<スレイヤーズ西遊記> 第六話 坊主、リナの正体を知る。 第一章.新たなる旅立ち 何となく前回からのあらすじ。 え〜と、何処まで説明すればいいんだよ作者。(・・・) ちっ!! だんまりを決め込みやがって!! まあ、何です・・・リナが妖怪から袈裟を取り返しました。 ・・・以上終わり。(・・・ちょっとまたんかい。) 何だよ、黙ってるんじゃなかったのかよ作者。(幾らなんでも省略が過ぎるぞA!!) じゃあお前がやれよ、突然あらすじを言えって言われてもな。(俺は作者だぞ!!) ふん!! 始まる3分前に台本に(あらすじを言う)だけ書いたくせに。(うっ!!(汗)) もう少し考えてから行動しろよな、この前だって・・・(すみません・・・) まあ、解ればいいんだよ解れば、ちゃんと反省しろよ。(・・・おぼえてろよA) それではスレイヤーズ西遊記 第六話 始まります。 「・・・なあリナ、こんな番組に出演してていいのかな俺達?」 「しょうがないじゃないの、それとも作者に不幸の主人公にしてもらう? アレみたいに。」 「・・・」(うなだれて草を食べてる不幸の主人公) 「良い天気だな〜リナ。」 「そうね〜、何だか眠くなってきたわ。」 「じゃあ俺の腕の中・・・グフッ!!」 さりげないリナの如意棒の一撃に沈黙するガウリイ・・・ リナちゃん・・・如意棒って重さ8.1tなんだけど。 「大丈夫よこの袈裟の能力に重力緩和と対衝撃防御が付いてるから。」 ・・・何かとことん便利な袈裟だなそれって。 でも今ガウリイの頭にヒットしなかったか・・・如意棒(汗) 「え? 嘘・・・(汗)ガ、ガウリイ。」 横を見上げると・・・頭から血を流しながら気絶したガウリイがいた。 ザン馬は(やってらんね〜ぜ・・・)と首を振りながらガウリイを乗せて歩き続ける。 「ちょっとザン馬!! 止まりなさいよ!! ガウリイの治療が出来ないじゃない!!」 リナの慌てた表情を横目に見ながらザン馬は言い返す。 (大丈夫ですよ・・・ピンピンしてますってガウリイの旦那は。) 「何でそんな事があんたに解るのよ!! もう!! 後ろに乗るわよ!!」 そう言って歩き続けるザン馬の後ろに飛び乗るリナ・・・ 「リ〜ナ〜俺の事心配してくれたんだ(はーと)」 リナが飛び乗った瞬間、その小柄な体を腕の中に抱え込むガウリイ・・・ 全然元気なのな・・・コイツ・・・ 「ちょっ!! ちょっとガウリイ!! どうして平気なのよ直撃でしょう!! 普通の人間なら即死よ!!」 ・・・そんな危ない物を気軽に降り回す君も凄いと思うぞ。 そしてガウリイの腕の中でジタバタと暴れるリナ。 「はっはっはっ!! 甘いぞリナ!! 実は袈裟の範囲外にも薄い防御結界が張ってあるんだな、これが。」 本当に何でも有りだなその袈裟・・・ だからってガウリイ、お前もリナにちょっかい出すなよ。 「何を言っている、これは俺とリナのスキンシップみたいな物だぞ。」 「こ、こんなスキンシップなんかお断りじゃ〜〜〜!!」 メキョ!! ガウリイのしぶとさを理解したのだろう・・・ 手加減無しのリナの一撃がガウリイの横っ面にめり込む。 「あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜」 弾丸のスピードで吹き飛ぶガウリイ・・・やがて100m先の地面に着地?する。 そしてザン馬の上には、真っ赤な顔で拳を握り締めているリナだけが残った・・・ 例の寺院を旅だってから四日がたっていた。 (毎日こんな痴話喧嘩をするんだもんな・・・ ああ・・・マルチナに会いたい・・・会いたいよ〜〜〜) 「・・・何で泣いてるのよあんたは?」 リナの一言でザン馬は自分が涙を流している事に気が付く。 (・・・別に・・・目にゴミが入っただけです。) だんだん悟りを開き始めた声でリナに答えるザン馬。 ・・・もしかしてガウリイより坊主の素質があるかもなコイツ。 「そ、そう、まあ気を付けてね。」 ザン馬の静かな威厳のこもった声に・・・ちょっと気圧されるリナちゃんでした。 そして・・・ 「リナ痛いじゃないか。 幾ら照れ隠しでも今のは酷いぞ。」 ちょっと赤くなった頬をさすりながらガウリイが復活する。 お前本当に人類か? リナとザン馬も呆れて声が出ないみたいだぞ。 「はっ!! 俺はリナの保護者だぜこれ位の事耐えて当たり前だろうが!!」 「ちょっとガウリイ!! その保護者って何よ!!」 「いや〜何か昨日夢の中でフィリアが出てきてな。 もっときちんとリナの面倒を見て下さい!! って言うんだよな。 それとリナの姉さんから、保護者としての同行をお願いしますってさ。 そんな伝言をフィリアが言ってたからさ。」 辺りに沈黙が落ちる。 「ね、姉ちゃんが動いた・・・」 (あ、あの方が遂に動き出したのか・・・) 二人(一人と一頭か)が硬直するのを不思議そうに眺めるガウリイ。 「あ、それからリナに伝言だってさ。 何でも、あまり悪戯が酷いとお仕置きですよ(はーと)。 ってフィリアも震えながら伝言を・・・聞いてるのかリナ?」 聞いてません・・・気絶してますがな(笑) つでにザン馬も(笑) 「しょうがないなリナは・・・今日はここで野宿をするか。」 そう言って気絶しているリナを抱きかかえ木陰に向うガウリイだった。 ・・・だからって悪戯するのはよせよガウリイ・・・お前坊主だろうが。 「ちっ!! まだ煩いのがいたか・・・」 煩いのがって・・・一応これ18禁のやつじゃないんだからさ。 もうちょっとモラルを持とうぜモラルをさ。 「俺は坊主だぞ? モラルの固まりだろうが。」 ・・・言ってろ。 そして旅は続くのであった。 第二章.リナ正体を明かす 「おうおうお前等!! 誰の許しを貰ってこの街道を歩いてるんだ?」 ・・・最早滅び去ったケチの付け方で登場したのは。 やはりケチな二人組みの妖怪だった。 「その冗談面白いわね。 そうね・・・あえて言うならば、お釈迦様のお許しを得てかしら。」 リナは既に戦闘態勢に移行している。 ザン馬は巻添いを避けるために全力でムーンウォークをしている。 つくづく器用な馬だなお前ってさ・・・ (ほっとけや!!) 「リナ〜あんまり周りに迷惑をかけるなよ〜」 ガウリイが視線は前方のまま後ろに下がりながら、リナに注意を呼びかける。 「解ってるわよ!! ガウリイは怪我しないように下がってて!!」 リナがガウリイにそう返事を返した時・・・ 「リナ? ・・・もしかしてあの斉天大聖リナか!! あの生きとし生きる者の天敵!!」 「天界では戦闘竜さえまたいで通ると言う!! あのドラまたリナ!!」 「または魔王の食べ残しとか!!」 「いや、確か天界の食物を食べ尽くした食欲大魔王とか!!」 お前等それはヤバイって(汗) 俺も退避しとこっと・・・(ナレーターフェードアウト) 「んっんっんっ・・・雑魚のわりにはいい度胸してるじゃないの、あんた達。」 「ひっ!! か、勘弁して下さい!!」 「お、俺達ほんの出来心でこんな事を!!」 「・・・もう遅いわよ・・・ガウリイに聞こえちゃったじゃないの。」 「へ? な、泣いてるんですかリナさん。」 「まさか!! あの斉天大聖が!! ・・・泣いてるよ、おい。」 「・・・もう手加減も出来ないんだから!! 消し飛びなさい!! 全力のドラグ・スレイ〜〜〜〜〜〜ブ!!」 この日三つの山が消し飛び大きな窪地が誕生したそうな。 そしてその窪地には雨水が溜まり大きな湖になったそうな。 周りの住民達はこの湖のおかげで、どんな日照の時にも水不足にはならなかったそうな。 そして消し飛ばされた妖怪にちなんで・・・(実は白蛇と青い狼の妖怪だった) 斉天湖と名付けられたそうな・・・って妖怪の名前は? 「だって湖を作ったのあたしだもん。」 ・・・ご意見ごもっともです。 そしてその日の野宿の時・・・ 「ガウリイ・・・ここで別れましょ。」 リナの突然の提案に驚くガウリイ。 「どうしたんだよリナ!! 俺また何か気に障ることやったか?」 ガウリイの言葉に力なく首を振るリナ。 「違うわよ・・・聞えたでしょ昼間の二人組みの話し。 あたしの正体が斉天大聖リナだって事を!!」 振り絞る様な声で言い放つリナ。 「ああ、そんな事か別段俺は気にしないぞ。」 そんなリナの言葉に軽く返事を返すガウリイ。 「どうしてそんな事言えるのよ!! 斉天大聖の噂話しくらいガウリイでも知ってるでしょう!!」 最早叫び声でリナが言い放つ。 「ああ知ってるさ。 500年前に唯一釈迦如来様に逆らったっていう、天上界最強の暴れん坊だろ? まさかリナの正体がその斉天大聖だったとはな〜」 驚いてはいるがガウリイの言葉に怯えは無かった。 「・・・どうして平気なのよ。 あんた坊主でしょ? あたしは天上界の反逆者なのよ!!」 最早泣き声でガウリイに訴えかけるリナ。 「だからどうしたんだよ。 俺は500年前のリナなんか知らない・・・だけど今現在のリナは知ってる。 昔の事なんて関係無いね。 俺はリナと一緒に天竺まで旅をしたいんだ。 ・・・それとも俺が嫌いなのかリナは?」 ガウリイの止めの台詞にリナはガウリイの胸に飛び込む。 「本当にあたしといていいの? ずっと一緒にいてくれるの?」 今までその力の巨大さゆえに友人も少なく家族にしか気を許せ無かったリナ。 今、始めて自分を等身大で見てくれる存在に出会ったのだった。 「ああ、ずっと一緒だよリナ・・・ 俺はリナの姉さんから頼まれただけじゃなく、リナだから一緒にいたいんだ。」 そう言いながら優しくリナの髪を撫でるガウリイ。 「有難うガウリイ・・・頑張って天竺に行こうね。」 「当たり前だろリナ!! 俺達に不可能は無いさ!!」 そしてお互いの顔を見て微笑む。 その後は・・・ 「と言う訳でリ〜ナ〜、今日は一緒に寝ようぜ〜」 「あんたは・・・雰囲気という物を勉強してこ〜〜〜〜い!!」 砕け散る大地と共に空を舞うガウリイ・・・ 「まだ早かったか〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 ・・・そうだな、まだ早かったなガウリイ。 まあ、次ぎの機会に頑張れよ。 「ほんっとに!! 馬鹿なんだから・・・」 しかし、空を飛ぶガウリイを見るリナの顔には優しい微笑みが浮かんでいた。 自分を理解してくれる人がいる・・・そんな気持ちがにじみ出ている笑顔だった。 (あ〜あ、見せ付けてくれるよな〜 俺もマルチナがここにいたらな〜) 何故か大木の後ろに隠れて草を食べながら、そう呟くザン馬・・・ 解るぞザン馬お前のその気持ち!! ほんっとう〜〜〜に良く解る!! 俺なんかナレーションやってて、どれだけ・・・ (・・・言っておくけど俺は既婚者だからな。 お前みたいに相手もいない奴に同情される覚えはないぞ。) ・・・おい作者。(・・・なんだよA) こいつ旅の途中で殺っちまおうか?(正式な依頼なら受けるぞ。) (ちょっ、ちょっとまて!! 俺が死んだら誰が馬役をするんだよ!!) 作者次ぎの控えはいるよな?(・・・OKだ三人いる。) (俺が悪かった!! もう生意気な事言いません!! だからマルチナと会わせてくれよ〜〜〜!!) まあ・・・許してやるか。(そうだなこの先はもっと大変だし。) そうだよな台本みててさ、俺切なくなる時があるもんな。 (・・・おい作者、お前なに考えてる?) 作者なら逃げたぞ。 (・・・台本を見せて欲しいんだが。) ・・・世の中には知らないでいた方が幸せな事もある。 (むっちゃ気になる事言うな!!) じゃあな・・・一人身の俺は家に帰るわ。 (ちょっと待て〜〜〜〜〜!!) 叫ぶザン馬と幸せそうに微笑むリナ・・・段々小さくなってフェードアウト。 ・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ はい!! カッ〜〜〜〜ト!! お疲れ様〜〜〜!!
第六話 END
第七話に続く
あとがき
・・・まあ予定通りに話しは進んだわな。
でもいい加減ラブラブ路線から離れたいな・・・
別に意図的にしてる訳じゃないんだけどね。
今後のストーリー上この今回の話しはいるんですよね・・・
<真実〜>の第三話が書きたいな・・・書こうかな・・・本当はあと一週間位休つもりだったけど。
あ、その前に投稿でバランスを取ろう・・・そうしよう。
重たい話しで統一しようっと。
それでは皆さん、また来週お会いしましょう。
作者フェードアウト・・・