がんばれ乙女達!
局面30 「苦悩の刻」
なぜ、、、
なぜ、、、私は、、、
彼の事で、、、こんなに、、、
悲しい、、、想いになるの、、、
彼は、、、道具なはず、、、
パパの仇を撃つ為の、、、
そう、、、
ただ、、、それだけの、、、はずなのに、、、
彼が、、、苦しむ顔を見ると、、、悲しくなるの、、、
寂しそうにしている顔を見ると、、、辛くなるの、、、
なんで、、、こんなに、、、胸が、、、心が、苦しいの、、、
、、、
、、、、、、
、、、、、、、、、
彼が、、、出撃前に言った言葉、、、
、、、信じさせてよ、、、
きちんと、、、帰ってきなさいよ、、、
あなたは、、、私の、、、道具、、、なんだから、、、
だから、、、勝手に居なくならないで
私の前から、、、
『パイロット』の匂いが残るシーツに身を包み、戦闘の恐怖から逃げる『お嬢様』
まるで、安らぎを得る為のように、、、
短い間とはいえ、彼とのひとときは、彼女に安らぎを与えていた。
そして、彼女が身に纏っていた、『復讐』という殻が、はがれ始める。
ゆっくりと、、、ゆっくりと、、、