がどが〜ど
カタナから拳銃を受け取り、ヌイグルミと共に抱きしめる、サユリ。
「ねえ?」
「、、、なんだ、、、」
微笑みいっぱいの顔で話しかけるサユリに、カタナは気だるそうな声をあげながらも、
うっすらと笑みを浮かべたまま彼女の顔を見る。
しかし、、、
「『結婚指輪』は、別にくれるんでしょ?」
「、、、は?!」
あまりにも突然の、予想もしなかった言葉に、驚き固まるカタナ。
「できれば、ダイヤモンドがついているのが欲しいな♪」
「おい、、、」
「そうだ、荷物、持ってこなくちゃ!やっぱり婚約したんだから、一緒にすんだほうが良いよね」
「ちょっと、、、」
「お料理も作ってあげるからね!」
「まて、、、」
「帰ってくるまで寂しくないように、この子を置いていくね」
そう言うと、カタナの腕の中にヌイグルミを押し込み、自分の家に戻っていく。
荷物を持って、愛するカタナと生活するために。
「、、、話を、、、聞けよ、、、」
ヌイグルミを抱きながら、つぶやくカタナ。
「俺は、、、○リコンじゃない、、、」
その声は人気の無い倉庫に響く。
危険な匂いを常に漂わす、一匹狼のクビに鎖がつながった瞬間であった。
、、、違う意味で、、、危険な匂いだが(笑)
ストイックな行き方を好む男の、末路である。