福音の向こうへ

第二楽章 接触、そして転移

 

闇の皇子と木連の影
二人は最後の戦いに身を投じようとしていた。
『火星の後継者』がホシノルリに制圧され、草壁の理想が完全に潰えた今、
北辰は最後の覚悟を決めて闇の皇子との戦いに望まんとした。
そして、テンカワアキトも己の復讐に終焉をもたらす為に、戦いに望む。

濁った赤と黒い二機の機動兵器がにらみ合う。
氷のような静寂を伴いながら時間が過ぎていく。
上空では一機、又一機と六連が落とされていく。
さすがはナデシコパイロットというべきだろうか。
又一機六連が煙を噴いて落ちていく。
地面に墜落するまで後僅か。

・・
・・・
そして、墜落。
その音を号砲とするかのように、赤と黒、二基の機動兵器は全速で
相手に向かっていく。
夜天光がその手をブラックサレナにのめり込ませる。
だが、ブラックサレナがそれを受け流しつつ右手を夜天光の装甲に突きつける。
夜天光の装甲が本来は守るべき操縦士を圧迫し、死の恐怖を味あわせる。

「終わった・・・全てが・・・終わったか。」

「グハッ、み・・・見事だ。だが・・・」

そう言って北辰はジャンプフィールドを形成させる。
人間翻訳機によるサポート抜きのB級ジャンパーによる遠距離ボソンジャンプ。
つまりはランダムジャンプ―乱数跳躍―、それが木連の影の最後の手段。

二機の機動兵器が光に包まれる。
ボソンの光に。
それは、彼らだけではなかった。
すぐ近くにあったユーチャリスはもとより、火星極冠遺跡を中心とする
火星北半球の大半を巻き込みつつ。
もちろんナデシコCも巻き込みつつ。

 

時は廻る
廻る
常に
常に
人の人生は環そのもの
だから廻りつづける
永久に
永久に

 

顔に風を感じた。

「風?馬鹿な・・・五感は・・・
 あっ、月が見える。」

彼は驚いた。
不治とされた彼の病が治ったのだから。
彼は試しに雑草を口に含んでみる。

「不味い・・・味覚も大丈夫。」

音を聞くために耳を済ませる。

「虫の音か・・・視覚も大丈夫。」

流石に嗅覚だけは調べようが無かったが、彼はそれも戻っていると確信した。
根拠も何も無かったが、確信した事には変わりない。

ついで自分の体を確認してみる。
腕が細い。
着ている服からも、ナデシコA乗艦前らしい事がわかる。
都合よく新聞が飛んでくる。
見てみると日付はナデシコA乗艦日であった。

「もう一度、もう一度やり直せるのか・・」

彼が常に望んだ事。
復讐者として闇の道に堕ち、全てが終わった時に彼がすぐに考えた事。
それが実現した。
今度は負けない。
今度こそ幸せになってみせる。
そう誓いながら彼はサセボドックに向かった。
だが、彼は紙面にも注意を向けるべきであった。
それは火星大戦一周年を追憶して、彼の記憶に無い戦艦の殺戮劇について
語られていたのだから。

 

To the other side of the Evangelion

Secound Movement : Contact and Metastasis

 

木星を望む事が出来る銀河系の一地点に、闇色の光を纏った一隻の
戦艦が現れた。
白銀の船体を持ち、ピラミッド型の艦橋を持つその戦艦は、艦首下部から
煙を吐きながらも進んでいく。
その戦艦の名は、サイネリアという。
快活、常に輝かしくと言う花言葉をもつように、第三世代国連火星
方面特務艦隊NERVの旗艦として輝かしい戦歴を持つ艦である。
その艦が木星方面へと向かうのはあり得る事ではない。しかし、別
世界へと飛ばされた今、この艦が地球圏に居場所を持つ事は無いの
である。
既に地球連合艦隊を攻撃したため、地球連合軍ではこの所属不明艦に
対する対策委員会が木星蜥蜴対策委員会と共に既に立てられていた。
そのためもあって、今、この艦は木星圏を目指していたのである。
この世界の事情を知るために、己のなすべき事を知るために、そし
て、自らの安住の地を手に入れるために。

「Magi-3、自動修復プログラムを走らせて。まずはロンギヌスシス
テムを修理しないと。後、僕はエデンで艦の外を巡回しておくね。」

『わかりました。カタパルトの電装関係に故障はありませんので、
多分大丈夫です。』

「Ok、じゃぁリツコさんの実験室でも見てから行こうかな。」

『あぁ、確かセラフィムのOSを無人兵器化する新しいパッチが出来た
とかで大喜びしていましたよ。』

「現存する全てのセラフィムにインストールしておいてね。」

ここで、セラフィムについて説…解説しておこう。
セラフィムとは、新型エヴァンゲリオンの制式名称である。
特務機関NERV直属宇宙艦隊の艦載機動兵器として設計された機動兵器。
生態部分と、機械部分に大別され、チルドレンの機体は生態部分が
25パーセントだが、通常機体は15パーセントしかない。
これは、S2機関を搭載することによって、10パーセントチルドレン
の機体が必要な生態部分が増えてしまった事を示すが、サイズが変
わっていないのは、Nerv七不思議の一つとして有名である。
全高は6m半と小さく、宇宙戦艦にも搭載できるサイズとなっている。
チルドレンの乗る機体は、カスタム型と言われ個人個人で装備
が違うが、それ以外の機体は基本的に装備は同じである。
パレットライフル一丁、プログソード一振り、背負式多目的三連装ミサイル
ランチャー二基、連動連装垂直発射型ミサイルランチャー二基。
これが、基本装備である。それ以外にも追加装備が着けられるが、
その種類は多いため、ここでの説明は割愛させてもらいます。
何故ミサイルを装備しているか、と問われると一つしか答えようが無い。
Nervに敵対する組織を潰すため、と。
実際、使徒戦だけでなく、かなりの数の制圧戦に参戦しており、それなりの
戦果を残している。

シンジは、ともかく赤城研究所へと辿り着いた。
ドアに飾られているネコの絵が、彼女の趣味を現している。
ドアを開けて中に入ってみると、開かれたノートが置かれていた。
赤文字で大きく文字が羅列されている。
その隣りに一つのポケットに入りそうな機械が机の上に置かれていた。
隣りにある仕様書、と書かれたノートを見てみると、こう書かれていた
『パーソナルディラックシステム』と・・・
個人携帯式ディラックシステム、S級チルドレンだけが使える装備。
もちろん、この一つが最初で最後のモノであった。
隣りに、誕生日プレゼントにするつもりだったのだろうか?箱と
包装紙、そしてリボンが置かれている。

「使ってみるか・・・」

格納庫をイメージする。
そして、そのまま装置のスイッチを入れた。
周囲を光が覆い尽くした。
その光が消えた時、彼は其処に居なかった。

気付くと、彼は格納庫にいた。

「結構使えるね。たまにはまともな物を作れるのか・・・」

そのままエデンに乗る。
辺りでは、セラフィムがOSの更新の為の作業を行っている。

「よし、碇シンジ、出撃します。」

癖だった。
人がいなくなっても、それは続けられる。

エデンは、エレベーターで艦尾にある電磁カタパルトへと運ばれる。
そして、その後カタパルトで飛び出すのである。

『シンジ、レーダーに感多数。さっきの火星での艦隊と同じだよ。』

「わかった、片付ける。」

スラスターを噴かせてエデンは急速にバッタの群へと突っ込んでいった。
黄色い機体の間を漆黒の機体が通り抜けていく。
紅い光をその銃身から乱射しながら漆黒の機体は巧妙にバッタの銃火を避け
艦隊の方に向かっていく。
その背後からのびる四基のスラスターから噴出されるジェット噴射は、
スラスターの形状とあいまって天使の羽根のように見える。
だが、そんなものに魅せられるような欠陥無人兵器は存在しないらしく、
搭載する機関銃で十字火線を形作る。
しかし、それも紅い壁に弾かれるだけに終わった。
エデンは更に加速しつつ艦隊の中央の戦艦を、真っ向から貫いた。
ATフィールドとディストーションフィールドのぶつかり合う甲高い音が
響き渡る・・・はず無いんだけど、まぁ響き渡るような気がした。

ディストーションフィールド発生装置が小規模な音と共に爆発した。
その事は、音が伝わらぬ真空の世界を隔ててエデンの中にいるシンジにも、
敵戦艦の一部が爆発し、抵抗がなくなったことによりエデンが進み始めた事
からもわかった。
敵の旗艦と思しき戦艦だったその艦は、一基の機動兵器に中枢を破壊され、
爆発を起こして沈んだ。
その艦橋と思われる所をシンジは超高速で通り抜けたが、目視で人の確認が
出来ないのはもとより、生命反応じたい無かった。

「無人兵器か。Magi-3・・・いや、イロウル、クラッキング開始。敵は無人兵器らしい。」

『なぜ、私がイロウルだとわかったんですか?』

「リツコさんのノートに書かれていたよ。赤文字でね。」

『そうですか、わかりました。クラッキング開始します。』

隣りに新しく表示されたモニターにクラッキング進行度が表示されている。
かつて、オリジナルマギを相手取ってクラッキングしたときのように瞬く間に
モニターは赤い色に包まれていく。
ここには、進化促進プログラムを作り出す天才も居なければ、666プロテクトの
ような複雑な電子の結界を作り出す秀才も居ない。
ましてや、更新間隔を遅くしようと思いつくような馬鹿も居なかった。
いたのは、プログラムに忠実な無人兵器だけだった。
妨害される事は無く、ましてや反撃される事も無く、イロウルは全てのバッタ
及び無人艦隊のシステムを掌握した。
その宙域の全ての時が止まった。

「イロウル、データダウンロードして。彼らが何者なのか知りたい。
そして、僕達がなぜこんな世界に放り込まれたか、そのわけも知りたいしね。」

数秒ほどしてイロウルからの返答が返ってくる。

『データダウンロード完了、今すぐ見ますか?』

「いや、すぐブリッジに戻る。」

そうとだけ言うと、通信ウィンドウを切る。
ディラックシステムを起動させたほうが早い気がしたし、事実そうなのだが
シンジは通常航行でサイネリアに戻る事にした。
シンジは、既に自分のものとなったバッタを横目にサイネリアへと向かっていく。
そして、艦上部のエレベーターから格納庫へと降りていく。
格納庫には、イロウルが回収したのだろうか?何機かのバッタが格納されており、
しかも、解体されていた。

「どうせ、くず鉄なのに調べる必要は無いと思うんだけどな・・・」

『いいえ、そんな事は無いですよ。ATフィールドは物理攻撃弾の攻撃はほぼ
無効化しますが、高エネルギー弾を受けたら貫かれますからね。
一方この『くず鉄』の持つフィールドはエネルギー弾に強いようですから。』

盗聴でもしていたのだろうか?シンジの独り言にイロウルが反応してきた。

「勝手に改造しちゃっていいの?というか、スペースあるの?」

『使わなくなった住居区を改造すれば大丈夫ですよ。』

「そ、そう・・・僕の所は使わないでよね。」

『司令室を使ったらどうですか?あそこは、他の所とは隔離されていますから。』

「はぁ、わかったよ。今日中に荷物移して置くよ。」

話しながら歩いている間にブリッジに到着した。
オペレーターシートに座ってシンジは先ほどダウンロードした情報を、イロウルに
簡潔に纏めさせ、報告させた。

『かれらは、木星に入植した木連の入手した『プラント』と呼ばれる超古代文明の
遺跡から自動で作り出された無人兵器だということです。
この木連は、かつて月面を独立させようとした人々が、火星へと追い払われ、
その火星でも、核を撃ちこまれて、その直前に逃げ出した人々の生き残りだと
思われます。』

「大変だねぇ。」

『最近になって、百年前のことを許す代わりに、地球へ帰らせてくれ、
と要求したらしいですが、地球連合上層部に握りつぶされてしまった模様です。
それで、さっきの火星宙域での戦闘が起こったらしいですね。』

「じゃぁ、僕達は邪魔してしまったってことか・・・」

『どういう意味でしょうか?』

「そんな可哀想な人たちをほって置く訳には行かないだろ?」

『ただ単に、この世界で居場所が欲しいとも言いますね。』

「ギクッ」

『まぁ、いいでしょう。データによれば彼らのコロニーは近いみたいですから。』

「じゃぁ、外の無人艦隊を輪形陣に。護衛していますって雰囲気を出して。」

『了解。』

外の木星蜥蜴無人兵器がサイネリアを中心に輪形陣を作り始める。
バッタの多くはその母艦には帰らず、サイネリアに収容された。
ロンギヌスシステムの修理が終わり次第その艦隊は進軍を開始した。
結局のところ、この輪形陣は意味をなさなかったのだが。

 

『レーダーに反応あり、逆探にも反応あり、恐らく木連だと思われます。』

進む事二時間、シンジは木連に接触した。
双方共に目視確認の出来ない電子空間での接触だった。
シンジは一端迷った。だが、手段を選んでいる暇は無かった。

「長射程システムキラーミサイル発射、扇状に2.5度の開角度で六発を。
ついでクラッキング開始。木連の軍事システムを全て掌握して。」

サイネリアの前方ミサイル発射管が音を立てて開いた。
自動浮力調整システムが、艦のバランスを保つべく作動し始める。
ここらへんは潜水艦を意識している構造だ。

「てぇーっ。」

六発のシステムキラーミサイルが扇状に発射された。
このシステムキラーミサイルは、使徒の探知器官が何かわからないために、
考えられる全ての妨害装置を使用した究極と言える電磁兵装である。
拡散弾頭に高周波音発生装置、電子妨害装置、赤外線発生装置、偽生命反応創出装置等が
取り付けられたこの兵器は第三世代国連にとって最強の電子兵装であった。
その技術はこの世界でも十分に通用し、後にナデシコや宇宙軍、優人部隊、
そして、戦後に生まれた統合軍さえも苦しめたのである。

 

「どうした!」

「先ほど敵のミサイルを探知して以来センサーが不調をきたしまして。」

「馬鹿なっ!」

男はレーダーのモニターを見てみたが、其処には数秒前には確認できた
艦隊の姿は消えてなくなっていた。

「艦隊、目視圏に確認。」

その時、全ての索敵装置が強制終了された。
その代わりに艦隊と、どこかが通信されている事を知らせる通信ポートの
上下データストリームを表す光が激しく明滅を繰り返している。
この前進哨戒基地の存在意義は失われてしまった。
その思いだけが、この小さな基地の司令の胸に残った。

 

「中将、前進基地が無力化されました。現在、敵との通信を応対中です。」

「地球連合の人間か?」

「いえ、彼は第三世代国際連合直属火星方面特務艦隊Nervの司令代理だと言っています。」

「Nerv?聞いた事の無い組織だな。」

「調べた所、2011年に発足し2016年に、予測していた危機が起こらずに、
国連に変わって発足した地球連合軍の集中攻撃を受け消滅しています。ですが、彼らに宇宙艦隊が
あったという事はもちろん、今の今まで生き延びれたと言う事にも疑問符がつきます。」

「だが、攻撃を受けて消滅したと言う事は地球連合の敵である事には代わりあるまい。
 回線をまわせ。」

目の前にウィンドウが開かれた。
草壁は連絡にきた部下に退出させると、会話を開始した。

『すいません、クラッキングなんて柄じゃないんですけど。
 僕は、第三世代国連直属火星方面特務艦隊Nervの司令代理、碇シンジです。』

「木連中将草壁春樹だ。諸君らの目的は一体何なのだね?」

草壁は、怒りを声に含ませつつそう喋った。
木連の全軍事システムがイロウルによって掌握されているため、予定されていた
第二波侵攻部隊の進撃が不可能となってしまったためであった。

『単刀直入に言いましょう。この世界での居場所の確保。』

「…どういう意味だね?」

『僕は、何故この世界に飛ばされたのかはわからないし、この世界の情勢もわからない。
 ただ、地球の艦を攻撃してしまったからここに逃げてきた。』

「とりあえずドックに入港してくれ。詳しい話は後で聞こう。」

そう言った後でウィンドウを閉じる。
どうやら軍事システムの掌握も終了したらしく、各地から報告が届き始めた。

「ヤマサキ、北辰、どう思う?」

「世界間転移ですか、面白いんじゃない?」

「我は影、影は従うのみ。(此処は?何故木連の草壁の執務室に居る?
 それにこやつは誰だ?こんな奴は居なかったが・・・
 復讐人の乱数跳躍の所為で似たようで似ていない世界に跳ばされたのか・・・
 ふっ、今度は負けぬぞ。復讐人よ・・・)」

彼らが会話を続けている時に、軽い音と共にドアが開いた。

「どうした、シンジョウ君?」

「クリムゾングループに確認を取ったところ、碇シンジの戸籍があったそうです。
 ただ、一年前から行方不明もしくは死亡になっているとの事です。」

「そうか・・・」

「ならば、我の元で訓練させて地球に送り込むか?」

「クリムゾンから話のあった例のネルガルの新型戦艦か・・・」

「えぇ、その乗組員に。」

その時ドアが開いた。
ドアといっても障子みたいなものであるが。

「第三世代国連直属火星方面特務艦隊Nerv司令代理、碇シンジです。」

開いたドアから一人の少年が姿を現した。
幻想的な白銀の髪、女にも見える女性的な顔立ち。
下手したらアカツキ(或いはサブロウタ)に口説かれかねない容姿の持ち主である。

「とりあえず木連の現状、この世界の現状+歴史を教える代わりに。」

「代償は既に考えています。僕達の持つ技術と歴史です。」

「しかし、良いのか?」

「居場所が無かったら消え去るのみですからね。
 僕としても背に腹は変えられないわけでして。」

「そうか、ならば説明・・・を開始しよう。」

「どうした?草壁。」

「いや、火星方面から殺気が・・・」

此処まで気を飛ばせるとは・・・いったい誰の仕業であろうか?(まぁ想像はつくけど。)

「まぁ、気のせいだろう。」

その後、シンジを交えて夜を通して謀議は続いた。
優人部隊の叛乱を想定して創設された特殊部隊『影』。
他にも本来の歴史を大きく外れる変革が木連のごく一部に巻き起こった。

 

時期は熟した。
全ての役者がそろい、舞台の準備も整った。
過去、既にもう一つの歴史となったが、それ以上に混迷していくこの世界の蜥蜴大戦。
一つは異世界からの介入者の為に・・・
一つは時を遡りし旅人の為に・・・
定められし運命は打ち砕かれ
全てが闇に帰すための戦いが・・・
全てを光に帰すための戦いが・・・
始まった。

To Be Continued


オリジナルメカニック設定

サイネリア:木連名称 夢現(ゆめうつつ) 詳細
識別コード:NR-SEB-140
 所 属 :第三世代国連火星方面特務艦隊Nerv→木連
第三世代国連火星方面特務艦隊ネルフの誇るエヴァ(=使徒)細胞利用S2機関搭載艦。
白銀の船型の船体の中央やや後方にピラミッド型の艦橋があり、それを前後に挟み込むように
連装擬似ATフィールド砲(通称インパクトキャノン)四基が搭載されている。
又、それに対を成すように艦下部に連装インパクトキャノン四基が搭載されている。
それぞれの砲は砲塔状で旋回が可能であり、上下についているため上下前後左右
全方向の敵を同時に攻撃する事が出来る。
また、副砲として連装ポジトロンキャノンを艦橋の脇に左右各四基、合計八基装備している。
艦首には凶悪な擬似アンチATフィールド砲(通称ロンギヌスキャノン)を埋め込み式に
搭載している。これから逃れられる人間は居ない。
電子兵装はシステムキラーミサイル発射管を六基持つ(潜水艦の魚雷発射管みたいな感じで)。
防御兵装には擬似ATフィールド及び擬似アンチATフィールドを発生させる
ロンギヌスシステムを防御用に六基、攻撃用に四基(上下各一基で
インパクトキャノンを、残りの二基でロンギヌスキャノンを担当する)搭載している。


後書き ByBlackCherubim

前回の失態がありますので今回は何度も推敲を繰り返し説明不足が無いか確認してみましたが、
所詮は作者個人でやったことです。もしかしたらまだ説明不足なところがあるかもしれません。
あと、今話からは最後に出来る限りオリジナル設定を付けていきたいと思います。
といってもバンバン増やすわけにもいかないんですけどね・・・
こんな駄文にここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました。

 

 

 

 

感想代理人プロフィール

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代理人の感想

えーと、ですね。

まず最初のアキトのシーンがナデシコA出航日。

そして次のシーンは第一次火星会戦直後。

そこは明確に説明しておかないと少し混乱すると思います。

特に北辰がジャンプしてきた直後のようなので、時間軸がわからなくなるでしょう。

 

>優人部隊の反乱

反乱を警戒して別の部隊を作るよりは、反乱しないようにうまく情報操作したほうが効率的な気もしないではありません(爆)。