ナデナデしちゃうぞ






第2話「墨東署へようこそ・・・このメンツで大丈夫なのか?」



「ふぅ、なんとかなったかな。」

 ここはネルガルのとある一室。

 そこにはアカツキとプロスペクターがいた。


「はい、しかし少々問題が・・・」

「・・・ああ、アレの事ね。

 その件に関してはテンカワ君に任せよう。

 それにしても・・・」


 一旦、アカツキが苦笑する。


「まさか本当にあんな格好でスカウトをしていたなんてねぇ。

 半分冗談だったのに。」


 後日、この事実をしったアキトがアカツキに報復したのは、全くの余談である。


「まあ、性能はいいんだし、しばらくはあの格好でいてもらおうか。」






 そして数日後。


「・・・どうしてこんな事に。」


 ここはとある空港。

 テンカワ アキトは今まさに、己の運命というか宿命というのに嫌気がさしていた。


「どうした、アキト。

 早く墨東署に行かなければならないんだろう?」


 アキトに話しかけた女性。

 赤い髪を腰まで伸ばしボニーテールにしている女性、真紅の羅刹こと北斗である。


「そうよ、アキト君。

 早く行きましょう。」


 そしてまたアキトに話しかけたのは元木連優華隊隊長、東 舞歌である。


「なんでここに北斗がいるんだ!!ついでに舞歌さんも!」

「ねぇママ〜。
 あの人変態?」
「シッだめよ!あんなの見ちゃ!!」


 アキトの魂の叫びにより、

 ベンチで休んでいる中年がコーヒー牛乳を吹き出し、

 売店のおばちゃんの魂が天に召されそうになり、

 今まさに、離陸しようとしている飛行機がカクンと落ち、

 あやうく大惨事になるところだった。

 アキトの叫びなどまるで意に介さないように


「舞歌が言うには、社会勉強の一環だそうだ。」

「私達だけじゃないわよ。

 少し到着が遅れるけれど、他の優華部隊も日を追って地球に繰るわ。」


 ついでに今ここにいるのは彼らと他の客だけである。

 アキトはルリ達と一緒に墨東署へ向かう途中。

 プロスペクターに呼ばれて、墨東署へ行く人員がとある空港にくるので、

 迎えに行って欲しい。

 という風にお願いされたのだ。


「今思えば、誰を迎えに行くのかを聞いて置けばよかった・・・」


 アキトはこれから起こるであろう、大惨事のことを考えると、やりきれなくなった。


「アキト君。

 君が何を考えているのかは大体、想像がつくわ。」


 舞歌の表情が急に真剣になった。


「けれど、北斗にも普通の生活をする権利があるはずよ。

 その為に仕事に就くって事はとてもいい事だわ。

 それに北斗だって、どうせ仕事するならアキト君と一緒の方がいいに決まっているし。」


 最後の方は比較的明るい声になっていた。


「そ、そんなことはないぞ!絶対・・・」


 舞歌の話を聞いて頬を赤く染めがらも否定する北斗。


「楽しそうですね、舞歌さん。」

「え?そんな事は無いわよ?」


 ウソだ・・・


 アキトには、舞歌は明らかに楽しそうにしているとしか思えなかった。


「アカツキ・・・後で覚えてろよ。」


 とりあえず、アキトはアカツキに対する復讐を決意。


「それはそうとアキト。

 時間の方は大丈夫なのか?

 確か集合時間は8時だったと思ったが?」


 ついでに今の時刻は8:30。

 おもいっきり遅刻である。

 どうやら、思ったよりも話がはずんだらしい?


「やばいわね・・・就任当初から遅刻だなんて。」

 舞歌が考え込む。


「しかたない。

 非常事態ですし、アレ使いましょう。」







「おはようございます。」


 私はいつもの様にみんなに挨拶をする。


「おはようございます、美幸さん。」

「おはよう美幸。

 あれ〜、夏美は?」


 挨拶を返してきた蒼ちゃんと頼子。


「起こしても全然起きないから無視してきちゃった。」


 全く・・・ゴム弾のショットガンをくらっても全然平気だなんて。

 最近の夏美、頑丈になりすぎよ!


「ほぉほぉ、これで遅刻は4人目・・・と。」


 4人目?一応警察署であるここで1日に4人も遅刻するなんて事、今までに1度もなかったけど?


「え、頼子。

 あと誰が来ていないの?」

「美幸も知っていると思うけど。

 実は今日、ネルガルからの出向社員がウチに来るって話しになっているわよね。」


 その話はもはや、私達の中では話題であった。

 課長から話を聞いたときはさすがに私も驚いた。

 ネルガルって一体、何考えているんだろう?

 まあ、あそこにはイロイロとお世話になっているし。


「その内の3人がまだ来ていないんです。

 一体、どうしたんでしょうか?

 事故にでもあっていなければいいんですが。」


 まあ、蒼ちゃんの言うとおり事故にあっていたら、真っ先にうちに連絡が来るでしょうしそれはないでしょう。

 それにしても初日から遅刻とは・・・あなどれないわね。





「辻本が来ていないようだが・・・まあいい。

 それでは、今日の朝礼を始め「すみません!遅れました!!」ん?」


 現在時刻は8時1分。

 惜しかったわね、夏美。


「ひどいじゃない美幸!  起こしてくれってあれほど言ったのに!」


 ――――プチン

 夏美、お仕置き決定。


「起こそうとしても、全く起きなかったのはどこの誰でしょうね?」

「それでも起こしてくれるのが親友じゃない!!」

「なんですって!!」

「なによ!!」

「あのー、朝会始めたいんだけどね。」

「「は、はい!」」


 いけないいけない。

 今、朝会の真っ最中だったわ。


「諸君らも知っているように、戦争は和平というかたちで終わった。

 しかし、そのゴタゴタで、ここらの治安が著しく悪くなっている。

 そこで、ネルガルがどうやってかは知らんが警察署に圧力をかけ、人材を派遣した。

 そしてその人材というのは、どうやら腕は一流!性格不問!

 というわけで、とんでもなく常識外れなやつらが多いためにウチにまわされることになった。」


 なんだかその言い方だと私達が非常識人の集まりみたいじゃない。

 概ね当たっているのがいたいけど。


「その内交通課に来るのはとりあえず16人となっている。」


 一度に16人も増えるの!?

 まあ、私達としてもうれしい限りだけど。

 確か全員を合わせると200人はいるのよね。


「ちなみに、これは今日来るハズの人数だ。
                                    うち
 1週間後もすれば木星の方からも少数だが、墨東署にくるらしい。」


 木星からも来るの!?

 侮り難し・・・ネルガル。


「交通課に来る3人がまだ来てはいないが、とりあえず時間が無いので来てるやつだけ紹介しよう。」


 そういって、入ってきたのは・・・美人揃いだった。


「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 (中島君含む男どもの魂の叫び)


 中島君・・・そういう事なのね?

 それにしても、何で美人がこんなにもいるのよ!?

 まあ、男性が3人と男の子が1人・・・男の子!?

 しかもよく見れば女の子も2人いるじゃない!!


「私・・・少女です。」

「へ・・・?」


 いきなり、瑠璃色の髪をした女の子「だから少女です。」・・・あ、ゴメンナサイ。

 が私に話し掛けてきた。


 ・・・・・・ちょっと待って?


 いまちょっとおかしい所無かった?

 なんでこの・・・少女は私の考えが読めるの?


「それは秘密です。」


 そうですか・・・じゃあ、私からはもう何も言うことは無いわ・・・


「とりあえず質問は自己紹介の後だ。

 それじゃ始めてくれ。」


 課長がそう言うと、まずナンパそうな男性が自己紹介を始めた。


「タカスギ サブロウタ。

 木星出身です。

 いやぁ、ここはかわいい子ばかりでとてもうれしいなぁ。」


 なんか軽そうな人ね。

 本当に木星の人?

 聞いた話だと、木星の人は良くも悪くも堅物ぞろいだってうわさだけど。

 しかも紹介が終わったと同時に葵ちゃん口説いてるし・・・

 葵ちゃんの正体を知ったらどんな顔するかしらね。


「マ、マキビ ハリです。

 ハーリーと呼んでいただければうれしいです。

 どうかよろしくお願いします。」


 ハーリー君の自己紹介が終わり、私が手をあげようとしたら


「しつも〜ん。」


 私より先に夏美が手をあげて質問した。


「ハーリー君と・・・あそこにいる2人の子。

 どう見ても小学生、よくて中学生なんですけど。

 それはどういうことですか?」

「ごほん!それはだな・・・

 まあ、どうせすぐにバレるだろうから言ってしまうが。

 この子達を含めたネルガルの出向員は、少なくとも君たちよりも現場というものを知っている。

 それも普段我々が体験しないような現場だ。」


 ザワザワ・・・


 私達より現場を知っている?

 どう見ても年下のこの子達が?

 そういえば、この子達の目・・・金色だわ!






「ナデシコで一番活躍している人は誰かって?

 それはやっぱり『漆黒の戦神』でしょ?」

「・・・・・・」

「え、ちがうの?

 じゃあ一体誰?」

「・・・」

「三人の子供達?」

「・・・・・・」

「へぇ〜、マシンチャイルド・・・ねぇ。」

「・・・・・・」

「あなた一体、どうやってそんなすごい情報手に入れたの?」

「・・・」

「御堂さん・・・あなたの元上司の人ね?」

「・・・・・・」

「ふふっ、あなたもここに来なかったら左遷なんてことなかったのに。」

「・・・・・・」

「クスッ、それもそうね。」






 この子達は『彼』が以前教えてくれたマシンチャイルド。

 じゃあ、この人達はもしかして・・・


「もしかしてこの人達は。」


 私の質問に、瑠璃色の髪に金色の瞳をした女の子が答えた。


「何度も言っていますが・・・私、少女です。」


 もうどうでもいいわ・・・そんな事。


「とにかく、そこにいる小早川さんのご想像の通りです。

 私達は昔、ナデシコにいました。」


 オオオォォォ・・・


 まわりからは歓声がきこえ。


「なにーーーーーーーーー!!」

「ナデシコって・・・あのナデシコ!!」

「うわ〜〜〜〜、うちの署にこんなすごい人達が来るなんて!」

「すごいですわねぇ。」


 中島君、夏美、頼子、葵ちゃんも驚いていた。


「じゃ、自己紹介の続きということで・・・

 改めまして、皆さんおはようございます。

 ホシノ ルリです。(ペコリ)」


「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」  (中島君含む男どもの熱き叫び)


 なんかハラ立つわね。

 けどホント、葵ちゃんより可愛い。

 ・・・葵ちゃんと比べなきゃならない私達って一体・・・

                      ひと
「ちなみに将来を誓い合った男性がいます。」


「何いいいいぃぃぃぃ!!!」(中島君含む男どもの嫉妬)


 ウソ・・・あの年齢で?

 私でさえまだ友達以上恋人未満なのに。


「ちょっと、ルリ!
 ウソ言っちゃいけないわよ!」

「そうよ、ルリちゃん!
 アキトが将来を誓った相手は私よ!」

「何言ってんですか、姉さん!
 私がアキトさんと将来を誓い合ったんです!」


 あまりのショックの為、私達には彼女らの口論は耳に入らなかった。


「最近の子って、進んでんのね〜〜。」


 ・・・夏美ぃ。  進んでるってもんじゃないでしょ。





「気を取り直して、次は私ね。」


 そう言ったのは桃色の髪にこれまた金色の瞳をした女の子だった。


「私はラピス、ラピス・ラズリ。

 私はアキトの目、アキトの耳、アキトの手、アキトの足、アキトの、アキトの、アキトの・・・・」


 空耳・・・じゃないわよね?

 周りを見ると皆あっけにとられてるし。


「あの〜ラピスちゃん?

 アキトって誰なのかな?」


 私の質問にラピスちゃんは


「アキトは私の全て。

 私はアキトの全て。

 私とアキトは二人で一人。」


 この発言のおかげで、私達の頭はしばらくフリーズしてしまった。

 そして私達は悟った。


 この人達のする事為す事にイチイチ疑問を抱いてはダメ


「俺の名前はダイゴウジ・ガイ セカン!!

 ガイと呼んでくれ!!」


 はいはい、ヤマダ ジロウ君ね・・・


「サラ=ファー=ハーテッドです。  ちなみに、そこにいるアリサとは双子の姉です。

 もうすでに売約済みで〜す。」


 ば・・・売約済みですか?


「アリサ=ファー=ハーテッドです。

 姉さんの双子の妹です。

 一夜を共にした男性がいま〜す。」


 さすが双子・・・言うこともすごいわ。

 多分、一人の男性をルリちゃんとラピスちゃんとサラさんとアリサちゃんで取り合っているのね。


「ハルカ ミナトです。

 どうもよろしく。」


 うっ、なんか大人の女性って感じ。

 うちの男共も鼻の下伸ばしてるわ。


「勿論、婚約者もいるわよ。」


 その一言で男共は崩れ落ちた。


「アマノ ヒカルで〜す。

 マンガ家もやってま〜す。

 ヨロシク!」


 公務員はアルバイトしちゃいけないって事知ってる?


「マキ イズミ。

 墨東署で困っている男の子がつぶやきました。

 ぼく、どーしよ・・・クックックックック・・・」


 ・・・ハッ!今一体何が起こったの?

 ダメだわ!全然思い出せない。


「ヤガミ ナオ。

 交通課兼4課を勤める。
                    ここ
 とはいってもたいていは交通課にいることになるからヨロシク。」


 まあ、いかにもって感じの格好だしね。


「ミリア テアです。

 これといった特技はございませんが、皆さんよろしくお願いいたします。」


 なんていうか、女性の中の女性って感じがするわ。

 とにかく慈愛に満ちているって雰囲気がする。


「ミリアさん!今晩ヒマなら一緒にお食事でも!!」  「え?」

「汚ねえぞサイトウ!まずは俺だ!!」  「あの?」

「どけ!ミリアさんには俺がふさわしい!!!」  「えっ?えっ?」


「あの〜、皆さんどうしたんですか?」


 早速言い寄られているミリアさん。

 止めた方がいいかなっと思った瞬間


 カチャ!


「言い忘れていたが、俺はミリアの婚約者だ・・・

 今後ともミリア共々夜露死苦。」


 いつの間にやら銃を抜いたナオさんが威圧的な言葉を放った。

 けどそれはやりすぎでは?


「ナオさん、なにバカなことやってるんですか!」


 するとルリちゃんがナオさんに向かって注意をした。

 えらいわね、ルリちゃん。


「今の時代に夜露死苦はないでしょ夜露死苦は・・・

 あなた一体、いつの時代の人間ですか!?」


 ルリちゃん・・・お姉さんはできれば銃を抜いたところを注意して欲しかったな。


「大丈夫ですよ、小早川さん。」


 そういって話し掛けてきたのはミナトさんであった。


「こんな事、ナデシコじゃあ日常茶飯事だったんだから。」


 大丈夫じゃないって・・・

 こんな事が毎日起こるナデシコって一体・・・


「そして私はプロスペクターと申します。

 いやいや、ペンネームみたいなものでして。

 プロスと読んでいただければ幸いです。」


 とにかくこの自己紹介で解ったのは、ミナトさんとミリアさんとプロスさんがまともだという事。

 複数の女性が一人の男性を取り合っているという事だけ。


「あー、それでは他に何も無いのであれば・・・」


 課長がなぜか途中で言葉を止め、私の頭上を見上げていた。

 回りを見ると、みんなが私の頭上を見ていた。

 私が不審に思って上を見上げると・・・

 急に私の頭の上が輝き始め、そこから女性二人と男性一人が降ってきた!?


 ドガン!!


 当然ながら私は避けることも出来ず、その男に押し倒された。


「・・・」


 場を沈黙が包む。


「あ〜〜!!アー君、ズルイ!!

 詩織とも!!!」


 そう言って、赤い髪をした女の子が、

 私を押し倒した男を起こし、抱きついたまま横たわった。


「・・・・・・・・・・」


 場を長い沈黙が包み込む。


「アキトさん、何やってるんですか?」


 その沈黙を破ったのはルリちゃん。

 何故か私はその顔を凝視できないでいる。


「ナデシコのメンバーでアキトってことは・・・

 あなた!もしかして『漆黒の戦神』のテンカワ アキト!?」


 夏美が驚いたようにその黒い格好をした人に質問する。


「ど、どうも・・・多分そのテンカワ アキトです。」





「え〜〜〜〜!!!」







 ここにいる皆驚いたように声をあげている。

 やっぱり取り返しのつかない事しちゃったよな。

 だからジャンプで来るのはやだったんだ・・・






「でも本当にボソンジャンプ使って大丈夫なんですか?」

「大丈夫よ!何も直接行くんじゃなくて、墨東署の近辺に跳ぶだけなんだから。」

「はぁ〜、じゃあいきますよ。

 ・・・ジャン「ア〜君!久しぶり!元気だった!?」へ・・・うわぁ!!」






 ・・・というわけで墨東署の近くに飛ぶつもりが、枝織ちゃんが急に抱きついてきた為、イメージングに失敗してしまった。

 そして以前ムネタケにブラックサレナを壊された時のジャンプのように、リンクされているラピスの近くにジャンプしてしまったというわけだ。

 はぁ〜・・・


「とりあえずは自己紹介ね。

 私の名前は東 舞歌。

 まあ、この子のお守り役みたいなものね。」

「影護 枝織で〜す。

 みんな、ヨロシクね〜〜♪」


(か・・・かわいい・・・・・・)←その場にいた墨東署の職員全員の心の声


 う〜〜ん、やっぱり枝織ちゃんは笑顔が似合うなぁ。


「ほら、ア〜君も自己紹介しようよ!」


 枝織ちゃんの催促に


「その前に北斗を紹介したほうがいいんじゃないのか?」


 勿論、それには理由がある。

 実際に、いないとは思うけど北斗の正体を知らずに、枝織ちゃんにちょっかい出したらエライ事になるからな。

 余計な災害は未然に防ぐ!


「解った。」


 周りの皆は不思議そうな顔で俺たちの成り行きを見守っていた。

 そして、


「影護 北斗だ。

 これからしばらくの間、世話になる。」


 皆は目をテンにしている。

 それはそうだろう。


「あの〜質問してもいいですか?」


 茶髪を首あたりまで伸ばしているショートカットの女性が尋ねてきた。

 尤も、何を聞きたいのかは聞くまでも無いけど。


「え〜と、え〜〜と・・・え〜〜〜と・・・・・・」

「なんだ?質問があるなら早くしてくれ。」


 どうやって切り出そうか悩んでいる女性に北斗が早くしろとぼやく。


「じゃあ・・・

 北斗・・・君?は枝織ちゃんとはどういった関係・・・なのかな?

 それと・・・北斗って、もしかして・・・」

「その質問には俺が答えよう。」


 北斗に任せても抽象的な答しか出てこないだろう。

 舞歌さんに任せてもどうせあること無いこと言いふらすかもしれないし。


「まず北斗は偏った教育のせいで自分を男だと思っていた。

 そして枝織ちゃんはそんな北斗の女の子の意識を宿したもう一つの独立した人格なんだ。

 んー、簡単に言っちゃうと・・・

 ら○ま1/2に出てくる○んまという人物は、男になったり女になったりするけど。

 北斗達の場合は、姿じゃなくて人格が男になったり女になったりするってとこかな?

 でも、当人達の意志によって二人は交代しているから・・・

 とりあえず言えることは、北斗は二重人格ではなくて、枝織ちゃんという人間を宿しているって事かな?

 けれど、今は北斗も枝織ちゃんを認め、自分も女だという自覚を持ってきているから・・・」


 やっぱり、ちょっと北斗の事の説明は難しいな・・・

 こんな時、あの人なら・・・

 そう思った直後、急にコミュニケが作動した。


「皆さんおはようございます。

 墨東署医療班並びに科学班のイネス・フレサンジュです。

 では、早速そこにいる北斗について説明しましょう。」


 イネスさん。

 あなた本当に説明に命かけてますね。





「まず・・・・・・・・・」


 一体・・・


「ということは・・・・・・・・・・・・」


 いつまで・・・・・・


「つまり・・・・・・・・・・・・・・・」


 続くのだろう・・・・・・・・・?


「・・・と言うわけ・・・・・・・解ったかしら?

 それじゃ、また♪」


 疲れた・・・ついでに時計は17:22を回っていた。

 結局交通課は、今日のお勤めをする事は出来なかった。

 唯一、助かったことと言えば・・・

 俺達がジャンプで来た事があの説明によって忘れ去られたという事だった。



 ・・・・・・初日からこんなんで俺達に明日はあるのか?














 後書き・・・

 疲れた・・・

 暑いと何もやる気が起きない・・・

 作者の出身地は青森の田舎だけに、さらに南にある都会の作家の方々は死ぬ思いでしょう。

 やせ我慢しないでクーラー使った方がいいかな?

 けど、ただでさえパソコンで電気使いすぎてるわけだし・・・

 それはそうと、読み直して自分自身が思った感想です。

 書体が変わってないか?マジで?

 もしかして作者は二人か?と思いたくなるような気が自分でもしてきました。

 さて、とりあえず墨東署を登場させましたが・・・どうなんでしょう?

 結局仕事はしなかったし、逮捕しちゃうぞノキャラクターの紹介なども上手くいってないような気が・・・

 けれど作者にはこれが精一杯。

 勘弁してください。

 それと北斗の説明でしたが・・・

 アキトのあのあいまいな説明は、狙ってやったわけではなく、100%作者の本気です。

 作者自身もわからない為、イネスさんにお願いしました。

 そのおかげで、アキトのボソンジャンプがあやふやになるというまさに一石二鳥。

 とにかく、これから明日無き墨東署交通課の活躍を何とか書きたいと思いますが・・・

 活躍するのはほとんどナデシコのクルーでしょうね。(というかアキトやルリや北斗)

 

 

代理人の感想

墨東署の人間の活躍を書かずして

何がクロスオーバーかっ!

 

こう言うのは両方のキャラのからみが楽しいんですよ、読者から見れば。

そうじゃなければ何の為に共演させるんですか?