テンカワアキトの女難体験記H
やっぱりあなたは王子様!(はぁと)・後編
この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・
「みなさーん注目!!。」
艦長ミスマルユリカが新クルー・カワナギサクヤをモニター越しに紹介した。
「ナデシコでは医師として着任されます。皆さん仲良くしてくださいね。」
「(な、なんか変わった艦長だな。まあ私にとってはどうでもいいが。問題なのは真ん中の席に座る少女。
ホシノルリ。やはりああいう素材はまじかで見るに限る。おお、すばらしい。)」。
また考え事をしていて自己紹介をしようとしないサクヤだが、周りはただぼけているだけだと勘違いしたようだ。
「な〜んか変わってるわね。あの人。どうしたの、ルリルリ?。」
「え、いや、その。あの人さっきからこっちを見ているような・・・・・・・・・・・・・。」
「あら、ホントね。もしかして、私のナイスなバディにメロメロ(死語)とか?。」
「違うと思います。どうも私を見ているようですよ。」
「(ちょっとムッ)。そうね、そう言われれば。もしかしてそういう趣味の人だったりして。」
自意識過剰(笑)でも聡明なミナトは簡単に核心をついた。だがまさか本当にそういう趣味の持ち主
だったとは夢にも思わなかっただろう(あたりまえだ)。
「こ、恐い事言わないで下さい。(とはいえあの目はもしかしてもしかするかも(焦))。」
「その時はアキト君にでも守ってもらったら(にやり)。」
「な、なるほど(これは使えますね)。そうします。そうしましょう。ではさっそく連絡を・・・・・・・・・。」
そう思ってコミュニケに手を振れようとした時、ルリは言い知れない気を二つ感じた。一つは食堂でラピスと
口論した時のあの陰気。そしてもう一つは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺気(笑)。
「ルリちゃーん、職務中に誰に連絡取ろうとしたのかな?(怒)。」
メグミがにこにこ顔で声をかけてくる。だが言葉には明らかに怒りの感情が交じっている。
「艦長命令です!!、職務中は仕事に専念しなさい!!(怒)。」
ユリカがだだっ子のような態度でルリをどなった。ルリはしぶしぶアキトへの通信をやめた。
「惜しい・・・・・・・・・・・・、とはいえ今のやな悪寒は・・・・・・・・・・・・、え。」
ふとサクヤの方を見ると目が合った。すると彼は生理的にぞくっとくるような笑みをルリに向けた。
「(目が合った。うーん、金色の目とはめずらしい。確か遺伝子操作だったか、だがそんなことは関係ない。
彼女こそが私の願望(欲望?)を満たしてくれる女の子。ぜーーーーーった手放さんぞ!!)」
とても邪な決意を固め再びルリに不気味な笑みを返すサクヤ。
ルリは生まれて初めて別の意味で身の危険を感じていた。
「(や、やはりあの人は私を見ている。食堂での悪寒ももしかしてあの人のもの?。そう言えばラピスも悪寒
を感じてましたね。もしかしてミナトさんの当て推量は思い切り核心をついてたということですか?。
こ、れはなんとかしないと(焦))。」
狼狽するルリをなおも凝視しつづけるサクヤ。だがここで神の手が。
「おらーーー!!、兄ちゃん!!。早く自己紹介しろよ!!。」
「わっ!!。」
なかなか自己紹介をしないサクヤにしびれを切らしたリョーコが格納庫からモニターで視線を遮ったのだ。
おかげでルリは言い知れない金縛り(?)から解けた。
「あ、ああそうですね。自己紹介を。私はカワナギサクヤ。26歳。元ネルガル・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・
(くそ、もっと観察したかったのに。まあいい。機会はいくらでもあるからな。)・・・・普段は医療室にいま
すので以後よろしく。」
周りの人間の拍手などもはやサクヤには馬の耳になんとやらだった。
食堂の厨房ではいつもの面々が仕込みをしているが、アキトだけはペースが遅かった。なぜならラピスが彼の
腰にしがみついているからだ。おまけにホウメイガールズの必殺技・嫉妬光線が彼の背中に放射されている。
「ラピス、仕事中は邪魔になるから離れてるって約束だろ?。」
居心地の悪さにアキトはラピスに注意を促したが、なぜかおびえており離れる気配がない。
「ホント、ラピスちゃんどうしたの?。」
やっと正気に戻った(笑)ミカコがラピスを心配した。それもそのはずラピスの顔は蒼くなっていたからだ。
「どこか具合が悪いのかね。テンカワ、あんた医療室まで連れてってやんな。」
「はい。ほら、ラピス、行くぞ。」
「・・・・・・・・・・・・・・うん。」
ホウメイに言われてアキトはラピスを連れて医療室へ向かった。だがこれがラピスを危機にさらすことになる
ことをアキトは知らない。
「ラピス、本当にどうしたんだ?。」
「悪寒がしたの・・・・・。」
「悪寒?、昼にもそんなこと言ってたな。ま、まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風邪かな?。」
「違うよ。違うの・・・・・・・・・。」
そう言ったっきりラピスはだまってしまった。結局アキトも風邪の前触れで結論づけてしまった。医療室の前
を見るとルリがいた。ラピスがしがみついていたのでまた一悶着あるかとアキトは思ったが、ルリは反応を
示さない。聞くと彼女もブリッジのクルー達に病気だといけないから医療室へ行くように言われたそうだ。
よく見るとルリも顔色がよくない。
「ルリちゃんもか。そう言えばルリちゃんも食堂で悪寒がするって言ってたね。・・・・・・・・・・・・やっぱ風邪だな。」
「・・・・・・・・・・・・・(怒)。アキトさん、もしよろしければそばにいてくださいませんか?。」
鈍感な言葉しか出ないアキトに腹を立てながらもルリはお願いをした。
先ほどのサクヤの不気味な視線を浴びてからというもの心細くて仕方がないのだ。
ラピスもうんうんと首を縦に振っている。だが返された言葉はは実にそっけなかった。
「ごめんね。これから仕込みしなきゃいけないんだよ。それにイネスさんもいるし大丈夫だよ。」
「そのとおりです!!」(女性陣)
ブリッジの女性陣が巨大モニターで文句を言い始めた。
「ルリちゃん、アキトに添い寝(?)してもらおうったってそうはいかないんだからね!!。」
ユリカが大声でどなってくる。アキトは耳を塞いでいた。続けざま他の女性陣が言葉の嵐。
「そうよ!!そうよ!!。だいたい○▲×☆□◎※●◇×・・・・・・・・
(あまりの罵詈雑言のため自主規制させていただきます)」
「艦長命令です。アキトも早く職場へ戻りなさい!!。」
「ま、まあそういうわけだから、2人とも安静にね。」
苦笑しながらアキトは速攻で厨房へ戻っていった。後に残されたルリとラピスは完全にすねている(かわいい)。
「アキト(さん)の馬鹿・・・・・・・・・・・・・・。」
2人は力なく医療室へ入っていった。そう、これから起こる恐怖の密室の中へ(意味深)。
そしてそんな光景を廊下からじっと見つめる怪しい人影、もちろんサクヤである。
「(ふふふふ。某同盟からの情報(?)では彼女達を落とす、もとい、と仲良くなるための最大の障害は彼らしい。
だがその彼はすでに姿を消した。これで心おきなく例の薬を・・・・・・・・・・・・・ふ、ふふふふ。)」
早くも某同盟と交友を深め情報を手に入れていたようだ(実は同盟側からの接触)。彼はずっと廊下で怪しい考え
事に興じていた。(街中でやったら絶対職質かけられるようなイメージ)。
「ラピス、今度はいってきたあのカワナギさん、どう思ってます?。」
医療室のベッドで横になっているルリは同じく左どなりで横になってるラピスに尋ねた。
なぜかイネスはおらず、仕方ないのでベッドで横になってることにしたのだ。
「カワナギ?、ああ、あのぼけっとしてる新人さん。別にまあまあだとは思うけどアキトに比べたら。
あっ、もしかしてルリあの先生にラブラブ?。それならすぐアタックしないと!!(これでアキトは私のもの!)。」
「ラブラブ話をしたいわけではありません。それとアキトさんと私の仲を裂くものは容赦なく排除しますから
、例えあなたでも(ハーリーはアウトオブ眼中)。それはともかく、あの悪寒の原因は彼だと思うのです。」
さりげなくアキトへの愛の深さを語るルリ。ラピスはその部分だけ器用に聞かず、ルリの話に首をかしげた。
「あの先生が?、なんで?。」
「彼がブリッジで私を見る目がその、なんというか、ね、察してください。」
「自意識過剰じゃないの?。見つめられたい願望を実は持ってるとか?。」
「子供のあなたに聞いた私が馬鹿でした(怒)。ホントに、ええそれはもう手がつけられないくらい。」
「ちょっと!、どういう意味よ!!。」
「喧嘩はやめたほうがいいよ。」
「ハナコ(さん)!!、いたの(んですか)!?」
右隣のベッドにはハナコがいた。実はかなり前からいたのだが、布団を頭からかぶってたため気がつかな
かなかったようだ。
「ひ、ひどいよぉ。2人とも。」
「あんたなんで寝てるの?。看護婦でしょ?。」
「そうですね。職務怠慢はいけませんね。」
アキトはハナコにはかなり甘いため2人は敵視している。
その周りを冷却化させるような冷たい視線に、ハナコはけなげに耐えていた。
「うっ、それがね。ちょっと悪寒がして。イネスさんがしばらく安静にしてさいって。」
「悪寒?、それいつ頃からですか?。」
「うんとね、ちょっと前。ちょうどプロスぺクターさんがカワナギ先生を連れてきた頃かな。」
その名前が出た瞬間ルリは核心した・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、彼は絶対ロリコンだと。
「こ、これは危機です!!。ラピス、ハナコさん、逃げましょう!!。」
「なんで?。」× 2
「わからないのですか?。あの先生はロリコンなのです。いわゆる小学生前後の女の子が好きというと
んでもない人なのです。私達に悪寒を走らせたのは彼の視線なのです。」
ルリがあまりにも真剣な面持ちなことで、2人はようやく自体の重大さに気づいたようだ。
「きっと医師であるのをいいことにここで私達の身体検査をやるに決まってます!!。」
「しゃ、洒落になってないじゃない!!(汗)。早くここから・・・・・・・・・・・・あっ?。」
ラピスの視線の向こう、すなわち医療室の入り口から1人の男が入ってきた。やや茶色がかった長めの
髪になんとも言い難い常軌をいっした目。紛れもなく新人、カワナギサクヤその人である。
「やあ、君達具合が悪いんだってね。丁度イネス先輩がいないし(都合よく)、代わりに私が診察して
あげよう。さ、ベッドに横になって!!。」
悪い事は重なるもので医療室の主(ガイ)もおらず、人っ子一人いない。
ここにルリ達は最大のピンチを迎えた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか方向がずれていくな。
食堂ではイネスが食事をとっていた。若干早めの夕食だそうだ。
仕事中のアキトを強引に横に座らせ勝手に話を始める。
「でね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、何その怪訝な顔は?」
「イネスさん、ルリちゃん達が医療室へいったはずなんですよ。診察してあげてくださいよ。」
「大丈夫よ。カワナギ君がやってくれるっていってたし。それよりね・・・・・・・・・。」
この人は本当に医者としての自覚があるのか・・・・・・・・・・・・・・・・
ないな、アキトはそう思わずにはいられなかった。
「大丈夫かな、カワナギさん。ラピスは人見知りするから。迷惑かけなきゃいいけど。」
「そんなに心配だったら見てきたら?。説明おばさんの相手はこのダイゴウジ・ガイ様がしてやるからよ。」
医療室の主(ガイ)が口をはさんできた。どうも腹が減ったらしい。
「ヤマダ君、退院許可はだしてないわよ。それとおばさん呼ばわりしないで(怒)。」
「細かい事は気にすんな。そんなんじゃアカラ王子は倒せねーぜ!!(意味不明)。それと妹も悪寒
がするとか言ってたからよ。ついでに様子見てきてくれよ。」
「ああ、サンキュ、ガイ。」
「いいってことよ・・・・・・・・・・・・、なんだよ、イネスさん。その手に持ってる注射器は?。」
「せっかくのアキト君との愛の会話を邪魔した罪は重いわ(怒)。」
「やば(汗)、おいアキト、いく前に・・・・・・・・・・・・・いねぇ・・・・・・・・・。」
すでにアキトは様子を見にいってしまった。行動が早すぎるよ、ガイはそれを最後に意識を手放した(笑)。
「な、なんですか?、カワナギ先生、その手に持ってる注射器は?。」
ハナコの丁寧にして滑稽な質問が無人の医療室に響いた。ルリはこういう場合異常性愛者特有の不
気味な笑みを浮かべると予想してたのでがらにもなくうろたえたが予想を裏切り真剣そのものだった。
「君たちは私が女の子に対して性的な欲求を抱いている世間一般で言うロリコンだと思っているのう。
それは大きな間違いだ。決して君たちを嫁に行けないような体にするつもりはない。
むしろ嫁に行ってほしいくらいだ。」
「じゃあその注射器はなんなのよ!!。」
ラピスの質問にサクヤは表情を変えず答えた。
「最初に断っておくがアポト○シン4869ではないぞ。幼児化するなんて都合の善いものあれば
わざわざ君達に目をつける必要などないだろう。この薬は前回触れた例の薬だ。この薬の名前は
S・A・D・Dだ。」
「「「はあ?。」」」
わけのわからない横文字を言われて3人はマヌケな声をだした。
「正式名称はセックス・アピール・ダブル・ドラッグ。日本語で色香倍増薬だ。
ここで私の目的を教えなければならないだろう。ぜひ聞きたいだろうから心して聞き給え。」
誰も聞きたくないだろう(いるとしたら駄文を読んでくださるありがたい人達)にサクヤ勝手に話を進め始めた。
「ロリコンじゃないと言う私がなぜ君達に白羽の矢を立てたか、それは私が女の子の可能性を追っているからだ。
女性は一体いつから色香を醸し出すのか、私はそんなことをいつも考えながら生きてきた。医者になったのも、
女性の幼児期に本当に色香はないのかを知りたいがためのもの、決してロリコンではない。
だが小児科にはつけず挫折(?)した私は医者を止めた。そして空白の期間を経て私はある結論に達した。
女の子が色香を出せないならば出せるようすればいいと。」
至福の表情を浮かべて訳の分からないことを語り出したサクヤを3人は絶句しながら聞いていた。
「そこで私は合法的に薬を作る為、ネルガル製薬会社に就職した。
私がその気になれば新薬開発課の課長の地位などすぐに手に入った。
そして私はこの薬、S・A・D・Dを開発した。
しかし、これを実際に使う機会がない。そこで私は義理の妹達5人に使用してみた(前編参照)。
これがビックリ、見事に成功を収めた。すごかった、その色香に私はぐんぐん引き寄せられたよ。
私も男だったんだな、ははははははははは!!・・・・・・・・・・(ちょっと自己嫌悪)。
話は続くぞ。しかし何かが足りない、それは妹達自身の容姿にあったのだ。
妹達は顔立ちがあまりにも子供っぽかったためだ。これでは男性は理性を保つ可能性の方が高い。
そこで君、ルリ君に私は目をつけた!!。」
聞くふりをしてそーっと逃げようとしたルリは急に名指しされてびくっとした。
「君は11歳にしてはとても大人びている。最高の逸材なのだよ。そしてこれ、S・A・D・Dを使用すれば長年の成
果、女の子でも色香を十分出せることを証明できる。君にこの薬を使用すればどんな男、例え愛妻家だろうと君
の前には餓えた野獣同然だ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・。これでご理解いただけただろう。もっと端的にいえば趣
味なのだ。決してロリコンではない!!」
「ロリコンよ(です)!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・つーかただの変態だろ(BY作者)。だがサクヤはなんら気後れしていない。
それどころかますますまじめな顔つきをし始めた。
「横の2人もなかなかの逸材だ。特に、ヤマダ君、君にはすでに試させてもらったよ。
さっきビタミン剤といつわって注射をしたね。大丈夫、副作用はない・・・・・・・・・・・・・・・・・・
多分。そろそろ効果が出るよ。」
「え?」
そう言えば確かに疲れているからとイネスにビタミン剤を注射してもらった。それをサクヤは摩り替えたのだ。
「ど、どうなっちゃうの?。私(汗だらだら)」
「ハ、ハナコ!?、な、なんか変・・・・・・・・・。」
ラピスがそう言うのも無理はなかった。なぜならハナコの頬が薄く火照ってきただ。同性の目から見ても妙に、い
や、異様に色っぽい。
「効果が現われるまで15分か。許容範囲だな(何が?)。」
サクヤは嬉しそうにハナコの様子を観察している。思ったより色香が出ているのに満足しているようだ。
「私、そんなに変なんですか?(汗だらだら)。」
「は、はい。今整備班なんかに行ったら大変な事になりますよ(極めて意味深)。」
ルリがそう思うほどハナコは色香が出ていた。だが意外な事にハナコの精神状態に変化はない。
「これは以前妹達に使ったものを改良したものなのだよ。その時副作用が出てね。
精神の方にも影響が出てしまったから、親にばれかけてしまったよ。まあ運よく(運に頼るなよ!!)元に戻った
んだけどね。いやぁ、よかった、精神に影響はないようだ。」
サラっとかつてのおぞましい失態を暴露するサクヤ。
ルリとラピスはうろたえるハナコをほっぽって逃げる決意をした。
「ハナコさんを置いて逃げますよ、ラピス(焦)。女の子を研究したいだけみたいな事言ってますが、あの色香
にあてられて襲ってこない保証はどこにもありません。そもそも性的ロリコンじゃないってのも全然信用でき
ません!!。」
「分かってるわ、前にアキトに贔屓された罰よ!!(焦)。」
焦りが完全に2人から冷静さを奪っている。コミュニケで助けを呼べばいいのにそれすらしようとしない。2人
の意図に気づいたのかサクヤが2人を威嚇する。
「残念だが逃がすわけにいかない。
汝らは我がラボにて栄光ある研究の礎となるのだ!!」
「誰かと同じセリフ言わないで下さい!!、ラボってどこですか、ラボって!!」
ついに2人は逃げ出した。鈍感なハナコは置いてけぼりにも気づかずうろたえている。
「こ、こら逃げていかん!!。」
2人は出口まで走った。サクヤもすごい形相で追いかけてくる。
精神が5年後といっても所詮肉体は11歳と7歳。追いつかれるのは時間の問題だった。
「お、追いつかれる(焦)。」
出口の前まできたその時、突然ドアが開いた。そこへ来たのは・・・・・・・・・・・・・・・・お約束の男。
「あ、2人とも診察終わったかい?」
アキトがこのシチュエーションを狙ったかのように現われた。ルリ達にとっては間一髪(ハナコは手後れ)、
サクヤにとっては間が悪く。そしてサクヤは急に止まる事ができなかった。すごい形相でアキト達に突っ込んでく
る。アキトは一瞬で誰か判別できずただその形相で敵とみなした。そして・・・・・・・・・・・・・。
「むん!!」
走り込んできたサクヤの胸あたりを肘で穿った。アキト程の実力者なら素人等肘打ちだけで止める事が可能。
軽く穿ったつもりだったが(あくまでつもり)走り込んできた勢いが作用してかなりふっとんだ。アキトはその感触
から間違いなく肋骨が折れたと判断して青ざめた。そしてすぐに彼のもとへ走りよっていった。
「す、すいません。大丈夫・・・・・・・・・・・・・カワナギさんじゃないですか。しっかりしてください。こ
っちに走ってくるからつい。大丈夫ですか!!、カワナギさん!!。」
脳震盪を起こしたようで完全に失神していた。
狼狽するアキトとは対照的に歓喜の笑みをルリとラピスは浮かべていた。
「ア、アキトさん助けに来てくれたのですか?。いえ、愛し合うものどうし心が通じあっているのですね(はぁと)」
「アキト、そうだよね。アキトにとって私はなにものより大切なんだもんね(はぁと)。」
「「やっぱりあなたは王子様!!(はぁと)」」
アキトに駆け寄ろうとした時、ハナコが先にアキトに抱き着いた。
「うえーん、アキトさーん(おお泣き)。」
「ハ、ハナコちゃんどうしたの?。」
「カワナギ先生に、カワナギ先生に・・・・・・・・・・。」
そう言って顔を上げたハナコにアキトは目を奪われた。そう、まだS・A・D・Dの効果はまだ切れてはいな
かったのだ。14歳とは思えない強烈な色香がアキトを襲う。アキトは理性を保とうとしたが、元々ハナコに
甘い為3秒と持たなかった。そのままハナコに顔を近づけて・・・・・・・・・・・・・・・、
「チュッ」
「「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?(怒)」」
その光景にルリとラピスは呆然とした。目の前にいる愛しい男が自分ではなくあろうことか別の女にキスをしたの
だから。アキトは2人の怒号で我に返り自分のしたことに焦り始めた。
「げっ、お、俺はなんてことを・・・・・・・・。ハナコちゃんゴメン。そんなつもりじゃ(焦)。」
「あ、あの。わ、私、その、そんなことされたの初めてで。
その、せ、責任とってくれるってことですか(はぁと)。」
「えっ!?(汗)、そ、それはその・・・・・・・・・・・・・・・後ろですごい殺気が!?」
見るとルリとラピスがすごい形相で仁王立ちしている。怒髪天をつく状態だ。
「あ、いや、2人とも俺の話を・・・・・・・・・・・・・・。」
「「アキト(さん)ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!(怒)」」
それから、サクヤは全治1ヶ月の怪我を負った。
後でハナコの色香にあてられアキトがキスをしたことを知り大満足の様子。
本来なら免職ものだがルリ達はアキトへの怒りで完全に忘れ去られそのまま医師としてナデシコに乗り続ける
ことになる(ただし診察は男性のみ)。
ハナコのおしゃべり+ルリ達の証言によりアキトのキス事件はまたたく間に艦内を駆け巡った。当然アキトは女性
陣に拘束されここの所姿を見せないらしい。おまけに某同盟からも恨まれる(元々だが)始末。
肘打ちされたこともありサクヤもアキトに恨みをもつだろうと同盟への正式参加を要請したが危ない奴だと
すぐに分かり、要請はなかったことになった。
作者からの教訓・人間なんだから理性はきちんと保ちましょう・・・・・・・・・・・・・・女難最後だけじゃん(涙)
作者の話(たわいないけど)
どうも、3104です。今回はゲストは呼ばず懺悔をさせていただきます。ネタ切れに頭を悩ませ、神威氏に
ロリコン系キャラをお願いし、でてきたカワナギサクヤ。性的ロリコンではなく趣味的ロリコンという設定で
した。ですが私の文がいまいちなのでわかりにくい表現になっているかもしれません。神威さん、そして駄文
を読んでくださった皆様つつしんでおわびいたします。
そして最大の懺悔、それは女難体験ではないといわれても仕方いない事です。ロリコンが登場する以上は話の
中心がルリ達になるのは自明の理。前半ですでにちがうだろと突っ込まれて苦笑の連続でした。後半ではなん
とか最後女難にもっていきましたが、強引なのも否定できない事実です。ここに謹んでおわびもうしあげます。
でもおもしろかったといってくだされば非常に嬉しいです。サクヤ自身は私気に入ってますので。また出て
くる機会はあるでしょう。
ではまた。恐縮ながら感想待ってます。
管理人の感想
3104さんから九回目その後編の投稿です!!
早々と後編の投稿を貰いました!!
3104さん、どうも有難う!!
しかし・・・危ない奴には変わりがないよな、サクヤ(爆)
て、言うか一歩手前?(笑)
それで一番得をしたのは・・・ハナコか(苦笑)
総合評価ではハナコの一人勝ちだな。
・・・ルリとラピスは、近頃負けが溜まってるな。
もうそろそろ、反撃開始か?(ニヤリ)
それでは、3104さん投稿有難うございました!!
感想のメールを出す時には、この 3104さん の名前をクリックして下さいね!!
後、もしメールが事情により出せ無い方は、掲示板にでも感想をお願いします!!
出来れば、この掲示板に感想を書き込んで下さいね!!