おね*2

「双子?三つ子??」

ルーム9

 

 

「あっ!」

「どうしたの樺恋?」

湯船につかる二人。

先ほどの事も忘れるかのように、のんびりとつかっていたが、

突然、樺恋が大声を上げた。

「いえ、迷子になった時なんですけど」

「うん、、、」

「まりえさんを呼べば私達、すぐ麻郁さんの所にいけたのでは?!」

「、、、、、、そうか!麻郁の監視が出来るほどなんだから、そのくらい出来そうよね!!」

「はい!まりえさんならきっと出来ますよ!!」

、、、いや、、、確かにあいつなら出来る、、、間違いなく、、、

「ちっ、普段は呼ばなくても来るのに、こういう時には来ないんだから!!」

「そんな事言ったら、まりえさんに悪いですよ。なにか用事があったかもしれませんし、、、」

「樺恋、、、」

「はい深衣奈さん」

「今度から出かけるときは、念のためプリッチ持って行きましょう!」

「はい、そうですね!そうすれば、あんな思いをしなくてもいいですからね」

「そ、、、そうね(テレ)」

「は、、、はい(真っ赤)」

麻郁を見つけたときの事を思い出したのか、顔を赤くする二人。

確かに、、、あれは恥ずかしい状況であろう。

おまけに、知り合いに見られているし、、、

「と、とりあえず、今度から麻郁とはぐれないようにしよう」

「そ、そうですね」

二度と、あのような想いをしたくない。

その想いが湧き上がる二人だった。

 

「ののの~~~~~!!!」

「だめよまりえ。あまり神城君の家に遊びに行っちゃ」

「の~~~~~~~~~~~~!!!」

「もう、私達の正体がばれたらどうするの!」

「のの~~~~~~~~~~~!!!!」

「なんか、、、気に入っちゃった見たいだね、彼達の事」

「もう、、、今日みたいに機能制限かけるのは、負荷がかかるから本当はやりたくないのよね、、、」

「でも、、、、、、そうでもしないと、俺達もデートできなかったですしね、、、」

「ええ、、、私達も監視されているかもしれないし、、、困ったわね、、、」

「のののののののののののののののののののののの!!!!!」

某所では、そんなやり取りがあった。

なるほど、それで登場しなかったのか、、、

 

 

「ふふふ、、、」

現像した写真を見ながら、ほくそえみ影。

「ふふふふ、、、、」

それには、、、夕暮れの街で、二人の女性に抱きつかれて、腰を地面に付いている青年の姿があった。

アングルによっては、公衆の面前で、アンナことをしているように見える写真だった。

「ふふふ、、、ふふふ(ニヤソ)」

、、、な、なにを考えているのかな(汗)