「受験勉強とか言うヤツでなまっていると聞いていたが・・・やはり流石だな!」
赤毛の女性が嬉しそうに叫び、対峙する男に上段蹴りを打ち込む、風圧で周りの木がしなる。
「ふ・・・・早々簡単になまるもんじゃない!」
男は左手で蹴りをいなし、返しざま右で裏拳を顔面に打ち込む。
しかし女性はステップして避けた。
振りぬいた裏拳が岩盤を削る・・・・
明らかに人知を超えた戦いが南のとある島で行われていた。
この戦いの影響で島の一部の地形が変わった・・・
この凄まじい戦いを目撃したのは当事者二人と同伴者三人だけだと言われていた。
(約一名はあまりの非現実さに夢だと思ったらしいが)
しかしこの戦いを目撃しているものが一人いた・・・・・・深き海中の中に・・・
激闘!超人大戦!
プロローグ
沖縄周辺の海中・・・ここには数々の海中遺跡が存在する、だがその遺跡の内部に入ったものはいない。
ならば知っている者がいなくても仕方がない・・・
その海中遺跡の内部に幾つもの棺桶があることを。
大小さまざまな棺桶、その中でもひときわ大きい巨大な棺桶、その上に黒き火がともる。
しばしの静寂の後、棺桶が動き出した。
振動は徐々に大きくなりついには蓋を弾き飛ばす。
蓋が無くなると同時に巨大棺桶から巨人が這い上がる、
身長は楽に2メートルを超える巨漢・・しかし形からして人間ではなかった、まるで砂で作った人間型の彫刻のような・・・
「ここは・・・?」
砂人形が野太い声を発する、どうやら蘇ったのは化け物、妖怪・・・そちらに属するもののようだ。
「気が付いたか・・・」
黒き火が言葉を発した。
それを聞いた途端、砂人形が慌てて起き上がり黒き火に膝まづき、
「サタン様!おひさしゅうございます!」
明らかにへりくだった声で挨拶する、どうやら黒き火はこの砂人形より高い地位にいるらしい。
「悪魔の復活の時が来た・・・正義は時の流れにて滅んだ・・我等を止めるものはもはやいない・・・・」
黒き火が言葉を発する、地の底から発するような暗き声が響く・・
「しかし・・・力が足りぬ・・・今の力では・・・数人しか復活できぬ・・・」
その瞬間、いくつかの棺桶の蓋が開き大小様々なモノが飛び出してくる。
モノ達も砂人形と同様に膝まづく、それを見た黒き火が言葉を続ける。
「この者どもを・・・我の元に捕まえて来い・・・」
言葉と同時に壁に映像が映る、映像では赤毛の女性と男・・北斗とアキトが昂氣全開で戦っていた。
「この者達の・・力があれば・・・我の体も・・・」
黒き火の言葉が終わる。それと同時に砂人形が言葉を発した、
「お任せください。我ら必ずあやつらを捕まえてまいります・・しばしお待ちください・・・・」
そう言い残すと同時に砂人形は砂になって消えていった・・・
周りのモノどもも消えていく・・・
「世の制圧は・・悪魔だけでは手が足りぬかも知れぬ・・・他の・・・モノどもも・・・・」
そう言い残し黒き火も消えた。
後書き
新シリーズオープニング!!
とは言ってもこれじゃあどんな物かわかりませんね・・・いくつか概要を・・
クロスオーバーです。
ナデひながらみです。
機動戦より格闘戦。
クロスオーバーの作品は・・・ヒミツです、いくつかのキーワードを組み合わせれば断片は見えますが。
近いうちに第一話を書きますので、それまでお待ちください。