ども、お久しぶりのE.Tです。




最初に
 このSSに登場する方々の本来の性別・人格・性格・容姿は完璧に無視されています。

 その辺を御了承願います。










「ふはーーはっはっはっはっは!

 私に勝とうなんざ、10万跳んで1年と23日5時間42分16秒早いんだよ!」

 何だ?その微妙な数字は?

「Fira様、性格変わってます」

 ジーーー

 Firaはユピテルに冷たい視線を投げかけた。

 某「V」の、レベル2の召還獣(黒)と同等の威力だった。

 そして、凍り付いた彼に、

「・・・・・・・・・こういう時、どう言うか、知ってる?」

 一語一語切りながら、底冷えのする声で彼(女)は言った。

 ユピテルは慌てて

 コクコク

 と首を縦に振りながら答えた。

「は、ははは、はい。

 『気にしたら負け』ですね!」

 ーーー グッ

 彼の言葉にFiraはジェスチャーで答えた。

 それに連られて、

 ーーー グッ

 思わず右手の親指を押っ立てるユピテル。















 ーーーーー 研究所は、今日も平和だ!









アクション代魔王
第10話 題名これで合ってるのよ
 









「おいBen」

 ペシペシ

 代魔王こと鋼の城が、我らが盟主“アクション大魔王”Benの頬を叩く。

 自分の所為ではあるが、Benを気絶させてしまった鋼の城は、一応彼を起こそうとしているのだ。

 しかし、そのバックには『清酒・美少年』だとか『ビール(エビチュ)』とか『ズブロッカ』に『戦神殺し』だの、数々の空き瓶が転がっている。

 全て、Benが気絶している間に飲み干したものだ。

 ついでに言うならば、これは全てBenの物だった(過去形)。

「おい、Ben。

 もっと酒寄越せ」

 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 鋼の城って一体・・・・・・・・・
   おもむろ
 彼は 徐 に懐から長さ1mほどのハリセンを取り出した。

 そして、

 スッパーーン!!!
 
「起きンか、ボケがーっっ!!
 
 もっと酒寄越せや、おらぁっ!!!」
 
 襟首を掴んで“ガックン、ガックン”と揺らす揺らす!

 ーーー 代魔王様、ただいま暴走中・・・・・・・・・










「<乙>」

「なんだい、<甲>」

「ヤツらは?」

「洗脳の方は完璧に終わった。

 ・・・・・・同志達の様子はどうだい?」

「みんなしっかりしているよ。

 やはりMr.sakanaの制作した黄金聖衣のお陰だろう」

「アレはMBMSDすら防げるのか・・・・・・」

「防ぐのではなく、低減するだけさ」

「それでも十二分にすごいと思うよ。

 ・・・・・・問題は、すっかり忘れ去られているNERVの最終兵器『MBMCR(made by Misato Curry rice)』にどこまで対抗できるか、だ」

「うん。そうだね。

 彼らが裏切った時のためにも、アレに対する耐性がないといけないからね」

「だけど我らが盟主の命により、NERVに対しても洗脳をしているそうだよ。

 ・・・心の壁を持つ彼らに、どこまで通じるかは分からないけどね」

「心の壁・・・・・・?

 アレは生身の人間が使えるものではないだろう?」

「<甲>、彼らは『エヴァファン』だよ。

 僕たち『ナデシコファン』と同じで、彼らにも常識は通じない」

「・・・そうか、そうだね。

 確かに<乙>の言うとおりだね」

「それと<甲>。

 ついさっき僕らにも命令が下ったよ」

「どんな命令だい?」

「『南極を確保せよ』・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 重い沈黙。

「・・・・・・何で、僕らが?」

「さあ、どうしてだろうね。

 でも、この命令は正式なものだ」

「・・・・・・チリ支部の黒子達に任せればいいのに」

「全くだね」

「・・・・・・僕たちにではなく、黒子に対しての命令だった、というのはどうだい?」

「僕はMr.Enopiのお仕置きは受けたくないよ」

「・・・僕もだよ」

「諦めるんだね」

 影の兄弟<乙>の言葉に溜息を付く<甲>であった。



 数時間後、中国から一路南を目指して飛ぶ飛行物体が確認された。















『逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ(以下略)』

 ブラウン管・・・・・・訂正、プラズマディスプレイから、某三番目の子供達(直訳するとこうなる)の声がする。

 ここはNERV日本本部。

 碇ラル司令を始め、ほとんど・・・・・・というか、ほぼ全員のメンバーが“マラソン”をしていた。

 “マラソン”は、もちろん走るマラソン・・・・・・・・・ではない。

 『二十四時間休まずビデオ(LDとかDVDとかも可)を見る』、“マラソン”だ。

「フッ・・・・・・・・・やはり『エヴァンゲリオン』は人類が生み出した文化の極みだよ」
 
「お前もそう思うか、碇」

 槍の言葉に、「当然だ」と答えるラル。



 しかし彼らは知らなかった。

 その映像の中に、

 ナデシコを愛せ
 
 ナデシコにその身を捧げよ
 
 ナデシコに魂を売れ
 
 エヴァよりナデシコ
 
 全ては聖教団のために
 
 などという語句が数十分の一秒単位で流れていることに。

 ーーー サブリミナル・・・・・・

 Ben・・・・・・ではなく、代魔王鋼の城の計略に気付く物は誰一人としていなかった・・・・・・

 聖教団の極々一部の者を除いて・・・・・・・・・















後書き
 ども、お久しぶりのE.Tっす。

 そろそろ一ヶ月かな?僕の作品の最終アップは。

 ま、それはどーでもいーんですが。



 ところで、第9話がアップされたり、E.Tのトコに送られてきたのが12/18。

 これを書き上げたのが12/19。

 ・・・・・・・・・また十二の翼はんに「宇宙人的なことすなーっ!」とか言われそうだなぁ。

 さて、それではとりあえずこの辺で。