紅の軌跡 第13話

 

 

 

 

  「・・・君がキラ・ヤマト君か。」

  「はい。」

 

  それまでアスランが座っていたキラの正面の席に座り、わずかの間、キラの様子を見ていたパトリックがようやく声を掛ける。

  ソファに座り、穏やかな日の光に照らし出されたキラ・ヤマトは、目鼻立ちの整った繊細な少年にしか見えなかった。

  確かに、現実世界において氾濫していた、インターネット上のキラ女性化ものやボーイズラブものなどの腐女子の獲物にふさわしい容姿かもしれない。

  ・・・まあ、そんな救いようのないことは置いておくとしよう。

  視線をキラに向けたまま、パトリックはおもむろに対話を始めた。

 

  「君が友人を守る為にMSを駆り、闘い続けたことは報告書で把握している。」

  「はい。」

  「最初に報告を受けた時は、正直信じかねる思いだったが、その後に提出されたアスランの報告を見て事実であると判断した。」

  「・・・・・」

 

  極めて困難だった脱出行を思い出しているのか、キラの表情は遠くを見つめるようにわずかにぼうっとしたものになっている。

  だが、そんなキラの様子を目に留めながらもパトリックは話を続ける。

 

  「しかし、たとえ守る為といえどザフトのMSや戦艦を破壊する、それは友人を生かす為に同胞であるコーディネイターを殺すことだと・・・・・理解していたかね?」

 

  「・・・戦いの初めは間違いなく理解できていませんでした。

   ですが、バルトフェルドさんと戦ったことで疑問を抱くようになり、

   そして、アスラン達と戦ったことでわからなくなってしまったと思います。」

 

  そういってくるキラの視線は思っていたよりしっかりしている。

  どうやら、アスランとの死闘がいい意味で彼の精神を鍛えたようだ。

 

  「敵は殲滅しなければならないのか?

   だけど、それではどちらかか滅亡するまで戦いは終わらない。

   では、どうすればよいのか?」

 

  そのバルトフェルドからの問いにキラは答えを出せなかったと言う。

 

  「戦った相手を許すべきなのか?

   でもそれは、頭ではわかっていても感情がついていかない。

   僕もアスランの仲間を殺している。

   だから、オーブ近海でアスランと戦った時、彼に殺されるのはしょうがないと思っていた。

   でも、目の前で友人のトールがアスランに殺された時、そんな考えは吹き飛んでしまった。

   後に残ったのは、目の前の友を殺した敵を撃つという獣のような感情だけだった。」

 

  いまでもトールを殺したアスランが憎いという思いが完全に消え去ったわけじゃないとキラは言う。

 

  「生き延びるために、守るために戦ってきたことが間違っていたとは思わない。

   けれど、正しい道のりであったのかと問われたら、そうだと言い切れる自信がない。」

 

  ふーん・・・

  へたれ主人公と呼ばれることの多いキラだが、それなりにいろいろ考えているのだな。

  だが、戦争は直接的にだけでなく間接的にも結びついているということもしっかりと理解しているのだろうか?

 

  「なるほど・・・な。

   ところで、いくつか質問をする前に、一点確認しておきたいことがある。

   君は、君が直接殺した同胞以外に、間接的に数千、数万のコーディネイターの死刑執行書にサインしたことも理解しているのかね?」

 

  「数万!?

   それも間接的とはどういうことです?」

 

  全く心当たりがなかったのか、キラの表情が変わり、動揺していることが完全に浮き彫りになっている。

 

  「君が乗っていたMS、GAT-X105ストライクは、ザフトが奪取した他の4機と同様に、地球連合とオーブが協同で開発したものだ。

   そして機体自身のハード的なスペックは大したものだったが、反面、OSはろくでもないものだった。報告ではそう聞いているが間違いないかね?」

 

  「・・・その通りです。」

 

  少し考えた後で、そう断言する。

 

  「なるほど。

   ではその後、君はOSを書き換えて戦闘を続行した。それに相違ないかね?」

 

  「間違いありません。」

 

  「君が書き換えたOS、その情報は低軌道会戦直前に合流した地球連合軍第八艦隊にもたらされた。

   第八艦隊そのものはその後の戦闘でほぼ全滅に等しい損害を受けたが、情報は既に通信回線を通じて送信されており、また、生き残った艦を通じても連合に持ち込まれた。

   さらに他のGとの間で行われた実戦の戦闘情報もまた持ち込まれた。

   この機体がもともとテスト用の機体であり、通常のものとは比べ物にならないほどの記録装置が搭載されていたことからも、貴重な情報が多数、連合に渡ったことだろう。

   それらの情報はMSの運用ノウハウを持たない地球連合にとって値千金の情報であり、またその情報は、ナチュラル用OSの開発で壁にぶつかっていた連合にとって救いの光明となった。」

 

  パトリックの話を聞いている途中で話の流れをつかんだのか、キラの顔色が先ほどよりも明らかに悪くなっている。

 

  「その結果、地球連合はナチュラルでもMSを操縦できるOSの開発に成功し、先のパナマ攻略戦において初の連合製量産型MSが実戦に投入され、ザフトのMSと熾烈なMS戦闘を繰り広げた。

   そして、我々は予想外の損害を被ることとなった。」

 

  悪化していたキラの顔色はすでに蒼白に近い。

  どうやら、間接的な同胞殺しは理解していなかったようだ。

 

  「この予想外の損害が、君が間接的に殺したコーディネイター達だ。

   むろん、君がOSを書き換えなくともやがては解決された問題かもしれん。

   だが、その解決を早め、連合のMSによる死傷者の数が増やすことになった責任の一端は君にあってもおかしくはない。」

 

  言葉もなく、ただ蒼白な顔でぶるぶると震える拳を握り締めている。

  そんなキラの拳に横から伸ばされたラクスの手のひらがそっと包むように重ねられる。

  それによってほんのわずかだが、キラの極度に緊張した身体から力が抜けたようにも見えた。

  あるいは、キラとラクスの間には既に深い絆と言うべきものが結ばれているのかもしれない。

  言葉を止めることなしにパトリックはそう思った。

 

  「勘違いしないで欲しいのだが、キラ君、このようなことを言ったからといって私は君を責めるつもりはないのだ。ただ、きちんと事実を認識しているか確認したかっただけなのだよ。」

 

  「・・・・・」

 

  「君は単にエゴを通しただけだ。それは人という種の取る行動として間違ってはいない。

   もっともプラント最高評議会議長の立場から言わせてもらえばとんでもないことをしてくれたという意識はあるがね。」

  「・・・・・」

 

  やや苦笑交じりになるが、キラはそんなことにはまるで反応しようとはしない。

  じっと、パトリックの口から出てくる言葉に集中している。

 

  「人は誰しも自分にとって大切なものを守ろうとする。誇りや名誉、血筋といったものから親兄弟、家族、友人、恋人のようなものまでね。

   だが、そこには常に選択が存在するのだ。」

 

  「選択・・・ですか。」

 

  「そうだ。

   君は友人を守る為に同胞を殺した。それは同胞の命ではなく友人の命を選択したに過ぎない。

   見知らぬ同胞よりも身近な友人、まあ、わからなくはない。」

 

  「そんな・・・」

 

  「これもまた、単なる事実だ。

   そして、君の友人たちは地球連合の軍人となり、コーディネイターを殺す道を選択した。」

 

  「違います!

   彼等はただこの戦争を何とかしようと!」

 

  友人たちの行為を否定されたかのように感じたのか、反駁するように言い募るキラ。

  だが、物事を多面的に考えることなくその場の感情や勢いで選んだ行為が最善であることは滅多にないのが現実だ。

 

  「そこが理解できないのだが・・・

   戦争を止めるというならば、他にも取りうる手段はあったはずだ。

   というよりも、軍人になるというのは最悪に近い方法にしか思えぬ。

   そもそも軍は政治の従属物に過ぎず、政治が戦いを命じるならば争いを止めることはできない。

   にもかかわらず、彼等は軍人になって一体何をしようというのかね?」

 

  「そ、それは・・・」

 

  「軍人にできることはただひとつ。

   破壊、ただそれだけだ。

   それは、今も昔も変わらない。」

 

  古今東西、軍と呼ばれるものは何も生み出さない。

  それはいかに科学技術が発達した現在でも全く変化がない。

  それが、様々な意味合いを持つのは破壊のベクトルがそれぞれ違った方向を向いており、そのフィードバックに差があるからに過ぎない。

 

  「答えられないか?

   まあ、無理もない。おそらくは、彼等自身も何の為に戦っているのか理解してはいまい。

   若さゆえの過ち、というべきか。」

  「・・・・・」

 

  「だが、結果として彼等は自らの意志でコーディネイターを殺す道を選んだ。

   やむを得ずでもなく仕方なくでもなく自らの意志でだ。

   単なる過ちというには少々血なまぐさすぎる。

   それでもなお、君は彼等を守り同胞を殺し続けるつもりかね?」

 

  「・・・・・僕はただ、友達を守りたかっただけなんです。」

  「ふむ。」

 

  キラ・ヤマトは軍人としての適性は極めて低いといわざるを得ないようだ。

  だが、視点を変えて戦争にかかわらない一般人としてみるならば、優しい友人思いの良い人間と言えるだろう。

  そもそも、軍人としての適性など本来、他人に誇れるようなものではない。

  そういう意味では、戦争などというものに深く関わってしまったのが彼の不運だったな。

  パトリックは己の持つナチュラルとの抗争の記憶からそう判断する。

 

  「まあよい。どのみち、君とナチュラルの友人との道は分かたれたのだから。」

 

  その言葉に、反発するかのようにキラは口元をぐっと引き締める。

 

  「そんなことはないと言いたげだね。

   では、仮に私たちが君をプラントからオーブに送り出し、さらに君が地球連合軍へ出頭したとしよう。

   それで再びかの艦、アークエンジェルの乗組員に戻れると思っているのかね?」

  「どういうことです?」

  「簡単なことだ。

   コーディネイター相手に十二分に戦える兵器を大西洋連邦軍中枢がいつまでも同じ艦に乗せておくとでも思うのか?」

  「僕は兵器なんかじゃありません!」

 

  強い言葉で否定するキラ。

  だが、それは現実を全く見ていないとしか思えなかった。

 

  「君がどう思うかなど彼らにはどうでも良いことなのだ。

   軍人は上官の命令に従うもの。

   ならば君を転属させ、より自分たちに都合の良い戦場を選択して投入しようとすることが目に見えるようだな。

   それとも命令に逆らってみるかね?

   抗命罪でより過酷な戦場に投入されるか、あるいは貴重なモルモットとして遣い潰されそうなものだが。」

  「ぐっ。」

 

  パトリックの言葉に理があることを認め、反論できない。

 

  「ましてや大西洋連邦の中枢はブルーコスモスによってそのかなりの部分が牛耳られている。そんな軍でコーディネイターである君がどのような扱いを受けるのか、あまり想像したくはないな。」

  「ブルーコスモスが牛耳っているとはどういうことなんです?」

 

  まったく予想だにしなかったことを聞かされたキラは説明を求めた。

 

  「ムルタ・アズラエル。

   大西洋連邦政府に対し多額の献金を行っている大西洋連邦最大の財閥の盟主の名前であり、また同時にブルーコスモス盟主の名前である。

   また、様々な軍事兵器を大西洋連邦軍に提供している有力なスポンサーでもある。」

  「ムルタ・アズラエル・・・」

 

  ゆっくりとその名を繰り返す。

 

  「さらにアズラエル財閥では、自由意志を持たない新たなコーディネイターの作成に成功し、生きた標的として使用しているとの情報も入手している。」

  「生きた標的って・・・」

 

  絶句したように言葉が止まる。

 

  「パトリック、それは事実なのか?」

 

  さすがに聞き捨てならなかったのかそれまで口を挟むことなくキラとパトリックの会話をじっと聞いていたシーゲルが問うてくる。

  すっと視線を動かすと、ラクス・クラインは痛ましげな表情を浮かべており、アスランは怒りの表情を浮かべている。

 

  「つい先日入ってきた情報だ。

   ナチュラルへの服従を刷り込まれたコーディネイター達はソキウスシリーズと呼ばれている。

   そして固体名はなくナンバーで呼ばれているそうだ。

   セブン・ソキウス、エイト・ソキウス、ナイン・ソキウス、テン・ソキウス、イレブン・ソキウス・・・というようにな。

   彼らは、捕獲したザフトのMSや連合製のMSに乗せられ、ナチュラルの戦闘の相手を務めている。

   能力はコーディネイターなのだ、さぞかし良い攻撃の訓練になるだろう。

   ただし、防御の訓練にはならないがな。

   彼らはナチュラルに攻撃することなどできはしないのだから。」

 

  さすがに吐き捨てるような口調になってしまった。

  だが、それゆえに間違いなく事実を話していると思われたようだ。

 

  「なんということを・・・」

 

  シーゲルが絶句している。

  キラ、ラクス、アスランもまた同様に絶句している。

 

  「この生きた標的の情報は、大西洋連邦中枢の一部には間違いなく広まっている。

   だが、それを止めるような動きは一切ない。

   なぜなら、彼らを的に十分な試験を行ったことがアピールポイントになるのだからな。」

  「・・・ナチュラルめ!」

 

  マグマのごとき熱い怒りが込められた声でアスランがうめく。

 

  「キラ・ヤマト君、君が所属していた地球連合軍、正確には大西洋連邦軍はこのようなことを平然と行える組織と懇意であり、彼らの意向は最大限尊重されているのだ。

   これで、先ほどブルーコスモスが牛耳っていると伝えた意味が理解してもらえたと思う。」

  「・・・はい。」

 

  絶句状態から抜け出したキラは悄然とした様子でパトリックの確認に応えた。

  そんなキラの様子を確かめたパトリックは、ふと視線をシーゲルに移した。

 

  「シーゲル、今の情報を聞いてもなお、和平への道を目指すのか?」

  「・・・全てのナチュラルが非道な存在であるわけではない。」

  「それは認めよう。

   マルキオ導師のように真実、コーディネイターとナチュラルの共存を願って活動を続けているナチュラルも存在している。

   また、個人レベルではコーディネイターとナチュラルの間に友好関係が結ばれることも珍しくはない。でなければ、ハーフやクオーターのコーディネイターが存在するはずもないからな。」

  「その通りだ。そのためにも地球連合との和平が必要なのだ・・・」

 

  苦しげにそういうシーゲル。

  たとえコーディネイターと友好関係を結ぶナチュラルがいるとしても、一方ではアズラエル財閥のように単なるモルモットとしてコーディネイターを扱うナチュラルもいる。

  そのことが、あくまで和平を目指す穏健派としての彼を苦しめているのだ。

 

  「まあ、そのことについてどうこうするつもりはないので、今はおくとしよう。」

 

  別にシーゲルを追い詰めるつもりはなかったので、そういって話を中断する。

  そして再び視線をキラに向けた。

 

  「この戦争を、地球連合は正義の戦争と呼んでいるようだ。

   だが、先ほどの行為を聞いてなお、君は地球連合軍の正義を信じられるかね?。」

 

  「・・・・・」

 

  先ほどからキラは黙ったままだ。

  それでも、パトリックは気にすることなく言葉を続ける。

 

  「正義、じつに便利な言葉だ。

   これを唱えるだけでなにやら崇高な行為を行っている気分になれる魔法の言葉であり、効果絶大の精神的な麻薬でもある。」

 

  朗々と響くパトリックの声音には隠しようのない侮蔑が混じっている。

 

  「正義の名の下にナチュラルは、我らコーディネイターを滅ぼすという。

   よかろう。

   正義によって死を押し付けるというのであれば、プラントはの名の下であろうとも生き延びて見せよう。

   我らは決して滅びはせぬ。

   そして、私もやすやすと死ぬつもりはない。

   それが約束だからな。」

 

  静かだが途方もなく強い意志を込めた言葉にキラは気圧される。

 

  「私は復讐と約束を果たすために戦っているのだから。」

 

  その台詞を聞いた瞬間、痛ましげにシーゲルの顔がしかめられ、同時にラクスの表情がほんのかすかにゆがむ。

  だが、それを視界に収めながらも、紡ぐ言葉は止まらない。

 

  「私は妻レノアが愛したプラントを守る。

   誰がなんと言おうとだ。

   そのためにあらゆる手段を用いることを躊躇せん。」

 

  その言葉を告げた瞬間、違和感が背筋を走った。

  ・・・まて、今の言葉、この感情は誰のものだ?

 

  急に言葉が途切れたパトリックを皆がいぶかしげに見ている。

  だが、その様子に気を配るだけの余力は今のパトリックにはなかった。

 

  俺は、レノア・ザラに愛しさを感じている?

  何故だ?

  これはあくまでパトリックのものであって俺のものではないはずなのに?

 

  そう考える間にも、じわじわとまるで泉が湧き出るように俺の知らない感情が広がってくる。

  それを止めるすべは見当たらない。

 

  くっ!

 

  まるで感情のミキサーに放り込まれたように自分の意識が揺さぶられる。

  今の俺にできることはただひたすら耐えることのみ。

  だが、そんな俺をあざ笑うかのように感情の大渦は勢いを増し、やがて俺の意識全体を飲み込んだ。

 

 

  現実の時間にすればほんの一瞬、だが主観の時間ではどれほどの時間が流れたのか。

 

  その中で司はパトリックの人生、正確には全ての記憶を実体験として追体験し、自らの存在が根本から組み替えられるのを感じていた。

 

  魂、精神、心、様々な言い方があるが、それを構成するのはいったい何か・・・

 

  正確なところは司にもわからないが、少なくとも記憶が重要な地位を占めているであろうことは理解できた。

  なぜなら、パトリックのわずかに残っていた意識とほぼ完全な記憶、そしてもう一方の司の人格は完全に融合し、完全に新しい人格が生まれ出でたからである。

  だから、正確にはもう司という人物は存在しない。

 

  ここにいるのは、司でかつパトリックであった人物なのだ。

 

  それがある程度、司の人格を受け継いでいる私にはわかる。

  膨大な記憶という地盤の上に新たな人格という建物が建てられたといったところか。

  イメージ的には基本プログラムあるいはコアとしてもとの司がおり、外部ライブラリーあるいは拡張プログラムとしてもとのパトリックがいるといった感じだ。

  その間のインターフェースは完全に安定しており、シームレスに繋がっているため、以前とは比べ物にならないほど情報の流れが速くかつ大量だ。

  割合で言うと、もとの司が3にもとのパトリックが7。

  だいたいそんなところだ。

  パトリックの占める部分が大きいが、中心部分をもとの司の意識が占めているため、考え方の基本はもとの司的なものとなる。

  もっとも、基本プログラムあるいはコアの中にもパトリックの感情や記憶、スキルといった部分が紛れ込んでいるため、あくまで目安に過ぎない。

  それゆえ、今の私にはかつての司が躊躇っていたであろう冷酷な決断もできることがわかる。

  膨大な修羅場を潜り抜けてきたパトリックの意識が混じり込んだのは伊達ではないということだ。

 

 

  人格と記憶を引きずり込んだ人の持つ無意識の深淵からようやく浮上してきた新たなパトリックの精神は、自らの身体を認識すると深くため息をついた。

  自分が司でなくなったことを、そして、今後は完全にパトリックとして生きていくことの確認するための儀式のようなものであったのかもしれない。

 

  #まあ、レノア・ザラとあんなことやこんなことをした記憶が追体験できたのだからそう悪いものではなかったかも(爆)

  #それにしてもコーディネイターの女性ってあっちの方も凄いんだなあ(核爆)

 

 

  「パトリック、どうした、大丈夫か?」

 

  正面から身を乗り出すようにシーゲルが覗き込んでいる。

  キラやアスラン、ラクスもまた心配そうに見ている。

 

  小さく頭を左右に振ると、パトリックは応えた。

 

  「すまない。ユニウスセブンのことが瞬間的に思い浮かんでとっさに感情を押さえきれなかったようだ。」

  「・・・それならばいいが。」

 

  不審そうにシーゲルが言う。

  まあ、自分でも無茶な理由だと思うが咄嗟にはうまい理由が見当たらない以上、しょうがない。

  さすがに、今の意識の融合の直後ではうまい言い訳も考え付かないからな。

 

  「父上、大丈夫ですか?」

  「ああ。もう問題はない。」

 

  アスランの心配そうな声に、徐々に活性化しつつある新たなパトリックは張りのある声で応える。

 

  「ですが、無理はなさらないほうがよろしいのでは?」

 

  ラクスもそういってくるが、先ほどの事象はあくまで内面的な問題で、それも急速に回復しつつあり、完全に無害な状態になるのも時間の問題だ。

 

  「ありがとう、ラクス嬢。

   だが、本当に心配はいらない。」

  「ならば、よろしいのですが。」

 

  頬に手を当てたままそっとため息をつくラクス。

  基本的に母性に満ちた優しい女性なのだろう。

 

  「ところで、話が途中だったな。」

 

  意識を切替え、再び視線をキラに向ける。

  キラは、顔色こそ先ほどの蒼白状態から脱しつつあったものの、それでも、相当意気消沈した状態にあるようだ。

 

  「先ほどもいったように、私は自分のために戦っている。

   だが、私の戦う理由とプラントの戦う理由は矛盾しない。

   だからこそ問題ないのだが・・・キラ・ヤマト君。」

 

  「・・・はい。」

 

  「教えて欲しい。

   君は友人たちを守る為に戦ってきた。

   それは間違ったことだとは誰にも指摘できないと思う。

   だが、君の友人たちは既に軍人だ。

   それも平時の軍人ではなく、実際に戦闘を行っている国家の軍人だ。

   にもかかわらず、君はまだ彼等を守ろうとするのかね?」

 

  「それは・・・」

 

  「もうひとつ。

   ここにいる息子のアスランも軍人だ。そして、君はアスランと親友だったと聞く。

   なのにアスランを守らず、彼等を守るというのかね?

   ならば、その選択の基準はいったい何なのだ?」

 

  「!?」

 

  パトリックの言葉に、アスランはじっとキラを見つめ、そしてキラはその視線に応えを返すことができない。

 

  「まあ、そのことは容易に答えが出るものでもないだろう。

   だが、次のことはどうする。

   オーブ連合首長国が戦争の危機に瀕していることを?」

 

  はじかれたようにキラの顔が上がり、大きく開かれた瞳がパトリックを驚いたように見る。

  その様子に視線をシーゲルに向け、

 

  「シーゲル、まだ伝えていなかったのか?」

  「彼は疲れきっていた。

   なるべくならば、今しばらく自分を癒して欲しいと思っていたのだがな。」

  「そうか・・・。

   だが、後から悲劇を聞かされるよりは、まだ間に合ううちに伝えるほうがよいだろう。」

  「ああ。どちらにせよ、近いうちには伝えるつもりだった。」

  「わかった。」

 

  パトリックとシーゲルの静かなやり取りの間に、先ほど告げられた言葉の意味が身体の隅まで理解できたのか、まるで挑むかのようにキラから言葉が放たれる。

 

  「オーブはこの戦争に中立を宣言しているはずです。

   何なんですか、それは!?」

 

  まるで目の前のパトリックが元凶とばかりに眼光鋭く問いただす。

  だが、数十年の長きにわたりプラント理事国の弾圧という数々の修羅場を潜り抜けてきたパトリック相手に、キラ程度の威圧が通ずるはずもない。

  キラのいきり立った感情を柳に風とばかりに受け流し説明を続ける。

 

  「一方的な中立宣言が尊重されるには、それ相応の理由がなければならない。

   でなければ、中立宣言など、戦争当事国がその気になった瞬間に簡単に破られるものでしかないのだからな。

   そして、現に大西洋連邦はオーブに侵攻する準備を進めつつある。」

  「そんな、ばかな!」

  「地政学や戦略環境の変化によって、それまで維持してきた中立が容易く破られることなど珍しくもない。

   過去の戦争を見てみたまえ。そのような事例には枚挙に暇がないくらいだ。」

 

  パトリックのいうことは事実である。

  例えば、旧世紀の第二次世界大戦では西ヨーロッパのベネルクス三国(オランダ、ルクセンブルク、ネーデルランド)は、スイスと同様に中立を宣言していた。

  だが、ドイツ第三帝国は、フランスへの進撃路としてベネルクス三国を欲し、結果として彼等の宣言した中立はナチスの軍靴に踏みにじられている。

 

  スイスの中立宣言は守られ、ベネルクス三国の中立宣言は破られた。

 

  これはドイツ第三帝国がえこひいきしたわけではなく、単にスイスが山岳国家であり、ベネルクス三国が平野に築かれた国家であったからにすぎず、仮に地形の条件が逆であれば、蹂躙されたのはスイスであったろう。

  もっとも、スイスには別の戦略環境の条件、すなわち国際金融の面で大きな影響を及ぼす存在(スイス銀行はその当時でもかなり有名であった)ではあったので絶対にそうなったとはいえないが。

 

  「地球連合は、オペレーション・ウロボロスの成功によって全ての大規模宇宙港を失った。

   これは彼等にも許容しうることではない。」

 

  パトリックは目の前の三人の若人に地球連合の抱える問題点を簡単に指摘した。

  地球上では石油資源を筆頭に幾種類もの鉱物資源が掘り出し尽くされ枯渇状態にある。その状態でも繁栄を享受できたのは宇宙からの資源供給、主に月とプラントからの輸入があったからである。

  だが、開戦によりプラントからの輸入は完全にストップした。

  これまでにプラントから搾り取った膨大な資源の備蓄があるとはいえ、その備蓄は壊滅した宇宙艦隊や洋上艦隊の再建に大量に使用されている。

  そんな資源供給の面で不安を抱えている連合にとって、残された月への道、それも物資の輸送に欠かせぬ巨大な輸送路の基点を奪われたままでいることはこの戦争での敗北が決定してしまうことに等しい。

 

  「彼等は失った宇宙港の代わりを何としても得なければと焦燥を深めている。

   この戦略環境の変化が、これまで守られてきたオーブの中立が破られる端緒になったのだ。」

  「そんな・・・」

 

  そのまま悄然とキラが席に座る。

  その様子にそっとラクスが席をずらし、キラの手を慰めるように握る。

  そんな二人をアスランはじっと見つめている。

 

  そんな三人三様の小さな世界絵図は、微笑ましい面もあったが、残念ながらそれを長々と見ている時間はない。今回の訪問のもうひとつの目的を進めるとしよう。

 

  「守りたいかね?」

  「えっ?」

  「自分の祖国を守りたいかね?」

  「・・・どういう意味ですか?」

 

  怪訝そうな表情で問い返してくる。その表情には若干の疲労の色が表れている。

  まあ、打ち続く衝撃に思考活力が低下しても無理はないのだが。

 

  「文字通りの意味だ。地球連合によるオーブ侵攻はほぼ間違いなく止められない。

   となれば残っている道は、傍観するか、祖国を守るために地球連合と戦うかの二つにひとつしかない。」

  「地球連合と戦う・・・」

 

  まるで鸚鵡返しのようにパトリックの言葉を繰り返すキラ。

 

  「そうだ。現在、プラントはオーブに対し共闘を呼びかけている。

   古来よりの敵の敵は味方という法則に従ってね。」

  「・・・プラントとオーブが共闘ですか?」

 

  まるで想像の埒外だったのか、これまた鸚鵡返しのように問い返す。

 

  「その通りだ。もっとも、オーブはそれを受け入れそうにないが。」

 

  そういったパトリックの顔は、困ったものだといいたげだった。

 

  「何故です?」

  「いくつかの想像はつく。だが、その想像を今、話したとてそれが真実かどうかを検証するだけの余裕はない。

   重要なのは、ザフトがオーブとの連携が取れずともオーブに侵攻する地球連合の艦隊に攻撃を仕掛けるということだ。」

  「共闘の約束がされないのに、どうしてザフトはそんな行動を・・・」

 

  腑に落ちないというように首をかしげるキラ。

  その隣ではラクスがキラの手を握ったまま、じっとパトリックの話を聞いている。

  アスランもまた、パトリックの一言一句を聞き漏らすまいと真摯に聞き入っている。

  そんな子供達の様子を見ながら、パトリックは淡々とプラントの立場を伝えていく。

 

  「その理由はごく簡単なことだ。

   もしも、ザフトが支援しなかった場合、オーブ連合首長国は短時日のうちに地球連合に屈することになる。

   これは、双方の戦略環境と戦争遂行能力を見れば間違えようのない確実な未来だ。

   そして、その未来はプラントにとって不利益となる。

   それはプラントとして受け入れることができない。それが一方的な支援を行う理由だ。」

  「・・・そんな損得計算だけで戦うなんて!」

 

  やや潔癖な面があるキラにしてみれば認められることではないのか、歯を食いしばり憤懣やるかたないといったようにパトリックを睨んでくる。

  だが、その様は戦争とは冷徹な事実と計算の上にしか成り立たないということを理解していない証でもあった。むろん、兵士の士気などを始めとする定量化の不可能な要素が戦いの行く末を変えることがあるのも事実だが、しかしながら戦争の大半は、事実と計算の積み重ね通りに推移する。

  プラントを率いる為政者として、パトリックはそのことを忘れたことはなかった。

 

  「では、君はザフトの兵士達がその命を賭けてオーブを救わなければならない、何らかの理由があるとでもいうのかね?」

 

  「それは・・・」

 

  あっさりと問い返されたパトリックの別の角度からの意見に返す言葉が浮かばない。

  冷徹に見返すパトリックの視線に反論の言葉が思い浮かばないキラは視線をさまよわせる。

 

  「まあ、そのことは正直どうでもよい。

   君がどう思おうともザフトがオーブを支援することに変わりはないのだ。」

  「ぐっ。」

 

  さらに言葉に詰まる。

 

  「それで、最初の質問に答えをもらっていないのだが?」

 

  そんなキラを余所にパトリックは応えを要求する。

 

  「君は祖国を守りたいかね?

   もしも、守る意志があるのならば、私はその手段を提供する用意があるが?」

  「・・・なんですって?」

  「父上、どういうことです!」

 

  キラとそれまで辛抱強く黙っていたアスランが同時に声を上げる。

 

  「・・・アスラン。」

  「はっ。」

 

  プラントを預かる評議会議長に意識が切り替わったパトリックの長年にわたって磨かれてきた人の上に立つものとしての重い声音の呼びかけに、条件反射的に姿勢を正して応えるアスラン。

 

  「お前には既に通達してあるとおり、評議会議長直属の特務隊に入ってもらう。

   そして、その最初の任務は、オーブに侵攻する地球連合艦隊迎撃となる。

   その際、お前には新型MSジャスティスが与えられる予定だ。」

  「新型MS・・・ジャスティスですか。」

 

  急に自分の話になったアスランが戸惑いを含んだようにMSの名前を繰り返す。

 

  「そうだ。

   Nジャマーキャンセラーを搭載し、核動力で駆動するザフトが誇るMSのひとつだ。」

  「核動力!?」

  「Nジャマーキャンセラーですって!?」

 

  予想もしていなかった言葉を聞き、愕然とするキラとアスラン。

  その横でラクスは表情を特に変えていなかった。おそらくはシーゲルから聞いていたのだろう。

 

  「父上、何故そのようなものを!

   母上がどのように死んでいったのか貴方が一番ご存知のはずだ!」

 

  パトリックに対する遠慮をなぎ払い、強く問いただすアスラン。

  その横ではキラもまた、同じような強い視線でじっとパトリックを見ている。

 

  「Nジャマーキャンセラーについてはそれほど驚くようなものではない。」

  「父上!」

  「何故なら地球連合でもまたNジャマーキャンセラーの開発が進んでいるからだ。」

  「えっ!?」

 

  まったく動じることなく応えるパトリックに思わずつめよりかけていたアスランが、その一言を聞き、呆然としたように固まってしまう。

  キラもまた、驚いておりその隣ではラクスも瞳を開き、驚いた表情を見せていた。

 

  「つい先日、シーゲルにも説明したことだが、地球連合はザフトの投下したNジャマーの不発弾を多数確保している。

   そして、エネルギー不足に苦しむ地球連合がNジャマーのくびきから逃れようと研究を行うのは当然のことと思わぬか?」

  「それは・・・確かに。」

 

  言われてみれば、納得できる理由のためうなずくしかないアスラン。

 

  「敵が持つであろう兵器は、こちらも持たねばならん。

   それが避けようのない軍の持つ特徴、あるいは呪いと言い換えても良いが、そのひとつなのだ。」

 

  誰かがそれを持ってしまい、それを武器に無理強いをしてきたら?

  だから、対抗処置として持たないといけない。

  あるいは、持たれてしまうかも知れないから予防処置として持たないといけない。

  昔から軍が持つ業、軍拡の論理である。

 

  「だからこそザフトはやがて連合で実用化されるNジャマーキャンセラーの先手を打つべく、自ら開発を行い、そしてそれに成功したのだ。

   我らは座して二度目の血のバレンタインを迎えるわけにはいかぬ。

   備えは常に必要なのだ。」

  「・・・・・・・・・・」

  「納得がいったか?」

  「・・・はい。」

 

  今のアスランにはパトリックの問いかけにうなずくしかない。

  先ほど話を聞いた時は、母を冒涜する行為に思えたが、理路整然と説明されると反論の言葉が見つからない。プラントのトップに上り詰めたパトリックの能力は伊達ではないのだ。

 

  「先に述べたように、アスラン、お前にはジャスティスに搭乗し地球に下りてもらう。」

  「了解しました。」

 

  素直に敬礼し、命令を受領する。

  その様子にひとつうなづいたパトリックは視線をもうひとりの若人に合わせた。

 

  「そして、キラ君。」

  「はい。」

  「私は君に、フリーダムというジャスティスの兄弟機にあたるMSを提供する用意がある。」

  「それじゃ、その機体も・・・」

  「むろん、Nジャマーキャンセラーを搭載した核動力で動くMSだ。」

 

  その返事にキラの瞳が限界まで開かれる。

  その脳裏には様々なことが飛び交っていることだろう。特に、デブリベルトで直接見ることとなったユニウス7の廃墟が中心だろうか。

 

  「どうするかね?」

  「・・・僕は・・・・・」

 

  うつむき応えを出すことができないキラ。

 

  「時間はそれほどないが、考えてみると良い。

   だが、ひとつ言っておく。

   地球連合と戦うということは、かつて君が守ろうとした者たちと戦うかもしれないということだ。」

  「そんな!?」

 

  愕然としたように面を上げる。

 

  「不思議なことではあるまい。

   君が守ったのは地球連合軍の軍艦だ。

   ならば、命令が下ればその艦もまた、オーブに攻め寄せてくることは十分に考えられるだろう?」

  「そ、そんなこと艦長たちがするはずが・・・」

  「かの艦の艦長は、あるいは信用のおける人物なのかもしれん。

   だが、命令が下れば軍人はそれに従わなければならん。でなければ軍法会議を覚悟の上で拒否するかだ。

   はたして、その人物は部下も巻き込むかも知れぬ命令拒否を行う人なのかな?」

 

  あえて問題を単純化し突きつけるパトリック。

  ただただ、顔色を蒼白にし、凝固するだけのキラ。

 

  「だがまあ、これはあくまで予想でしかない。

   アークエンジェルがオーブ侵攻作戦には従事しない可能性は十分残っている。」

 

  キラを最後まで追い詰めるつもりのないパトリックはあっさりと引いて見せた。

  言葉の剣によって絶体絶命の立場に追い込まれていたキラは、かろうじて肩の力を抜き荒い呼吸を繰り返している。

 

  「しかしながら、オーブ連合首長国が崩壊の危機に直面していることは事実だ。

   もし、祖国を救うための手段を欲するならば、早めに決断することだ。」

  「・・・もう少し、もう少しだけ考える時間をください。」

 

  荒い呼吸のままそう頼んでくるキラ。

 

  「確かに時間を置いたほうがよいかもしれんな。

   了解した。

   シーゲル、その際の連絡はよろしく頼む。」

  「わかった。」

  「では、キラ君。もし、その気があったならばシーゲル経由で連絡をくれればよい。

   だが、増援部隊は3日後にはプラントを出航する。

   最大で2日しか待つことは出来ないが、それでよいかな?」

  「わかりました。そして、ありがとうございます。」

 

  そのやり取りを最後にパトリックとキラの話は終わった。

  長く話をしてきたことで乾いた喉を潤そうと思ったパトリックは、テーブルの上のカップに残っていた紅茶をゆっくりと飲む。

  そんなパトリックの行動に、それまでの張り詰めていた雰囲気が緩んだものに変わろうとしていたその時、横からパトリックに声を掛けるものがいた。

 

  「パトリックおじ様。」

  「何かね、ラクス嬢?」

 

  ふいに呼びかけられたことに全く驚くことなく冷静な声が返る。

 

  「プラントを率いる立場にある方としての考えを教えてください。

   私たちはいったい何と戦わねばならないのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 クライン邸訪問編、終わりませんでした・・・・・よって、もう少し続きます。

 それにしても・・・・・パトリックと司、完全融合しちゃいました(爆)

 まあ、新パトリックはプラントを勝利させる動機が増えたわけなのでこれから先も頑張ってくれるでしょう。

 ・・・にしても、動かしにくいラクスがいきなりパトリックに質問しています(苦笑)

 どうなるんでしょうねえ、この後・・・

 まあ、これから適当に書くしかないんですけど、やっぱり思いつきで書いていると大変だ。

 それとアスランは、やはり影が薄い・・・

 その辺は今後の反省点ですが・・・・・やっぱり主役級のキャラなんて嫌いだ(爆)

 

 

 >つーかこの場合、カガリってオーブの内患?(爆死)

 他国でゲリラやっている時点で十分に内患じゃないかなあ(笑)

 仮に砂漠の虎がキラとカガリを開放せずに捕まえたままだったら、えらいことになっていたと思ったり。

 

 

 

代理人の感想

おやまぁ。

これは意外ですねぇ。

まぁ、考えてみると逆行ものではそれほど珍しい光景でもないんですが。w

 

キラはやはり洗脳されつつありますな(笑)。

まずショックを与え、しかる後に安心なり希望なりを与えるという手に見事に引っかかっています。

多分勘ぐりすぎでしょうが。w

 

それとも、既に歌姫によって洗脳済みだったりして(爆)。