がんばれ乙女達!

局面31 「慟哭の瞳」

 

 

ガン!「くそっ!!」

自らのふがいなさ、、、

情けなさに苛立ち、拳をたたきつける『少佐』

目の前で、悲しみにくれる少女に対して、何もできない自分に、、、

慰めるにも、自分の力の無さで、「二人を殺した」、その想いに囚われ、それもできずにいる自分に、、、

「、、、お嬢ちゃん、とりあえず部屋で休んでな、、、」

「、、、」

「今は、、、休んだほうが良い、、、」

「、、、はい、、、、、、」

のろのろと立ち上がると、ふらつく足で格納庫から『女友達』は出ていった。

今だ、、、心ここにあらずの顔で、、、

「、、、約束、、、してたのに、、、」

ふらふらとしながら、出口へと足は向かう。

「三人で、、、一緒に、、、」

小声で、、、つぶやきながら、、、

「、、、3(ピ〜〜)するって言ったのに、、、」

、、、

「、、、どこに、、、行っているのよ、、、」

、、、、、、悲しみにくれる、『女友達』であった(汗)

 

 

「艦長、捕虜は、、、どうしますか?」

M1934をメンテナンスしながら尋ねる『中尉』

「そうね、、、彼は、、、軍人かしら?」

こちらも、ワルサーP99を組み立てながら言う『艦長』

「いえ、彼らの軍は階級が無いですから、ゲリラとおなじかと」

「そう、、、それじゃ、、、対応は決まりね」

そう言うと、マガジンを装填する『艦長』

「そうですか。了解しました」

こちらもマガジンを装填してチャンバーに弾丸を送り込む。

「彼女達にも、殺らせてあげましょうか?」

「そうですね、、、憂さ晴らしには良いでしょう」

そして視線を合わせると、武器庫から立ち去る。

二丁の拳銃を持ったままで、、、

「人権は大切」に、、、

 

 

 

一方その頃、、、

「また、、、傷ついていたのですね、、、」

暖かい日が差し込むテラスハウス

「体を、、、こんなにボロボロにされてまで、、、」

穏やかな風にゆれる髪

「心も、、、傷ついているのでしょうね、、、やさしい方ですから、、、」

ベッドで横になっている者に、やさしく語りかける『歌姫』

「ゆっくりと、、、お休みください、、、」

その彼の手を、包み込むように握る。

「その傷が、、、心も体も、、、癒えるまででも、、、」

慈しみにあふれた少女に見守られ、少年は眠る。

彼の心の傷を癒してくれるであろう、彼女の元で。