プリーズ 先生! 2時間目

 

 

 

「や、、、やっぱり、、まずいよ先生。

俺、、、その、、、」

パジャマ姿で顔を赤らめ、立ち尽くす桂

その足元には、一組の布団に枕が二つ並んでいる。

「でも、、草薙君、、、風邪引いたら大変でしょ、、、

だから、、、その、、、ね?」

布団の上に膝をついて座る、ネグリジェ姿のみずほ。

頬を赤くし、テレながらも桂に目線で促す。

「でも、、、その、、、」

「良いから、、、ね?」

「う、うん、、、」

そして、二人は恥ずかしがりながらも、ひとつの布団に入る。

 

 

 

『先生は、、、平気なのかな、、、

その、、、俺と、、、一緒に寝る事、、、』

 

『やっぱり、、、大胆すぎたかしら、、、

でも、私、、、なんで草薙君と一緒に寝ようとしたのかしら、、、』

 

 

 

お互いを意識する二人

昨夜までは他人。

今日からは夫婦。

 

 

 

『でも、俺も、、、先生と一緒に寝るのは、、、いやじゃなかった、、、

いや、嬉しかったのかな、、、

昼間も、キス、、、しようとしたし、、、俺やっぱり、、、』

 

『草薙君と一緒に寝る事、、、いやじゃなかった、、、

ううん、私は望んだんだわ、、、

昼間も、彼とキスしようとしたし、、、やっぱり私、、、』

 

 

 

流れる沈黙は、穏やかな沈黙

安らぎを含んだ空気が、二人の間を流れる。

 

 

『俺は、先生のこと、、、』

 

『私は、草薙君のこと、、、』

 

『『好き、、、(なのか)(かしら)』』

 

 

止まっていた少年の時間は、

彼女と出会って加速する。

今までの時を取り戻すかのように、、、

そして二人の想いも、、、

 

加速していく。