレスも新調しようかしら?
この際だから、アンティークも買ってもらうのも良い手よね。
あの店には、いつも世話になっているから、たまにはそっちでも貢献してあげないと。
おっきい招き猫でも買ってもらおうかしら?
そうすれば、私の男運も招いてくれるかもしれないし。