今日道でノートを拾った。
 前の夢日記帳が終わったので、拾ったノートを夢日記帳にすることにした。





シン君夢日記




○月×日
 拾って初日、いきなり不吉な夢を見た。
 レイが「俺はもうすぐ寿命で死ぬ」なんて言うイヤな夢だ。
 レイ・ザ・バレル! お前は俺と白髪になって背が曲がって、「昔はエースパイロットだったのに、最近は身体が思うように動かなくて」なんて会話をするんだ。死ぬんじゃない!!


▲月◎日
 今日の夢は愉快だった。
 キラキラキラキラ煩いヅラ男が、ヘルメットを取ったときに一緒にヅラがとれる夢だ。
 フウ、などと格好つけながらヘルメットを外すとキラキラ輝く禿頭が見えた。
 この夢正夢にならないかなぁ。


☆月◇日
 今日の夢は意味不明。
 レイが女装して「私はレイ・ザ・バレルではない! この格好をした私のことはゲイ・ザ・バレルと呼ぶように!」などとシャウトする夢だ。
 正直、レイに会ったときに吹き出さない自信がない。


☆月▽日
 案の定レイと会ったときに爆笑してしまったのだが、二日連続で爆笑もののレイの夢を見てしまった。
 今度は、ナイフ格闘訓練中にレイが足を滑らせ転んで、「おぉーっと、レイ・ザ・バレル一生の不覚ーっ!」と、頭にナイフを生やしている夢だ。
 ナイフは平気なのかと聞くと、「ふっ、このレイ・ザ・バレルの脳味噌は常人よりもコンパクトにできている!」と駄目なことを自信満々にシャウト。
 ここで自分の笑い声で目が覚めた。このまま続きを見ていたらどうなったのだろうか。
 にしてもレイ壊れすぎ。


□月★日
 イヤな夢を見た。
 ルナがヅラと一緒にミネルバを、ザフトを裏切る夢だ。
 逆夢だといいけど、ルナはヅラに惚れてるし、ヅラはキラに夢中だし。実際に起こりそうで怖い。
 ヅラが死んじゃえばルナは俺たちを裏切らないで済むんだよな。
 ヅラに……アスラン・ザラに相応しい死に方って何だろ。ヅラの大好きなキラに殺されると最高なんだけど。


△月○日
 またイヤな夢だ。
 詳しい内容は覚えてないけど、議長が全世界に平和をもたらす政策を発表する夢だ。
 これで終わっていれば良かったのに、そこでピンクがしゃしゃり出てきた。
 そして意味不明な電波をユンユン撒き散らして、議長を殺した。その途中でレイがキラに殺された。
 最悪だ。
 ピンク(=ラクス・クライン)は惨めに、自分を「ラクス様!」と崇めるラクス教の教徒に殺されればいいと思う。そう、集会のときヒートアップしすぎた教徒に押し寄せられ、転んで、踏み潰されればいいんだ。
 キラ・ヤマトなんか、俺とレイのコンビネーションの前に墜ちればいい。それでこそマユ達もうかばれるっていうものだ。
 レイ・ザ・バレル! キラなんかに殺されるんじゃない!!


●月■日
 レイに夢日記を見られる夢を見た。
 見た夢の内容について言われるよりも、「お前、レイ・ザ・バレルって、これ綴り間違ってるじゃないか」と言われた方がショックだった。
 起きてからレイ・ザ・バレルの綴りを調べ直してチェックしてみると、今日の分に書いた二つも含めて七つ以上も間違えていることに気付く。
 IとYを間違えちゃダメだよな、うん。





後日談1
 キラ と そのなかま が あらわれた

 アスランがキラと交戦しているその時、
「アスラン! カガリは今……ハックシュン!」
 戦闘中にくしゃみをし、キラの操縦が狂った。
「そっ、そんな、キラぁぁぁぁぁ!?」
 結果、ビームサーベルがコクピット直撃。さようなら、アスラン・ヅラ。



後日談2
 ラクス が でんぱ を ばらまいた

「ギルバート・デュランダルは世界を滅ぼそうとしています」
「おおぉぉぉ! ラクス様ぁぁぁぁ!」
「ラクス様、ばんざぁーい!」
「ラ・ク・ス! ラ・ク・ス!」
 とラクスが演説するうちに、直接ラクスの演説を聴く教徒が暴徒化。
「お前ら! ラクス様に近付くんじゃないよ!!」
「いいのです、みんな私を慕ってくれているのですから、私の側に近寄りたいというのは自然な反応でしょう?」
「ラクス様がそう仰るのなら」
 と暴徒化した教徒に笑いかけるラクス。
 それは火に油で、暴徒は群衆でラクスの許に詰めかけ、暴徒の誰かが袖を掴んだことでバランスを崩し、転倒。
 そのまま暴徒の群れに踏み潰され、死亡。バイバイ、ピンク。



後日談3
 キラ と そのなかま が あらわれた

「ラクスの願いを、平和な世界を作るんだぁー!」
「お前達が! 終わった戦争をまた起こしたんだろ!!」
「その通りだ、シン! ラクス教は滅ぼさなければならない!」
 ストライクフリーダムのドラグーンはレジェンドのドラグーンが相手をし、本体はディスティニーが相手をする。
 同じドラグーンと言ってもストライクフリーダムのそれは空間認識能力非所持者でも扱えるようにした簡易式のもの。対してレジェンドを駆るレイは空間認識能力所持者で、ドラグーンも最新式のもの。
 いくらスーパーコーディネーターとはいえ本体とドラグーンを同時に操作するキラと、ドラグーンの操作に集中したレイではレイに分がある。
「ラ、ラクスぅぅーっっ!!」
 当然の帰結としてストライクフリーダムのドラグーンはレジェンドに敗れ、レジェンドと連携したディスティニーには敵う術なく撃破されたのである。キラ、バイっちゃ。
 まあキラはNに負けて死ぬのが運命というものだ。……え? シンのどこがNか? ほら、SINってNが。あ、イニシャルじゃないか。



後日談4
?月?日
 ワケのわからん夢を見た。
 異形の住む「死神界」とかいう荒廃した世界の住人、リゥークとかいうヤツがノートを落とし、俺がそのノートを拾う夢だ。
 ちなみにそのノートには、顔を知っている人間の名前を書くとその相手が死ぬらしい。
 ……ひょっとして、ひょっとすると……?
 いや、まさかこの夢に限って正夢ってことは……無い、よな?
 うん、名前を書いたはずのレイが死んでないんだ、これはただの夢!





後書き
 うん、ただの思いつきだ。
 シンがデスノート拾ったらどうなるかな、と思って適当に書いてみただけ。
 そう、アレだ。ついカッとなってやった。今では反省しているつもりだ。
 例の「ガンダムクロスオーバーSS倉庫」のSSを読んでいるうちに思いついたネタを書き綴ってみた。
 種も種死も未読なので、多少変なところがあってもまあご勘弁。


 というわけでACTION在住の種、種死SS書きの諸君。
 君たちの次のSSのお代は「もしシンがデスノートを拾ったら」、あるいは「デスノートの人間界が種、種死世界だったら」だ!(何を勝手なことを……)


 

 

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代理人の感想

・・・・・・いやその。

ごめん、ノーコメント。さすがにノーコメント。