テンカワアキトの女難体験記M
開けてはならないパンドラの箱
この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・
「な、なんだこれは!?(汗)」
しょ、初っ端から取り乱してしまって申し訳ない。
私の名はシオン・パラディン、ネルガル重工建造の機動戦艦ナデシコで作戦参謀を務めている者だ。
ある方の熱烈な指示を受け(さて誰でしょう?)、再び登場させていただいた。
そんなわけで、今回はナデシコに非公式(公式?)に存在すると言われる巨大集団の1つ(爆笑)、某同盟に
関わった時の体験談を語ろうと思う。
興味のある方は是非ご拝聴願いたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つーか巻き込まれたんだよ俺は!!(涙)。
ナデシコに乗艦してからというものの、このなんとも言い難いムードにはついていくのが精一杯という状況である。
だが生活そのものには慣れ、艦橋にいるクルーともとても親しくなれた。
西欧方面では最前線を任されていたというオオサキシュン提督、その副官だったタカバカズシ副提督。
ナデシコの破天荒なムードに悩む私に、達観したような顔で止めるのは無理だから早く慣れろとよくわからない
アドバイスをしてくれた。
操舵士のハルカミナト氏。
どういうわけか彼女とは親しくなりよく会話をする。
見た目より聡明な人物で、会話もうまい。
木星蜥蜴、ではなく木連の兵士(白鳥九十九)とのことを彼女から聞いた時はちょっと複雑な心境だった。
ちょっと憧れていたのに、残念だ(笑)。
だが後にこの兵士には許婚がいたことが判明する、諦める必要ないかも(やれやれ)。
ネルガル直属社員のミスタープロスぺクターとミスターゴート。
ゴート氏はいつもむすっとした表情だが、何かと気にかけてくれる。
話題の方も多い、社内恋愛をしていたとか元軍人とかしいたけが嫌いとか(関係ないって)。
プロス氏は経理の話が多い。
某同盟と某組織の争いによる被害には頭を痛めているらしい、逆に相談に乗ることになりそうだ。
おっと、話がそれたので本題に入ろう。
今日も食堂では見なれてしまった光景が飛び込んでくる。
そう、もはや水戸○門の印籠並みに見なれた光景が(笑)。
「俺は無実だー!!。」
「アキト!!、お仕置きだよ!!(怒)。」
「あれだけ言ったのにメール連絡したりして!!(怒)。」
ナデシコのパイロット兼コックであるテンカワアキト君がナデシコの女性メインクルー達に追い詰められている。
事情はよくわからないがどうも西欧時代に親しくなった(手を出した?)女性とメールで連絡を取り合ったことが
原因らしい。
彼の鈍感さも問題だが、少し酷い気もする。
別に親しくするくらいいいと思うが。
逆に全く連絡をとらなければ、それはそれで薄情な人間に見える。
しかし恋愛や嫉妬の前では言い訳にはならない、彼女達はそれを行動で示しているようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・また彼助けを求めてくるよ(脱)。」
行動で示す女性陣対して彼は目で私に訴えてくる、自分は無実だから助けてほしいと。
正直痴話げんかに首を突っ込むのはごめんと言いたいのだが、彼女達の行動には制約が必要だと私は思って
いる。
それに私以外に彼を助けられる人間はいない、だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「なんで食堂で血まみれになって倒れているんですか?、
ウリバタケ整備班長をはじめとする男性陣の皆さん?(汗)。」
「う、う、・・・・・・・・・・・・・・・シオンさんよ、後は任せた・・・・・・・・・・・・・・グフ!!。」
「貴方なら僕らの意志を受け継いでいけます・・・・・・・・・・・ユリカ・・・・・・・・・・・・無念!!。」
「そういうわけで後をヨロシク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガク!!。」
「お、大人なんて嫌いだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルリさん・・・・・・・・・・・・ゴフ!!。」
上からウリバタケ整備班長、アオイ副艦長、アカツキパイロット。マキビハリ君
そんなに期待されても困るのだが・・・・・・・・・・・・・・・・
彼らは置いといてとりあえずテンカワ君を助けることにしよう(裏切り者!!BY某組織一同)。
「テ、テンカワ君、ちょっといいかな。
この前の戦闘での指摘点を少し話したいのだけど。」
「!?、はい!!、今行きます!!。
ほら、皆討ち合わせだから手を離して!!。」
よほど嬉しいのか満面の笑顔をしている。
だが女性陣にはひるむ気配がない、ミスマル艦長が私に近寄ってきた。
「パラディン参謀!!、今私達はアキトと大事な話しをしているんです!!。
遠慮してもらえます!!(怒)。」
す、すごい形相だった(汗)。
普段のかわいらしい表情がこうも歪むとは。
恋愛感情とはなんと恐ろしいものか。
もしかしたら他のクルーはその表情だけで譲歩するのかもしれない。
だが私は違う、私にもプライドがある、私的制裁(笑)を軍務より優先させるという発言を前にして引くわけには
いかない。
「それはどういう意味かな、君達がテンカワ君に迫るそれは私的な行動じゃないか。
少なくとも今は勤務中だ、軍務よりも優先することが他にあるというのか?。
それともあれか、各分野における一流の能力と漆黒の戦神を要して今や連合随一の軍団という驕りがそう
言わせているのか?。
ならば少しは自重するべきだ、謙虚という言葉に軍人も民間人もない。
全員仕事に戻りたまえ!!(怒)。」
「は、はい!!(焦)。」×T・A同盟
や、やれやれ、ちょっと熱くなってしまったようだ(汗)。
なけなしの威圧感を精一杯放った甲斐があったようで、彼女達は蜘蛛の子を散らすように戻っていってしまった。
その時散っていった女性陣の1人、誰かはわからなかったがなにかを落としたのに気付いた。
拾い上げたそれはプレート、いや、カードのようだった。
いい材質らしいが、何か文字らしきものが刻んである。
「T・A、bR・・・・・・・・・・・・・・・・・・?、???。
え、えーっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ターミナル・アダプタ?。」
1人でつまらない憶測をしているとテンカワ君がこっちに近づいてきた。
恒例のお仕置きがおじゃんになったお礼をしにきたようだ。
「パラディン参謀!!。
ありがとうございました。
いやぁ、助かりましたよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ〜、テンカワ君、ちょっと座りなさい。」
「はい?。」
「私が乗艦して2週間ほどになるのだが、それまでに君を巡って数えるのもいやになるほどの私闘(笑)が行わ
れてきた。
そしてそのほとんど、つーか全て君に原因がある、これを君自身はどう思っているんだ。」
私が質問、というより詰問すると彼は感情的になって立ち上がり叫んだ。
「そ、それはパラディン参謀の誤解です!!(汗)。
みんなが俺をおもちゃにしているだけなんです!!。
それとアキトでいいっすよ。」
「私もシオンでいい。
それが君の主張か。
だが周りの光景を見てもまだそれを主張しつづけるつもりか?。」
食堂を見渡すと、男性クルー達が見るも無残に散っている(笑)。
ここまで彼らを駆り立てている以上テンカワ、いやアキト君の責任は重大だと私は認識している。
「こ、これも俺の責任なんですか?。」
「当たり前だ!!(怒)。」×某組織一同
し、しぶとい人達だ、さすがは最前線を戦いぬいてきただけのことはある(笑)。
「いいか、今さっきのだってちゃんと、知人の女性と連絡をとるためだと、はっきりと、
わかるように、断固とした態度で説明すれば彼女達に拘束されかけずに済んだんじゃないかな。」
私の説教を聴いていたアキト君は、涙を流していた。
おお!!、私の言うことがわかってもらえたんだな!!、うむ、いらぬお節介をやいた甲斐があった。
「そ、それで納得してもらえないから捕まりかけたんじゃないですか!!(涙)。」
ゴン!!
べたなオチに私は頭を机に落とした。
「そ、そうか、その上であの始末だったのか、じゃあその件はまたにしよう(汗)。
それはそれとして、アキト君、これがなにかわかるか?。」
さきほど拾ったプレートを彼に見せた。
「いや、心あたりないですけど・・・・・・・・・・・・・・・あ、いや・・・・・・・・・・・・・見たことがある。」
しばらく沈黙していた彼だがやや時が過ぎると再び口を開いた。
「これ、確かルリちゃんが持ってたなぁ。
確か・・・・・・・・・・・・・・・・・お仕置き部屋へ連れていかれる時に(涙)。」
いかん、また彼がブルーになってしまった。
そう思って慰めの言葉をかけようとしたとき、倒れている1人が私に話しかけてきた。
「そ、それは僕達の宿敵、同盟側の会員証です。
それで彼女達のアジト(死語?)に出入りしたり、会員かどうかを判別してるんです。」
「な、なるほど・・・・・・・・・・じゃあこのT・Aとはアキト君、君のことか。」
「そ、そうみたいですね(こういう雰囲気を楽しめそうなものを作るのはイネスさんだな)。
bRってのは3人目のメンバーってことか?。」
「まるで人事だな、それはそれとして、ありがとう。
ええっと名前はなんだったかな・・・・・・・・・・・・艦橋でよく見かけるけど。」
「僕はアオイジュンです!!(怒)。」
そうだった、すっかり忘れていた。
私の方が新入りだがどうも彼は影が薄い。
ミスマル艦長が面倒くさがり屋でなかばおしつけで指揮権を他の人間に預けることがままあるが、
なぜか副艦長の彼を差し置いて私に委ねることが多い。
幼馴染だし期待度も大きい気がするが、違うのだろうか。
「ひ、酷い・・・・・・・・・・・・・・・・・・無念!!。」
あ、また気絶した(哀)。
考えてみれば、アオイジュンといえばアメリカ方面でも有名な名門、アオイ家の長男だ。
仕官候補としてゆくゆくは軍の中枢を担っていくはずの彼が、なぜこんな最前線で意味不明の組織の幹部に
収まっているのか(爆笑)
理解に苦しむところである。
物思いにふけっているとアキト君が真剣な顔でこっちを見ていた。
「シオンさん、そのプレート、貸してもらえませんか?。」
「ん、どうするんだ?。」
「決まってます、彼女達の秘密の部屋へ侵入するんです。
そして、そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いままでに撮られた恥ずかしい写真やビデオや、
その他もろもろの私物を取り返します!!(マジ切れ)」
彼は本気のようで、なにか体からオーラのようなものが出ていた(昂氣とは別物)。
彼はこのプレートを手に入れたことをチャンスと見たようで、某同盟のアジトへの潜入を決心したようだ。
だがこれが彼にとって大きな間違いであるということは、後に待つ女難という名の悲劇が証明してくれることに
なる。
「そ、そうか、じゃあ預けるからがんばってみてくれ。
・・・・・・・・・・・・・・って、なんで私の腕を掴んでるんだ?(汗)。」
彼は真剣な表情を、というより哀願の目をこちらに向けている。
手を離す様子は見られない。
とってもいやな予感がしてきた(焦)。
私の勘がこの場で彼といてはいけないと警告している。
「シオンさん、もちろんお付き合いしていただけますよね?。」
「ば、馬鹿な!!。
なんで私が!!(焦)。」
「1人じゃ心細いんですよ。」
「何を言っているんだ!!(汗)。
それが連合を震え上がらせる漆黒の戦神の台詞か!!(焦)。
心細いならあの長身の、ヤガミ君に付き合ってもらえばいいじゃないか!!。」
「漆黒の戦神だって心細いものは心細いですよ。
歴戦の軍人だってホラー映画だめとかっていう人きっといると思いますよ。
それとナオさんは駄目です。
木連の女性(百華)との一件で、恋人のミリアさんの怒りが解けないから部屋でいじけてます(笑)。」
ど、どいつもこいつも、色恋沙汰に溺れおって!!(怒)。
だが怒ったところで現状には全く打開の余地がないことは明らかだ。
彼はすさまじい力で私の腕を掴んでいるため、逃げることができないのだ。
「こ、こら!!。
こういう時に戦闘能力を開放するのはよさないか!!(汗)。
あっ!!、担ぎあげるな、ますます逃げられないじゃないか!!。」
「すいません。
やっぱシオンさんて頼りになりますね。
大丈夫です、このチャンスを絶対モノにしますから(他人の話を無視するほど精神状態に異常あり)。」
「それが一番信用ならんのだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
屍の散乱する(某組織達)食堂に私の絶叫が虚しく響き渡っていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・よく場所がわかったな、アキト君。
噂じゃ某同盟のアジトは場所が特定できないとマキビ君が言っていたぞ。
ナデシコ内であるにも関わらず。」
「そ、そりゃあわかりますよ。
もう数え切れないほど連行されてるんですから(涙)。」
いかん、また彼がブルーになってしまった。
結局逃げ出すことはできず彼に拉致されて某同盟のアジトへやってきてしまった。
はっきり言ってよくわからない経路をたどってきた、こんな道がナデシコ内に存在するのかと思えるほどに。
ミスタープロスに案内されてない場所だった、それとも意図的に避けていたのだろうか?。
どっちにせよこれが私的設備であることは間違いないはずなのに、なぜ誰も文句を言わないのだろうか。
あ、言えないのか(笑)。
「で、どれが君が取り返したい私物が置いてあるんだ?。
なんかドアが三つあるけど(汗)。」
見ると突き当たりに三つのドアが確認できる。
一番右側のこげ茶色のドアは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よくわからん。」
「一応一般人のお仕置き部屋らしいです。」
「い、一般人・・・・・・・・・・・・・・・・私も入るのか?。」
「もちろんです。」
勘弁していただきたいものだが。
中央のどぎついピンク色のドアは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「アキトさん専用(はぁと)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よかったな、VIP扱いじゃないか。」
「怒りますよ、マジで(怒)。」
「ジョ、ジョークだよ(汗)。」
やばいやばい、もう彼の精神状態は大きく崩れ出している。
うかつな言動は洒落にならないようだ。
ふむ、今の二つの部屋を見れば恐らくアキトさん専用(はぁと)ドアが、彼の恥ずかしい写真その他が置いてある
可能性が高いようだ。
で、一番左側の真っ黒なドアは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「関係者以外立ち入り禁止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう。」
なんとも率直な言葉が記されている。
どういう意味なのだろうか、会員以外は例えアキト君でも通さないということだろうか。
「君はこの部屋に入ったことがあるのか?。」
「い、いえ。
おかしいな、こんな部屋あったっけ?。」
彼の言葉から推測してごくごく最近とりつけられた部屋のようである。
とても興味をそそった、他の2部屋がお仕置き部屋であるのに対して全く別の部屋ということだ。
もしかして某同盟の暴走を食い止めることができるような重要なものが置いてあるのかもしれない。
彼の言うように大きなチャンス、その時は私もその言葉を信じた、それが開けてはならないパンドラの箱とは
知らず。
「・・・・・・・・・・・・・ドアにカードの差込み口がある。
アキト君、お目当ての物の奪還は近いぞ。」
「は、はい、よかった。
これでお仕置き部屋で撮られた危ない(笑)のを始末できると思うと嬉しくて。」
「よし、とりえあず覗いてみることにしよう。」
先ほどのプレートを差し込み口に入れてみた。
するとドンピシャリ。
「カクニンチュウ、カクニンチュウ、カクニンチュウ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナンバースリー、
ミスマル、ア、イヤ、コードネーム、テ・ン・シ・ン・ラ・ン・マ・ントカクニン、ニュウシツヲキョカシマス。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)、落とし主が誰かわかった。
それにしても機械音声が怪しい確認をしていたのはいいとしても、なんで間違えたんだろう。
あ、いやってなんだ?。
なぜか自動ドアではなく、手動のドアである。
私はこっそりと中を覗いてみた。
中は真っ暗で何も見えない、人の気配も感じない、全くの無人の部屋のようだ。
なので思いきって手を伸ばして電気をつけることにした。
パチ
「な、なんだこれは!?(汗)」
「おかしいなぁ、どこで落としたんだろ?。」
その頃、ミスマル艦長はプレートを落としたのに気付き探していた。
もちろん同盟の面々に手伝ってもらって。
「もう!!、艦長何やってるんですか!!。
絶対無くさないでってイネスさんに言われたのに。」
通信士のメグミ・レイナード氏に文句を言われて渋い表情の艦長。
ドクターイネス氏も渋い顔。
「艦長、あれは複製されないように特殊な作りになっているのよ。
あろうことか某組織に拾われたりしたらどうするのよ。」
「うえ〜ん、ごめんなさ〜い。」
「謝る前に艦長。
いつ頃落とされたか覚えてないのですか?。」
オペレーターのホシノルリ君の質問に艦長は心当たりを見つけたようだ。
「んっとね・・・・・・・・・・・・・・・・・確か食堂でアキトのお仕置きがおじゃんになった後ごろかな。」
「そうですか、なら食堂のホウメイさんに聞いたほうが早いですね。」
ルリ君は手際よくホウメイ氏にコミュニケで連絡をとった。
その結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
「プレート?、そうだねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういや、アキトとパラディン参謀がなんか2人で
カードみたいなのを眺めたような気がしたけどね。」
ホウメイ氏の密告により(?)持っているのが私だとばれたと後で知った(笑)。
彼女達は困った顔をしはじめた。
「弱りましたね。
某組織達に隠蔽されるよりはましですが、パラディン参謀に拾われたとなるとアキトさんの手に渡っているで
しょう。
アキトさんのことですから、私達の命とも言うべきテンカワアキト秘蔵の品もろもろを消去されかねません。」
ルリ君は子供なのに分析が冷静だ。
彼女の状況説明を聞いて他の女性達も頭を抱えた。
ミスマル艦長はばつが悪いらしくいじけている。
「だったらとりあえず例の部屋へ戻って対策を練るほうが得策だわ。」
副操舵士にしてネルガル会長秘書のエリナ氏が自信ありげにつぶやいた。
いいのか、こんなところで油を売っていて。
「私も姉さんの意見に賛成。
アキト君ならもう行動へ移しているかも。」
「!?、アキト!!、そうはさせないよ!!、
艦長命令です!!、ただちにアジト(おいおい)へ戻ってください!!。」
レイナ整備士の危惧を聞いてミスマル艦長は迅速に命令を告げた・・・・・・・・・・・・・・・
いらんときに艦長らしいところを見せるな!!。
だがルリ君が冷たい目でミスマル艦長を睨む。
「艦長、ここでは上も下もありません。
あくまでも私達はメンバーです。」
「う、わ、わかったから怖い顔しないでルリちゃん(焦)。」
こうして彼女達が私達を追い詰めるのはすぐそことなった。
ガタガタガタガタガタガタガタガタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)。
と、とんでもないものを見てしまった(汗)。
部屋中になんとアキト君の写真だらけ、その上彼をモデルにしたとおぼしき二頭身の人形がそこかしこに
置いてある。
よ、要するにだ、この部屋はアキト君がとなりにいない時でもいっしょにいることを満喫できる部屋なのだ。
だ、だがこれはもはやス○ーカーと変わらないぞ(笑)。
なるほど、確かに関係者以外は立ち入り禁止なわけだ。
他の人間が見たら異常者に見られるに決まっているからな。
そう考えれば彼女達ににも自分達の感性のおかしさに自覚があるというこか。
「別に他の方にどう思われようとかまいませんよ。」
ビク!?
振り向くとホシノルリ君が立っていた。
子供とは思えないほどにブリザードな微笑を浮かべている。
そして彼女の後ろには女性クルー達も立っていた。
よく見るとアキト君がいない、一体どこへ?。
「アキトさんには先ほどのお仕置きがまだだったので続行です(はぁと)。」
勘弁してくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・
言い訳無用です、アキトさん!!(怒)
今日はどんなシチュエーションにしようかしら(はぁと)
中央の部屋からアキト君の声とレイナード通信士とハーテッド通信士の声が聞こえる。
そう言えば彼女達は艦で策士のツートップらしい(笑)。
しかし、音も立てずアキト君を連れ去るとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)。
ルリ君が微笑のまま(ブリザード)で私にささやいてきた。
「私達がこの部屋を関係者以外立ち入り禁止にしたのはただ単に撤去されたくないからです。
この部屋を見られたならわかっていただけましたよね。
私達のアキトさんに対する愛の深さを(はぁと)」
「じゅ、十分すぎるほど(嫉妬深さのほうもだけど)。」
「わかっていただけると光栄よ、パラディンさん。」
ドクターイネスが私を見てそう呟いた。
「パラディン参謀、私の会員証返して戴けますよね(はぁと)。」
「え!?、あ、艦長のだったのか、それは失礼した(汗)。」
私はミスマル艦長にプレートを返した。
彼女は嬉しそうにほお擦りしていた。
「パラディン参謀、ナオさんがいじけてて回収に来ないのでお仕置きが終わったらアキトさんを連れていって
もらえます。」
ハーテッドパイロット(アリサ)に言われ私はただうなずくしかなかった。
もはや私は蛇ににらまれた蛙だったのだから。
これが、私が某同盟の秘密を垣間見た体験談の顛末である。
あの後、いじけていたアキト君を必死に慰めて連れて帰った。
ちなみに後でアキト君に例の部屋のことをたずねられたが、私ははぐらかしてうやむやにした。
いくらなんでも本人にはまずいだろ(笑)。
開けてはならないパンドラの箱、本当に存在したんだなぁ(ちょっと目が遠い)。
だが私は決して自我を失ったりしない!!。
この艦で唯一の一般常識人として、彼らの暴走をたしなめていく。
また出会う機会もあるだろう、その時はなにとぞ応援の程よろしく!!。
「ホント、頼りにしてますよ、シオンさん」BYアキト
作者よりの教訓・怖いもの見たさもほどほどに
作者の話(たわいないけど)
3104でございます。
暴走する存在に抑止力を(爆笑)、というテーマの元に作りました今回の話。
一般常識軍人のオリキャラ・シオンを再登場させましたが、一喝するのが精一杯になりました(苦笑)。
まあ某同盟の暴走を止めるのはほとんど不可能なので、ある意味当然の結末となり変な話ほっとしてます
(なんだそりゃ)。
今回シオンを通して某同盟の知られざる部分を自分のオリジナルで作ってみましたが、大元は黒貴宝さんの
アナザーシリーズを引用させてもらいました(こげ茶色のその他ドアとかピンク色のアキトさん専用ドアとか)。
黒貴宝さん、また借りてしまいました、この場でお詫びとお礼申し上げます。
会員証は、鋼の城さんが執筆なさった19話舞歌編で出てきてた会員プレートを読んで、いっそのこと部屋入室
許可機能もつけるか
ってことを閃いた次第です。一応別の機能も考えたんですが、お流れです。
シオンに関してはもうちょっと後で出してみようかなって思ってたんですが、ある方の熱烈な声援メールに感激し
まして(さあ誰でしょう)、
気張りました。
掲示板にも書きましたが、ドック待機状態が多かったので今回はなしにしました。
さぁて、次はどうしようか、ネタ切れか?(苦笑)。
管理人の感想
3104さんからの投稿です!!
ははは、パラディンさんだ〜
この人、まだ正気を保っているんですか?
早く染まれば楽なのにね〜(爆)
でも、とうとうアキトグッズの置き場が出来たのか・・・
何処で生産してるんだ、その数々のグッズは?
では3104さん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
感想のメールを出す時には、この 3104さん の名前をクリックして下さいね!!
後、もしメールが事情により出せ無い方は、掲示板にでも感想をお願いします!!
出来れば、この掲示板に感想を書き込んで下さいね!!