がんばれ乙女達!

局面9「消える尊厳」

 

 

 

「先遣隊と、もう少しで合流か、、、」

艦長席で頬杖をつきながら、真剣な顔で、物思いにふける『艦長』

「(、、、はっ!そうだわ!!合流したら、、、彼と離れなくちゃいけないじゃない!!!

ど、、、どうしようかしら?!)」

、、、と思ったら、、、個人的な事だった、、、

「そうだわ!彼をここから離れられないようにすればいいのよ!!

こうなったら、もう色仕掛けしかないわよね!!!

よ〜〜し!合流するまでに、必ず『撃墜』するわよ!!」

こぶしを握り締め、力説する『艦長』

周囲の白い目には、気づかずに、、、

「なにを、、、撃墜するんだか、、、まったく、、、」

そんな中、ぼそりとつぶやく『少尉』

こめかみを押さえ、心底あきれたように、、、彼女に聞こえるように、、、

「何か、、、言ったかしら『少尉』?」

「別に、、、ただ、『艦長』では無理かと思いますが。年齢的にも、立場的にも、、、

まあ、確かに、、、肉体的には、、、『落としやすい』かも知れませんが、、、心まではどうかと、、、」

突如始まった、女同士の戦い。

ブリッジには、先ほどまでとは違い、緊迫した空気が流れ始める。

「あら、そうかしら?彼の性格だと、『関係』を持ってしまえば、問題ないわ。

それに、私の胸に埋もれたとき、彼は真っ赤になってたから脈はあるわよ」

「まあ、『艦長』のスタイルは、若い彼にとっては魅力的かもしれませんが、、、

『若さ』にはかなわないかと。同い年の女の子がいれば、そちらに流れるほうが必然です」

「それなら大丈夫じゃない。二人とも『彼氏もち』なんだから」

「、、、あの子の事、忘れていませんか?初めて会ったとき、顔を赤くしてましたよ」

「!!!(怒)」

言葉のジャブが、二人の間で飛び交う。

そして、その内のいくつかが、『艦長』にヒットする。

その二人を、他のクルー達は見ないように、、、会話を聞かないように努力していた。

「なによ!そう言う『少尉』こそ、彼狙いじゃないの!!」

「な、、、なんでそうなるんですか!!!」

「じゃあ、なんで彼が名前で呼んでるのよ!

私だって、呼んでもらって無いのに、、、なんで!!」

「、、、そ、、、それは、、秘密です、、、(真っ赤)」

「、、、なんで赤くなるのよ、、、ナニしたのよ、彼に!!白状しなさい!!」

「きょ、、、拒否します!」

「上官命令です!報告しなさい!!」

「プライベートな事なので、答えられません!!」

火花散る女の戦い、、、

って、、、そんな事してて、、、大丈夫なのか?この艦、、、

 

 

 

おまけ(声優ネタ)

 

 

「あの人とは、、、お友達にはなれないのでしょうか、、、」

「ム〜〜〜」

『ピンクボール』相手に、『お嬢様』の事を話す『歌姫』

「私の事を、調べてたり、色々と面倒を見てくれそうなんですが、、、」

「セイカク ワルイ ムリ ムリ」

、、、『お嬢様』は姉に似たアンドロイドは持っていないと思うぞ、、、

それにそれだと、君がアンドロイドになるぞ?

「あの髪の短い方は、仲良くなれそうな気がしますわ」

「ぱられるわーるど ツイニナルモノ オナジヒト スキニナル」

、、、『女友達』は中華が得意で、君が洋食が得意なのかい?

「あら?私は、彼女の『恋のキューピット』になれると思っているのよ?」

「ムネタリナイ モウウスコシ ホシイ」

たしかに、、、もう少し胸が無いと、、、

というか、『お嬢様』と同じネタかい!