『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!
皆が揃っているナデシコだ!!
何処に飛ばされ様と、俺は絶対に帰って来る!!
例え、遥かな距離だろうと、時を越えても』
こうして 遺跡にとらえられた彼
テンカワ アキト
漆黒の戦神は
その乗機もろとも姿を消した・・・
彼の行き着く所とは・・・・・・
時の流れにIF
星界の漂流者
〜プロローグ〜
By 三平
「・・・ここは?・・・・・・」
どうやらアキト君、目を覚ましたようです
「ディア、ブロス・・・大丈夫か?・・・」
「ア・・・アキト兄・・・」
アキトの呼びかけにまずディアが答える
「・・・こっちも何とか・・・大丈夫だよ・・・・・・」
言葉通りブロスも無事のようだ
ちなみにブロスとディアは、今アキトの乗っている機動兵器ブローディアの人工AIである
(と、今更説明するまでもないだろうが念のため・・・)
「そうか・・・それはよかった・・・・・・っておかれている状況は無事とは程遠いようだが・・・」
そう言ってアキトは苦笑する
平たく言うと、彼らは宇宙のど真ん中に漂っているのだから・・・・・・
「とにかく、ディアは現在位置を割り出してくれ。ブロスはブローディアの状態のチェックを・・・」
そう言いつつも、アキトは状況を厳しく受け止めていた
「アキト兄!! 大変だよ、ここは太陽系じゃない・・・・・・」
ほぼ、予想通りの答えが返ってきたのでそれほど驚かなかったが・・・
それでもやはりショックだった・・・
「正確な位置はわからない・・・お手上げだよ・・・・・・」
いくら高性能のAIでも、必要な情報が不足したらしかたがない
「ブローディアの状態は・・・あまり良くないよ・・・・・・」
ブロスの報告も入る
もともと北斗との戦闘で傷ついていたうえに遺跡が融合してきたためにさらに破損していたのだ
「相転移エンジンは、出力30%くらい・・・なんとか動けるくらいだよ。それ以外の武器は・・・・・・」
なんとか生き延びはしたものの、このままでは宇宙を漂いながら朽ち果てるだけか・・・
いや、このまま何もしないで死んでたまるか。
何としても生き延びて帰るんだ、皆のいるあのナデシコへ
「アキト兄、なにか通信らしき電波をキャッチしたよ」
ディアから報告が入る
「内容はわかるか?」
「ううん、すこしだったしもう切れているから解析するひまもなかった・・・」
アキトは少し残念に思ったが、気を取り直した。生き延びる希望がでたのだから・・・
「ディア、方角はわかるな?ナビゲートしてくれ。 ブロス、ブローディアをその方角へ」
ちなみに、アキトがここは太陽系ではないと、ディアの報告前に気づいたのは、ここの太陽が青い星だったから
そのほかに、この星系は木星のような気体惑星が二つと無数の小惑星で構成されている
太陽系に比べれば、何も無いさみしいところである
そして、そのさみしい星系を、アキトを乗せたブローディアがどうにか進む
「あれは何だろうなあ?」
アキトの言うあれとは、燐光を放つ球状の物体のことである
いや、物体と言うより空間と言ったほうがよいかも・・・
アキトにはその球状空間が、この世界ではソード(門)と呼ばれているものだとは知りようの無いものだが・・・
だが、それ以上にアキトの気を引くものがその向こうにあった
明らかに人工の建造物
コロニーというには小ぶりだが、六角形の本体の上に長い腕が伸び立方体の建造物を支えている
さて、どうするか? 鬼が出るか蛇が出るか・・・ もしかしたら異星人かも
だが、迷いは一瞬だった
「いまさらどこに行けるわけでもない。いくぞ、ディア、ブロス」
ここに来るまでてこずったし時間も食った、今更躊躇してもしかたないのだ
アキトを乗せたブローディアは、その人工建造物にむかった
アキトには知る由も無い
ここがフェブダーシュ男爵領と呼ばれる場所で、それが男爵館であることを・・・
おまけに丁度そのころ、その男爵館ではわけあって立ち寄っていたとあるラルトネー(王女)により反乱騒ぎや混乱が
おきつつあることを、それこそ知る由も無かったのであった。
つづく・・・のか?
あとがき
えーっと、掲示板で星界の紋章の話題が出て、書き込みしてるうちに書きたくなっちゃいまして・・・こんなん書いちゃいました。
うーん「Takuya」の二話書いてる途中だったのになあ(苦笑) 生産力無いのに無理して大丈夫か?
とりあえず、他に書きたいもの(タクヤのね)あるのでこの続きは九月末以降ということで、(希望があれば早まるかも)
どうだったでしょうか? この話は・・・
それとBenさん、ことわりなく「時の流れに」のアキト君使ってすみません。
異世界に放り込んで多少の荒事させてもなんとかなりそうだったのでつい・・・ 事後承諾になりますがお願いします
ところで問題、最後に少し書かれてた「とあるラルトネー」とはだれでしょうか?
答えがバレバレで問題になってませんけどね(苦笑) 変なところでケインさんのまねしてるような・・・・・・
と、言ったところで今回はこのへんで
代理人の苦笑
ことわりなく「時の流れに」のアキト君使ってすみません。
多分、断ってから書いている人のほうが圧倒的少数だと思いますので気になさらない方がよろしいかと(苦笑)。