おさな妻日記15

 

 

 

「まったく、、、男の人って、、、」

「本当、、、不器用なんだから、、、」

二人の治療をしながらぼやく『お嬢様』

それを、笑みながら『ダメ亭主』のそばに寄り添う『おさな妻』

「いや、、、君ね、、、」

「だって、本当の事じゃん。一人じゃお料理も、お洗濯も、お掃除も、できないし、、、」

「うっ、、、」

彼女の言葉に疲れた声で、突っ込みを入れるが、笑顔で返されて言葉に詰まる『ダメ亭主』

「だから、怪我が治るまでは、おとなしくしなくちゃダメだよ。私が面倒見てあげるから」

「、、、ああ、わかったよ、、、」

 

 

 

「くすっ!」

「ん、どうした?」

二人のやり取りを見て、思わず吹き出す『お嬢様』を見つめながら尋ねる、『元二股男』

「え、だって、、、あの人が、あんなに頭が上がらないなんて、、、おかしくって」

「ふん、いい気味だ」

「あら、あなたも怪我が治るまでは、おとなしくしてないとダメよ。いいわね?」

「、、、わかった」

笑顔で彼の傷口を抑えながら言う彼女の言葉に、恐怖を感じながら返答する。

 

 

 

「その、、、あの、、、」

「ん、、なんだ?」

「おトイレとかも面倒見てあげるからね」

「いいっ?!」

「だからね、、、そのね、、、朝も私がしてあげるね!」

「ちょ〜〜〜とまて〜〜〜〜!!!」

「夜でも、いつでも、私が相手してあげるから!!」

「おい!!!」

危ない言葉を口走る、『おさな妻』

さすがにそれはやばいと感じて、『ダメ亭主』は抗議するが、、、

「ダメ?」

「う、、、た、、、頼む」

胸元で両手を組み、潤んだ瞳で彼を見つめる『おさな妻』

その姿に完全にKOされる『ダメ亭主』

「うん!私がんばるね!!」

「ああ、、、」

 

 

 

 

×△月○日

 

えへへ、、、えへへへ、、、

今日から彼とまた一緒にいられる!

少しの間だけど、一緒にいられる!

この間に、、、えへへ、、、えへへへ、、、

彼との関係を、進めちゃおっ〜〜〜と!