黄昏の空の下に集いし者達
昔、神と人間、そして魔族による戦争があった。
その長きにわたる聖戦の末、壊滅的な打撃を受けた3つの種族は
滅亡を避けるために長い休戦状態へ入るしかなかった。
1000年のいつわりの平和・・・・・
この長い平和は、ミドガルド大陸で生活している人類から悲惨な
戦争と、過去に受けた傷を忘れさせてしまっていた。
彼らは過去の過ちを忘れ、己の欲望を満たすために自らの文明を
発展させていった。
そしてある日、
少しずつその平和のバランスが崩れる異常気象がミドガルド大陸の
所々で現れ始めた。
人間界と神界、魔界を隔離する魔壁から響いて来る轟音、
凶暴化する野生動物、頻繁に起こる地震と津波。
そして、いつの頃からか広まっていった魔物たちの噂。
平和の気運が崩れて行くなか、この世界の平和を支えているという
イミルの爪角の噂が少しずつ冒険者たちを中心に広がって行く。
だが、人々はその本質を忘れ、それぞれの利益のため、
その正体と富を求めて冒険へと旅出っていった・・・・
第四話前編 初の依頼は・・・・
中央都市プロンテラ・・・・
「ふう、ようやく一区切りつきましたね・・・」
そういいながら私は真新しい机に本を載せる、本棚に収まらなかった分です・・・
すでに私の書斎の本棚には隙間もないくらい本が詰まってます・・・
さすがに全部入れられると思っていただけにちょっと落胆します・・・
「藤華の部屋にでも置いておきますか・・・二十冊くらいなら場所もあるでしょう」
改めて本に手を書ける、何気なく部屋を見回すとなぜかまだここに引っ越してから数日なのに愛着があるから不思議です。
まあ、魔法都市ゲフェンにいたときとほぼ同じ間取りと家具の配置なので当たり前といえば当たり前ですね(笑)
きびすを返しドアを通り(開けていた)廊下を突き当たりに向かって歩く、ほんの数十歩で目的の部屋へついた
「藤華?すみませんがドアを開けてくれませんか?手が話せなくて」
「はいはい?レゼ兄?」
「ええ」
カチャッ
真新しくつけた蝶番がきしみ木製のドアを開く、そこにいるのは私の妹であり頼れるギルドの相棒、ムナックと呼ばれる人型のモンスター
である藤華です、モンスターとは言っても殆ど普通の少女の外見で見分けなどつかない、今はムナック特有の赤い胴着は着ておらず
普段着ることの多いTシャツとジーパンのラフな格好である。
「レゼ兄・・・また本置けなくなっちゃったの?」
「そうなんです(汗)」
「まったく・・・(呆)」
愛嬌のあるたれ目を細くして部屋へと通される。藤華と私のギルドのマスコット、ピンクの水玉見たいなモンスター、ポリンのレンの部屋です。
こちらは大分様変わりしてますねえ、以前あった小物(ぬいぐるみ類)が殆どなくなっていました。
ベットに机、クローゼット。私の部屋に比べると大分シンプルですねぇ。
「ほら、ここならまだ入るよ?」
「助かるよ、藤華」
「まったく、レゼ兄ったら本とナイフとなると見境なく買い捲るから置き場所なくなるのよ・・・」
「いやいや(照)」
「ちなみにほめてないよ・・・(汗)」
私は聞こえない振りをして夕食の献立のことを考えてました。今晩はこの中央都市にギルド本拠を構えた記念のささやかなパーティです。
鳥にするかな?
同日夕刻中央都市プロンテラ郊外正銀の雪本拠地食堂・・・
「・・・では、かんぱ〜〜〜〜い!!!」
高らかとそれぞれのグラスに注がれた飲み物が揺れる。
今晩の夕食は豪華です♪テーブルに並べられてるのは鶏肉のソテーにサラダ、煮込んだスープやパン。
こうしてみるとなかなか苦心して作った甲斐があるというものです♪
今現在結構な広さのあるロビーには私がつい二ヶ月前に結成したギルド「聖銀の雪」の面々がそれぞれ
料理に手を伸ばしている。本当は酒場でも良かったんですがせっかく広い屋敷が格安で購入できた上に
ここ数日の引越し作業で疲れた皆にできることといえば私の手料理ぐらいなものですからねぇ(苦笑)
「さて、では改めて聖銀の雪、ギルドマスター、レゼリスさんから一言♪」
私の隣に座っていたギルドメンバーの一人、そして私の幼馴染でもあるアサシンのアイラがフォークをマイクに見立てて
私に突き出す、左手にはワインがそそがれたグラスがありますね〜(汗)悪酔いしなきゃ良いけど。
「はい、では僭越ながら♪」
とかいいつつ私もそのノリに乗ってフォークを受け取り一同を見渡す。
「まずは・・・おつかれさまでした〜〜〜〜!!!!」
「おお〜〜〜〜〜!!」
全員がそろってグラスを掲げる。
「特に!!本来なら仮住まいとしてここにいるはずのところを見事な商才でなんと!!購入にこぎつけた、称号「夕日の子守唄」
フィリアちゃんにはくしゅ〜〜〜〜♪」
「おお〜〜〜」
藤華の隣に座っていたフィリアちゃんは照れた様子でうつむいてしまう、プロンテラ(中央都市)についてからというもの
薄い緑がかった髪をアップにしておしゃれを楽しみつつ我がギルドの財政をあっという間に倍増させるという荒業までやってのけてしまうまでになった
もともと魔法都市ゲフェンにいたころから商店で育ってるだけに抜け目がない、聖銀の雪のキーパーソンです。
「そして、見事中央都市プロンテラ騎士団に入団し!再び姿を見せた称号「漆黒の独奏曲」!!チョッパー」
「おお〜〜〜〜!!」
アイラの隣に座り一回り小さいグラスを掲げチョッパーが会釈する。愛用のクレイモア・・・大事なのはわかりますが食事時ぐらい
部屋においておきましょうよ(苦笑)
「続いてうちのムードメーカー、称号「焔の連奏歌」私と同じアサシンのアイラ!!」
「いやいや、ど〜も〜♪」
「おお〜〜〜〜♪」
その場に立ち大仰に礼をする、今は私服のワンピースですからきれいな立ち振る舞いに見えてしまうのが不思議といえば不思議ですね〜(失礼)
「そして、聖銀の雪期待のメンバー、サキュバス、称号は「清廉なる悲恋曲」のリィリア〜!!」
「おおおおお〜〜〜!!」
ちょうど私の真正面の席に座ってグラスを傾けているリィリアはゲフェンを出るときにアイラ、チョッパーが起こした事故(?)により
元の住処への道が封印されたためどうせならとギルドメンバーに加入しちゃった方です(笑)人間にも悪い人間やいい人間がいるように
魔族にもそれは当てはまる、問答無用で殺しにかかるモンスターもいるがリィリアは温厚でクールな人(魔族)です。
今も隣に座るレンを胸の辺りに抱きしめながら料理をつまんでいる。
「最後に、我が妹たち、藤華、レンのお二人〜〜〜♪藤華の称号は「木漏れ日の協奏曲」!!レンは「陽だまりのワルツ」」
「おお〜〜〜〜!!」
少し照れくさそうに藤華は頭を掻きながらコップのりんごジュースをストローですすってる。
「これから「ちょっと待った!!」」
?
「レゼ兄の紹介はあたしがするわね♪」
なるほど(苦笑)
「それでは・・・聖銀の雪、ギルドマスターにしてアサシン、そして私のお兄ちゃんでもある称号、「星空に捧ぐ祝賛歌」!!
レゼリス・グリッド・ハーデット〜〜〜〜♪」
「おおおおおおお〜〜〜〜!!」
う、こうして改めて紹介されると少々恥ずかしいですね(苦笑)
「ついでに言わせれば、本収集家でもあり、アサシンなのに趣味は料理と読書、挙句の果てにはガーデニングにもこりだす
完全近所の人のいいおにーさん化している始末、一見絶対ギルドマスターには見えない〜〜〜♪」
「おおおおお〜〜〜〜〜〜!(笑)」
「ちょっと待てい!!藤華!!(汗)」
「なに?レゼ兄?」
「なにって・・・(汗)一応ギルマスとしての威厳が・・・」
「そんなのあったんだ(感心ついでにきっぱり)」
周りから忍び笑いがもれ始めている・・・(汗
あまりにも悪気のない藤華の表情についつい苦笑してしまう。
「そういえばそうですかね?皆?」
私の問いかけにとうとう全員が盛大に笑い出す。
「ちょっとは否定しろ、レゼ」
「いいえ〜、事実ですから(笑)」
チョッパーも笑いながら諭されても説得力に欠けますってば。
さてさて、さすがに本題を切り出しますかね。
「っと、さて、皆さんここからは少しまじめな相談です」
「ういうい〜♪」
アイラ・・・すでに若干出来上がってる・・・(涙)まあ、いいか・・・
「これからギルドとして活動していくんですが拠点はここ、中央都市、プロンテラのこの屋敷
を事務所兼私たちの自宅とします」
「質問いいかしら?」
「ええ、どうぞリィリア」
「レゼリスと藤華ちゃんとレンちゃんはここに住むとして私たちはどこに住むの?」
「ここには全部で六部屋ありますからアイラとチョッパー以外はここに住みます、
アイラとチョッパーはここに(中央都市)住んでいたんですよね?」
「ん、俺は騎士団宿舎があるし、アイラはここから少し行った噴水広場の近くにある宿を長期利用している」
「わかったわ・・・でも問題あるんじゃないの?広い屋敷に男一人に女三人は・・・」
・・・言われてみれば(汗)しまったそこら辺考えてませんでした(滝汗)
「大丈夫よ」(きっぱり)
・・・?藤華・・・?
「レゼ兄が夜這いできる度胸も技量も胆力も甲斐性も無いのはわかりきってるからね♪ね?フィリア」
「え?・・・えと私もレゼリスさんが襲ってくるとは考えられないので大丈夫かと・・・(汗)」
「レゼが夜這い?・・・枯れてるから問題なし!!(きっぱり)」
「いわれてみれば・・・聞いた私が悪かったわ」
「・・・チョッパー〜〜〜〜(涙)」
「事実はきちんと受け止めろ・・・レゼ・・・(しみじみ)」
「おまえら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
さすがの私でも容認できません!!
本当に襲いますよ・・・?(ぼそ)
「ご主人様・・・(涙)」
レ、レンにまで同情されてしまいました・・・(涙)
「まあ、それはどっかにおいといて活動方針は?」
「あうう、え〜と、活動方針は主にプロンテラ騎士団との提携での周辺警備に従属しつつ依頼をこなすといったところでしょうか」
「・・・?プロンテラ騎士団?」
「ええ、チョッパーの所属している騎士団です」
「俺がいる部隊とだな、主に」
「そうですね、それに伴いチョッパーは騎士団への出向という扱いで行動していただきます」
「用は今まで通り騎士団で仕事していろって事だな?」
「そういうことになります、アイラも基本的にはアサシンギルドを優先してもらってオッケーです」
「はいは〜い」
「ファイリアちゃんは家の会計事務を主に担当してください、残りのリィリア、藤華は私と主に依頼の遂行です」
「ご主人様、僕は・・・?」
「レンはフィリアちゃんのお手伝いです」
「了解です♪」
これでとりあえず堅苦しい連絡と方針説明は終わりにしましょうか♪
「では、今晩は楽しくやりましょうか♪明日からがんばってくださいね、皆♪」
「おお〜〜〜♪」
そうして夜は更け・・・・
次の日早朝・・・・・
コンコンコン・・・・
「・・・ん・・・まだ朝じゃないの・・・」
私は昨日の夜始めて複数の人間とお酒飲んでいた。
洞窟の奥にいたときは殆ど飲まなかったけどついつい雰囲気に飲み込まれてかなり飲んでしまったわ
一緒に飲んでたレゼは・・・?もうおきたのかしら?
コンコンコン・・・
・・・面倒くさいけど、仕方ないわね・・・
「今あけるわ・・・」
ソファーから起き上がり扉に向かう・・・
ガチャ・・・
扉を開けると・・・?誰もいない・・?
「おい・・・」
「声しか聞こえないわ・・・」
はて?男の声がするんだけど姿が無いわ。
「ここだ、ここ」
ふと下を見ると・・・いた。
「率直に言っていい?」
「なんだ?」
心なしかイラついてるみたいね、カルシウムが足りないわ。
顔も貧相だし。
「小さいのね」
「・・・」
とりあえず素直な感想を言ってみた・・・朝は弱いからうそはつけないのよね。
「何の用かしら?(しれっ)」
「依頼だ・・・(ムスッ)」
「そう、じゃあ中に入って、マスターを呼ぶわ」
レゼは台所かしらね?いいにおいがする。
客間の私が寝ていたソファーから毛布を取り進める。
憮然とした顔つきで偉そうに座る、小さいのは背丈だけじゃなく心も小さいわ。
ロビーから奥の事務所にはすでにフィリアちゃんが開業準備していた。
「おはよう、フィリアちゃん」
「あ、おはようございます。リィリアさん♪」
一文字違いだからというわけでもないけど親近感が沸くのよね、この娘。
「ん、悪いんだけどレゼリスは?」
「レゼさんなら奥で朝ごはんの準備してますよ、私がやるといったんですが・・・」
「料理好きそうだからいいんじゃないの(苦笑)」
「ええ(苦笑)すごく楽しそうに料理してます」
「じゃあ、キッチンに行ってみるわ、ありがとうね」
「どういたしまして」
「ああ、忘れてた」
「はい?」
「依頼人きてるから対応お願いできる?私どうも苦手なのよ」
「えええええ!!!!????」
いきなりの大声は寝起きにつらいわフィリアちゃん。
いきなりの悲鳴に奥のキッチンと二階の階段から大慌てで駆けてくる音がする。
どたどたどたどた・・・・←二回り大きく、ゴシックで
「どうしたんですか!!!???」(レゼ、藤華)
息がぴったりね、さすがは兄妹。
「あ、あのあのレゼさん、いやいやマスター!!」
「依頼人よ、レゼリス」
あわてているフィリアちゃんの代わりに簡潔に言ってやる。
「へ?こんなはやくですか?」
「まだ七時前よ?」
「来たものは来たんだから早く対応してあげたら?」
「そ、そうですね、ノービスさんでしたか?」
「そうね、でも・・・」
「でも?」
「貧相で小さいわ」
特徴もやはり簡潔に教えておく。
「は、はあ(汗)」
そう言いつつレゼリスは客間へと向かう、藤華ちゃんも。
でも、一言いいかしら・・・?
「エプロン、脱いだほうがいいんじゃないかしら?」
そのころにはすでに客間へと消えて行ったレゼリスには聞こえてないみたい。
・・・まあ、いいか。
それよりコーヒー飲みたいわ。
「フィリアちゃん?コーヒー飲まない?」
あっけにとられているフィリアちゃんに聞いてみる。
「え?あ、はい、そうですねお客さんの分煎れないと・・・」
「そうね(苦笑)」
そのとき、ふとフィリアちゃんが言った。
「レゼさん、かわいいエプロンしてましたね♪」
「そうね、あれはレンちゃんのアップリケかしら?」
「藤華のもありましたよ♪」
思わず今まで感じていた本音が出た。
「アサシンとは思えないわ(苦笑)」
「そうですね(笑)」
さて、コーヒーコーヒー♪
朝ごはんは何かしら?人間の食事っておいしいのよね♪地下じゃ焼いた肉が殆どだったし。
同時刻・・・客間
大急ぎで客間に入るとソファーに依頼人のノービスさんがいた。
・・・リィリアの言うとおり確かに小さい。
ちなみに私の身長が178ですから胸の辺りくらいの身長みたいですから155くらいの背ですね。
シーフ希望でしょうか?
「いらっしゃいませ、当ギルドマスターのレゼリスといいます」
とりあえず自己紹介をする。
はて?なんでか不機嫌そうな顔です(汗)
藤華も続いて挨拶をする。
「あ、ギルドメンバーの藤華です」
「ああ、私はシルロン、見ての通りノービス」
そっけない物言いに藤華が顔をしかめる。
「まあ、どうぞお座りください(営業スマイル)」
「こんな安ソファーに何時までも座れん、依頼内容は私が剣士に転職するまで壁をしろ」
・・・ず、ずいぶんと率直かつ尊大な言い方ですね〜(汗)
リィリアが何かしたんでしょうか?
それにしても・・・よりによって剣士ですか?
「ええ、まあそれはかまいませんが何時からですか?」
「今からだ(きっぱり)」
あう・・・やっぱり・・・(汗)
「そうですか、しかしこちらにも用意がありますので少々時間をいただきたいのですが?」
「金ならある、30万z前払いなら文句は無いだろう?」
「いえ、お金だけでは無いですし(苦笑)」
三十万ときましたか・・・典型的なボンボンですね(泣)
藤華が完全に引いているのが気配でわかります。
まあ、怒り出して話がこじれるよりマシですが。
「なら早くしろ、まったく・・・ここは最低のギルドだな、客の対応はなってないしギルマスはアサシンと聴いていたが
こんな優男とはな・・・」
う・・・完全に信用が無いですね・・・(汗)
まあ、厄日だと思って付き合いますか・・・
「はい、わかりました。では今用意しますから今コーヒーを出しますからどうぞ(棒読み)」
そう言って客間を藤華と一緒に退室する。
藤華は会釈すらしなかった・・・
ちょうど入れ違いにフィリアちゃんがコーヒーを持ってきた、数は三個。
「あ、フィリアちゃん、ありがとう」
トレーからひとつ戴く。・・・おいしい♪
「ありがと、フィリア♪」
藤華は手に持って冷ましている、猫舌ですからね藤華は(苦笑)
「どうですか?」
フィリアちゃんが聞いてくる。
「どうも何も・・・今から行って来るよ、壁依頼でした」
「はあ・・・いまからですか?お弁当つくります?」
「いえ、すみませんがすぐに行くみたいなのでりんごだけ持って行きます」
「ほんっとーリィリアさんの言った通り小さい貧相な奴ね〜」
「そうなの?藤華」
「うんうん、威丈高にかべをしろ〜〜〜って」
「あらら(汗)」
「報酬が30万zですからしかたないですね・・・」
「ええ?相場せいぜい5千zくらいですよ?」
「典型的なボンボンよ、まったくレゼ兄も断ればいいのに」
「まあまあ、どの道依頼人には代わりませんから手早く済ませますよ」
「そうですか、あまり無理はしないでくださいね」
「ええ、ありがとうリィリアちゃん」
そういいながら私は自分の書斎に向かう・・・あ!エプロンはずすの忘れた(笑)
苦笑しながら階段を上がるとリィリアがちょうど着替えを終えて出てきたところだった。
「どうだった?」
「最低です(苦笑)」
「やっぱりね」
自分の書斎のドアを開けて言葉をかわす、本棚の隣のクローゼットを開きいつものコートと単眼鏡を取り出す。
カタールはいらないかな?ステイレット(短剣)だけでいいかな?
ついつい迷ってると。
「ステイレット二本にしたら?」
リィリアが書斎に入って一緒にクローゼットを覗く。
「ふむ、そうしますか」
「変な人・・・(微笑)」
「へ?なんでですか?」
「さあね・・・(含み笑い)」
「私から見ればリィリアの方が変わってますよ?」
「じゃあ、変わり者同士ね私たちは、ほら、いったら?」
階下からさっきのノービスさん、シルロンさんでしたっけ?が叫んでるのが聞こえる・・・。
仕方ない行きますか・・・
どうやらろくでもない初仕事みたいです・・・
四話後編に続く・・・・
あとがき・・・かな?(笑)
思いっきりスランプにおちいりましたTT
ぜんぜん書けなくなってしまい一ヶ月以上も開いてしまいましたTT
こんなに書けなくなるもんだと改めて書くことの難しさを実感しています(滝涙)
とはいえ何とか前後編になってしまいましたが続きがかけました(安堵)
始めて読む人にわかりやすく・・・なってないですね(汗
どうにか説明しようとすると絶望的に説明口調になってしまいますから・・・未熟さが痛感ですTT
こんどこそ!!がんばって良い小説書いてやる!!!と気合を入れてがんばっていきます!!
どうか見捨てないでください(爆)
それではいつも通り私信ですw
いつも感想いただける、朧月さま、ノバ様、神楽様ありがとうございます〜〜♪
こんなへっぽこ作者に感想いただける代理人様、そして実際のギルドメンバーの皆さんにも
感謝です^^
それでは第四話 初の依頼は・・・後編
代理人の感想
「日常会話を面白く」書こうとしているのはわかるんですが・・・・・
現状だと残念ながら読みにくいだけになってしまってますねぇ。
こればっかりは修行しかないんですが・・・・・うーん。