がんばれ乙女達!
局面29 「ピンクの楔」
『パイロット』へと抱きつく『お姫様』
戦うことに苦しむ姿、、、
そして、その結果に悲しむ姿、、、
やさしすぎる彼、、、
その事を想い、強く抱きしめる。
「お前、死ぬなよ」
涙をこらえ、語りかける。
「大丈夫。もう大丈夫だから」
かつて、彼女に癒してもらった時の事が浮かび、安心させるようにやさしく、言う。
それは、、、静寂と、、、やさしさに包まれた、二人の抱擁だった。
、、、、、、デッキでは。
「、、、『中尉』、出港前に試射をした方が、、、良いわよね」
「そうですね。イーゲルシュテルン、装弾開始!弾種は鉄鋼弾を!!」
危険な空気に包まれるブリッチ。
周りの事など気にせず、暴走を始める二人。
「一発でしとめなさい!!」
「はっ!照準は金色の物体!!てーーーー!!!」
暴走している割には、一応『パイロット』の事は考えているようだ。
だが、安全装置のおかげで、発射される事は無かった。
この後、彼の身は、、、どうなることか、、、
「な、、、なんてこと、、、」
見学デッキにて驚愕に包まれる三人。
特に『母親』は、かなりのショックをうけたようだ。
「そんな、、、ダメよケ○君!!あなたは、、、あなたは!!!」
、、、はい?
「そんな、、、昔と同じ事を繰り返したら!!」
、、、あの〜〜〜、、、
「あなたは、、、あなたは、私の夫なんだから!!!
その為に、この星に戻ってきたのよ、、、
だから、二人で歩いて生きましょう!!」
、、、どうやら、過去に旦那だった人の遺伝子を、『パイロット』には使ってあるらしい。
つか、あんたは『スティック菓子好きの宇宙人』か?!