テンカワアキトの女難体験記@
一口のショートケーキ
この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・
今日も木星蜥蜴と闘い続ける機動戦艦ナデシコ。独立愚連隊なんていうクレームにもめげず(笑)
艦長ミスマルユリカをはじめとした個性的な面々の活躍で勝利をもぎ取りつづけている。
ここナデシコに一人の悩める若者がいた。例えばその名をテンカワアキトとしておこう・・・・・・・・・
「おい!、何が例えばだよ!。思い切り名指しじゃないか!(怒)」
「まだあらすじが終わっていないので黙っていてもらえます、テンカワさん?(by作者)」
「ぐっ・・・・・・・・・・・・・」
話がそれたので先へ進もう。彼、テンカワアキト19歳(ボソンジャンプしているから実年齢は18歳)
は5年後の、復讐鬼と化した自分自身がボソンジャンプの影響で5年前の自分自身に精神だけが戻ってしまって
いる(でしたよねBenさん)。
忌まわしき歴史を変えようと再びナデシコに乗り込み、鬼神のごとき活躍で今ではナデシコのエースパイロット
である。だが彼はこれを素直に受け止める事はできなかった。
なぜなら歴史を変えることは自然の摂理に反した許されざる行為だから。
そして同じように精神だけが戻ってしまったルリやラピスを巻き込んでいるのだから。
ナデシコ独特の喧燥の中で彼は1人孤独を抱えている。今日も彼は悩んでいるのか、かつて自分が働いていた
食堂の椅子に腰掛け、厳しい面持ちで広告らしきものを見ていた。
そして彼はおもむろに口を開く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「このショートケーキおいしそうだなぁ」
「・・・・・・・・・(怒)(by作者)」
現在ナデシコは補給及び整備のため某ドックに待機状態になっている。
再始動まで2、3日かかるため多くのクルーが町に降り立ち久しぶりの休暇を謳歌していた。
中にはナデシコに留まっているクルーもいてアキトもその1人だったというわけだ。
アキトが見ていた広告は今この町で評判のケーキ屋の宣伝広告である。
プロスペクターが町に降りないクルーのために気を使って去った彼もナデシコの生活で閉ざした心が弛緩した
のかもしれない。
だがそうだとしてもあの厳しい面持ちに何か意味があったというのだろうか?。
「こんなに大々的に宣伝しているってことはよほど味に自身があるっことだよな。
どうせひまだしここに行ってくるか。あっ、でも1人で行くのも恥ずかしいなぁ。誰か誘ってこう」
この時、彼は大きな間違いを犯した。
たとえ恥ずかしくとも料理人として試食することが目的ならば何があっても1人で行くべきだったのだ。
男性として幸と不幸を併せ持つ男、テンカワアキトの女難の道はここから始まる・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以前から始まっていたのかも(笑)
「さってと、誰を誘おう。やっぱ女の人だよな。
なんか男と行くと変に見られるだろうし、俺なんかと一緒に行ってくれる女の人なんているかな?」
自分の魅力に気付かない事はある意味では幸福で、ある意味では不幸なのかもしれない。
こんな台詞をウリバ・・・・・じゃなくてテンカワアキト抹殺同盟の面々が聞いていたらナデシコは国家転覆
なみの反乱が起こっていたかもしれない。
そう思えるほど彼には自覚がなかった。
彼が誘えば例え仕事があったとしても平気でボイコットするであろう女性が少なくとも15人はいるのに(当社比)。
暇そうな女性を探していると反対側からテラサキ サユリが歩いてきた。
彼女はホウメイガールズのリーダー的な女性で以前のナデシコでもアキトに恋焦がれていた女性である。
「(そうだ、彼女を誘おう。同じ職場の人なら行ってくれるかも!)。おおーい、サユリちゃん!」
サユリは自分に声をかけてきたのがアキトだと確認すると嬉しそうに走り寄っていった。
たとえたいしたこと無い用事だとしても恋焦がれている人に声をかけられるのは気分のいいものなのは誰で
も同じ。
「アキトさん、何か私に用?」
「うん、この辺に評判のケーキ屋があるらしいんだ。それでさ、もしよかったらいっしょにどうかなって」
「え、私を?。行く行く!。あ、ちょっと待ってて。すぐ着替えてくるから」
「あっ、遠出するわけじゃないしそのままの格好でも別に・・・・・・・行っちゃった」
アキトの話などもはや耳に入ってなかったのか、サユリはマッハで自分の部屋に行ってしまった。
「まあいいか。始動まであと2日近くあるし、たまにははめをはずすのも。
ずっとユリカ達に追い回されているし、少し心の静養をしないといいかげん俺壊れちゃうからな、別の意
味で(切実)」
とのんきな事を言っていた彼も、監視されていたことにはまるで気付かなかった。
そう、ナデシコのメインルームから1人の、瑠璃色の瞳を持つ少女がハタから見ればヤクでもやっているんじ
ゃ? っていう目で。
「それでサユリさんを選んだっていうわけですか。私を誘わずに・・・・・・・(怒)」
紹介する間でもなく彼女の名はホシノ ルリ。
ナデシコのオペレーター。アキトに恋焦がれる少女。
風呂とトイレ以外アキトは随時彼女の監視下にある。
モニター越しにすさまじい殺意のこもった視線を投げかけている。
ルリがかもしだしている瘴気に気付いた艦長ミスマルユリカはおそるおそるルリに話し掛けた。
「ル、ルリちゃん、どうしたのかな?・・・・・・・・。なんかご機嫌ななめみたいだけど(たじたじ)」
「なんでもないです。調整中ですけどちょっと席を外します・・・・・・・(怒)」
そういうなり彼女は風のような速さでメインルームから姿を消した。
この時点で木蓮の人間がいたらボソンジャンプと勘違いしてしまったかもしれない(笑)。
なにごとかとユリカがモニターを除くと、そこにはおめかししたサユリとテレ笑いを浮かべているアキトが
いた。その姿はまるで仲むつまじい恋人どおしのようだ。
「あらー、アキト君ついに決心がついたのかしら。」
休暇状態にも関わらずなぜかメインルームにいたハルカミナトが茶化すように言った。
その言葉にメグミ・レイナード、エリナ・キンジョウ・ウォン、サラ・ファー・ハーテッド、ラピス・ラズリらが反応する。
「あー、アキトさん!。なんでサユリさんと一緒なの?」
「くっ、アキト君私を誘わないで・・・・・・・・」
「アキトったら酷い!」
「アキト・・・・・・・・・・・。(怒)」
メグミ、エリナ、サラ、ラピスがそれぞれ怒りの声を上げる。
そして艦長ユリカが締めの一言を・・・・・・・・
「ア、ア、ア、アキトの馬鹿ーーーーーーーーーーーーーーーーー!(怒)」
「さっ、アキトさん行こう」
「うん、でもそんなおめかししなくても」
「アキトさんがせっかく誘ってくれたんだもの。恥ずかしい格好できないわ(ぽっ)」
「はは、(参ったな)」
「ねえ、アキトさんどこ行くの?(怒)」
彼に話し掛けてきたのはレイナ・キンジョウ・ウォンだった。
顔は笑っているが目が全然笑っていない。
今ごろ事情を察したのかアキトは2歩3歩と後ろへ下がった。
だが何かにぶつかった。それは紛れも無くホシノルリである。
その殺気は北辰に10倍するほどのものだったと後にアキトは語る。
「アキトさん、私は連れていっていただけないのですか?(怒)」
「ルリちゃん!、いやこれはその・・・・・・・・・・・・・」
「あたし達も連れていってくれるよね、ア ・ キ ・ ト!(怒)」
そこのはユリカ、メグミ、エリナ、サラ、ラピスがいた。彼女達はルリやレイナと共に
円陣を組んでアキト迫ってくる。アキトはもはや退路がないことに絶望した。
「い、いや、みんな、話を聞いて。俺はただケーキを・・・・・・・・・・ゴメンナサイ(涙)」
結局、全員にケーキをおごる羽目になったアキト。
おまけにサユリのメンツをつぶした形になり彼女には3日ほど口をきいてもらえなかった。
思えばただケーキの味見をしたかっただけなのが気遣いを忘れたばかりに収拾のつかない事態にまで追い込
まれたテンカワアキト。女心を解さない男がもたらした悲劇といえよう・・・・・・
作者よりの教訓。連れて行く相手は良く選びましょう。お後が宜しいようで・・・・・・・・
「全然よろしくなーーーーーーーーい!(byアキト)」
「今後は私だけをさそってくださいね(はぁと)(byルリ)」
作者の話(たわいないけど)
はじめまして、3104でございます。いつも読んでいるだけではなんなんで
書いてみる事にしました。本当は自分だけのオリジナルも考えたんですが
書いてみたいと思ったのはBenさんのを読んだからなのでここはBenさんの話
の番外編として楽しい話を書く事にしました(足手まといかも)。
それはそれとして。投稿されている皆さんすごいですね。HTML文書を書くのは
大変でしたよ。専門に行ってた頃HPを作る授業があって以来久しく忘れていて
本買って少し勉強し直しました。いやー、久しぶりに頭を使えて何よりでした。
一応@になっているのでA以降も考えています。それもBenさんのお許しが出たらです(笑)
お便りください。待ってます。
管理人鉄拳タッグ・・・(PS2買ったもんですから(苦笑))
3104さんからの投稿で〜す!!
いいですね〜ほのぼの!!
近頃のBenは、ハーリー君を苛めるのに必死ですからね(笑)
でもアキトにはこう言う話しが似合いますよね。
・・・十五人を引き連れて店に入ったのか?
それはそれで剛の者だな、アキトよ(爆)
店を占領してしまったのでは?
あらゆる意味で迷惑な男だ(笑)
では、3104さん投稿、有難うございました!!
それと続編を書いて頂けるそうですね!!
もう、歓迎しますよ!!
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