おさな妻日記8

 

 

「おい!返事しやがれ!!おいっ!!!」

物言わぬ親友の、肩をゆする。

「ふざけてんなよ!起きやがれよ!おい!!」

そのうち、『まったく、少しくらい寝てても良いだろう?』

と、文句を言いながら、親友が起きてくるかのように。

「もう、、、休ませてあげようよ、、、」

彼を背後からやさしく抱きしめつつ、言う少女。

彼の悲しみを、包み込むように抱きしめる。

「でも、、、でもよ!!」

「私が、、、あなたのそばにいてあげるから」

涙をこらえる彼の顔を自分の方に向かせると、彼の唇に自分の唇をかさねる。

「!!!」

しばしの時、重ねた後自らはなれ、驚いている彼にやさしく微笑む。

そして今度は彼の頭を抱え、自分の胸に抱きしめる。

「泣いても、いいよ、、、これなら、、、誰にも見えないでしょ」

やさしく頭をなでながら、やさしく言う。

まるで聖母のように、、、

始めは戸惑っていた彼も、しばらくすると彼女を抱きしめ、低く声をあげ始める。

数少ない親友のために、彼は、、、

 

 

二人を見つめるは夜空のみ。

夜空のみが彼と彼女の心を見ていた。

 

 

×月○日

、、、ぐすん、、、

彼の数少ない、お友達が、、、

、、、

 

!あっ!そういえば私、彼と、、、キャ〜〜〜〜!

キスしちゃったんだ!

しかも『ファーストキス』!!

えへへ、えへへへ、えへへへへ!

 

 

彼、、、うかばれないかもな、、、