< 時の流れに >
第十四話.「熱血アニメ」でいこう・・・其の弐
第弐話 科学者、レポート
作者の言い訳(苦笑)
実は、この話・・・キャスティングが、命だったんですけどね。
ある人に、美味しい処を持っていかれちゃいました(爆)
まあ、Benが遅筆だったのが、原因と言えば原因です。
そこで、ありお人物のレポート形式で話を進める事にしました。
ですから、ストーリー展開は凄く早いです。
予定の半分で終るでしょう。
そして、その後に・・・また馬鹿な話を書くつもりです(苦笑)
こんな作品で宜しければ、読んでやって下さい。
某日某病院・・・ある部屋にて、サードチルドレンが覚醒。
「・・・知らない、吊り天上?」
「ご名答・・・
もう少し気絶しててね、まだ君が目覚める予定の時間じゃないから。」
「無茶苦茶だ〜〜〜〜〜!!」
ガラガラガラ!! ドスン!!
私の咄嗟の機転により、司令のシナリオを狂わす事無く。
サードチルドレンの覚醒を防ぐ事に成功する。
同日某病院で、サードチルドレンと某人物の会話。
病院の廊下で、サードがファーストと出会う。
「・・・」
「何か用?」
「アニメと世界の平和・・・どっちが大切だと思う?」
ハーリー君の真摯な質問に・・・
「やっぱり、アキトかな♪」
一言そう言い残して、ファーストはその場を去った。
後には、病院の壁にヘッドバットを繰り返すハーリー君がいた。
・・・どうやら、ファーストに精神汚染をされたらしい。
同日、サード退院。
私の予想を遥かに越える早さで、ハーリー君は傷の修復を行った。
・・・もしかると、ハーリー君は使徒なのかもしれない。
実に興味深い実験対象である。
この時、一つ問題が発生した事をココに記す。
「え、アキトと一緒に住まないの?」
「はい!!」(そんな事になったら、ルリさんと同居できないじゃないですか!!)
「・・・じゃ、家に来る?」
「喜んで!!」
後日、ハーリー君が涙を流しながら私に、住居の変更を頼みに来るが。
・・・この時のハーリー君の顔には、満面の笑が浮かべられていた事だけ報告する。
「ちょっと、寄り道するからね〜
カズシさん、お願いしますね。」
「・・・俺は運転手じゃないんだが?」
「お・願・い・し・ま・す・ね♪」
「・・・了解。」
「・・・」(何だろう、この不思議な親近感は?)
同病相憐れむ・・・名言ね。
同日、夕焼けに包まれた第三新東京市高台にて・・・
サイレンの後に、次々とビルが出現する。
「凄いや!! これが僕の守った街!!」
「それは違うよハーリー君。
初号機が守った街だよ。
ちゃんと、事実は正確に言わないと駄目だよ。」
「・・・は?」
「だって、ハーリー君出撃してから回収されるまで、ずっと気絶してたでしょ?」
「・・・はい。」
「次から頑張ろうね〜
そう言いたかったから、この景色を見せたんだよ。
何時までも、アキトに迷惑を掛けちゃ駄目だよ。」
・・・なら、余計な事は言わない方がいいわよ、葛城作戦部長殿。
ここで、目撃者の一言。
「いや、ハーリー君は泣きながら夕日に向かって、走っていってしまって。
探すのが大変でしたよ。」
彼も・・・苦労人よね。
同日、葛城邸にて。
実は名家のお嬢様だったりする、葛城ユリカ。
当然、その彼女が住む家も馬鹿みたいに広い。
そこで趣味で・・・失言。
仕事の関係上、取り付けてある監視カメラで室内を見る。
・・・コメントは無用らしい。
「あ、がががががががが。」
「あっれ〜? 可笑しいな、こんなに美味しいラーメンなのに?」
まあ、普段は家政婦が来てるから大丈夫だと思うが。
・・・いきなり、あの毒ラーメンの洗礼を受けるとは。
ここで、私の一言・・・
「ふっ・・・兄に似て不器用ね。
でも不幸な分、救いが無いみたいだけど。」
同日深夜・・・(後日、録画していたテープによりこの画面を発見)
「う・・・あ・・・ここは?」
その並外れた生命力により、普通なら即死レベルの毒物を解毒する事に成功したらしい。
・・・本当に、ハーリー君は人間なのかしら?
今度、解剖をしてみようかな。
「・・・はっ!! 誰か居る!!」
「グワッ!!」
バシィ!!
ここで一口メモ。
ペンギンのフリッパーの一撃は、下手なボクサーのジャブより効くわよ。
そのフリッパーの一撃を顎に受け・・・
「ぐはっ!!」
ハーリー君、再び沈黙・・・
でも、作戦部長も貴重なチルドレンをリビングに放置するなんて。
何を考えているんだか・・・何も考えていないか、あの子は。
「グワッ!! クワッ!!(おい、いくらんなんでもこの役は酷いぞ!!)」
ユリカのペット・・・温泉ペンギンのサブロウタが何か喚いているが。
私は動物の言葉など勿論理解出来ないので、無視をした。
「グワァァァァァ!!(やり直しを要求する!!)」
私に無視をされたサブロウタが、怒りの矛先を気絶しているハーリー君に向けたのは・・・
多分、大自然の掟(弱肉強食)だったのだろう。
翌日、葛城邸・・・
どうやら、例の回復力を発揮したらしく。
隣でドツキ疲れて寝ているペンギンと、完全回復したサードの二人が目を醒ます。
「はっ!! 知らない天井だ!!」
「・・・何がそんなに嬉しいの?
って、言うか君、誰?」
不思議そうに、ハーリー君にそう尋ねるユリカ。
『ラブリーあっくん』を抱いて、白いダボダボのパジャマ姿だった。(影竜さん、拝借しました(苦笑))
・・・貴方には記憶力が無いの?
「い、や、あの、ユリカさん?
僕の名前は碇 ハリで、昨日この家の・・・」
「使用人の皆さん〜〜〜〜〜〜!!
侵入者ですよ〜〜〜〜〜〜!!」
全然、ハーリー君の話を聞いてないわね。
「ちょっと待てい!!」
「いや〜〜〜〜、襲われる〜〜〜〜〜!!!」
「更に待てい!!」
「何だ何だ?」
「お、侵入者か!!」
「ユリカお嬢様に手を出すとは、無謀なガキだな!!」
「身の程を教えてやりますわ!!」
「い〜〜〜〜や〜〜〜〜だ〜〜〜〜〜〜〜!!(泣)」
「ギャワ!! グワワワワ!!(おい!! 俺は無関係だろうが!!)」
・・・何故か、ハーリー君と一緒に連れ去られるサブロウタ。
共犯者(人?)に思われたのかしら?
でも、あの最後に出て来たメイド・・・私達の大学の後輩の、イツキ カザマに似ていた様な気が?
・・・気のせい、よね?
さて、ここで先日の戦闘の事を説明するわね。
突然過ぎる?
じゃあ、説明はしなくていいのね?
殺生過ぎる?
・・・我儘なのね、あなた。
まあ、いいわ簡単に言うと・・・
あの時、ハーリー君に意識は無かったわ。
だから初号機のコアに封印されている、ある意思が自己防衛本能で目覚めたのよ。
その意思は、戦闘のプロフェッショナルでもあるわ。
だから第三使徒なんて瞬殺よ。
お陰で、大した被害も無く戦闘は無事に終了したわ。
ATフィールド?
何それ?
ハーリー君の存在意義?
ああ、彼は初号機を動かす為のキーなのよ。
動けば、後はエントリープラグ内で寝ていても大丈夫よ。
あ、でも痛覚はフィードバックされるから無理かしらね?
シンクロ率だけは、異常に高いからね、ハーリー君は。
某日ネルフ内にて・・・
ハーリー君を徹底的に鍛える。
そう、これは愛の鞭なのよ。
決して、ハーリー君の自己修復能力の限界を知りたい訳じゃない。
まあ、結果がそうなっても私は知らないけどね。
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「頑張ってハーリー君!!
君ならそれ位の電流に耐えられるでしょう!!」
「無茶苦茶、言うな〜〜〜〜〜〜!!
・・・(ガクッ)」
・・・ち、意外と電流には弱いのね。
「ふう、死ぬかと思った。」
「・・・どうして気絶してから3秒後に、気が付くの?」
「あ、多分慣れたんだと思います。」
そう言って、ニコリと笑ハーリー君。
・・・本気で、解剖してみようかしら?
「ねえ、これってエヴァの訓練なんだよね?」
「何言ってるのよ、ユリカ。
これはハーリー君の耐久訓練よ。」
「「は?」」
その日は実に有意義な日だった。
まあ、最後にはハーリー君が少し壊れたけど。
次の日にはちゃんと復活してたしね。
まさに理想のサンプルを、私は手に入れた。
「しかし、良く乗る気になったな、ハーリーの奴。」
「違うわよリョーコ、彼は連行して来たの。」
「は?」
「この頃の実験は流石にキたみたいね、ふふふふふ・・・」
私は手元の実験データを見て微笑んだ。
某日、葛城邸・・・
「じゃ、サブロウタさん、僕は学校に逃げます(コソコソ)」
「グワ!!(頑張ってな!!)」
どうやら、寝起きのユリカに自分達は判別されないと学習したようね。
しかも、サブロウタとは深い友情が芽生えているし。
そしてユリカに出会わない様に、朝早くからハーリー君は学校に向かったわ。
何時まで、こんな生活を続けるのかしら?
「家族ゴッコの・・・つもりなのかしらね。」
その割には、ハーリー君の顔を覚えないけど。
もしかして、お互いにコミュニケーションが下手だとか?
ハリネズミのジレンマ・・・
・・・
・・・
・・・あのユリカとハーリー君よ?
例えお互いの針で、串刺しになっても生きてるわ。
どうやらただ、お互いに興味が無いだけみたいね。
結構、ドライな関係かも・・・
某日、某中学校・・・
ここにも義務で、隠しカメラを設置している。
そこであるシーンを目撃する。
ガキッ!!
「くっ!!」
「転校生!! 俺はお前を殴らなあかん!! 殴らな気がすまへんのや!!」
「あっそ。」
「・・・ジロウ〜、効いてないみたいだぞ?」
「か、可愛げの無いやっちゃの〜〜〜!!
それから俺の名前はガイだ!!」
「へいへい・・・」
ボカ!!
ドカッ!!
ガスッ!!
手元の端末に、大汗をかきながらハーリー君を殴る子のデータを表示する。
・・・鈴原 ジロウ
長男なのにジロウ?
まあ、名前は親の趣味だから。
・・・だから自分の名前に、コンプレックスを持ってるのかしら?
それと隣のメガネの子は・・・
・・・相田 セイヤ
なんだか・・・随分と老け顔の中学生ね?
と思ってると・・・
私の研究室内に非常警報が鳴り響く。
「使徒?」
「非常召集、早く行きなさいよ。」
「ラ、ラピスはどうするの?」
「私? 私は5時から見たいアニメがあるから。」
「またかい!!」
同日、戦闘時・・・
「ハーリー君!! 危ない!!」
バシィ!!
「は? 何がですか?」
ビシィ!!
・・・第四使徒の攻撃を受けても、微塵も痛がらないハーリー君。
どうやら私の特訓の成果が出たようね。
「・・・もういいから、、早く使徒を倒しちゃって!!」
「あ、解りました・・・ん?」
ユリカの命令を受けて、ハーリー君が使徒に向き合ったとき。
偶然視界に入った山腹に、あの男の子達の姿が見えた。
「(ニヤリ)」
プラグ内で薄く笑うハーリー君。
私は何となく、ハーリー君の考えている事が解った。
「あ、しまった。」
ブン!!
明らかに、わざと使徒の攻撃を受け。
そのまま山腹に向かって吹き飛ぶ初号機・・・
初号機の修理代、実験のバイト代から引くからね、ハーリー君。
そして・・・
ガクン!!
「へ?」
背中に繋がったままだったケーブルに引き止められ、頭から地面に落ちる初号機。
そのまま凄い勢いで地面に激突し・・・
ズゥゥゥゥゥンンンン・・・ (グキッ!!)
「ねえ、イネスさん・・・首、曲がっちゃってるけど?」
「・・・大丈夫よ、ハーリー君だから。」
「それもそうだね。」
・・・それで納得する貴方が怖いわ。
「サード、完全に沈黙!!」
「シンクロ率、急激に下がって・・・あれ、また上昇を始めたよ!!」
どうやら・・・あの二人が目覚めた様ね。
ウオォォォォォォ!!
初号機が吼える・・・
曲がっていた首も瞬時に回復する。
もう心配は無さそうね。
「後は、『ディア』と『ブロス』に任せておきましょう。
でも、ハーリー君にはお説教が必要ね(ニヤリ)」
「そうだね〜(ニヤリ)」
私達は、ハーリー君に施すお仕置きについて、検討に入った。
ああ、使徒はあの二人によって瞬殺されたわ。
続く、か?
作者後書き
えっと・・・また馬鹿な話を書いてしまいました(苦笑)
実は、現在風邪をひいてコンディション最悪ッス・・・
ですから、少し休憩を入れようと思います。
今までほぼ、ノンストップでしたからね〜
身体に無理があったみたいです・・・
では、暫し行方をくらまします(苦笑)