がんばれ乙女達!
局面50 「新たなる明日へ」
「あら、まだ起きてはダメですよ」
「もう、、、大丈夫だよ」
戦いが終わり、地上で体を癒す『パイロット』と、それに付き添う『歌姫』と、、、
「もう!そんな事言って、すぐに無茶するのは誰かな〜」
「そうだぞ!お前はもう少しゆっくり休め!!」
『女友達』&『お姫様』の、お妾コンビであった。
「さあ、横になってくださいな」
「、、、、、、うん、分かった」
『歌姫』の心配する気遣いを感じた『パイロット』は、おとなしく横になる。
そして、優しく微笑む。
「皆、心配してくれて、、、ありがとう」
「(これは、、、来ますわね(ポッ))」
「(うん、くるね、相変わらず(ポポッ)」
「(ああ、危険だ(ポポポッ))」
その笑みの破壊力は、、、ものすごい威力だった。
慣れているはずの三人でも、顔を赤くし硬直するほどに、、、
「そ、そういえばさ!」
「ん?」
その沈黙をごまかすように、『女友達』が話しかける。
「あの時、、、このコ、どうやって場所を特定したんだろう?
艦のセンサーやレーダーだって、捕らえられなかったのに」
「ああ、それは私も気になっていた。私の方でもお前の機体は、捕捉していなかったからな」
そう言うと、『女友達』と『お姫様』の二人は、視線を彼の枕元に泊まる、『トリ』へと向ける。
「うん、、、多分、、、導いてくれたんだよ、、、」
「「え?!」」
「あの時、、、彼女が死んだ時、、、言ったんだ。
『本当の、私の想いが護るから』って、、、
だから、、、きっと、、、」
そう言うと、悲しみを浮かべながら『トリ』の頭をなでる。
優しく、、、優しく、、、
その彼の表情に、二人は何も言えず、、、何を口にしていいか戸惑う、、、
「そうかも、、、知れませんわね。
きっと、あの方もあなたの事を、心から想っていたのでしょう。
だから、、、護ってくれたのですわ」
『歌姫』はそう言うと、彼の頬を優しくなでる。
彼の悲しみごと、包み込むように、、、
「、、、そうかもな。まあ、かなりイヤな性格していたけど、、、
色々あったんだろうしな、彼女にも、、、」
「うん、、、始めは、、、ああじゃなかったから。
戦争で、、、変わっちゃったから、あの子、、、」
そして、二人も、『パイロット』のそばへと寄り添い、彼の手を握る。
「取り合えず、今は休め。お前は」
「うん、ゆっくり休んでて」
「今は、わたくし達に任せてください。ね?」
「うん、、、それじゃ、少し眠るね」
「はい、おやすみなさいまし」
「ああ、お休み」
「いい夢見てね♪」
戦いは終わった。
今回の、、、戦いは。
ただ、、、、
人が互いを分かり合おうとしない限り、争いは続くだろう。
だが、それでも人は、希望を棄てない。
そう、真の意味での『コーディネーター』と呼ばれる者達は。
いつか、、、分かりあえる日が来ると信じて。
言葉だけではなく、、、
たとえ、未来へと飛ぶ翼がなくても、、、
行く道を、乱す風に負けない様に、足取りをしっかりとし、、、
進んだ道の先にある、確かな光を見つめながら、、、
終わらない日へ向けて、、、
『お〜い、『牛』を捕まえたぞ〜〜』
「あ、また入り込んでたの?」
『ガングロ』からの通信を受ける『女友達』
だが、、、『牛』って、、、(汗)
『ああ。で、、、どうする?』
「うんとね、、、どうする?」
「そうだな、、、どうするか、、、」
「、、、いつもの倍コースにしましょう。いい加減、理解してもらわなくては(ニヤリ)」
「そうだな。いい加減諦めてもらわなくてはな(ニヤリ)」
「りょ〜かい!3倍コースでお願いね(ニヤソ)」
『わ、、、分かった(汗)』
、、、鬼(滝汗)