最初に
この作品に登場する方々の本来の性別・人格・性格・容姿などは完璧に無視されています。
その辺を御了承願います。
暗い部屋の中、2人の男が「あうあう」言ってた。
精神に大きなダメージを負っているようだ。
「ひどいなー、2人とも。
男女の権利は平等なんだよ?」
いや、そーゆーワケじゃなくて。
「まあいいや。
さーてと、それじゃ旅館の手伝いをして貰いましょうか」
と言うと、すぐ横にあった某来栖○のお嬢さんのような格好(部活・・・・・・正確には同好会の時の)をする。
そしておもむろに、
「魔界の王よ、我が召還に応じその姿を現せ! !」
・・・・・・怪しげな呪文を唱え始める。
「イア・ルーラマダカルナ・ラ・オースガダル・・・ラー」
空気が、ネットリとしたものに変質する。
「出よ、魔界の王よ! !」
アクション大魔王
第4話 「アホの饗宴(共演)」
さて、R2D2に鼻骨を骨折させられたペテン師だが・・・・・・
彼は復讐を遂げていた。
それはもう、R2D2を死の淵まで何回か追いやった。
こんな風に・・・・・・・・・
6月15日1534時
韓国 釜山 特務部隊第12地下基地
「死ねやこらーーーーーー!!!」
ペテン師、R2D2にドロップキックを食らい、鼻骨を骨折する。
げんのう
とりあえず、何故か側にあった玄翁(トンカチのでっかいのと思ってください)で思いっ切り頭をぶったたく。
R2D2の頭から血がどくどく流れているが、気にせずに医務室に向かう。
同1642時
同偽装出入り口(「出入り口」って・・・・・・)
ペテン師は東の空の夕陽に向かってR2D2への復讐を誓った。
・・・・・・時刻・方角は気にしてはいけない。
同1825時
同調理場
ペテン師は調理場で割烹着を着て、みそ汁(?)を配っていた。
R2D2以外の人間には普通のみそ汁を配っているのだが・・・・・・
R2D2に対しては、無色透明無味無臭の謎の液体を混入したみそ汁を渡していたしていた。
同1830時
同食堂
みんなで「いただきます」と韓国語で言い、夕食を食べ始めた。
大勢の者が、最初にみそ汁やお茶、牛乳を一口飲んだ。
R2D2はみそ汁を飲んだ。
・・・・・・というか、口に含んだ。
次の瞬間、
「ぐはっ」
みそ汁を吐き出し、料理(あっつあっつのステーキ)を乗っけた鉄板の上に突っ伏して昏倒した。
・・・・・・だが、何故か誰も気にしなかった。
どうやら、こんなコトはこの基地では日常茶飯事のようだ。
同1946時
同医務室
ベッドに寝たR2D2が苦しそうに呻いていた。
彼は夢を見ていた。
そう。
キレイなお花畑と川、向こう岸で「おいでおいで」と言うかのように手招きしている、去年死んだ祖父の夢を。
・・・・・・それは別名、「臨死体験」と言う。
R2D2が起き上がった。
「うう・・・・・・ここは・・・・・・・・・?」
「ここは医務室だ」
・・・・・・黒い白衣(修飾語が打ち消し合っているが、気にしたら負けだ)を着、怪しく輝く眼鏡を掛けた、見知らぬ軍医が答えた。
「くっくっくっく・・・・・・
君は運がいい。
セラフィムダストを盛られたみそ汁を飲んで、無事だったのだから・・・・・・
この黒い白衣は、君のための喪服だったのだよ。
くっくっくっくっく・・・・・・」
ゾォーーッ
彼は、背筋に寒気を感じた。
同2021時
同拷問室
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
絹を引き裂くような悲鳴が聞こえる。
ちょっとした命令の行き違いで、R2D2は拷問を受けていた。
・・・・・・もちろん、これも彼の仕業だ。
ちなみに、先程の見慣れぬ軍医も彼だ。
あの時は精神的なダメージを与えようとしたのだ。
なお、拷問の内容はと言うと・・・・・・・・・考えない方が良いです。はい。
どうしても知りたいというのなら・・・・・・
こうとだけ言っておきましょう。
某相良軍曹が作者殿に語ろうとしていた韓国海兵隊の拷問ですぅ〜〜〜
同2153時
同R2D2個室
誤解が解けたのがつい3分前。
這々の体で自分の部屋まで戻ってきた。
そしてそのままベッドに倒れ込むと・・・・・・・・・
べちょっ
・・・・・・・・・・・・何やら悪臭がする。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・R2D2は固まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・無言のままベッドから降りる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なに?今の・・・・・・・・・」
R2D2は恐る恐る掛け布団の下を見てみた。
するとそこには・・・・・・・・・
「犬の○○○!?」
嗚呼、哀れ。
合掌。
チーーン
この他にもいろいろと有った。
語るのも恐ろしいくらいに・・・・・・・・・
6月17日1019時
ソウル市街
ペテン師の復讐の嵐も終わり・・・・・・
2人は対聖教団防衛戦の準備をたった今、完了した。
つまり・・・・・・例のアレである。
つっかえ棒をした、深さ20mほどのルナ・チタニウム製のかご。
・・・・・・・・・どうやら、本気だったようだ。
もちろん、中にはナデシコのグッズがわんさかとある。
ペテン師以外のその場にいる全ての兵士・民間人は、三白眼だった。
・・・・・・理由は分からなくもない。
同1037時
同所
「! 来ました!」
索敵オペレーター涼水夢の報告が入る。
「来たか・・・・・・」
ペテン師が低い声を出す。
「・・・・・・本当に大丈夫なんですね?」
「ああ。多分・・・・・・」
幸い、誰も最後の呟き越えには気付かなかったようだ。
ズシーーンッッ ×3
3体の人型兵器・・・・・・白い、美しい2対の翼を持った機神、桃色のシャープな機体、そして真っ赤な「3倍」がハードランディングする。
白い機神・・・・・・「ウイン○ガンダム0カスタム」が、その手に持つバスターライフルをぶっ放す。
圧倒的なエネルギーの奔流が、韓国軍の保有するT・Aを薙払いまくる!
桃色の機体・・・・・・エステバリスが、腕を「ゲキガンパーンチ!」って感じで、両腕二発放つ。
その腕に貫かれたT・Aが爆発し、僚機にも被害をもたらす。
「3倍」・・・・・・シャア専用ザクがザクマシンガンをT・Aの群へ浴びせかける。
所詮はザクマシンガンで、ほとんどは最新式といっても過言でない「T・A」という兵器の装甲に弾かれる。
しかし、装甲と装甲の継ぎ目や間接にヒット(基本)し多大な被害をもたらす。
センサー類をほぼ完全に破壊し、T・Aを動く棺桶へと変えていく。
「特佐! 早く指示を!
でないと全滅してしまいます!」
涼水夢の悲鳴にも似た声が韓国軍の本陣に響き渡る。
それは、全ての兵の心を代弁したものであった。
「落ち着け!
ヤツらを誘導しろ」
「・・・・・・もう一度だけ聞く。
本当に大丈夫なんだな?」
「心配するな、と何回言わせれば気が済むんだ。
大丈夫だよ。多分」
「ん?一体どないしたんや?」
音威神矢が、てんでバラバラだった相手に、連携が生まれたことに気が付いた。
『あ、アレは!』
一体何故いきなり連携が生まれたのかいぶかしんでいた音威神矢だったが・・・・・・
十二の翼の声に、思考を中断させられた。
「どうしたんや?」
『・・・・・・ナデシコのグッズだ・・・・・・・・・。
それも大量の・・・・・・』
音威神矢の質問に、十二の翼ではなく、天砂が答えた。
「なんやとっ!?や、やばいで!
すぐに十二の翼を抑えるんや!」
『もう手遅れだ!』
音威神矢の言葉に、絶望的な天砂の回答がなされる。
『うわーーーっ!?』
・・・・・・・・・十二の翼は、ルナ・チタニウム製のかごの中に閉じこめられた。
「・・・・・・・・・まさか本当にかかるだなんて・・・・・・・・・・・・・・・」
涼水夢の、呆然とした声が白い空気が埋め尽くす本陣に響いた。
「ふっ、だから言っただろう」
「・・・・・・信じられない・・・・・・・・・」
ペテン師の勝ち誇った声と、R2D2の茫然自失とした声。
戦いは・・・・・・
まだ始まったばかりだった。
シュギャァァァァァァァ・・・・・・
この世のモノとは思えない唸り声。
それは、Firaの描いた魔法陣から立ち上る煙と共に聞こえてきた。
「魔界の王よ、この者達の魂を代価に、我が望みを叶えたまえ・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・煙が晴れ、現れたのは、Benだった。
後書き
う〜〜む・・・・・・・・・
Benさんが魔界の王、サタンになってしまった・・・・・・・・・
こっからどうなるか、十二の翼さんに期待!
・・・の前に、
R2D2さん、怒らんといてください!
あ、ところで、Firaさんに唱えさせた呪文ですが、元ネタ分かります?
あるマンガにでてきた召還の呪文を、ほ〜〜〜んの少しだけ変えたモノなんですよね。
それではっ!