第3話「初仕事・・・何も無ければいいが・・・」
ピピピッピピピッ・・
「う〜ん・・・」
毎朝俺は目覚ましの音で目を覚ます。
音自体は目覚ましとは呼べないほどに静かで直ぐに止まるが、俺にはそれで充分だ。
ま、これも日頃の精進あってのものかな。
俺は朝食を作ろうと起き上がろうとした・・・が。
(体が動かない!?)
慌てて周りを見渡すと・・・
「んん、アキトくぅ〜ん。」 (レイナ)
「あふ、アキトさぁ〜ん。」 (ルリ)
「ああ、アキトォ〜〜。」 (ユリカ)
「私はアキトのぉ〜〜。」 (ラピス)
「アキトさん・・・もっと・・・やさしく・・・シテェ。」 (アリサ)
¥♀♂∞◇△≠£▽◎☆∀♯!?
え・・・えっと・・・・・・
何でここにレイナちゃんがルリちゃんに部屋とユリカでラピスがアリサちゃんを俺が寝ているんだ???
モシカシテ、オレハトンデモナイコトシテシマッタノカ?
待て待て、状況整理から始めよう。
まず、俺はいつのまにか大の字に寝かされて(拘束とも言う)いる。
ユリカが俺の右腕に抱きついて、ルリちゃんが左腕。
ラピスが右の腰の部分に抱きついて、レイナちゃんが左。
最後にアリサちゃんが俺の上に抱きついて寝ていた。
「ふわぁ・・・あ、アキトさん。
おはようございます。」
「ああ、おはよう、ルリちゃん・・・じゃなくて!
これはどういうことなのか「説明しましょう!」・・・またか・・・・・・」
案の定、イネスさんがコミュニケ越しに登場してきた。
「まず、アキトくんに抱きついている(怒)女の子達は勿論、私達『同盟』のメンバーよ。
これは、終戦後、しばらく私たちに顔を見せなかった「おしおき」として毎日行われるわ。」
毎日も!!マズイ・・・それだけは絶対にマズイ・・・・・・
「大丈夫よ、アキト君。
きちんとローテーションを組んでいるから。」
ぐはぁ!!どうやら逃げ場はないようだ。
「だいたいアキトさん、この部屋を見てこうなるって事予想できませんか?」
ルリちゃんがショックを受けている俺に尋ねる。
つまりこれって全部最初から仕組まれていたことなのか!?
この一人部屋にしては妙に広すぎる空間。
妙にでかすぎる丸いベッド。
「ついでに、このベッドにはこんな機能もあります。」
ポチッ・・・ウィーン、ウィーン
おお、回る回る・・・っておい!!作者!!!
なんだ?
なんでお前は回転ベッドを知ってるんだ!!
ああ、それ・・・リ○ダ キュ○ブ ア○インで知ったんだ。
いやぁ、このベッド購入するのに苦労したよ。
めっちゃくちゃ高いくせに、ゲームの攻略には役に立たなかったからね。
だからってこの作品に使っていいのか!
大体お前、最近やっと18禁が解禁されたばかりだろう!
そんな事どうだっていいだろう・・・解ったらとっとと話を戻すぞ。
まだ言いたいことがたっぷりと・・・
「ん〜、やっぱりこのおしおきは強すぎたかな?」 (アリサ)
「そうかもしれないわね。
それにしてもアキト君が作者と交信できたなんてね。」 (レイナ)
「私達は作者に文句を言ったりはできないの?」 (ラピス)
「大丈夫ですよラピス。
作者を呼ぶ方法はちゃんと解っています。」 (ルリ)
「じゃあしばらくしたらやってみようよ、ルリちゃん。」 (ユリカ)
ここはナデシコクルーの宿舎。
通称「ナデシコ長屋パート2」と呼ばれている。
さすがに一気に200人もいれば、住む所がないといったクルーも出てきた為に、
ネルガルの経営している高級マンションにいっその事全員住んでしまおう、ということになった。
だが、どうしても理解できないことがある。
外装がなぜかナデシコにそっくりだ。
アカツキに言わせて見れば「ナデシコの人気にあやかって建設した」とのことだ。
それでも、相転移エンジンとディストーション・フィールドを搭載した理由にはならないと思うが。
「とりあえずご飯にしましょうよ、アキト君。」
「そうですね・・・て舞歌さん!?」
気付かなかった・・・やはり「おしおき」の後だとどうも調子が出ないな。
いや、それ以前にどうして舞歌さんが俺の部屋に入ってこれるんだ?
「言い忘れてましたが、アキトさんの部屋のカギは私達同盟と舞歌さん、それと北斗が持っています。
これも「おしおき」に含まれますのであしからず。」
「そういう事、ついでに私と北斗もローテーションに含まれてるわ。」
勘弁してくれ、ルリちゃん。
一体、舞歌さんとの間どんな取引があったんだ。
とりあえず、時間も時間だし、食堂に行こうか。
こうなったらもう俺には、どうする事も出来ないって事はいやと言うほど解っているからな。
「いらっしゃ〜い。」
笑顔で出迎えてくれたのはホウメイガールズ。
できればホウメイさんにも来て欲しかったが、店が忙しいとの理由で結局断られてしまった。
「ほら、とっとと注文言わねぇかアキト!!
こっちはそんなにヒマじゃねえんだよ!!」
「あ、すんません、サイゾウさん。
それじゃあ、朝食セットCお願いします。」
しかしホウメイガールズだけでは200人余りの食事を作るのは酷なわけで、
サイゾウさんがこのナデシコ長屋パート2に雇われた。
ついでに、屋台もネルガルから支給されたので、昼はこの辺りで商売しているらしい。
ホウメイガールズとの仕事関係もなかなか良好であるそうだ。
ホウメイガールズは終戦後、アイドルにはならずにホウメイさんの下で料理を学んでいた。
理由をホウメイさんに聞いたら
「あの子達が言うには、アイドルになるよりも「花嫁修業」の方が大事なんだとさ。」
と言われた。
ついでに言うと相手は当然あんただね、とも言われた。
「サイゾウさ〜ん!
私にもアキトさんと同じもの下さ〜い!」
「おう、待ってなメグミちゃん!」
ついでにここにはメグミちゃんも住んでいる。
実を言うと、メグミちゃんは大人気のアイドルである為に、スカウトのリストには載っていなかった。
ちなみに、最近アカツキが何者かに襲撃されて全治3週間の怪我をしたのは、おそらくそういう事だろう。
とにかく、メグミちゃんの要望で、彼女もこのナデシコ長屋パート2に住む事になった。
「はぁ〜〜・・・芸能界やってなかったら私もアキトさんと同じ職場で働けたのになぁ・・・」
それでもメグミちゃんは少し物足りないようだ。
心なしか、寂しそうにしている。
「しかたないよメグミちゃん。
けれど、それだけメグミちゃんを必要としている人がいるって事なんだから、
自信を持って今の仕事をすればいいんじゃないの?
頑張っているメグミちゃんステキなんだからさ(ニコッ)。」
「そ、そうですよね!!
ありがとうございます!アキトさん!!」
俺はメグミちゃんを励ましてやった。
何故か周りから恐ろしい氣を感じるが・・・
北斗にいたっては、ものすごい殺気を俺に向けている。
「ほれ、あがったぞ!
朝食セット3人、鮭セット1人、あとは・・・サバ煮?」
「あ・・・それ、私。」
朝食も終わったし、早く墨東署に向かおう。
昨日は結局何もしないまま終わってしまったからな。
今日こそは、きちんと職務につきたいものだ。
「全員いるな。
それではこれから朝会を始める。
まず最初に、ネ