がんばれ乙女達!
局面20 「はらんの日に」
「わたくし、、、あの方好きですわ」
「!!」
『歌姫』の言葉に驚き、顔を上げる『幼馴染』
「そ、、、それ、、、は、、、」
「あの方には、、、色々とお世話になりましたし、、、」
ドモリつつ質問する『幼馴染』を見ずに答える『歌姫』
そしてなぜか、赤く染めた頬に左手をあて、嬉しそうに続ける。
「お食事を運んでいただいたり、、、お話し相手をしていただいたり、、、」
「え、、、ええ、、、」
「わたくしの寝顔を見られたりもしましたし、、、」
「なっ?!!、、、」
「それに、、、」
「、、、『それに、、、』、、、」
「下着姿も見せてしまいましたから♪」
「?!#$!」
両手を頬にあて、とても嬉しそうに話す『歌姫』
そして、その話にショックを受け、驚愕の表情で完全に固まる『幼馴染』
「そ、、、そんな、、、そんな、、、そんな、、、」
「うふふ、、、楽しかったですわ、、、あの方といた時は、、、」
「そんな、、、そんな、、、そんな、、、そんな、、、そんな、、、」
「いつかまた、、、お会いしたいですわ、、、二人で、、、」
コロニーに映る空を見つめ、遠く地球にいる『パイロット』を思い浮かべる『歌姫』
そして、その傍らには、、、
「そんな、そんな、そんな、そんな、そんな、そんな!そんな事!!!」
「ミトメタクナイ!ミトメタクナイ!!ミトメタクナイ!!!」×多数
わめき散らす『幼馴染』に突っ込みを入れる『ボール』の大群がいた。
自らが製造した物に、突っ込みを入れられるとは、、、
おまけ 薄暗い通路にて
「やっぱり、、、僕よりも、、、
僕は、、、どうすれば、、、良いんだろう、、、」
ひざを抱え、うずくまる『パイロット』
「だれか、、、助けて、、、」
そう、、、つぶやく、、、
「大丈夫よ〜〜」
「うわわわわわ!?!?!?」
「私が、助けてあ・げ・る♪」
「ど、、、どこから出てきたんですか?!」
「あら、そんな事良いじゃない。さあ、とりあえず私の部屋に行きましょう!」
ドコからとも無く現れ、彼の耳元でささやくように言う『艦長』
そして驚き、動きが止まる『パイロット』の腕をムンズリと掴み、そのまま連れて行こうとする。
「あわわわわ!ちょ、ちょっと待ってください『艦長』!!」
「ダメよ!『パイロット』のメンタルケアは『艦長』としての仕事なんだから!!」
「いや、そんなこと良いですから!!」
「さあ、イきましょう!!」
「だ、、、だれか助けて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
彼の叫び声が、通路に響く。
、、、、、、がんばれよ、、、