<スレイヤーズ西遊記>





第三十二話 ザン馬、改め、ザンニャ、暁に死す!!(前編)



第一章.挑戦者


あらすじ

 前回のあらすじ。
 ・・・何だか意味が解らない話しだった。
 多分、作者の奴が現実に遊びたかった事を書いたんだろう。

 ・・・半年も前からこんな事を考えていたのか?
 とことん奇特な奴だな(汗)

(まあまあ、作者も一応人の子ですし。
 色々と思う事があるんじゃないんですか?)

 その割には定期的に小説をアップするんだな。
 ・・・遊びたければ遊べばいいのに。

(はっはっはっ、そうは問屋が卸さないらしいですよ。
 マイペースに書いて行かないと、何時まで経ってもこの話し終りませんし。)

 まあな・・・
 でも、もう三十二回目だぜ?
 何時まで続くんだ?

(・・・まあ、まだ地上編の山場にもきてませんねしね。)

 山場?
 ああ、アレか。
 ガウリイの浮(ガシィィィィィィ!!)
(そうなる事は予想出来たでしょうに・・・
 貴方もギャグに身体を張ってますね。)

 ・・・(沈黙)

(流石に今の一撃は効きましたか。
 では、ここは私が代理で・・・
 スレイヤーズ西遊記 第三十二話 今から始まります!!)

「凄いな・・・今回のタイトル。」
「作者の意図がモロに出てるわね。」
「まあ、私が被害をこうむる訳ではないですし。」
「同感だな。」
「ニニャニャ!!」(そんな・・・哀れみの目で俺を見るな!!)





 二人は街に出掛けていた。
 前回は相方が風邪でダウンしていた為、買物も食事もできなかった。
 その埋め合わせをする為。
 この二人は宿について直ぐに街へとくりだしたのであった・・・

「・・・どうして固有名詞が出ないのよ?」

 いや、ちょっと新しい表現方法を修得しようかと・・・
 ほら、世の中不景気だしさ。
ソッチの事情を、コッチに持ち込むなよな。」
 ・・・はい。

「まあ、あたしに実害が無ければどうでもいいんだけどね。
 さてと・・・
 ガウリイ!! まずは買物よ!!」

「了解だ、リナ!!」

 袈裟を着たファンキーな美青年の坊主が、さ。
 街の大通りで、嬉しそうに連れの女の子と話してるんだぜ?
 ・・・目立つよな?
 で、こうなる訳だ。

「そこの坊主!!
 ちょっと待った〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 でも、相手が悪いんだよな(笑)

「なあリナ、買物って何を買うんだよ?」

「へっへっ〜〜〜!! 今は秘密!!」

 ・・・おい、悲しそうな顔をした兄ちゃんがいるぞ?
 ほっといていいのか?

「ん? あれか?
 ・・・知り合いかリナ?」

 プルプル・・・

 ちょっと不機嫌な顔で首を振るリナ。
 ・・・もしかして作者の嫌がらせキャラか!!

「それ・・・やりそうだな。」

「やりかねないわね。」

 その台詞を聞いた兄ちゃん。

「俺は旅の武闘家だ!!
 ここ最近噂になっている武闘派坊主とは、貴様だろう!!
 今から俺と立ち会え・・・って、コラ!!」

 見事に旅の武闘家君を無視して、歩き去る二人(笑)
 まあ、気持ちは解らんでも無い。
 ・・・俺もこんな奴とは、関わり合いになりたく無いな(苦笑)

「俺の話しを聞け〜〜〜〜〜〜!!」

「あ〜もう煩いな〜
 とっとと片付けるか・・・」

 ・・・もう坊主の思考じゃね〜な、コイツ(汗)

「駄目よガウリイ!!
 この手の奴に付き合ってたらキリがないわよ。」

「じゃあ、どうするんだよリナ?」

「ふっふっふっ・・・あたしに任せなさい!!」

 すっげ〜不安。

 

 ガシィィィィィィンンン!!!!!
「・・・解ってても、突っ込みをしてしまう。
 関西人の鏡だな、アンタ。」
 ほ、誉めてくれて有難う・・・
 でも、どうしてお前が関西人の存在を知ってるんだ?

「あ〜、まあそれは・・・秘密だ。」

 まあ、いいけどね・・・
 今更あんたの不審な点を挙げてもキリが無いし。

「さてと・・・何、イジケテるのよ?」

 男は誰にもかまってもらえ無いのをイジケて・・・
 地面に「の」の字書いていた。

 ・・・鬱陶しい奴だな。

「お、おう!! やっと俺の話しを聞いてくれる気に・・・」

「あたし達に話しを聞いて欲しかったら!!
 一つ条件があるわ。」

「な、何だよ? その条件って?」

 ま、まさか金か!!
 いや、それとも貴金属類!!
 もしくは(バシィィィィィィィンンンン!!!!!)
「ま、アレはどっかに捨てといて・・・
 条件は簡単な事よ。
 この街にいる帽子を被った白い猫を捕まえて、わたし達の前に連れて来る。
 これだけでいいわよ、制限時間は陽が落ちるまでよ。
 ああ、生死は問わないから。」

 おいおい(汗)






第二章.襲撃


「フニャ〜〜」

 気の抜けた声を出し。
 宿屋の庭の日向で寝ているザンニャ。

 ・・・何処から見ても猫だなお前。

(・・・煩い奴だな、昼寝の邪魔するなよな。)

 でもさ、今から・・・

(今から?)

「見つけたぞ!!」

 

 ガシィィィィィィンンンン!!!

 

「フギャ!!」

 おお、いきなり拳大の石の直撃か。
 ・・・痛そうだな、おい。

(お、おおおおお・・・)
 ジタバタジタバタ!!
 石が直撃した後頭部を抑えて、地面を転げまわるザンニャ。
 人間なら気絶するな、うん。

 ・・・やっぱり丈夫だよな、猫の癖に。 

 そして物影から現われる例の男。
 良く考えたら、こつも目的の為には手段を選ばない奴だよな・・・

「さて、この帽子を被った猫を連れて帰れば。
 ・・・やっと、やっと俺は名前を言えるんだ!!
 目的が変更してないか?
 なあ、旅の武闘家よ?(汗)

 そう言ってザンニャの首を掴む男。
 
 ああ、そうそうザンニャに伝言があるんだった。
 リナちゃんがさ、捕まったら・・・解ってるわよね?
 だってさ。

 ついでにガウリイの目も恐かったぞ。

 ザンニャ再始動。

 

 バリバリバリ!!
「痛〜〜〜〜〜〜〜!!!」

「フギャァァァァァァァ!!」(俺はこんな所で死ね無いんだよ!)

 前足で男の顔を思いっきり引掻き!!
 脱出に成功するザンニャ!!

 おお、今回はチェイス物か作者よ!!
 ・・・今度は何の影響を受けたんだ?(爆)

 タタタタタタタタタタタ!!!

「待て〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 逃げるザンニャ!!
 追う男!!
 そして!!

「ニンニン(^.^)」

 ・・・何故お前がいる(汗)

「それは秘密でゴザル(~_~)」

 あ、そ・・・
 どうせあの坊主が見張りに派遣したんだろうな。






第三章.追撃戦


「ンニャ!!」

 バッ!!

 素早く床下に潜りこみ、走り抜け。
 反対側に飛び出すザンニャ!!

「わははははははははは!!!」

 バリバリバリ!!
「ア、アンタ誰だい!!」

「わはははははははは!!」
 バリバリバリバリ!!
「ああああああ!!
 家の壁が〜〜〜〜〜〜!!」

 ・・・人様の家を土足で踏みにじり、直進する男(汗)

「ニャニャ!!」

 タッタッタッ!!

 屋根の上を走り抜け。
 隣の家の屋根から屋根へ・・・
 逃げ続けるザンニャ。

「待て待て〜〜〜〜い!!」

 ガンガンガン!!

 それに続いて、屋根を踏み荒らしながら追撃する男。
 ・・・とことん近所迷惑な奴だな(汗)

「ニィ!!」

「ぬっ!! 飛び降りたのか!!
 だが甘い!!
 俺にとって、たかが二階分の高さ等!!
 とうっ!!」

 掛け声と共に、勢いよく空に舞う男。
 しかも、空中三回転半捻りで。
 が!!
 ・・・男が飛び降りた先に地面は無かった。

「ん、なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
 ドッパァァァァァァ!!
「ニャ。」(ふっ、愚かな。)

 目の前の川に飛び込み・・・
 そのまま流されて行く男。
 それを川岸から眺めてニヒルに笑うザンニャ。

 ・・・ニヒルに笑う猫って(汗)

「おのれ畜生の分際で〜〜〜〜!!
 あ痛!! あ、足が!!  ブクブク・・・」

 あ、足でも攣ったのかな?
 今の季節は真冬だしね〜
 ・・・なかなか面白い男ではあったが(笑)

 ザンニャは暫く流れ行く男を眺めた後・・・

「フニャ〜」(ああ、疲れた・・・宿に帰るか。)

 そう呟いて踵を返した。

 今回は・・・珍しい事に上手く立ち回ったな。

(ふふん!! 俺も成長してるのさ♪)

 誇らしげに尻尾を立てて街道を歩くザンニャ。
 じゃあ、お約束も知ってるよな?

(・・・へ?)

「ふ、ふ、ふはははははははは!!!
 良い度胸だこの畜生が!!
 いいだろう!!
 これからお前はジェリーだ!!
 そして、俺はトムだ!!」

 そこには何故か元気に笑うあの男が(笑)
 服が濡れている所を見ると、誰かに救出されたらしい。

 タフやね(爆)

 しかし、トムが猫だろうが(汗)
 それ以前にどうしてアメリカのTV番組が・・・
 ああ、そういう奴だよなあの作者はさ。

「フギャ!!」(誰がジェリーだ、誰が!!)

「お前は俺の生涯のライバル!!
 いざ、尋常に勝負!!
 一本目始め!!」

 ・・・おい、一本目って(汗)
 ゲームのしすぎだろお前(爆)

「ニャギャ〜〜〜〜〜!!」(何だよコイツ〜〜〜〜!!)

「いざ、いざ、いざ、いざ、いざぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ダダダダダダダダダダダ・・・・

 そして二人の闘いは続く。
 ・・・ガウリイと手合わせに来たのじゃ無いのか?


「ガウリイこの服なんてどうかな?」

「おお、似合ってるっぞリナ!!」

 こちらは平和らしい・・・

 

 

 

 

第三十二話         END
							 	 	第三十三話に続く
あとがき

「こんにちわ皆さん、ニンエです。

 作者がまたぼいてます。

 ・・・トムとジェリーってどっちが猫だったけ?、と。

 そんな事を私に聞かれても・・・ね?

 まあ勘違いしていたら、文句の一つでも言ってやって下さい。

 頭を下げて修正すると思いますので。

 では、また次回でお会いしましょう。」

 

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