「END、っと・・・」
カコカコカコ・・・
最後の一文を打ち終わり、俺は溜息をついた。
この一年半の間付き合っていたSSに、やっと終わりがきたのだ。
今にも雨が降りそうな空が、俺を祝福してくれている。
「ふっ、煙草でも吸っていたなら、ここで一服をするんだろうな。
・・・さて、溜まっているゲームでもするべか。」
ゴスッ!!
「ぐはっ!!」
「ゲームなんてしてる場合じゃないでしょう!!」
「き、君はメティちゃん?
何故ここに!!」
「何故もなにも関係無いよ!!
あのラストって何?」
「いや、世界が平和になって、なおかつアキトの女性関係を清算するのには最適だと思うが?」
「・・・今回、自分の生い立ちを知ったナオさんはどうなるの?」
「それはまた別の話。」
「・・・北斗さんは?」
「ま、元気に余生を送るんじゃない?」
「・・・ナデひなとは、結局どんな繋がりがあったわけ?」
「あ、あれはあくまでアナザーだからさ。
あの時、遺跡がアキトを取り込まなかったら・・・っていう設定のIF物だからね。」
「その他にも沢山の三角関係とか、気になる隠し設定とかてんこ盛りなんだけど。」
「はっはっはっはっはっ。」
「笑って誤魔化すな〜!!」
ゴシュッ!!
「へぶっ!!」
「結局、この話で何が書きたかったの?」
「う〜ん、実はこの話の正式な題名は『時の流れに 〜序章 全てを零に〜』と言うんだ。」
「序章? これが?」
「そうなんだよね、ちなみに全部で四章構成なんだ。
序章がTV版、二章が3yearと劇場版、三章からやっとオリジナルになる。
そして四章が最終章さ。
言ってみれば、序章はオリキャラの紹介が主な目的だったんだよね。
二章はそのオリキャラの背景と、本編キャラとの相克がメイン。
で、三章からはやっとオリジナルに入るわけ。」
「・・・馬鹿みたいに長いお話ね。
それ以前に、今までも結構オリジナルストーリーに近かったと思うけど?」
「あんなものは個人的にオリジナルとは思ってないよ。
だって、大筋はTV版に沿ってるからね。
だからキャラの描写が全体的に少ない。
そこらへんは、よく指摘を受けたけどね。
序章ではそれほど詳しい事を書くつもりが無かったんだ。
何しろ第二章は逆に、キャラの背景がメインだからね。
今までの設定は、全て二章の為にとってあるんだ。
でも、本当に書きたいのは第三章のオリジナルストーリーからなんだけどさ。」
「先は長いね。」
「その通り、だから俺も疲れちゃってさ・・・
実はこのまま、これで打ち切ろうかと悩んでる。」
「本気で言ってるの?」
「う〜ん、多分この話に飽きてる人も多いと思うんだ。
だから続編を希望しているという人のメールが・・・」
「メールが?」
「1000通来れば書く!!」
「絶対に無理。」
「・・・分かってるよ、冗談だよ。
実は500通!!」
「それも無理。」
「・・・100通。」
「惜しい。」
「・・・75通でいいです。」
「随分と半端な数だね?
ああ、もう・・・泣かなくてもいいじゃない。
じゃあ、それだけの続編希望メールが着たら書くんだね?」
「ま、まあね。」
「絶対だね?」
「お、おう。」
「逃げないよね?」
「た、多分。」
「じゃ、約束もしてくれたし・・・
お姉ちゃん達〜、出番だよ〜」
「ふふふふふふふふふふふ・・・」(多数の女性)
「は、はうはうはうはうはうはう!!」
「覚悟は良いですか?」
「やってくれましたね。」
「お見事です、命が惜しくないのでしょうね。」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あ、メールアドレスがまたまた変更しているらしいから。
ご意見と、続編の要望はこちらにお願いしますね。
・・・さて、私も少し外伝の恨みを晴らしてこよっと!!」