黄昏の空の下に集いし者達
昔、神と人間、そして魔族による戦争があった。
その長きにわたる聖戦の末、壊滅的な打撃を受けた3つの種族は
滅亡を避けるために長い休戦状態へ入るしかなかった。
1000年のいつわりの平和・・・・・
この長い平和は、ミドガルド大陸で生活している人類から悲惨な
戦争と、過去に受けた傷を忘れさせてしまっていた。
彼らは過去の過ちを忘れ、己の欲望を満たすために自らの文明を
発展させていった。
そしてある日、
少しずつその平和のバランスが崩れる異常気象がミドガルド大陸の
所々で現れ始めた。
人間界と神界、魔界を隔離する魔壁から響いて来る轟音、
凶暴化する野生動物、頻繁に起こる地震と津波。
そして、いつの頃からか広まっていった魔物たちの噂。
平和の気運が崩れて行くなか、この世界の平和を支えているという
イミルの爪角の噂が少しずつ冒険者たちを中心に広がって行く。
だが、人々はその本質を忘れ、それぞれの利益のため、
その正体と富を求めて冒険へと旅出っていった・・・・
第一話 それぞれの事情・・・
魔法都市ゲフェン
「んで?どうして俺のところにそろいもそろって良い大人が、それもギルドマスター自ら借金の申し出に来てるんだ?」
「いやあ、自警団の団長なら少しはお金ありそうでしたので、それにうちにも商人が一人加わりましたから・・・出世払いって良い言葉だと思いません?」
「・・・そんなに切羽詰ってるのか?」
「・・・聞くだけ後悔する事になりますよ?(遠い目)」
「・・・(汗)」
とりあえずギルド出発の日、私は早くもくじけそうになっていた・・・(この時点で所持金600z)
先月ようやく立ち上げた私たちのギルド『聖銀の雪』は未曾有の金欠に見舞われていた、原因は新しいメンバー、商人のフィリアさんの転職に伴う装備品やカートの用立て、しかし!!、それだとばかり思っていたのだがさらに大きな原因があった、それは…
籐華とレンの食費!!
正直言ってここまで切羽詰った原因はこの二人にあるといって良い、きりきり言い始めそうな胃を抑えながら後ろを振り返る、そこには「何故?」と顔に出ている私の兄妹がいた、山岳都市フェイヨンの洞窟深くに住まうアンデット、赤い胴衣に赤い帽子(お札つき)長いピッグテールの髪の少女、そう、ムナックと呼ばれるモンスター、しかし、今この目の前にいるのは私の大切な家族である、名前は籐華、何を隠そうしゃべる!ムナックのはずなのに跳ねない!!食欲魔人!!!
見事なまでに三拍子そろった我が自慢の妹である!!(壊れ気味)
もう一人(?)はこのゲフェン周辺でもよく見られる最下級モンスター「ポリン」ピンク色の水玉を想像していただければ後の説明は不要!!その愛らしい仕草でペットとしての人気が高い、我がギルドのマスコット的存在であるレン!!
記すまでも無いがよく食べる・・・
改めて前を振り返る、そこには数年来の知人であり、この街の自警団団長フォルクがいる、事務用の木の机にひじを置き、黙ってみていようが、どうしようが変わる事の無いきつい目つきを私に向けている。
「なあ?レゼリス、どちらにせよ先立つものが無いからってそう殺気を向けられても困る」
どうやら私は凄くやつれた目つきをしているらしい、意識してないだけあって拡散してるものの殺気がもれているのであればいい気分はしませんね・・・心の中で嘆息しつつ本題を切り出す。
「すみませんね・・・誰かさんが賞金を早く渡してくれないので胃潰瘍になって心に余裕が無くなるんですよ」
「う・・・」
「先日の件での賞金・・・耳をそろえて全額いただけませんか?きっと幸せになれますよ(さわやかに)」
「そ、それが・・・」
「それが・・・?」
魔法都市ゲフェン郊外の自警団事務所で歴代一位の絶叫が響き渡った・・・
「あーあ、真っ白になってるよレゼ・・・(汗)」
「ご主人様、何か干物みたくなってます(汗)」
さすがにショックだったみたいね、あの時の賞金が事実確認に遅れに遅れていまだ払えないだなんて今のレゼには酷過ぎたみたい(汗
あたしたちの兄であり、同時にこのギルド『聖銀の雪』のギルドマスター、レゼリス・グリッド・ハーデッド・・・
アサシンでありながらのんきにギルド立ち上げて、なおかつこの魔法都市で子供たちの人気者、ただ唯一の欠点というか弱点は・・・
決定的なまでに貧乏だという事、さすがにその日の食べ物すらってほどじゃないけど余裕はもう無いはず、正直今回は賞金が500000zというかなりの大額賞金が手に入ると踏んでいたから今この場にいないもう一人のギルドメンバー、フィリアに転職費用として全財産渡したのだ、それだけにいまさら支払われないってどういうことなんだろう?
「ねえ、事実確認が遅れてるって言ってたけど団長が居合わせたときあたしとレゼが居たんだから間違いないはずでしょう?」
「あ〜、その事なんだが・・・籐華君が居合わせたことによってあれは野生のモンスターの暴走、と言ううわさが出てしまったんだよ」
「え・・・?」
「あの時の姿は正直言って普段の君から想像するのは難しくてね、何せ血まみれで虚ろな目、ムナック特有の姿、誰も最初籐華君とは思わなかったんだよ(汗」
「なるほど・・・(汗)」
「まあ、一週間もすれば間違いなく支払われる、手を貸してやりたいがその証明のために手一杯でね、すまないが自分たちでなんとかやってくれ(苦笑)」
「わかったわ、そっちの件お願いするわね?(苦笑)」
「ああ、まかせておけ、伊達にここの古株じゃあない」
そうだった、団長すでに40歳なんだよね・・・未だに白髪が目立たない髪だし、そもそもレゼ並みに背が高い上にがっちりした体躯これで二十歳の娘がいるなんて反則よね(ぉぃ)
「じゃあ、そろそろいくわ」
さすがに一週間何もしないわけにはいかないし、短期のバイト探さないと・・・
「ねえねえ、籐華お姉ちゃん、ご主人様息してないよ・・・」
最悪レゼにも・・・なんですと!!!???
「ちょ、ちょっとレゼ兄!!!???」
レンが今にも昇天しそうなレゼに乗りながら必死でたたき起こそうとしている。
なんというか・・・幸せそうな笑みだった(滝汗)
「起きてってば!!」
「む・・・いかんな!!おい!!医療班!!アコライトは居ないのか!!」
「ご主人様!!寝ちゃだめです!!」
・・・結局レゼは心労で一日医療室で休む事になったのは言うまでもない(笑)
次の日・・・
「参ったねー、レン君・・・」
「ですね〜、お姉ちゃん・・・」
「まさかあんなにレゼが精神的に脆かったなんて・・・」
ちなみにレゼリスの心労の原因はここ数ヶ月ギルドの関係で慣れない書類仕事とカプラ本社にたびたび出向いたり、戻ってきたとたん自分のへそくり(50000z)が籐華のサンドイッチとレンのりんごジュース、ついでに籐華の普段着のために消えていたためである。
「よし!!ここはあたしが頑張んないとね!!♪」
「お姉ちゃん、僕もお手伝いします!!」
「おう!!いざバイト先へ!!」
郊外の喫茶店・・・
「いらっしゃいませ♪何名様ですか?」
「はーい、ナポリタン二つにコーヒーですね?少々おまちください♪」
そう、あたし達は今顔なじみの喫茶店にいる、ここのマスターに事情を説明したら即採用(笑)しかもお昼と夕食つき断る理由は皆無、何より今間借りしている自警団宿舎から近いからである。
レン君はもともと可愛いからお子様向けのマスコット兼注文取り専門のウエイター、あたしはウエイトレス♪ここの制服可愛いんだよねってことでもちろんお店は大盛況♪お昼時にはかなりのお客さんが入ってたいへんだった(笑)
ちなみにフィリアはレゼが倒れた後ふらっと来て何かを必死で計算して朝になると居なくなっていた・・・
多分なにか策があるんだろうけどいったい何をしているのやら(汗
親友とはいえ少々不安でしょうがない・・・
「籐華ちゃん?ナポリタン二つできたよ?」
あ、いけない忘れてた。
「はーい♪」
今はお仕事お仕事♪
そのころフィリアは・・・
「よし!!完売!!次は中央広場で露天よ!!」
燃えていた・・・(笑)
金策二日目・・・
「ふう、ようやく疲れが取れました・・・」
さすがに私にも限界が来てたようです、昨日から籐華とレンはアルバイトをしているみたいですね(微笑)
さて、あと五日間でできる事をやっておきますか・・・少し早いですがまあ人気が無いほうがいいですし。
愛用のカタールを手に取りいつも通りの服に着替える、典型的な黒いアンダーウェアに肩当のついた黒いマント、いつものモノクルをつけて宿舎を出る、警備員にお礼をいい向かうは街の中央にある地下洞窟、さあ!一儲けしておきますか!!
・・・あれ?これだけ?(汗
そのころの籐華とレン・・・
「いらっしゃいませ〜♪」
「はい、こちらがメニューです♪」
様になっていた(笑)
それから4日たった朝・・・
さて、明日には賞金が支払われるはず、それは私たちが長年住みなれたこの町から去ることを意味している、もちろんお別れ、挨拶、一度はしたもののやはりしばらくはここに戻れるとは限らない、ならばせめて久々に休日としてのんびりすごすのは自明の理というものだ♪
「今日は各自好きなように休日を満喫してください」
「へ・・・?」一同
「せっかく最後の日なんですから遊んできていいですよ」
「でもあたし達これからバイトだよ?」
ふっふっふ、私の手回しは完璧です。
「マスターにはすでに連絡済です、安心してください」
「もしかして中央洞窟で何か手に入れたんですか?」
鋭いです♪フィリアさん♪
「ええ、ここ数日の探索で地下二階のアルゴスからエルニウム原石を手に入れてたんです」
「なるほど♪盲点でしたね」
「まあ、たったの三つですが十分プロンテアまでの旅費になりますから、早速ブラックスミスギルドに買い取ってもらいました」
そう、最近この都市にはもう一つのギルドが本拠を構えていたんです、鍛冶屋、刀工、細工師を束ねるブラックスミスギルドです。
材料さえそろえばかなり高品質の武器や防具、装飾品まで扱います、今回の探索で手に入れたエルニウム原石は防具の練成に必要なだけあって高値で売り買いされます、ざっとこれなら3万z(ゼニー)ですから十分でしょう。
フィリアさんも頑張って露店をしていたみたいですし、籐華とレンもアルバイトで短期とは思えないほどの働き(主に客寄せ(笑))
をしていたみたいですしね、なんだかんだいってもいままでの貯蓄使い切ってますからこの臨時収入と賞金はこれからの事を考えてまずは貯金、そのうちメンバーも増えるでしょうから何処かの家でも買って・・・
「レゼ?」
それから、うんうん広い庭で・・・
「レゼってば!!?」
白い犬を飼って・・・
「・・・(怒)」
メキャッ!!
「なに感慨にふけってるのよ・・・人の声が聞こえないほどに」
思考が中断されて痛みが体中にひろがる・・・どうやら少し浮かれていたらしい
「すみません・・・」
「分かればよろしい、とにかく今日はのんびりして明日に備えろってことね?」
「左様でございます・・・」
「んじゃこれで解散♪フィリア、一緒に買い物行こう♪」
「え、ええ、でもレゼリスさんが・・・」
「いいのよ、最近シリアス決め込みすぎて反動がきててあんなになってるだけなんだから」
「う、うん」
ああ、フィリアちゃんは優しいね、少しは籐華も見習ってくれゴキャ!!!
「さ、馬鹿兄貴はほっといて行きましょう♪」
薄れ行く意識の向こうでつい最近亡くなった親父さんと挨拶を交わしたのは幻覚ではないと想う・・・
・・・って私の出番これだけなんだろうか?(滝汗)
籐華サイドの休日・・・
「そういえば、この数日間何やってたの?」
「え?ああ、せっかくカートがあるんだからいろいろ仕入れてたの、案外掘り出し物があったりするのよ」
「なるほど、んでその成果は?♪」
あたしは期待のまなざしでフィリアに問いかける。
「へへ〜♪、籐華にぴったりのモノよ♪」
「なになに?♪」
あたしは思わずカートを除く・・・
「・・・(滝汗)」
なんて言うか、凄かった・・・
「どうしたの?」
「い、いやなんか凄いとしか言いようの無いものが・・・」
「ああ、これ?モロクからの行商人さんがくれたの、そしてこれが赤ハーブに・・・」
「そ、その行商人さんって、なんかいってた?(汗」
「あ、そういえば『今晩はお楽しみください』って、何のことなんだろうね?」
・・・間違ってもその品物はあたしに勧めないでほしい
「一応、装備品みたいだから受け取っておいたの案外レアかも知れないし」
「確かにある意味レアよ・・・(脱力)」
「?ある意味レア?この足鎖が?」
そう、フィリアのカートには足鎖(罪人の足にはめる拘束具)、手錠(おそらくどっかのモンスターの戦利品)、さらに・・・
鞭(滝汗)、おまけに多分日用品の蝋燭が一番上においてあった(とある想像中・・・赤面)
「い、いいのよ気にしないで。でもこの売り物は今すぐ道具屋に買い取ってもらいましょうね!!いいえ!!むしろ捨てましょう!!」
「(タジッ)な、なんで?」
「いいから!!・・・世の中には深く考えちゃいけないことがあるの!!(遠い目)」
「わ、わかった(汗)」
よし!!説得完了(?)気を取り直して今の想像その他を意識の外へ強制排除する。
「で?あたしにピッタリの物って?」
「え?あ、ああこれこれ♪」
そう言ってカートの中から棒状のものを取り出す。
「これって・・・槍?」
長さと棒の先についているカバーの形状からそう判断する。
「そう、何でもお仕置き用の槍なんだって」
「・・・いらない・・・(滝汗)」
「えーー!?なんでよ!籐華にぴったりじゃない」
さすがにフィリアが非難の声を上げる(当然といえば当然(笑))しかし!!これは明らかにその行商人が関ってる品のはずまともなわけが無い!!
「ほら、こんなに扱いやすそうなのに・・・」
あたしが硬直してる間にするすると布を取り払う・・・
「あら?」
それは意外なものだった、いや何が以外ってシンプルすぎたからだ、握り易い太さの柄に刃の部分はオードソックスな穂先。
思わず手に取ってみる・・・
「かるい・・・しかも手にぴったり」
こうまでしっくりくるとさすがにちょっと試しに使ってみたくなるのが性分だったりする、もはやさっきまでの不信感はかけらも存在していなかった、場所を変えて試してみよう・・・
「ねえ、ちょっと自警団の訓練所にいっていい?」
「もちろん♪籐華ならそう言うと思った」
さすが親友、話が早い♪
早速あたし達は自警団へと向かうのだった・・・
レンサイドの休日・・・
僕はいま自警団の救護室にいます、理由は御主人様が籐華お姉ちゃんのツッコミ(?)で大ダメージを負ったからです(泣)
実際御主人様は強いんです、上級職と呼ばれるアサシンに選ばれてるんですから(自慢気)
本来なら闇に生きるはずの御主人様は普段とてもそうとはみえません、子供に優しいし料理はできるし、ご近所付き合いもアサシンとは思えないほど溶け込んでいます。
でもこの間、今まで見た事が無かった御主人様の闇が開放されちゃいました・・・
フィリアお姉ちゃんのお父さんの死で・・・
その結果は朝になってフィリアおねえちゃんと一緒に自警団の部屋で初めて分かりました、団長さんがご主人様と籐華お姉ちゃんを保護したからです、その時出迎えた僕は最初ご主人とは思えませんでした・・・全身ボロボロで、血まみれで、両手には御主人様が普段愛用しているカタールが血糊で赤く光っていました、普段の温和な眼差しは消えて、その代わりに何も映さない虚ろで、暗く、殺気以上の殺意のみが見て取れました、全身の自由が効かない状態にもかかわらずご主人様の放つ殺意はその場にいた全員を遠ざけました、視線が集中する中、御主人様は倒れ、籐華お姉ちゃんは一言も発せず御主人様に寄り添うようにかがみこみ、ずっと泣いていました・・・
その反動か、最近の御主人様は無理やりにでも明るく振舞いました。
団長さんの機転で今回の事は自警団以外の人は知りません、団長さんも気にしないでこの町にいて良い・・・そういいましたが御主人様の言葉はある意味予想できてました『もうこの町に私が居てはいけないんです・・・』
そう一言言いました、報復が無いとはいえない事を危惧しての言葉でした。
今回のことが正しいとは僕は思えないです、御主人様はアサシンだけど絶対に、絶対にこうなるとは思えなかっただけに僕はご主人を責めました、でも御主人様は『その通りですよレン、でも間違っていても今回は許せないんです』こう呟いただけでした。
その後籐華お姉ちゃんは『レゼはね、孤児だったから親父さんの事凄く尊敬してたんだよ、立派な父親って、それを失ったレゼに間違ってる、なんて誰にも言えないよ・・・レン君、レゼは間違いと分かってても今回は実行したんだよ、誰かを守るのが私に出来るすべて・・・そういってたから、うまくいえないけど、レン君?レゼを許してあげて、このままじゃレゼ、ただの悪人だから・・・
せめてあたしたちのお兄ちゃんをあたしたちが守ってあげよう?ね?』
ポツリポツリと話すお姉ちゃんはとても辛そうでした、それ以降僕はあんな偉そうなことを言ってしまったことで御主人様がどれだけショックを受けたのか想像してみました、それはぜんぜん分からないけど、ただ一つだけ分かったのは日に日に憔悴していく御主人様が辛そうな目で自警団の詰め所に飾ってある親父さんと団長さんと御主人様の写真を見てため息をついてたことです・・・
でも一週間もすると御主人様は元気になってきました、フィリアお姉ちゃんに籐華おねえちゃん、二人ともそれにつれて元気になってきました、親父さんの死を忘れるのではなく刻み込んで御主人様は進んでる・・・そんな気がしました。
さて、僕はどう考えれば良いのかいまだ分からない状態です、でも、御主人様のそばに居ればいつか、分かるかもしれないです。
御主人様の家族として・・・
「ん・・・・?」
「あ、気がつきましたか?御主人様」
「うん、あのまま気絶したんだね?(汗」
「ええ、そりゃあもう即座に(きっぱり)」
「・・・(滝汗)」
「お水要りますか?」
「いや、いいよ。レンは籐華たちと行かなかったのかい?」
「はい、僕は御主人様のそばに居ます、これからも、ずっと・・・」
「そんなに気負わなくても皆一緒ですよ、家族なんですから。」
「はい♪」
「さて、と・・・お昼ですし何か作りましょうか♪」
「あ、僕焼いたゼロピーがいいです♪」
「・・・あれ、本当においしいんですか?(汗」
「あの食感がたまりません(恍惚・・・)」
「まあ、いいですけど(呆)お昼ご飯食べたら散歩に行きますけどレンもいきませんか?」
「はい!!」
そうして僕たちは食堂へと向かっていきました、御主人様は元気でいつもと変わらない調子でしゃべります。僕にはそれがとても儚く見えたのは目の錯覚・・・そう思う事にしました。いつか分かる日が来る・・・そう信じて・・・。
その日の夕方・・・
「へへ〜♪」
「ど、どうしたんです?籐華(汗」
夕飯の買出しの後、私とレンは部屋へ戻ると籐華がニヤニヤとご機嫌な様子で槍を磨いていた・・・
「ふっふっふ、レゼ〜♪夕飯の後でちょっと相手してくれない?(はーと)」
いきなりそう切り出しますか・・・なんとなくいやな予感がしますが、まあ食後の運動にはちょうど良いでしょう。
「良いですよ、その槍で戦うんですか?」
「うん♪この子の扱いに慣れるには実践練習あるのみ!!」
「はあ・・・(呆気)」
それにしてもきれいな槍ですね・・・なんかの属性武器でしょうか?
「御主人様、食堂借りれるみたいですよ!!」
廊下で団員の一人と話していたレンが呼んできたので私は意識を今晩の食事の方に切り替えた。
「籐華?今日は麻婆豆腐と春雨のスープですから出来たら手伝ってほしいんですが?」
「ん〜、了解♪」
槍を布で巻いて背中に固定すると籐華はこっちに歩いてきた・・・なぜだろう?凄くいやな予感がする。
「レゼ♪今晩の練習覚悟してね?(ハート)」
「・・・(戦慄)」
・・・遺書書いておこうかな・・・(爆)
その時・・・
バキャァァァ!!!!
二話につづく・・・
あとがき・・・のはず(笑)
さあ!!今回のあとがきは聖銀の雪の戦う乙女!!籐華がお送りします!!
それにしてもほのぼのとシリアスをクロスさせるのが好きね〜この作者(汗
前回まったりとか言ってた割りにマスコットのレン君の活躍犠牲にしてまで描写優先させたわね。
主人公のはずのレゼはぜんぜん出てこないし(滝汗)
実際戦えばかなり強いはずなのにあたしに気絶させられてばかり・・・
作者の意図が読めない・・・(汗
まあ、序盤はというか今回は前回書ききれなかった部分を補填したみたいだし、次の話で本格始動
するみたいね、このギルドの結成後初めての本格戦闘とROでギルド組んでいる人達本人了承の元
メンバーが増えるみたい、そうなると・・・あ!!!あたしの出番減るじゃないの!!
ちょっと作者!!
「はーい」
いいの?こんなに人増やしてあたしたちの出番その分減るんじゃないでしょうね!!減ったりしたら・・・
「いや、減らないよ?(あっさり)」
え・・・?
「ここまでの話はとりあえずキャラの紹介と役割(籐華の)を固定させるために作ったんだから」
ええ!!??
「だからあえて戦闘シーン書かなかったしレゼ君には眠ってもらったし、レン君は前回影薄かったから独白」
じゃあフィリアは?
「あれはもう決まってる」
不幸娘?
「いいや、天然人災娘(核爆)」
!!!???
ってことは・・・この話の最後でフィリアが居ないってことは・・・(滝汗
「酷い目にあってるってことだね(なぜかさわやかに)」
悠長に解説する暇あったらアンタも手伝いなさいよ!!(なみだ目)
「いやー大丈夫♪レゼがようやく脚光浴びるから」
あんた・・・実は密かにフィリアいぢめて楽しんでるでしょう?
「・・・(視線そらす)」
・・・ふっ♪
ガスッ!! ザシュッ!!!(見事なコンビネーション)
「・・・(絶命?)」
とにかく!!次の話はすぐに書き上げなさい!!いいわね?(据わった眼差し)
「・・・うい」
てな訳で今度の投稿は二週間後♪
イラストも書き上げ中みたいなのでもう少しお待ちください(^^)
以上籐華がお送りしました♪(ここで幕は降り、後には作者だった物体のみが・・・なんてことはありません(笑))
最後に、感想のメールありがとうございました朧月様
掲示板の感想ですがPC不調で見逃しがあったかもしれません本当に申し訳ありません。
メールは送ったのに返事が無いよーという方申し訳ありません(汗
DIONメーラーが障害で一部メールが受信できなかったのですもう一度送っていただけますと
幸いかと思います(^^;
あと、この小説を読んでくれた皆さん全員と公開させて頂いたHPの関係者の皆様ありがとうございます(^^)
それでは♪
P.s 就職決まりました♪
管理人の感想
トリックオブレインさんからの投稿です。
・・・ウェイトレス姿のムナック
・・・ウェイター姿のポリン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポリンは想像するのが無理だ(爆)
それにしても、フィリアは商人ですよね?ブラックスミスじゃなくて?
転職というのは、ノービスからの転職って意味かな。