おさな妻日記1

 

 

○月×日

今日、朝、、、起きたら、あの人がいなくなっていた。

夕べは一緒に寝てくれてたのに、何時の間にか、

隣から、消えていた、、、

もう、、、いつも私を置いて、どこかに行っちゃうんだから

私がどんなに心配しているか、分かっているのかな?

 

○月△日

もうアレから三日、、、

まだ戻ってこない、、、

近所のオバサン達は、

『あんなの捨てちゃえば』

とか言っていたけど、そんな事できない。

だって、あの人、、、私がいないと本当に何もできないんだもの。

 

 

「心配かけたな」

「もう、、、」

青年の胸の中に飛び込む少女。

そしてやさしく彼女の頭を撫でる青年

「わるかったな、、、」

抱きついたまま、その言葉に頷くが、、、

「、、、、、、?、、、、、!」

彼女は、彼の左腕に鼻を近づけると、匂いをかいだ。

「ど、、、どうしたんだよ?」

「、、、女の人の匂いがする、、、」

「へ?、、、、!!い、、、いや、、、それは、、、!」

少女の呟きにあせる青年。

「なんなの、この香水の匂いは!どういうことなの!!」

彼の胸倉を掴み詰め寄る少女。

「その、、あの、、、」

「ひどいわ!私という者がいながら、他の女の所に行っていたのね!」

口ごもる青年から離れ、ベッドの上で泣き始める少女

「違うって!たまたま女の人を助けたんだよ!そん時に匂いもついたんだよ(汗)」

ちょっと苦しいウソをつく青年。

真実を話せば、彼女が心配するので、ごまかすしかなかった。

「、、、信じてあげる。でも、代わりに今晩は、一緒に寝てね(ハート)」

笑顔で青年に話し掛ける少女。

そして青年は、ハメラレタとわかっていても、従うしかなかった。

「、、、わ、、、わかった、、、」

なぜなら、彼女がいなくては、何もできないからであった。

 

 

○月○日

昨日の夜、やっと帰ってきた!

もう、心配かけて!!

左腕から女性の香水の匂いがしたけど、あの人にそんな甲斐性

ないから心配はしていないの!

でもね、ちょうど良い機会だから甘えちゃった(テヘッ!)

やっぱり彼を抱き枕にして眠ると、落ち着くな〜。

 

 

女性は、年齢に関係なく、恐ろしいものである。