最初に
 このSSに登場する方々の本来の性別・人格・性格・容姿は完璧に無視されています。

 その辺を御了承願います。










「・・・・・・寒いね、<乙>」

「ああ、体の芯から凍えそうだよ」

「俺はそうでもないよ」

「・・・・・・双子の兄の分際で、何故この寒さがこたえないんだい?

 <甲>も僕と同じで暑がりのうえ寒がりだったはずだけど」

「ふっ、甘いな、<乙>。

 いつ俺が『寒くない』と言ったんだい?」

「? どういうことだい?」

「体の芯ではなく、心の奥底から凍えそうなんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ダメじゃん」

「きゅぅ〜う」

 二人を見ていたペンギンたちが、肩をすくめてゆっくりと首を左右に振った。

 どこかのモモンガもどきみたいに。











アクション大魔王
第12話 南極冒険記
 









「・・・・・・冬月先生」

「どうした、碇?」

 NERVの司令、碇 ラルに副司令冬月 槍が問うた。

「何故か突然『ナデシコ』が見たくなってきた」

「!!

 碇!!!

 お前異教に走るのか!?」

「フッ・・・・・・冬月先生、所詮人の心とは移りゆくモノなのですよ」

「!!
 
 碇・・・貴様というヤツは・・・・・・・・・!!」
 
「貴様というヤツは、何ですか?」

「同志だったのかぁぁぁぁぁぁ!!!」
 
 ヲイ、ちょっと待てやコラ
 




 ・・・・・・てな感じに、NERVは着々と聖教団に洗脳されつつあった。










 一方その頃、影の兄弟は南極の『到達不可能地点』に来ていた。

 巨大ペンギンを追い掛けたら、ここに到着したのだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 <甲>、一体何なんだろうね、この塔は?」

「・・・・・・・・・多分、中に『あしゅうたろす』が・・・・・・・・・!」

「・・・・・・三人の部下は何処だい?

 個人的に一番好きなのは「今はそんなことを言っている場合じゃないよ、<乙>」

 そして、そこにはやはりというか何というか『塔』があったのだ。

 ・・・・・・・・・一体いつから彼らはGS(ゴーストスイーパー)になったのだろうか?

 それと、合体するのは誰と誰?

 ・・・・・・話が逸れた。

「・・・・・・とりあえずあのクソ鳥はこの中に入ったみたいだね」

「そうだね。

 足跡が中まで続いているよ」

「それじゃあ入ろうか、<乙>」

 こうして彼らはバビロンタワーの中へと入って行った。










 さて、またまた一方その頃、神戸の一角では血の雨が降っていた。

「酒出せっ!つまみ出せ、おるらぁっ!」(ごすっ)
 
「貴様なんぞに出す酒やつまみは無かっぺさー!!」(めぎょっ)
 
 鋼の城のトゲトゲ金属ハリセンチョップと、Benのオリハルコン(from “Black Cat”)製のメリケンサックがお互いの頭にキマる。

 ぶしゅぅーーっっ!!
 
 と血を吹き出しつつも、ドツキ合いは続く。

 多分、出血多量で死んでも続けるだろう。
 
 あくまで“多分”だが。

 そう、“多分”・・・・・・










 話を影の兄弟達の元へ戻す。

「・・・・・・何だろうね、これは」

「『宇宙のタマゴ』・・・・・・じゃないのか?」

「こんなもの、残ってたんだね。

 知らなかったよ」

「もしかして、僕たちが確保するのはこれなのかな」

「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない」

「結局五里霧中か」

「まあそう言うな。

 その変わりと言っては何だけど、少なくともここにいる限り寒さに煩わされる心配はないんだから」

「そうだね、<甲>」





 こうして、影の兄弟達は自分たちの愛機の存在を忘れたまま、バビロンタワーを占拠することとなった。

 しかし、彼らは知らなかった。

 南極にて本当に確保しなくてはいけないモノが、何なのかを・・・・・・・・・










後書き
 ども、E.Tっす。

 一応これ書き上げたのが12/24。

 ・・・・・・相も変わらず『宇宙人』だなー、と思う今日この頃。

 ま、そんなことはどーでもいーんですが。

 問題は、「ナデシコアナザー」の後書きで書いたこと。

 作品が・・・・・・進まねぇんだよ、こんちくしょぃ!

 どうも、話がうまくまとまらない。

 骨は出来ているのに肉付けがうまくいかないんだよねぇ。

 ああ、歯痒い!


 ま、ここら辺で。