時の流れに番外編

 

 

 

ナデシコ的三国志

 

 

二話、趙雲阿斗を救出し張飛長坂橋で勇躍する・前編

 

 

 

前回までのあらずし

魏の武帝曹操は208年9月、南の荊州進攻を開始した。

これに対して、荊州に居候しながら曹操と敵対していた劉備は十余万人の市民と共に逃走。

曹操は軍需物資の豊富な江陵城で篭城されるのを恐れ、騎兵五千を率いて追撃を開始。

劉備一行の後方に追いついて戦闘が始まり、その中で劉備側の新参趙雲がただ一騎で曹操の包囲網を

抜け出そうとしていた。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそ!、振り切れない!。」

 

漆黒の鎧に身を包んだ劉備軍の新参趙雲アキトが広大な当陽は長坂の平野を疾走していた。

しかも彼は自分の手前に栗色をした少女を乗せている。アキトは曹操ユリカ、すなわちナデシコA

の包囲網を類まれなる武術とユリカ達の個人的な事情(笑)でなんとか抜け出し、劉備の本隊と合流しよう

としていた。

 

「アキトお兄ちゃん、後ろから女の人達が来てるよ。」

 

「メティちゃん、頭出しちゃ駄目!、危ないよ!。

 とはいえ、あの三騎だけ振り切れない!。」

 

ナデシコAの主力も全力で追撃していたが、アキトに追いつくどころか引き離されいてた。

だがその中で三騎の騎馬が、射程範囲ぎりぎりでアキト達に追走してきているのだ。

 

 

 

 

 

 

「あ〜ん、距離が縮まらな〜い!」

 

山吹に近い黄色の鎧を身に纏った李典ヒカルがかわいく愚痴をもらした。

 

「くそ!、なんて騎馬術だ!、俺達が着いていくのが精一杯だなんて!」

 

真っ赤な鎧をした張遼リョーコが悔しそうに吠えた。

 

「馬もただの馬ではないのかもね。」

 

水色の鎧に身を包んだ楽進イズミが冷静に分析をしている。

ナデシコAの将軍達でもこの三人はトップクラスの騎馬術の持ち主である。

その彼女達がついていくことで精一杯ということが、アキトのすごさを物語っていた。

 

 

 

 

 

 

一方アキトはアキトで焦っていた。せっかく包囲網を抜けたのだからここで一気に突き放しにかかりたいのに。

たった、だがそれでいて手強そうな三騎が追走してくる。

これ以上ついてこられると劉備の居場所まで案内することになってしまう。

 

「・・・・・・・・・どうする、これ以上突き放すことはできそうにない。」

 

しばし考えると自分の前に乗せている少女に一言声をかけた。

 

「メティちゃん、しっかりつかまってて!!」

 

「うん!!」

 

その瞬間アキトは手綱を鋭く引き、馬首を反対方向へ返した。

そしてそれに馬も瞬時に反応、アキトと同じく漆黒の鎧を纏い漆黒の肌をした名馬竜華

アキト達を乗せ猛然とリョーコ達の方へと向かっていった。

 

「な!?、あいつこっちに向かってくるぞ!!」

 

「降伏かな?」

 

「もしかしてここで私達を叩こうとしてるじゃない?」

 

イズミの言葉にリョーコが反応した。

 

「おもしれー、そうだとするとよほど腕に自信があるか、ただの無謀な大馬鹿野郎のどっちかだな!。

 ますます気に入ったぜ!、おまえらは手を出すなよ!」

 

それにヒカルが茶々をいれた。

 

「大丈夫、大丈夫、いろんな意味で手は出さないから(はぁと)」

 

「ば、馬鹿!、そういう意味じゃねーって!、とにかく黙って見てろ!!」

 

「「は〜い。」」

 

リョーコもまた猛然と赤い鎧を纏った名馬赤鳳花と共にアキトに向かっていった。

 

リョーコは腰に佩いている片刃の名刀赤雷を手にとった。

一方アキトは自分に向かってきた三騎のうち一騎だけが向かってきて他の二騎が来ない事に戸惑いを覚えた。

 

「どういうつもりだ?、一騎だけなんて。よほど腕に自信があるのか?・・・・・・・・・・・・・・・む!、

 あの片刃の刀、もしかしてあの女武将がナデシコAの猛将張遼リョーコか。

 じゃあやはり俺と真っ向から勝負しようとしてるんだな。」

 

アキトも腰に帯びている名刀鳳凰の利剣(フェザーソード)を手にとった。

 

「如何に敵方の将軍とはいえ女の子に手はかけたくないな。

 武器を弾き飛ばすか、あるいは馬を・・・・・・・・・・・

 刃を返した!?、俺を捕らえようとしてるのか!。なめられたもんだ!!」

 

「別にアキトお兄ちゃんのことなめてるんじゃないと思うよ(怒)。」

 

少女は不機嫌そうに言った。鈍感なアキト(笑)には意味が分からなかったようだ。

 

「ど、どうしたの?、メティちゃん急に?(汗)」

 

「なんでもないよ〜だ!(怒)」

 

なぜ拗ねているのかアキトは皆目見当もつかない。

その間にもリョーコとの距離がどんどん狭まっていた。

 

「ようし、すれちがいざまあの羽のような拵えをした剣をふっとばしてやる!!。

 む!、女の子・・・・・・・・・・・・・・・なんか気に入らねーが(笑)あれで奴も怖じるな!!」

 

リョーコはこの時二つのミスを犯した。一つは少女を抱いているが故に、彼が彼女をかばった戦い方を

するだろうと高を括ってしまったこと。

そしてもう一つが彼に好意を抱いたが故に、捕らえる事にこだわり過ぎた事。

 

「ちょっとリョーコ本気で彼を捕らえる気?、一の太刀・飛燕を使わないっていうの?」

 

ヒカルが彼女の必殺技を呟いた。

リョーコは居合いの達人であり、いわゆる抜刀術の才能を有している。

いつもなら出し惜しみすることなく必殺技を使う彼女が、この場で近距離戦闘をしようとしているのに

ヒカルは危惧を覚えた。

 

「仕方ないね、追うよ!!・・・・・・・・・・・・ねえ、ナデシコ的三国志ってギャグ路線じゃなかったの?」

 

イズミが作者に鋭いツッコミをしつつも、リョーコの後を追い掛け始めた。

 

「行くぜ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・甘い!!」

 

 

ガキーン!!

 

 

激しい金属音が当陽長坂の平野に響いた。

騎馬どうしの駆け抜け様二人の愛刀がぶつかり、そして競り勝ったのはアキトだった。

 

「!?、しまった!!」

 

リョーコの愛刀赤雷が宙高く舞い上がって地に落ちた。

 

リョーコは後になって彼を甘く見た事を後悔した。

リョーコは彼に好意を抱いたがそれは戦いにおいては邪念となり、手を抜いた形になったのだ。

かたやアキトも女の子は例え猛将だろうとなんだろうと殺したくない、という甘さがあったが馬に乗せている

少女のことを慮れば躊躇はできないと、渾身の一撃を放った。

とはいえ、リョーコを責めるのも酷である。

なぜならアキトの方が個人的武勇だけなら圧倒的に上だったからだ。

 

「どうやらちょっとおまえを見くだしちまったようだぜ。」

 

リョーコは彼を正視しながらも死を覚悟した。

まあ最後に好意を抱いた男を間近で見れたのがせめてもの救いかなと達観した。

 

「・・・・・・・・・・・猛将だっていうからどんないかつい奴だと思ったけど、君かわいいね。」

 

この戦場の中でこの男は場違いなことを言い出した。

アキトはただ本心をいっただけで他意はないのだがリョーコは真に受けた(笑)。

 

「ば、バッキャロー!!、テメーこの状況で何言ってんだ!!(真っ赤)」

 

照れまくりのリョーコにアキトは更に言った。

 

「君みたなかわいい子と敵どおしになるなんてすごく残念だけど、俺にも譲れないものがあるんだ。

 今日はこの辺にしとくよ。また会えたら対等の条件で勝負したいな。」

 

それだけ言うと鳳凰の利剣を構えた。そして、

 

 

「咆えろ!! 我が内なる竜よ!!

 秘剣!!

 咆ォォ竜ゥゥ斬ァァァンンン!!!」

 

 

 

グオオオオオオオオオォオオオオオオオオオン!!

 

 

 

竜と錯覚するようなそれが虚空を駆けた。

そしてその圧倒的な衝撃がリョーコはおろか追ってきたイズミやヒカルにまで襲い掛かった。

 

「うわっ!?」

 

「うそ〜!?」

 

を抜いたかわうそ、う・そ・・・・・・・・・・・・・くっくっく(喜)」

 

「「言ってる場合かーーーーーーーーーーー!!」」

 

アキトはやや上空へ向けて放った為衝撃波のみが彼女達を襲い、その勢いで三人とも落馬した。

受け身をとったのでそれほどでもなかったが、彼女達はぞっとした。

もしあれをまともに放たれていたらただではすまない。

劉備にはとてつもなく頼りになる部下がいるのだと、改めてその存在の大きさを痛感した。

アキトは一礼すると再び馬首を返して去っていった。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・(顔真っ赤)。」

 

リョーコが放心している理由を察してヒカルが茶々を入れた。

 

「なに〜、ますます手に入れたくなった?、リョーコ(はぁと)」

 

「な、何言ってやがる!?、俺は別にだなぁ(汗)」

 

「でもあのセリフから相当の女垂らしと予想できるね、しかも天然の。

 ま、相手が手強いほどリョーコは燃えるか(にやにや)!!」

 

「イ、イズミ、てめーまで!!」

 

「あ、みんな追いついてきた!。」

 

追っかけてきた騎兵五千もリョーコ達に追いついた。もちろんこの中にはユリカやメグミ達がいる。

 

「さ〜て、漆黒の色男を追いますか!!」

 

「借りは返すぜ!!」

 

「色んな意味でね〜。」

 

三人は馬に乗り直し、漫才をしながら再び馬を走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当陽には長坂橋という橋がある。

江陵城へ行く進路上にあるわけだが、その橋の右横でなぜか将軍らしき男が橋を固定する為の鎖を縛って

ある大きな木に縛りつけられていた。

 

「う、うそじゃねー!、俺は見たんだ!!」

 

男は必死に叫んでいる。

柱に縛られている男の名は麼方サイトウ。劉備軍の将軍だが大した能力はない(笑)。

 

「アキトの奴がナデシコAの方へ向かっていったんだ!!、裏切ったに決まっている!!」

 

「うるさいです、サイトウさん(怒)。」

 

サイトウの横で銀髪の女武将(かなり美人)が不機嫌に答えた。

女武将の名は張飛アリサ

劉備軍きっての猛将でありその武は万夫不当と称されるほど。

 

「ア、アリサちゃん!!、信じてくれよ!!、俺は本当に・・・・・・・・・・・・・・・・ヒッ!!(汗)」

 

彼女は右手にもっている愛用の槍神々の槍(ヴァルキリーランス)をサイトウの首筋に当てた。

所が彼女はサイトウの方を見てはおらず、木の更に右に立ててある看板に怒気の目をむけていた。

 

『この者、立場もわきまえず

 私の将軍趙雲アキトが敵に寝返ったとの虚報を流す不届き者なり

 よってみせしめとして張り付けの刑とする

 劉備』

 

看板には以下の文が書かれている。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)。」

 

アリサはおもむろに筆を取り出すとある一部分だけ修正を加えた。

 

『この者、立場もわきまえず

 私の将軍趙雲アキトが敵に寝返ったとの虚報を流す不届き者なり

 よってみせしめとして張り付けの刑とする

 劉備』

 

「これでパー璧ですわね(はぁと)」

 

「なに勝手な事してるのよ!!、アリサ!!(怒)」

 

怒りながらやってきたこの金髪の女性、この美人こそ劉備サラ

各地を渡り歩きながら天下を狙う情義の群雄である。

今回ユリカの南下に際していち早く逃げの一手を選んでいた。

 

「姉さんこそどういうつもりですか!、私のアキトだなんて、アキトさんは私の愛する殿方です!!。」

 

彼女達は姉妹である(実際の劉備達は義理の兄弟的な関係)。

それゆえか好みも似ている、っつーか全く一緒(笑)。

荊州に居候する前後に配下になった彼をいつも取り合っていたのだ。

 

「勝手な事言わないで。彼は私にべたボレして荊州で不遇をかこっていた私を守りにきたの!!。

 つまりアキトは私を一生あの艦長から守ってくれるっていったも同じなのよ!!、として(はぁと)。」

 

これが本当に逃げ回っている人間の態度なのだろうか、

木に縛りつけられているサイトウはおろか、周りの兵士達や一緒についてきた市民もものめずらしそうに

眺めている。

 

「とにかく!、姉さんは誰よりも早く逃げてください!

 こんなとこにいると、いつ敵に襲われるかわかりませんよ!!」

 

「そんなこといってあなた戻ってきたアキトと感動の再会をしようとしてるでしょ!。

 そんなの認めないわ!!」

 

二人でにらみ合っていると白羽扇を持った小柄な少女が二人に口を挟んだ。

 

「お二人ともいい加減にしてもらえませんか。」

 

「「あっ!!、ルリちゃん!!。」」

 

この少女こそサラが三顧の礼をもって迎えた知略の天才軍師、諸葛亮ルリである。

ルリはユリカ南下の際、劉表フクベの息子が駐屯している襄陽城に降伏すると嘘をついて侵入し、

城中の連中を殺して篭城をしろと献策したが、そんな卑劣な策は採用できないとサラに拒否されやむなく

この逃避行についてきているのだ。

 

「まったく、私の策を採用しないからこんな惨めな思いをするのですよ。」

 

淡々と皮肉を言うルリ。大物諸葛亮役をもらったがゆえの余裕か?(笑)。

 

「相変わらず年齢の割に態度がでかいですね。」

 

「私三回も尋ねて頭下げたのよ!。」

 

二人の小言をルリは地獄耳に聞いていたようだ。

 

「聞こえてますよ(怒)。とにもかくにもここが命の境界線です。

 恐らく艦長の先行部隊はもう近くまで迫ってきているはずです。

 そう考えるとここで足止めする事が肝要です。」

 

なんだかんだ言いながらしっかりと状況を把握しているルリに二人は感心した。

 

「じゃあ私の出番ですね!!」

 

アリサは神々の槍を一振りして橋の手前に立った。

 

「整備班の人達、じゃなかった、ナデシコAの兵士なんて蹴散らしてみせますわ!!」

 

「ホントに頼りにしてるわ。ところでルリちゃん何しにここまで来たの?」

 

「えっ!?」

 

サラに最もな質問をされてルリはめずらしくうろたえた。

 

「まさかあなたアキトと感動の再会しようとしてここに来たわけじゃあないわよね?」

 

顔こそ笑っているものの、言葉は震えていた。

 

「そ、そういうつもりではありません(やはりばれましたか)。

 ただチハヤさんがいなくなったので探していたのです。」

 

「チハヤが?」

 

チハヤと呼ばれる女性、正式名を徐庶チハヤ

サラの参謀であり、ルリのことを紹介したのも彼女である。

 

「もしかして艦長に捕まった!?」

 

アリサが切なそうに声を上げた。

すると縛りつけられていたサイトウが口を挟んだ。

 

「あの子ナデシコAに投降したんだよ。」

 

「憶測でもの言わないで!!」

 

サラは怒ったがサイトウは続ける。

 

「あの子さ、アキトと反りが合わないっていつも言ってたぜ。

 だからこの逃避行で捕まったふりをして・・・・・・・・・・・・。」

 

アリサが何か言おうとしたがルリが白羽扇で制した。

 

「確かにサイトウさんの言うとうりかもしれませんね。

 それにアキトさんと合わないのも仕方が無いもの。

 もし本当なら黙って彼女のこれからの人生に幸あらん事を祈りましょう。」

 

「そうね、そうかもしれないわ。」

 

「そうですわね。せめて敵として当たらければ幸いですわ。」

 

三人とも素直に彼女の行動を許した。

サイトウが少し自分が嫌な奴だと自己嫌悪に入るほど彼女達はさわやかだった。

だがサイトウも彼女達の心中までは察せなかった。

 

 

「「「ライバルが減ったわ(減りました)!!(はぁと)」」」

 

 

「な、なんてさわやかな笑顔だ、泣けてくる(笑)・・・・・・・・・・・・・・ん、こっちに

 誰かが来る・・・・・・・・・・・・・・、あっ!?、ありゃあアキトか!?」

 

サイトウはマジでうろたえた。

ナデシコAに降ったといったのは早計だったということになる。

へたをすると彼女達にどんなお仕置きされるか分かったものではないからだ。

 

「あら、姉さん、誰かこっちに向かってきますわ。」

 

「まさか艦長の斥候?、待って。あの漆黒の鎧は・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

 

「「「アキト(さん)!!(はぁと)」」」

 

アキトを確認すると突然三人は互いに別の方向へ向いた。

どうも身だしなみを整えているらしい。

アキトの方も橋に近づくにつれてサラ達を肉眼で確認した。

 

「あっ、みんなだ!。よかった、追いついたか。

 それはともかくとしてなんでサイトウさん縛られてるんだ?」

 

怪訝に思いながらもアキトは馬を飛ばした。

そして橋の手前に立っていたアリサのさらに数メートル前で停止して、

少女と共に馬から下りた。

 

「みんな、無事でよかっ「アキト(さん)お帰り(なさい)!!(はぁと)」

 

アキトの言葉を遮って三人は彼に抱き着いた。

 

「ちょ、ちょっと三人とも落ち着いて!」

 

「ご苦労様、大変だったでしょ(はぁと)」

 

「後は私に任せてください!(はぁと)」

 

「やはりあなたは最後には私の元へ戻ってくるのですね(はぁと)」

 

三人それぞれ好き勝手なことを言って満足したようだ。

そこへぶーたれていた少女がサラに飛びついた。

 

 

「おかーさま!!」

 

 

ゴン!!

 

サラは少女の頭に強烈なゲンコツを食らわした。

 

「い、いたいよー!(涙)」

 

「メティちゃん、おかーさまじゃなくておねーさまでしょ!(怒)」

 

「えっ、だってだいほんには子供って・・・・・・・・・・・・。」

 

マジになってるサラをルリとアリサが嬉しそうに見ている。

 

「おかーさまですよ。

 でも間違ってもアキトさんとの間にできた子供ではないですから。」

 

「姉さん、大人げないですよ。」

 

「ぐっ!、と・に・か・く、おねーさまよ、分かった?(はぁと)」

 

「う、うん。わかったからそんなに恐い顔しないで(涙)」

 

少女の名は阿斗メティ。サラの妹である(笑)。

熱くなったサラだったがアキトの言葉がそれを冷静に戻した。

 

「遊んでる場合じゃないよ!!、もうすぐナデシコAの騎兵部隊が来る!!」

 

その瞬間アリサは華麗な槍さばきでサイトウの縄を切り、再び橋の手前に立った。

彼女はナデシコAの来攻を今か今かと待ち望み、闘志を燃やした。

 

 

二話後編へ続く

 

 

ドクターイネスの三国志講座

 

 

みなさん、こんにちは、はじめまして、おひさしぶりです。今だ配役の決まっていないナデシコの

説明お姉さんことイネス・フレサンジュです。

作者の愚痴ではつまらないでしょうから、私が三国志の武将達のことを軽くだけど毎回少しづつこの

コーナーで語るわ。

知っている人は飛ばして構わないわよ、知らない人は聞いてもらえるとうれしいわ。

ちなみに作者より伝言をもらってるわ。

 

「女難体験がスランプです。なのでしばらくこっちをやります。

 期待してくれた方ごめんなさい(謝)。3104」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・情けないわね。

 

ナデシコ的三国志武将列伝

 

1、曹操孟徳役・ミスマルユリカ

三国一の大国魏の武帝。文武に優れ歌舞音曲に通じ、史上初めて孫子の兵法書に注釈をつけた

偉大なる破格の英雄・・・・・・・・・・・・・・ってはもうメジャーね。意外な所で背は非常に低かった

こと、そして慢性の頭痛持ちだったそうよ。

 

2、劉備玄徳役・サラ・ファー・ハーテッド

三国蜀の昭列帝。皇帝の血を引くという根拠はないけど、とにかく流浪しつづけて蜀の皇帝となった

成り上がり皇帝。優等生というのは演義でのお話で本当は不良だったそうよ。でも情が厚く、信義を

旨としたのは本当の話。人物鑑識眼は曹操より上かもしれないわ。

 

3、孫権仲謀役・アカツキナガレ

三国呉の大帝。父と兄の死で玉座が転がり込んできたのはアカツキ君と一緒ね。そして別に望んで手

にした地位でないのも一緒。孫権という人物はとかく人物の扱いに優れ、家臣の言う事に耳を貸し、

温厚な守成の賢君とのイメージがあるわ。確かに間違いではないけどそれは対外政策、他国との戦い

における話。内、すなわち為政者としてははっきり言って曹操や劉備はおろか、同年代の曹ヒにさえ

劣る迷君よ。正史を知れば孫権に対する評価が変ることうけあいよ。

 

4、諸葛孔明役・ホシノルリ

あまり長くするとナデシコから離れるからこれで最後よ。諸葛亮といえば、政治家が彼の本当の姿だと

いうのはもうメジャーな話。そして軍事的才能に乏しかったのもメジャー。戦略は立てる事が一応はで

きるけど、それを実行に移す能力が乏しい机上の官僚肌。諸葛亮の真実は190くらいの長身、三国志

において外交官は非常に大きな役割を果たすから彼の長身はさぞ人々をおどろかせ引き込んだでしょうね。

そして世界で初めて過労死(はっきりとは書かれていない)が確認されているということも特筆ね。

 

どうだったかしら。これでよりナデシコ的三国志にのめり込めるでしょ。

ところで私の出番はいつなのかしら?。

 

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

3104さんからの連載第二話の投稿です!!

・・・ルリちゃん以外、予想は全滅(苦笑)

う〜ん、サラでくるか〜?

予想も出来ないですよ、それ(笑)

まあ、性格的には問題は無いかもしれないけどね。

でもアリサ・・・張飛かよ(苦笑)

さりげなくサイトウさん出てるし。

意外と人気があるね、この人(爆)

で、裏切りのチハヤ(爆笑)

おいおい、そうなのか?

まあ、人間ドラマが見れそうで楽しみだ(ニヤリ)

 

それでは、3104さん投稿有難うございました!!

 

感想のメールを出す時には、この 3104さん の名前をクリックして下さいね!!

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