がんばれ乙女達!
局面06「消えた威厳」
「僕は、、、、、、僕は、、、」
薄暗い室内。
明かりもつけずに、ベッドに横になる。
その胸の内にくすぶる、『裏切り者』と言われた事への思い。
友人達を守るために戦ったはず、、、
それなのに、腹黒い軍人達は、『裏切り者』と、自分の事を呼んだ。
その事に対する、憤りであった。
「、、、まだ、、、起きてるかしら?」
「、、、」
開けたままの入り口から声をかける『艦長』
だが彼は、沈黙で答えるだけだった。
「入るわね?」
彼女は中に入り、入り口を閉め、横たわる彼のいる、ベッドに腰掛ける。
「長い一日だったわね、、、コロニーで襲われて、一緒に逃げ出してから。
、、、ありがとう。今日、あんな事があったのに、コロニーからずっと戦ってくれて、、、
私達の命を守ってくれて、、、」
「、、、」
「そして、、、ごめんなさい。あなたの人生を変えてしまったかも知れない、、、
この一日、あなたにとって、つらい事が多かったかもしれない、、、
『許して』とは言わないわ。
憎んでくれても良いの、、、
でもね、、、憎むのなら、私だけにしてほしいの、、、」
「、、、!!」
そう言うと涙を流しながら、背後から抱きしめる。
その涙は彼女の頬を伝わり、彼へと流れる。
「私が、、、あなたを脅して、命令したんですもの、、、だから、私だけ憎んで、、、お願い、、、」
流れ続ける涙
互いの頬を伝わり、シーツへと落ちる。
「、、、ずるいですよ、、、そんな言い方、、、」
「、、、そうかもね、、、」
回り込み、彼の瞳をのぞきこむ。
「でもね、、、あなたが望むのだったら、、、」
「え?あ、、、あの??」
彼の頬に手をあて、その手に当たる髪を指でいじりだす。
「憎しみを、私の体に、、、ぶつけても良いのよ」
「い、、、いや、、その、、、」
そして、彼を抱きしめるように寄り添う。
間近に感じる、大人の女性の香りと、制服越しに伝わるやわらかい感触に、
顔を真っ赤に染めながら、あせる『パイロット』
「良いわよ、、、どんな事でも、、、どんなプレイでも、、、」
「、、、(真っ赤)」
足を絡ませ、密着する二人。
「さあ、、、」
迫りくる戦闘以上の危機。
はたして、彼の貞操は?