少年

機動戦艦ナデシコ

第5話 「全ては 法の下の秩序の為に」




「どういうつもりですか、タダオカ少尉?」


銃口を眉間に向けられたにもかかわらず、
表情を一切隠して幼い軍人は尋ねる。
戦女神としての気迫を纏いながら。


「どういうつもり、とは?
 犯罪者の取締りですとも、もちろん。

 太陽系史上に残る虐殺の容疑者を隠匿しようとし、
 証拠の隠滅に虚偽の報告をはかろうとする。
 さらには情報の改竄、艦長はこの上なく立派な現行犯ですね。
 証言までしてくれましたし。

 ああ、動かないでくださいね。
 手もIFSデヴァイスから離して。
 テンカワさんも変なこと考えないでくださいね。
 妙なことをしようとしたら他の皆さん全員がザクロになりますから」

「タダオカ少尉、あなたは何者ですか!?」


少女の発する気迫をものともせず、
タダオカと呼ばれる男は冷笑を浮かべる。


「私はタダオカなどという者ではない。
 私は、いや、我々は‥‥‥」

「まさか、火星の後継者の残党か!?」


三郎太の声に、少し肩を落として男は続ける。


「テロリスト扱いかね、我々を。
 我々はテロリストではない。 宇宙軍保安部所属の軍人でもない。
 
 我々は、地球連邦国際司法局検察部所属、特務特捜班である!」


その言葉がもたらした静寂を最初に破ったのは
少年の頭に銃を突きつけている優しい軍人、ホサカであった。


「さて、すまんな、ハーリー。
 手を席からどけてもらおうか。
 下手に思兼のオペレートをされると、撃たなきゃあかんからな」

「どうして、ホサカさん‥‥‥」


怯えながら、困惑をその瞳に浮かべ
ホサカの姿を確認もできないまま少年は手を下ろした。


「よし、良い子だ。
 オオガキ、サナダ、タカハシ、
 テンカワ アキトの武装解除だ。
 衣服と車椅子にはなんか仕掛けがあるかもしれないから
 それも手持ちのものと交換させるように」

「させるか!」


アキトは再び闇の皇子の気配をあらわし、
己の衣服に備えられたディストーション・フィールド発生装置を稼動させる。

銃声が二つ響いた。
だが、それは闇の皇子に向けてのものでもなく、
闇の皇子が放ったものでもなく。


「うがぁああっ!」


うめくような悲鳴をあげて倒れたのは
両の太ももに赤い花を咲かせた三郎太であった。
同時に響く悲鳴はサクラのものか。
堅い床に顔から倒れた三郎太は、そのまま震えるように動くのみ。 


「三郎太さん!」


動転しながら、頭に押し付けられた銃口も忘れ少年は飛び出そうとする。
が、それは果たせず襟元を捉まれ、引き戻される。
怒りに震えて叫びをあげたのは、ナノマシンの光とともに怒りの波動を発した闇の皇子である。


「貴様!」

「馬鹿野郎、ヒロヅカぁ。 お前の言い方が悪いから
 どうせ殺せやしないとか思った馬鹿が動くんだぞ。
 人質の使い方は、生かさず殺さずだ。 講習で習っただろ?」

「すみません!」


あたかも部下に対して言うように、その軍曹はタダオカ少尉を叱責する。
それが当然であるように、タダオカも謝罪を返す。


「それと、テンカワ アキト、
 ヤツが言ったよな?
 動くと、関係ない人が傷つくって。
 ああ、ヒロヅカってのはタダオカ少尉のことだから」

「それで俺が止められると思っているのか!」

「わからんよ、テンカワ アキト。 俺はそう願っている。
 次に動いたらサユリちゃんの右腕と掌に花が咲くけどな。
 料理人復帰は難しくなるだろうな」


あくまで世間話のように話すホサカ、
対する闇の皇子は憎悪と殺意を撒き散らす。


「これが、政府のやり方なのか!」

「政府じゃないって。
 ウチは検察だ」

「どっちでもいい!」

「まあ、そっちにしてみりゃそうだろうけどな」

「こんなやり方が許されるはずがあるか!」

「その辺りの説明は後でしてやるけど、
 とりあえず武装解除に応じてくれるか答えてくれるかね?
 サユリちゃんの代わりにミナトさんの足っていう手もあるけれど。
 目で直に見えるように」


その言葉と共に、優しい操縦士に銃口を向けていた者がその右の足の甲に狙いを定める。
恐怖のあまり一瞬逃げようとするが、
顔中に当てられた五条のレーザーポインターの赤い跡に凍りつく。
それを見た通信士が、糸が切れた人形のように崩れ落ちる。


「さて、どうするかね、黒の犯罪者くん?
 君一人が逃げるのは不可能じゃないけれど、
 二人の妖精さんも含めてたくさん死ぬよ?」

「‥‥‥好きに、するがいい」


アキトはディストーション・フィールドを解除すると、
噛み締めた唇から血を流しながら両手を投げ出した。
顔に走る光の筋はまだ煌々と輝いたままではあったが。

それを見たホサカは、アキトの周りにいた三人の保安部員に頷く。
二人が車椅子からアキトを抱え上げ、
また怪我をした三郎太を残った一人が持ち上げて艦橋から出て行く。
その際、ラピスがアキトに追いすがろうとするが、
それは別の保安部員に腕を捉まれて止められる。


「ラピスに傷をつけるな!」

「つけやしないよ、こちとら司法の徒なんだから」


出て行く三人に体内にCCがあるかどうかも走査するように言葉をかけ、
気絶したサクラを椅子に座らせてやることとラピスを拘束することを別の男に指示すると
再びホサカとタダオカ(ヒロヅカ?)はルリたちに向き直り、
にこやかに問い掛ける。
いつも通りの気安さで。


「さて、手荒にして悪かったと思う。
 質問もたくさんあるだろうから、Q&Aタイムといこうか」


動転したままだったハリが、
震えながらも振り向き、ホサカを見上げる。
後頭部にあった銃口は、今少年の右の瞳に向いていた。
その銃口の恐怖に再び震えながらも、ホサカに問い掛ける。


「ホサカさん‥‥‥、どうして‥‥‥」

「俺の本職が検察だから、だな。
 銃を向けたままだってのは勘弁してくれ。
 とりあえず物事が沈静化するまではな」

「あなた方が検察だって、そんなことはあるはずがありません!」


瞳に怒りを湛えた少女がその怒りを疑念と共に発する。


「あなた達がわたしの部下として配属されたときに、
 クルー全員のバックグラウンドは綿密に調査しました。
 それこそ生まれたときからのレコードをとってあります」

「実にいい質問だ、艦長。
 せっかくだから、そうだな。
 テンカワさんにも聞こえるようにしてくれるかい、思兼?
 二度手間は嫌だからね」

『ルリ・・・・・・』

「従ってください、思兼」

「よし、これで通じるな。
 まあ、本来は公にしてはいけないと定められているんだが、
 話さんと納得いかんだろうからな。
 かまわんだろ、ヒロヅカ?」

「ええ、ホリ課長」

「課長?」

「ああ、俺の本来の役職な。
 で、ヒロヅカが俺の補佐だ。
 それで、だ。
 電子の妖精さんが俺たちの本職を知ることが出来なかったのは、
 その原因は、まず俺たちの戸籍そのものにある。
 特務捜査班の連中は、全員二つ以上の戸籍を持っていて、
 特務捜査官になって以来、両方の人生を送らされている。
 そのことは、もちろん電子情報には載っていない。
 別々の別人として戸籍簿には載っているけどな」

「‥‥‥」

「これは一種の特務捜査官の特権、と言ってもいい。
 が、押し付けられた義務とも言える。
 俺たちは二つ以上の人生を生きることを余儀なくされたわけだからな。
 これ以上の細かい説明はまあ、省かせてもらおうか。 
 機密扱いだからな。

 他に質問は?」


それに対して手をあげたのは、
先ほどまで銃口で嫌になるくらい脅された、ミナトである。


「はい、ミナトさん」

「さっきのやり方は何よ。
 脅迫そのものじゃない!
 あんなやり方、許されるとでも思っているの!?」

「うぃ。 これも実にいい質問だ。
 聞こえてるね、テンカワくん?

 まず、結論として言えば、
 今までの行動は間違いなく脅迫であり、しかも合法だ」

「そんな!」

「そうなんだよ、ハーリー。
 退屈かもしれないが、ちょっとした話をさせてもらおう。
 さて、どこから話したもんだか」


己の額に左手を当て、少し考えるようにしてからホサカ、或いはホリと名乗る男は話し始める。


「ふむ。 また、結論から話したほうがいいかもしれないな。
 じゃあ、まずは結論から。
 
 遡ること三ヶ月ほど前、
 A級ジャンパーの人権が基本的に無くなった」


検察の男たちを除く全員が息を呑んだ。


「‥‥‥なんで、そんなことが‥‥‥?」

「理由を言う必要があるか、ハリ君?
 まあ、わかりきった理由だがな。
 
 一言で言えば、ジャンプ行為は社会にとって危険すぎる、ということだ。
 それこそ、前世紀に恐怖の対象だった核のように。
 個人で国をひとつ潰すことすら容易いんだからな。

 この危険から社会を守るために、
 今世紀最悪の人権弾圧法と呼ばれるのを承知で秘密裏に制定されたのが
 秘匿名称ボソン管理法だ。 口さがない連中は宇宙世紀の治安維持法とか呼んでいる。

 ついでに言えば、テンカワ アキト
 あんたがその引き金を引いたんだ」

「‥‥‥規制対象は、ジャンプ行為そのものなんですか?」


ルリの冷静な指摘に、感心したようにホリが答える。
その表情は先ほどのものよりずっと引き締まり、
口調もずっと改まったものへと変わった。


「良いポイントだ。 流石は電子の妖精、話を良く聞いていてくれて助かる。

 今後はジャンプ行為そのものが厳重な監視を受けることになる。
 合法的手続きなしに行われたジャンプ行為は
 極めて厳重に調査され、アクシデント的に行ったのではなければ処罰される」

「では、ジャンプしなければA級ジャンパーの人権が無くなることも?」

「A級ジャンパーの扱いは多少異なる。
 CCやジャンプフィールド発生装置を持たなければよい、というものでもない。
 火星の後継者より接収した資料は、
 ジャンプに慣れたA級ジャンパーがCC無しでジャンプできるようになる可能性を示唆している。
 理論的なことはよくわからないが、ジャンプに必要な分子構造だかなんだかが構築されるとか」

「可能性だけで人権を奪っていい訳が無いじゃない!」


あまりにもヒューマニズムを無視したかのような会話に
ミナトが憤りの声をあげる。
が、それに対してもホリの冷静な姿勢は変わることは無い。


「確かにその通りなんだがな。
 まだ話は終わっていないんだ。

 ジャンプ行為に対して監視をつけることはさっき言った通りだが、
 これは二通りの手法に分かれる。
 一つはボソン反応解析を全太陽系内の人類居住域にて行うこと。
 これは膨大な設備投資が必要だが、惑星・衛星上のみならず、
 宇宙軍、統合軍の艦艇などにその機能をつけて
 宇宙空間内にまでその走査範囲を拡大する構想がたっている。
 不法なジャンプ施設があれば、それが発動し次第発見、および摘発される」


「もう一つはCCの絶対的な管理。
 ボソン反応の解析に似た手段で、
 ある程度まとまった量が存在すれば走査が可能だ。
 だが、それには困難が予想されている。
 発掘地を押さえることはできても、
 個々人が持ち歩いているCCはそれこそ触れるような距離でなければ発見する手段が今のところないからだ。

 故に、それがA級ジャンパーが常時監視される理由となる。
 A級ジャンパーがCCを持つことそのものが戦略兵器並みの意味を持つからだ。
 彼らが己の身だけならず、他人や物体だけを送ることができるのはレポートされている。
 それこそただの石ころをそこらのビルの構造体の中にジャンプさせるだけで
 核爆発だかなんだかを起こすことが原理的には可能らしい。 
 
 ここまでは理解したな?」

   
かつて保安部の優しい男であった司法の徒は、
そこまで一気に続けるとその聴衆の理解を確認する。
理解はしているけれども困惑したままの少年と、
文句を言いたくても納得せざるを得ないミナトとルリの苦い表情を見て、
とても満足そうにホリは言葉を続ける。


「常時監視、というのはプライバシーの喪失を意味する。
 また所有物全ても管理され、何かしら物品を受け取るときも
 生化学兵器並の厳重さでチェックを受ける。
 CC、もしくはジャンプフィールド発生装置の部品となりうるものを排除するためだ。
 いわゆる自由権の大部分を制限されたのはわかるな?

 CCを持っていないA級ジャンパーでもこれだけの制約を受ける、というのが理解できるのなら、
 CCを持った者がどういうふうに扱われるかは想像できるか?」

「犯罪者扱いってことですか?」

「そんなに甘いものじゃないんだ、このボソン法ってヤツは。
 それがA級ジャンパーの恐ろしさを表しているんだがな。

 基本的に、CCを持つA級ジャンパー及び所持していないことが明確でないA級ジャンパーは
 核テロリスト以上に厳しい扱いを受ける。
 すなわち、CCを手放すもしくはその検査を受け入れない限り、
 その行動を止めるためには通常違法である行為のいくつかが合法化される。

 今回行われた手段も、その合法化された手段の一つだ」


再度艦橋の扉が開き、
椅子に拘束され、患者用の白い服を着たままの姿のアキトが
保安部員たちに担がれて入ってきた。

入るなり、アキトはその顔に光状を走らせながらはき捨てるように、


「これが連邦政府のやり方か!」

「その言い方は正しくないな。
 確かに法案を通したのは連邦議会だが、
 その法案の原案を作ったのはウチ、国際司法局だ。
 ジャンパー犯罪を防ぐことがここしばらくの最重要課題だったからな。

 憲法、刑法、刑事訴訟法、警察法など今回の事案に関連する全ての法のスペシャリストたちがあつまり、
 この法の原案作成に勤しんだ。
 彼らはA級ジャンパーの犯罪を防ぐことの難しさを認識し、
 ただ二つしか方策を見出せなかった。
 一つはA級ジャンパー全員の処分、
 もう一つがいま言ったとおりの方策だ。

 我々、人権尊重を旗印にしていた司法局が
 こんな結論を出す羽目になったのも、
 テンカワ アキト、貴様のせいだ。
 貴様が、貴様の行った行為が、
 A級ジャンパー全員の人権を奪い去る呼び水となったんだ」  


椅子の上で足掻き、ホリに掴みかかろうと立ち上がろうとするが、
それは保安部員たちに抑え込まれる。
やがて無駄を悟ったのか、力尽きて弛緩したように椅子に身を投げ出す。


「さて、質問タイムは終わりかな?」

「あの、さっきのCC無しのジャンプの可能性っていうのは?」

「ああ、それを言うのを忘れていたな。
 ありがとうな、ハーリー。
 
 CC無しのジャンプの可能性が払拭されるまでは、
 A級ジャンパー及びその関係者はとても厳しい立場に追いやられる」

「関係者、とは?」

 
言葉をはさむのは、鋼の視線をホリに突き刺す少女。


「関係のありそうな人、ほとんど全部。
 そのジャンパーが逃げ出した時に人質になりうる人間全部に監視がつき、
 いざというときには人質として使われる。
 いざっていうとき、というのはCC無しのジャンプが実際に可能となったとき、
 CC等をA級ジャンパーが手に入れたときのことだ」


「例えば、テンカワ アキト、お前が逃げ出した時には
 もとナデシコAの乗組員全員、雪谷食堂の店主、 
 ミスマル コウイチロウなんて人たちとその家族までが拘束される。
 屋台を引いていたときの客、なんてのも効果がありそうでいい。
 当たり前だが、心理的プレッシャーを与えるためだ。

 その上で、死なない程度に痛めつける可能性を示唆し、
 必要とあらば実行に移す。
 実際に殺害することを禁止する文言はその法案の中には無い。
 できうる限り控えるとのこと、というだけだ。

 俺たちはこの手法を『人の檻』と呼んでいる。
 これが有効なのは、人間の心を残した奴にだけだがな」
 
「なんて、非道な‥‥‥」

「俺もそう思うよ。
 だが、そうでもしなければ止められないのが、
 A級ジャンパーってヤツなんだ。
 もしそいつらが例の、北辰だかヤマザキだかみたいな腐れ外道だったら、
 問答無用で殺害するしか手が無いんだがな」


ホリは再び己が聴衆を見渡す。
彼らの瞳にある驚愕、絶望、諦観、そして憎悪を見て
さらに軽く言葉を続ける。


「他に質問はないな?

 それじゃ、連行と行こうか。
 んじゃ、お前ら頼むわ。 言うまでも無いけれども別々の部屋でな」


最初にアキトが椅子ごと運ばれていき、
次に「アキト、アキト」と泣き喚くラピスが両腕を後ろで拘束されたまま続く。

最後に壮絶な憎悪を相貌に表したルリが両腕を捉まれて艦長席から離され、
扉へと連れてゆかれる。
その際に少年の姿が視界に入るとにわかに生気を取り戻し、
華奢な腕を振り解こうと暴れながら少年に鋭い視線と凄然な言葉を投げかける。


「ハーリーくん!
 これが、これがあなたの望んだことなのですか!?」


引きずられるように扉から出て行く少女の憤怒の言葉は、
少年には完全に不意打ちであり、その表情を凍りつかせた。


「あなたがあの人を邪魔に思っていたのはわかっています!
 アキトさんが捕まって嬉しいですか!?
 人が不幸になるのを見て、楽しいですか!?」


その少女の金色の瞳に宿るのは狂気。
或いはただ、行き場を無くした轟然たる憎悪の炎。
その言葉はただ無情の刃となり少年の心を切り刻む。


「わたしは、あなたを、絶対に許さない!」


少年の、理性は理解している。
これがかの少女の八つ当たりであることは。


「あなたなんか、
 あなたなんか、いなければ良かったのに!!」


金瞳の少年には良くわかっていた。
己の人生をかけて想い人を取り戻したところを奪われた、
やり場のない怒りの鉾先を向けられただけだ、ということは。


だがしかし、信じていた人に裏切られたばかりの少年の心は、
まだ十歳を過ぎたばかりの少年の心は、
己の全てを捧げて幸せを願っていたその少女から向けられた
あまりにも理不尽な憎悪に耐えられるほど強くはなかったのだ。







少年は泣いた。
床にうずくまり、泣き続けた。
何度と無く床に拳を、額を打ちつけ、
血に塗れながら泣き続けた。




泪に濡れたのミナトが彼の小さな身体を抱きしめてくれても、
彼女の制服を血で汚しながらも泣き続けた。
ミナトが何度となく囁いてくれた「ハリくんは何も悪くない」という言葉が心にとても暖かかったけれども、
それでもこの慟哭の、絶望の声を止めるには全く足らなかったのだ。





代理人の感想

これは・・・・・・かける言葉が見つからない、って奴ですねぇ。

ついでに気の利いた感想も出てきませんわ。

ただ、続きが読みたいですね、できるだけ早く。