テンカワアキトの女難体験記I
風邪っぴきアキト
この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・、熱いな。」
眠りから覚めたアキトは開口一番そう言った。なぜだか知らないが頭がぼーっとしている。
「・・・・・・・・・・・・・・・。天井が歪むな。なんでだろ?。」
ぼけっとしながらむくりとおき上がる。ふとラピスがいないのに気づいた。
「ラピス・・・・・・・・・・・・・、えっと確かミナトさんに預けたんだっけ?。」
どうも思考が働かない、不可解だとは思いながらも朝食を作りに厨房へ行く事にしたが、どうしたわけか
足がふらつく。
「・・・・・・・・・・・・・・。酔ってるのか、俺は?。」
とにかく服を着替えて廊下に出た。
いつもならやや早く起きてトレーニングをするのだがその気にはなれなかった。
そのまま食堂へ行くとすでにホウメイとホウメイガールズがいた。
「めずらしいじゃないか、テンカワ。あんたいつも一番早いのに。」
「はあ・・・・・・・・・・・。」
ホウメイの問いかけにも曖昧にしか答えない。とにかく仕事を始めた。だがどうにも手が動かない。心
なしか頭が痛いような気もした。
ホウメイガールズがきゃぴきゃぴ(死語)騒いでいる。それだけは分かった。
「いかん、ぴしっとしなきゃぴしっと・・・・・・・・・・・あれ視界が・・・・・・・・・・・・・・・。」
どったーん!!
それを最後にアキトは包丁をまな板の上に落としそのまま地べたに仰向けに倒れてしまった。
そんなアキトを見てホウメイガールズ達が悲鳴を上げた。
「あ、アキトさん!?、しっかりしてください。ホウメイさん!!、私のアキトさんが!?。」
さりげなく私の呼ばわりするサユリに他の四人から叱責が飛ぶ。
「ちょっと、サユリ!!、誰が私のよ!!(怒)」
「そうよそうよ!!、アキトさんは私のものなんですからね!!(怒)」
「何よ!!、もの呼ばわりする人にアキトさんは渡さないわ!!(怒)」
「あんたねー!!(怒)」
「あんた達いい加減にしな!!(怒)」
「「「「「・・・・・・・・・はい。」」」」」
一喝でホウメイガールズを黙らせたホウメイはアキトに駆け寄って抱きかかえた。
「テンカワ!!、どうしたんだい!?。テンカワ!!、・・・・・・・・・・あれ?。」
ホウメイはアキトの顔がやけに赤くほてっているのに気づいて、額に手を当てた。
「あんた熱あるじゃないか。かなりの高熱だよ。」
それでさっきから覇気がなかったのか、腑に落ちたホウメイはすぐに医療班に連絡してアキトを医療室へ運
ばせた。それから風邪からの熱だとまずいのでアキトの近くにあった材料はすべて処分した。
集団感染を防ぐのは当然の事だ。
「全く、無茶ばかりして。でもあの分だと熱があるっていう自覚がなかったようだね。
う〜ん、大したことなきゃいいけど。
さっ、テンカワは医療室へ無事運ばれたし、あんた達、仕事仕事!!・・・・・・・・・・いない。」
仕事そっちのけでテンカワの様態を見に行ったホウメイガールズ、おかげで料理のペースはがた落ち、プロスか
らホウメイへ苦情が来たのはいうまでもない話。
アキト倒れるの報は直ちに艦内(特に女性陣)に駆け巡った。
当然である。妖精と呼ばれる少女が随時彼を監視、もとい見守っているのだから。
アキトが運ばれたのが分かった瞬間、妖精ホシノルリはハーリーに全てを任せ(押し付け?)ブリッジから姿を
消した。何事かとブリッジクルー全員がハーリーに問い掛け、自体が飲み込めた瞬間ユリカ以下ミナト以外の
女性陣は姿を消した。
「ミスター、仮にも艦のメインクルーがこんなのでいいのか?。」
ゴートは空しい事だとわかってはいたがそれでもプロスに愚痴を漏らした。
「はあ、言うだけ無駄でしょ。おや、ハーリー君どうしました?。」
中段の席に座っているハーリーが泣きそうな顔をしている。
「ア、アキトさんが倒れたのは
僕のせいじゃないじゃないかーーーーーーーーー!!(泣)」
ハーリーにメッセージが届いていた。何事かとシュンが除くが、それを見て哀れみの目をハーリーに向けた。
「久々の出番だったのにハーリー君、どこまでも不幸な少年だ。」
メッセージはラピスのものだった。
”アキトに何かあったらあんた必殺(必ず死なすと書いて必殺)!!”
「単なる八つ当たりだな。」
シュンの言葉が人の少なくなったブリッジに虚しく響いた。
一方医療室の前ではユリカ、ルリを始めとする女性陣が入り口を占拠していた。
アキトの容態が気になって仕方がないのだ。
とはいえ仕事そっちのけで様子を見に来るのも問題である。だがそれを口にするものはいない。
言えば何されるか分かったものではない。
「アキト大丈夫かな(涙)・・・・。」
ユリカが今にも泣き出しそうな目をしている。
「過労だったら艦長のせいですよね。いつも迷惑ばかりかけてますからね。」
サラっとユリカに攻撃を加えるメグミ。途端ユリカも表情を変えた。
「メグちゃんにだけは言われたくないなぁ。VRとかでアキトにストレスを与えてくせに(怒)。」
「ぐっ、そういうセリフはアキトさんの足を引っ張らなくなってからにしていただけます?(怒)。」
「きー!、なんですって!!(怒)」
「お二人ともうるさいですよ。お二人がアキトさんを苦しめてる(?)のは皆知ってます。」
すかさずルリが1人勝ちを狙うが戦火が拡大しただけだった。
「何よ!、アキトに一番迷惑かけてるのはルリちゃんでしょ。」
「そうそう、何かって言うとアキトさ〜んとか言って、ごねてるし(笑)。」
「!?、し、失礼な!!(怒)」
図星を指されたルリが2人を睨み付けると、3人は一色即発状態にまで至った。
「貴方達喧嘩するなら別の所でしてくれないかしら。」
医療室のドアが開くと説明おばさんことイネスが現われた。知らない人もいるだろうが彼女は医師でもある(笑)。
「アキト君の容態だけど・・・・・・・・・・・・・・・。」
「容態だけど・・・・・・・・・・・?」×女性陣
暫しの沈黙、そして・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・単なる風邪ね。」
「はあ・・・・・・・・・・。」×女性陣
テンカワアキト、ナデシコ初の風邪によりダウン題一号となった(なんだかなぁ)。
医療室からモニターを介してイネスがアキトの容態を説明し始めた。本来1人の容態をわざわざ説明
する必要はない(あたりまえだ)。だが彼はナデシコの死活を左右する漆黒の戦神、クルーの動揺を避け
るために特例として仕事中に容態説明の許可が出されたのだ・・・・・・・・・・・・というのは当然建前、
TA同盟(女性陣)の面々がアキトの様子を教えなきゃ仕事をしないとストライキを起こされてはたまらないので
仕方がなく許可したのだ。
例のごとくキノコ提督(ムネタケ)がごねたがすぐにボコられて(笑)説明の中継が始まった。
「ええ〜、医療室まで来た人達には説明しましたが、アキト君が倒れた原因は風邪によるものです。」
イネスが嬉しそうに説明を始めた。
「ふーん。」
「アキトの奴でも風邪ひくんだな。」
「よく働いてるし過労じゃねーの。」
「でも昨日は元気だったぜ。」
大小様々な反応をクルーが示す。良くも悪くもアキトはいつでもナデシコの中心である。
「ふん、いい気味だな・・・・・・・・・。」
根暗男のジュンが極めて小さな声でアキトが風邪を引いたことをほくそえんだ。
だがそれを聞き落とす女性陣ではない。
がばっ!!
「ジュンく〜ん、何かいった?(怒)」
ユリカがすさまじい勢いでジュンの胸座をつかんで微笑みかけた。目を思い切り怒らせて。
「早く治ってねっていいました(とほほ)。」
あっけなく陥落したジュン。だがアキト中傷の言葉は失言をこえて自殺宣言だった。
「アオイさんを例の部屋連行ですね。」
「えっ!?(焦)」
ルリの一言に女性陣がうんうんと相づちをうった。ジュンは蒼くなった。
「例の部屋といってもアキトさんをかくまう(拘束?)部屋ではありません。本当のお仕置き部屋です。」
「ちょっ、ちょっとルリちゃ「いい加減説明させなさいよ!!(怒)」
ジュンが抗議しようとしたが痺れを切らしたイネスによって遮られた。この時点でお仕置き決定。
「そ、そんな〜(涙)」
ジュンの懺悔を聞く人間はいなかった。イネスも意に返すことなく説明を続ける。
「説明を続けます。これを見て。ハナコさん用意。」
「は、はい。」
そう言ってハナコは黒板らしきものを押してきた。
そこには口で言えばいいような事が書かれているだけだった。
「喉が痛い、頭痛がする、軽い腹痛、39度以上の高熱、熱があるにも関わらず寒気がする、鼻水など
の症状から風邪と判断したのであります。ハナコさん、もういいわよ。下がって。」
「も、もしかして私の出番これだけですか?。」
「そう。」
「・・・・・・・・・・・・グスン(涙)。」
ハナコは寂しそうにモニターから外れていった。イネスはかまわず話しつづける。
「というわけでアキト君はしばらく職務から外れるわ。
それと見舞いに来ては駄目よ。1人の風邪が移ると艦内に広がる可能性が高いから。
いいわね、特にルリちゃん(にやり)。」
早速見舞いにいこうとしていたルリに牽制球を放つイネス。
最も他の女性陣もナイスとばかりガッツポーズをしていた。
ルリは舌打ちしたがどうにもならないのであきらめた。実はさっき医療室の前でアキトの容態を聞いた時
女性陣はアキトに会いたいと文句を言った。
イネスはあくまで医者としての見識から(それだけではないのかも)それを認めなかった、がルリは自分
は免疫が強いと訳の分からないことを言い一番ごねていたのだ。
「でも、なんでアキト君急に風邪なんかひいたの。昨日は全然元気だったのに。」
久々登場のレイナがもっともな質問をした。
「日ごろの体調管理ができてねーからこんなことになるんだよ。このダイゴウジ・ガイ様の様にだなぁ・・・・・・。」
レイナ同様格納庫にいたガイがきつい一言を言った。その時突然彼の前でモニターが開いた。
それはアイ○ノンをおでこにつけマスクをつけ、鼻水たらしているというベタな格好をしているアキトだった。
「原因はおまえだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!(怒)」
アキトの絶叫が格納庫にこだました。話は昨日の夜にさかのぼる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「へっくしょん!!」
ガイが思わずくしゃみをした。彼はアキトの部屋に来ていた。
ゲキガンガーを全話ノンストップで見る約束を一方的にアキトにしていたのである
(ノンストップ・・・・気が遠くなりそう)。
だがガイの様子がおかしい。何時もほどの迷惑するような覇気がない。
くしゃみもそうだが軽く咳をしている。アキトは風邪の兆候だと思った。
「さっきからくしゃみと咳するな。ガイ、おまえ風邪でもひいたんじゃないのか。」
アキトはガイの心配をしてはいたが、正直な所うんざりしていた。
以前の世界でゲキガンガーから卒業したアキトにはこのアニメは過去のよき思い出でしかないからだ。
しかもかなりの大音量。
「ラピスをミナトさんの部屋に預けといて正解だったよ。」
「こら、アキトちゃんと見てるのか。これからが・・・・・・へっくしょん!!」
「ほら、風邪だって。早く部屋に戻って安静にするなり医療室で風邪薬もらうなりしろよ。」
アキトは本心で心配して諫言をした。
だが時に人を気遣う言葉は想いもよらぬ形で自分に災難を振り掛ける。
そう、女難という形で(アキトだけか)。
「だから心配はいらんと・・・・・・・・へ・・・・・・・へ・・・・・・・・へ、へっくしょん!!」
「ぐあっ!?」
ガイの大きなくしゃみによりおびただしい唾がアキトの顔を直撃した。
「あ、いやぁ、これは失敬失敬。わはははははは!!。」
「ちっともおかしくない!!。
くしゃみする時は手で口をおさえるかぐらいしろよ。」
アキトは抗議したがガイに聞くはずもない。
もはやノンストップでゲキガンガーを一緒に見るしかないことを悟ったようだ。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・、
「・・・・・・・・・・・・・・・そして俺、ごほ、ごほ、は風邪を引いた。
おまえのが移った以外考えられないだ、ごほ、ごほ、ろうが!!(怒)。
その証拠におまえ、ごほ、ごほ、昨日とうってかわって、ごほ、ごほ、元気じゃないか!!。」
アキトにそう言われて初めてガイは”おお!!”と納得の表情を示した。
昨日のだるさが嘘のようにないのはそのためか、そんなことを思ったようだ。
馬鹿は風邪ひかないというが・・・・・・・・・・・・・・。
「そーかそーか!、俺の風邪は昨日のくしゃみでおまえに移ったのか。そりゃぁすまんすまん!!。」
「ほ、本当に、ごほ、ごほ、悪いと思って、ごほ、ごほ、るのか、おまえ?(怒)」
アキトがそう思うのも無理はない。なぜならガイが全然悪びれてないからだ。
「要するにヤマダさんがアキトさんを苦しめた原因なんですね?(怒)」
ガイの後ろでアリサがすさまじいオーラを出していた。鈍感なガイもさすがにびびった。
「い、いや、別に移すつもりじゃうおっ!?」
突然彼の両脇に腕を入れてきたのはリョーコ。いわゆる羽交い締め状態だ。
「なんで、たった一度のくしゃみだけで全部菌がアキトの方へ行くんだ?
おまえの風邪は新型ウィルスか?(怒)」
「ヤマダさん、お仕置き部屋へ連行!(怒)」
レイナの言葉を合図にアリサがガイの両足を抱えた。そしてガイは格納庫から姿を消した。
「くそー!、アキト覚えてろよーーーーーーーーーー!!」
「それはこっちのセリフだよ、ガイ(怒)」
それから一週間ほどアキトは医療室に缶詰状態となった。かなり症状が重くなり、吐き気や下痢なども併発した。
彼にとっては小学生以来となる重い風邪だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・(疲)。」
「うふ、うふ、うふふふふふふふ(喜)。」
疲れ果てて絶句しかないアキトとは対照的に歓喜の表情を浮かべていたのはイネスだった。
如何に病人とはいえアキトと二人きり状態だからだ。
ハナコもアキトの代わりに戦闘に参加していて医療室にはほとんどいない。
それゆえハナコ目的で仮病を使う連中もこない。邪魔はいないのだ。
「さぁて、アキト君、し・ん・さ・つ始めるわよ(はぁと)」
「・・・・・・・・・今日で10回目ですよ(はぁ)。」
もう一週間以上が経過し、アキトはだいぶよくなっていた。
熱も微熱まで退いたし、腹痛、下痢等の症状もほとんどなかった。
そろそろ医療室から出てもいいのではとアキトは思っているのだが、何かにつけてイネスが医療室から
出してくれないのだ。
「(そう簡単に出すわけないでしょ。ここで一気に親密な関係にまで持っていくんだから!!。
それにルリちゃん達を押さえておくのもそろそろ限界だし)。
さぁて、アキト君、診察するから服を脱いで(はぁと)。」
「はあ〜、わかりましたよ。」
そう言ってアキトは上着を脱いでTシャツを捲し上げた。イネスはうっとりしながら診察している。
「相変わらず逞しい体ね(はぁと)。細身だけど君の芯の強さがそのまま筋肉になったよう(はぁと)。」
「イネスさん、これってセクハラじゃないですか
(はぁ、あんなかわいかったアイちゃんがこんなセクハラ科学者になっちゃうなんて。俺のせいだよな)。」
改めて自分の罪深さをアキトは再認識した(笑)。
そんなアキトにかまうことなくイネスはとんでもない事を言い出した。
「次は下半身ね。」
「はいはい、わかりましたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりませんよ!!
なんで下までぬがにゃいかんのですか!!(焦)。」
吠えるアキトにイネスは淡々と答えた。
「なに言ってるの?、医者として患者の全てを見ておくのは当たり前の事でしょ。
万が一のことがあったらどうするの?」
「(なに言ってるのはアンタだ!!)。下半身は関係ないでしょ!!」
「もう、困った患者さんね。そうね、君が納得するように説明するわ。」
イネスは真顔になった。心なしか顔に赤みがさしてる。
「それはね・・・・・・・・・・・・・・・・・、愛よ(はぁと)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ?。」
余りにも簡単な説明に意表を突かれたのかアキトはマヌケな声をだした。
「愛し合う者どうしはお互いの事をすみずみまで知っておかなければならない、そうでしょ(はぁと)」
「か、勝手なこと言わないで下さいよ!!。
それに何がお互いの事ですか。
じゃあなにか、イネスさんは俺が心配だから見せろといえば裸を見せるって言うんですか!!、ごほ、ごほ。」
まだ咳が完全に収まってないのに大声でまくしたてたのでアキトは大きな咳をしてうずくまった。
先のアキトの発言、聞きようによってはかなり危ない言動である。だがアキトに他意はない。
イネスの売り言葉に対する買い言葉だった。だがこの発言はしていけない発言だった。
なぜならイネスはアキトに恋する乙女(笑)なのだから。
「(ったく、なにが愛し合うものだよ!!、そういう馬鹿な事いってるから変人扱いされるんだよ)。
とにかくいい加減にここから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!!(驚)」
いい加減退院許可を出せと言おうと顔を上げたアキトの両目に飛び込んできたのは。
上着のジッパーをはずして上半身の素肌をさらしたイネスだった。
すなわち胸が丸見え(わぁお!!)。
「き、綺麗な胸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!。」
変人といえど彼女もまた美女。
イネスの美しい胸をまともに見てしまい、アキトは思わず男の本音を漏らした。
だがすぐに我に返ってさっきの発言が失言だと後悔した。
「や、やだ、アキト君たらそんなにじろじろ見て(ぽっ)。やっぱり私のことを(はぁと)」
「ちょ、ちょっとなんでそんなことしてるんですか!!(焦)」
「だって貴方が裸を見せろというから(はぁと)。」
「ふ、普通真に受けますか!!、いいから早く服を・・・・・・・・・・・・・・。」
ガー(自動ドアの音)
「ちょっとイネス先生、いつまでアキトを医療室で一人占めする気で・・・・・・・・・で・・・・・・・・で・・・・・
何してるんですか!!(怒)」
とてつもないタイミングの悪さでサラが医療室に入ってきたのだ。
この状況を見れば10入れば10人が誤解するだろう。
「ちょ、ちょっとサラちゃん、誤解だよ(冷や汗)」
無駄だと分かっていたがアキトは誤解を解こうとした。だが解けるはずがない。
アキトの目の前でイネスが胸をさらしているのだから。
「信じられない!!、アキト。私よりイネス先生の胸の方がいいっていうの!!(怒)」
「(ふ、普通イネスさんに何しようとしたのだろ!)。だからこれは・・・・・・・・・・・。」
「アキト君ったら私の胸を見なきゃ仕事しないって子供ように駄々をこねるから(はぁと)。
でもアキト君になら見せてもいいかなって(はぁと)。」
そう言ってイネスは恥ずかしそうにブラジャーを直してジッパーを上げた。
サラという火に油を注いだのだ。
「何てこと言うんだアンタ!!。違うよ、サラちゃん。俺は何も・・・・・・・。」
「じゃあなんであんなことになったの?、なんでイネス先生の胸に見とれてたの?。」
「え、それは俺も男だから・・・・・・・・・・・・・ハッ!?」
「やっぱり!!、イネス先生の胸を見たかったのね!!(怒)」
サラが見たのは狼狽するアキトだった。
それなのでアキトがイネスの胸に見とれた所を見ていたわけではない。
アキトはかまをかけられたのに気づいたが遅かった。
「と、とにかく落ち着いてサラちゃん。」
「落ちるけるわけないでしょ!!(怒)」
「アキトさん・・・・・・・・・・・・・・(怒)」
入り口の近くでアリサが突っ立っていた。怒りに肩が震えている。彼女達は二人で様子を見に来たのだ。
「ゲッ!!、アリサちゃんまで。」
「言い逃れは無用です!!、今回ばかりはきつーーーーーいお仕置きします!!(怒)。」
「ちょっ、ちょっと何準備体操を・・・・・・や、やめて。
俺まだ病み上がりでうっぎゃーーーーーーーーーーーーーー!?」
アキトの入院期間は一週間延長された。
後日談1、ハーテッド姉妹のお仕置きにより入院期間が延びたため。
またイネスの診察を受けるはめになったアキト。
さすがに胸は見せなかったがイネスに言い寄られてたじたじになっていた。
そして今回イネスの1人勝ちが確定した。
後日談2、アキトの嘆願によりイネスとのことはハーテッド姉妹に黙っていてもらうことが許された。
だがイネスの胸が綺麗だったなという独り言を聞かれてしまい、結局女性陣に暴露された。
アキトの浮気(?)に女性陣は大激怒。
アキトはまた姿を消した(笑)。
これにはイネスの勝ち誇ったうっとりとした説明が大きく起因している。
作者からの教訓・風邪には気を付けましょう(関係ないじゃん)
作者の話(たわいないけど)
どうも、3104です。今回のゲストはメインだったイネス先生です。
「みんなの説明お姉さんことイネス・フレサンジュよ。ところで3104君?」
「はい。」
「なんか私胸をさらしたけど、酷いんじゃない?。露出狂じゃないんだから。」
「一種の読者サービスですよ。」
「あなたね(怒)」
「怒らないでくださいよ。見せたのはテンカワさんだけなんだからいいでしょ。」
「そ、それは。アキト君に綺麗な胸なんて言われてむちゃくちゃ機嫌がいいなんて全然思ってるけど(はぁと)。」
「それはようございました。
大方の小説ではいつも負けっぱなしのイネスさん今回は1人勝ちですよ。ルリちゃんさえ出し抜いて。」
「それは感謝してるわ。アキト君と二週間近く殆ど二人っきりだったし。それに艦長達のあの
恨めしそうでうらやましそうな顔ったらね・・・・・・・・・・・・・・・・(略)。」
「では説明はほどほどにしていただいて今後の抱負をどうぞ。」
「では説明しましょう(?)。今回ので分かったように私が他の女の子達より10歩以上リード
してるのは間違いないわ。だって素肌をさらしあった仲ですもの(はぁと)。
その点からもアキト君が私を選ぶのは確実ね。」
というわけで説明おばさんイネスさんでした。それではまた。
「だーれがおばはんよ!!(怒)」
管理人の感想
3104さんから十回目の投稿です!!
いや〜、3104さん有難う!!
Benのリクエストに応えての、イネスさんです!!
う〜ん、イネスさんの本編での位置は、アキト君の姉みたいですからね。
なかなか、壊れた話が書けないんですよ(苦笑)
個人的には、二人の話を書いてみたいんですけどね。
どうして、医療室での話になってしまって(笑)
そしたら・・・あの男が在中してますし、ねえ?(爆)
しかし、今回は本当にイネスさんの一人勝ちだな〜
おめでとうイネスさん!!
もっと不幸になろうハーリー君!!(爆)
それでは、3104さん投稿有難うございました!!
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