ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール観察日記
○月○△日
私は、良い知人に恵まれた。
あの時、心配してくれた『友人』に『姉』。皆のおかげで、私は、、、普通に生活していた。
そして、『妹』と出会った。
『妹』のおかげで、私は、、、少しだけ前に進めた。同じ事を繰り返さないように、気をつけて、、、距離をとる事を覚えて、、、
近すぎず、遠すぎず、、、
そして、『あの子』に出会った。
『あの子』と出会った事で、、、私は、、、変わった。そう、、、思う。目まぐるしく変わる表情。純粋な、、、優しい、、、心。
『あの子』は、距離をとろうとしても、何気ない顔で『どうしたんですか?』と、その距離を詰めてくる。
『あの子』をかまうようになったのは、、、『妹』を傷つけたくないから、、、だったのかもしれない。
『妹』だけにすべての愛情を向けず、、、『あの子』へも向ける事で、自分の心のバランスを取る為に。
でも、それは、、、ほんの初めだけ。
優しく純粋な『あの子』を、、、求めたくなったから。
そう、『あの子』に接しているうちに、『妹』への想いと似て異なるものを感じたから。
私が抱きつくと、困った顔をするけど、それでも、、、そばに来てくれる、優しさ。
そう、、、私は『あの子』に甘えている。
私が、人として欠けているものを、補ってくれる彼女に、、、
だから、、、私は『あの子』の笑顔を、、、心を守りたい。今の『あの子』を、なくして欲しくないから。
その為に、私は、、、『あの子』の騎士になる。
『あの子』の心を護る。
それが私に出来る、『あの子』への恩返しだから。
困ったときは、私がすぐに駆けつけるからね。
だから、、、時々抱きつかせてね♪
で・き・れ・ば、それ以上のこともしてくれると嬉しいけどね(は〜と)
あなただけではないわ。
『あの子』のおかげで、私の『妹』も変わった。性格が丸くなった。優しくなった。
私は、あそこまで『妹』を柔らかくする事はできなかった。
それが、、、たった数ヶ月で、あそこまで変えてしまった。あなたも、私の『妹』も。
そう、、、『あの子』は陽だまり。陽だまりのような暖かさと優しさで、皆を包み込む。すべてを、、、
確かに、彼女自身の外見は、ごく普通。
スタイルが良いわけでも、美人だと言うわけでもない。ごくごく、ありふれた外見だろう。
でも、その心は、、、性格は違う。優しく包み込む存在。
だから、皆が引かれる。
私が卒業したら、『妹』のことお願いね。私も時々、様子を見に来るようにするから。
でも、、、その前に、『孫』とのスキンシップを取らないとね。
うふふっ、いつも抱き付かれている『あの子』を見て、思っていたのよね〜
抱き心地よさそうなんだもの♪
考えてみれば、私は『あの子』との接点は少なかった。
『妹達』のことが一番の接点。
私は、自分の事だけで手が回らなかった時に、『あの子』は色々としてくれたから。
『あの子』がいなかったら、、、『妹達』もあんなに簡単に元に戻ったかどうか、、、
それなのに、、、なんであの時、私と二人っきりになった途端、おびえるの?
私は、ただ『妹達』のことを聞いて、お礼を言いたかっただけなのに!
それに、、、なにこれ?!
なんでこんな面白いものを私に隠していたの『妹達』?!
こういうことは、早く教えなさいよ!!
こんな事なら、あの時『あの子』に色々シテおけばよかったわ。
というか、、、『あの子』が入学したときに気付かなかったのが敗因かしら?
でも、、、まだ時間があるから、色々としようかしら(ニヤッ)