がんばれ乙女達!

局面35 「舞い戻る剣」

 

 

「よ、、、よかった、、、無事で、、、」

死んでいたと、、、思っていた彼、、、

それが、再び目の前に、、、颯爽と現れる、、、

彼が生きていた事に、喜び、言葉少なくなる『艦長』

「(よかった、、、よかった、、、)」

戦闘指示を出しながらも、強い意思を見せ、戦う彼を目で追いかける。

そして、、、その想いは、、、

「良かった〜〜〜!!早まって、『少佐』で手を打たないで♪」

『だあぁぁぁぁぁ!んだよそれ!!』

心からの想いが、口をつき無線に流れる。

その声を聞いた『少佐』の機体が、一時的にバランスを崩す。

、、、気持ちは分かるが、、、

「よ〜〜し!あの子もここにはいないし、『中尉』もいない!

となれば、、、ぐふ!ぐふふ!!」

怪しげな笑みを浮かべ始める『艦長』

「今度こそ、、、モノにするわよ!!その為にも、、、機関全開、最大船速!!急いでこの空域から離脱します!!!」

希望、、、いや、欲望を胸にいだき、生き残る為の努力をする。

そう、自分の願望を満たすために、、、

なにか、、、間違っているような(汗)

『お、、、俺は、、、スペアかよ(涙)』

悲しいな『少佐』、、、

 

 

おまけ1

「君にはもう一つ、悪いニュースがある。今回から君は、アイキャッチから外れる事になった」

「なっ!」

「君がいた所には、敵のパイロットが入るそうだ」

「そ、、、そんな、、、」

予期せぬ事に、動揺する『幼馴染』

「なんでですか?!僕は、、、僕は彼女の婚約者ですよ!それなのに!!」

冷静さを失ったまま、問い詰めるように言葉を投げつける。

「、、、縁がなかった、ということだろう、、、」

「そんな、、、、そんなこと、、、」

「まあ、気を落とすな、、、」

放心する『幼馴染』の肩を、軽く叩き、その場を後にする。

、、、強く生きろよ(涙)

 

 

おまけ2

 

「ほ〜ら、シャボン玉がいっぱいですよ〜」

「嬉しそうだね?」

「はい!」

芝生の上でシャボン玉を飛ばす『パイロット』と、そのそばで楽しそうに回る『歌姫』と『ボール』たち。

「こうやって二人で、、、ゆっくりすごせるんですもの。、、、こういうのは、お嫌いですか?」

彼の方を向き、顔をのぞき込むように屈んで話しかける。

そんな彼女に答えるように、彼も微笑む。

「そんな事はないよ。僕も、、、嬉しいから」

視線は重なり、二人の距離が近づく。

のどかな、、、、安らぎに満ちた光景だった。