<スレイヤーズ西遊記> 第三十五話 金角と銀角(中編) 第一章.エンカウント あらすじ 前話のあらすじ。 新たなる敵の出現・・・ 捕われの身となったアメリア・・・ 仲間の救出に立ちあがるリナとゼルガディス・・・ そして現われる二つの影・・・ 「久しぶりね、リナ。」 「あ、あんたは!!」 スレイヤーズ西遊記 第三十五話 金角と銀角(中篇)を待て!! ・・・ちなみに一人と一匹は寝てます。 (・・・映画の宣伝ですか?) うんにゃ、あらすじ。 (一度貴方とは、正しい日本語について語り合わないと駄目ですね。) 何を!! 古代中国人のくせに、現代の日本人の俺に説教するつもりか? (そういう問題のレベルじゃないですよ・・・コレは。) へん、大体だな・・・ この文章を考えたのはあの作者だぜ? 俺はその文を読んだだけだ。 (怪しいとか、間違ってるとか思いません? 普通?) 別に、何とも? (・・・はあ、疲れたので私は今から後書きに行きます。) お、おう? ・・・何なんだ、一体? まあ、いいか。 それではスレイヤーズ西遊記 第三十五話 今から始まります!! 「正しい日本語?」 「ああ、ガウリイは何も考えなくていいから。」 「今回も出番が少ない気が・・・」 「お互い不憫だな・・・」 「ニャ」(俺もだよ、俺も。) まあ、何と言うか・・・ 新キャラが出てきたんだけど。 いきなり不幸な奴だったりする(笑) 「・・・随分、楽しそうね?」 まあな。 と言うより、この話しは幸せになれる奴の方が珍しい・・・って。 「ふ〜ん・・・確かにそうみたいね。 遺言なら聞いてあげるわよ。」 ・・・ 「そう、何も無いのね。」 銀角のくせに(ぼそっ)
「私をその名前で呼ぶな〜〜〜〜〜〜〜!!」
バシィィィィィィィィィィィンンンンン!!!
「はあはあはあはあ・・・」 「何をやっておる。」 「あ、グラウシェ・・・金角様。」 「ちっ・・・」 「そ、その振り上げた拳骨は何ですか?」 「お前には関係の無い事だ。」 「は、はい・・・(危なかった)」 で、こちらは例の男性・・・ え、何故俺が復活してるかって? それはそれ、これはこれさ。 深い突っ込みは止めましょうね!! 「・・・ぐぅ、リナ〜〜」 「ふにゃ・・・」 ・・・しかし。
「リナ〜〜〜・・・」
「にゃにゃ・・・」
・・・本当に止め刺したろか? しかし、その時!!
ガサガサ!!
ガウリイの眠る(気絶だったよな?)場所の近くの草叢が動き。 ・・・一人の少女が。 まあ、予想はされてると思うけど銀・・・ 「私をその名前で呼ぶな!!」 ・・・まあ、俺もまた退場するつもりは無いので。 その正体はシェーラさんでした。 行き違いが? リナ、ゼルガディス? 「むう・・・怪しい人物と猫を発見。」 確かに怪しいよな(笑) 「どうした、例の坊主を見付けたのか銀角?」 「ぐっ!! ・・・いえ、怪しい人物と猫が一匹です。 とても徳の高い坊主には見えません。」 肩を震わせながら金角に返事を返すシェーラ。 しかし、誰が見ても坊主には見えないんだな、ガウリイは(笑) ・・・徳って一体何だろう? ガウリイはそれが高いんだよな? もしかして!!
・・・戦闘能力、か?
洒落になってないぞ坊主(笑) この世界の坊主は全員武闘派かよ(爆) まあ、その話題は取り敢えず置いといて。 寝ているガウリイに近づく二人。 でも寝てるガウリイ・・・と一匹。 まあ、殺気でも感じない限り起きないなだろうな。 「・・・ほう、なかなかの美男子ではないか。 銀角、お前はこういう奴が趣味なのか?」 ガウリイの顔を見て、そう呟く金角のおっさん。 「え、そりゃあ希望としては・・・って今は私の趣味は関係ないでしょう!!」 でも視線はガウリイから離さないシェーラ。 ・・・そいつにチョッカイをかけるのは止めた方がいいぞ。 いや、マジで。 「よし、取り敢えず洞窟に連れて帰るぞ。」 「は、はい!!」 「・・・やけに嬉しそうだな銀角。」 「そ、そんな事無いです!!」 「・・・まあ、良いか。 それとこの猫だが、どうして帽子を被っているんだ?」 「さ、さあ?」
「「・・・ま、いいか。」」
似たもの同士やな、あんた等(笑) そして、無事に一人と一匹は捕虜の身となった。 「リナ〜〜〜〜」 「にゃぅぅ・・・」 でも、彼等は幸せそうだった(笑) 第二章.アクション 暫くして・・・ 偵察から二人が帰ってきた。 もう誰もこの場にはいないけどね(苦笑) そして、その事実に気が付くリナ。 「・・・あれ、ガウリイとザンニャがいない?」 「目が覚めて、何処かに出掛けたのか?」 いや、違います。 と言うか、まだ寝てる(笑) 「しかし、これだけ探しても見付から無いとはな。」 「昔から隠れんぼは得意だったからね、あの子は。」 ・・・隠れんぼとかのレベルか? 隠れ家の話しだろうが? 「・・・やっぱり、探査系の魔術を使うしか無いか。」 「そうね、金角のおっちゃんとは正面から戦いたく無いけど。」 そんなに苦手なのか? 大柄なおっさんにしか見えなかったが。 「金角のおっちゃんも手強いけど。 一番注意しないといけないのは、おっちゃんの持つアイテムよ。」 ほう? 「金角のおっちゃんが持つ『ひょうたん』はね凄く特別なアイテムなのよ。」 「なんと言っても、あの釈迦如来が作った物だからな。」 どうしてそんな物を金角が持ってるんだよ? 「姉ちゃんと私と金角のおっちゃんとルーク。 この4人で麻雀をした時の景品が、その『ひょうたん』だったのよ。」 ・・・天界って一体?(汗) 「その後、金角が不祥事を働いて。 天界を追放され、この平頂山の守護をする任務についたんだ。」 じゃあ何か? また釈迦如来関係のトラブルか? 「・・・そうなるわね。」 「・・・そうなるな。」 ・・・ 「と、取り敢えず『サーチ』の魔術を頼むわよゼル!!」 「ああ。」 なあ、今気が付いたんだけどさ。 「何よ?」 ガウリイとリナの出会いから始まって・・・ 怪しい坊主は釈迦如来の袈裟を狙うし。 アメリアは山賊化してたし。 ゼルガディスはヤクザ屋さんやってたし。 ルークとミリーナの事も裏で手をかけていそうだし。 今度の敵もさ、昔天上界を追放された知り合いだろ? 何だか全部のトラブルに、釈迦如来の影が見えるんだけど・・・ 「き、気のせいよ!!」 声がどもってるよ。 「うっ・・・姉ちゃんはね、凄腕の策士でもあるの。」 ほう。 「あたしなんて昔から騙され続けて・・・ あの時も、あれも、これも、そんな事も・・・って!! ま、まさか!! あたしが盗み食いをするのを見越して!! 戦闘竜の飼育係にしたっていうの!!」 おお、一人でヒートアップされてる(苦笑) 「そんな!! じゃあ、あの屈辱の500年間は一体何だったの?」 それ以前に盗み食いなんてするなよ(ぼそっ・・・)
「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! 悔しい!!!」
・・・今日はもう近づかないでおこう。 とてつもなく危険過ぎる(汗) 「リナ、反応があった・・・ぞ?」 そこでゼルガディスが見たモノは。 怒れる魔神だった(爆) まあ、これも運命だゼルガディス・・・ 大人しく受け入れていくれ。
「うっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
バゴォォォォォォォォォォォ!!
・・・問答無用の一撃。
「ごぁぁぁぁぁ!!!」
ゼルガディスは大地に沈んだ・・・ 結構、不幸だよなお前も(苦笑) 「ああああああああ!!! 腹がたつ!! 山ごと吹き飛ばしてやるわ!!」 そう宣言をして呪文の詠唱にはいるリナ。 ・・・何時もより2倍は気合が入ってる(笑) と、その時。 「久しぶりね、リナ。」 「あ、あんたは!!」 そう、そこには先程のゼルガディスの『サーチ』の魔法に気が付き。 自分から打って出てきたシェーラがいた。 「銀角!!」
「もうそのネタには飽きたわよ!!」
「・・・むう。」 素早いシェーラの切り返しに冷静になるリナ。 そんなにショックだったのか?(笑) 「まあ今はそれどころじゃ無いのよね・・・ 貴方の護衛している坊主は何処?」 「は? 坊主?」 おいおい(苦笑) 「とぼけても無駄よ!! 貴方が徳の高い坊主の護衛をしながら、天竺を目指している事は知ってるんだからね!!」 「・・・ああ!!」(ポン!!)←拍手(爆) 急に笑顔になったリナを見て、思わず身構えるシェーラ。 「坊主、ってガウリイの事だったんだ。 ・・・アレの何処をどう見たら、徳が高く見えるのよ!!」 「そ、そんな事、私に言われても(汗) でも、天上界の菩薩が選んだ人物なんでしょう?」 ああ、菩薩ね・・・ 元気にしてるかな、ラス○ル(遠い目) 「・・・その菩薩、ってフィリアよ。」 「・・・嘘。」 何がショックだったのかは知らないが・・・ その場で固まるシェーラ(笑) まあ、実際あんな菩薩だしな〜 「所でガウリイって・・・長い金髪の美形さん?」 「何であんたがガウリイの事を知ってるのよ? ・・・まさか!!」 ある事実に気がつき、急いでシェーラを捕まえ様とするリナ!! 「これは面白くなりそうね!!」
カッ!!
突然、強烈な閃光が生まれリナの視力を一時的に奪う!! 「くっ!! 待ちなさいシェーラ!!」 「あの男性を返して欲しければ、私達の洞窟まで来る事ね!! もっとも早く来ないと命の保証しないけどね!!」 捨て台詞を残して逃走するシェーラ。 「く〜〜〜〜〜〜〜〜!!! 悔しい〜〜〜〜〜〜〜!!!」 その場で地団駄を踏むリナ。 そして・・・ 「うっ・・・俺は一体?」 やっと気絶から回復したゼルガディス。 彼が見たモノは・・・
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
狂った破壊神だった(爆)
ドゴォォォォォォォォォォ!!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
一人で今回の不幸を全て背負ったゼルガディス君に・・・
黙祷!!
第三十五話 END
第三十六話に続く
あとがき
「ちわ、ニンエです。
何と連載三十五話にして、ついに作者が約束を破りました!!
まあ、あれでも社会人なので忙しいらしいです。
そこは皆様の暖かい眼差しで責めてやって下さい。
それは、もう、遠慮せずに(笑)
では、また次回でお会いしましょう。」