牙持つ乙女
11
「ごめんね」
ベンチに座り、彼の買ったカードを見ながら呟くヴァネッサ。
だが、、、
「ふっ。
オスガキなんて簡単ね。
ちょっと色っぽく迫るだけで、これだモノ。
さ〜てと、データを素早く回収して、ズラかろうかな〜」
、、、女性としての武器を生かし、最大の効果を導き出す女性。
世にも、、、、、、恐ろしい存在である。
今回のクライアントは、女性か、、、
まあ、依頼料さえ貰えれば文句はないけど、、、、、、
そうだ!この人に『男の落とし方』を教えてもらうのもいいわね。
そうすれば、私の男運も少しは良くなるだろうし。
あの落としのテクは、見習うべきところよね。
ふふっ。
よ〜し!お仕事がんばろう!!
製作プロデューサーにまで『男運が無い』といわれた彼女の、、、
正確には『縁がないというか、運がないのか』だが、、、
どちらにせよ否定された、彼女の男運。
それを挽回する為に、彼女は新たな武器を手に入れようとする。
、、、、、、それでも無理だと思うな(苦笑)