がんばれ乙女達!

局面37「神のいたずら」

 

 

「生きてるよ。戻ってきたんだ」

涙を流す『お姫様』に、優しく微笑み彼女を落ち着かせるるように言う『パイロット』

彼の穏やかで、優しい笑みを見て、彼女は本当に彼が戻ってきた事を実感する。

「、、、バカ、、、」

「ごめん、、、」

安心したためか、そのまま彼の上に倒れるようにかぶさり、胸元に顔を埋め、つぶやく。

そんな彼女の髪を、彼は優しくなでる。

心配かけた事を、償うかのように、、、

優しく、、、優しく、、、

人影のない通路での、共に戦った二人の、再会であった。

「なあ、、、」

「ん?」

『パイロット』の胸元から顔を上げると、なぜか頬を赤く染め、彼の頬に両手を沿える『お姫様』

「なに、、、かな?」

「わ、、、分かるだろ、、、(真っ赤)」

笑みを浮かべたままの彼の言葉に、顔を真っ赤にしながら返事をし、瞳を閉じる。

「ふふ、、、可愛いね?」

照れる『お姫様』に微笑みながら、彼女を引き寄せる。

そして、、、

「な、、、バ、バカ!?!ムグッ!」

二人の影が、ある意味一つに重なった瞬間であった。

静かな、他に人がいない通路に、衣擦れの音が響く。

なにやら怪しい音も一緒に、、、

、、、って、そんな所で、ナニをしている『パイロット』!?!?

 

 

おまけ

『うおりゃーーーーーーーーー!!』ギュオォォォォォン!

『あまいです!!』ギャァァァァァァン!!

ドシーーーーン!!

『元少佐』の乗る機体が、『パイロット』の攻撃で倒れ込む。

その時管制室では、、、

「さっすが!やっぱり強いわね!!あんなやつ、やっつけちゃいなさい!!」

「いけいけ!あんなのやっつけろ!!」

「きゃ〜〜〜♪格好良いわよ〜〜〜〜♪♪」

『パイロット』へと、歓声をあげる『艦長』に『お姫様』に『女技師』

なぜか笛を鳴らしたり、旗を振ったり、瞳を潤ませ黄色い声を上げたりしていた。

『お、、、俺への応援は、、、ないわけ?』

、、、無い(きっぱり)