<伝承>
太古の昔それこそ、時の女神でさえ何時の事だったか覚えていないない神話の時代。
この世界にはまだ一欠片の大地もなく、ただただ分厚い雲の海が
どこまでもどこまでも続いていた・・・・。
神々がその雲の海に最初の大地を創りだそうとした時の事、
2人の民がその大地を、 どの様な形で治めるかで対立を始めることになる。
善なる神・ソーディン は 「秩序と調和」 をもって
悪しき神・メディット は 「暴力と混乱」 をもって
大地を治めようと主張した。
2人の神々は互いの主張を譲る事はなく、ついには世界を揺るがす闘いへと発展していった。
神々の大地にて繰り広げられる、善なる神・ソーディンと
悪しき神・メディットの闘い。
闘いは熾烈を極め、気の遠くなる程の闘いが続いた。
永遠とも思える時間のの中で決着が付いたのは、時の女神が千回眠り千回目覚めた後であった。
永い永い闘いの末に、善神ソーディンの剣が悪神・メディットの体を真っ二つに切り裂いた。
闘いに勝った善神・ソーディンは、手にしていた盾に巨剣を突き刺し、長きに渡る闘いの終わりを告げる。
やがて、その盾の周りには大地と海が生まれ一つの世界が創造された。
その世界は、巨剣を世界の中心として構成される平面世界、その名を
剣聖界・アースティア
という。
アースティアの長い歴史の中で、人間・エルフ族・ドワーフ族等、様々な種族が誕生していった。
しかし、そんな中でもそれらに敵対する魔族、さらにバンパイヤやオークといった邪生物が存在し、
魔族の中には人の身で戦うにはあまりにも巨大で強い力を持つものがいた。
そこで、人間・エルフ族・ドワーフ族らがそれらに対抗するための手段として
戦う力・猛き巨人 ”リュー”を誕生させた。
そして、その”リュー”を駆り、無数の勇者が魔族との激闘を繰り広げていく事になる・・・。
後の世に「聖魔大戦」 と云われる、”光の者”と”闇の者”との闘い。
このアースティア全土を巻き込んだ史上最大の闘いにおいて、
2大英雄として称された”光速の聖騎士”と謳われし アデューと
同じ戦場を駆け抜け、共にアースティアの平和を守り抜いた
”漆黒の戦神”と謳われし テンカワ・アキトの物語がここから始まる。
後一歩で和平が成り立つ所で、それを見届ける事なく飛ばされてしまったアキト。
ジャンプアウトした先で彼が見た世界とは?
次回:
覇王大系・AKITOLEGEND
第1話 「巨剣突き立つ大地」
後書き
どうも初めして、今回「Action」さんに投稿させていただく事になりました”時の番人”といいます。
SS初挑戦の初心者にして、連続物に手をかけてしまいました。(ちと無謀かな?)
さて、序章を読んで下さった方は、「これの何処がナデシコか?」と思った方もいるかと思います。
セリフは無いし、更にアキトの名前しか出てないし。そう思われても仕方がないとは思っています。
ただ、このSSの舞台がどんなものなのかを説明したくてこういった形式をとりました。
少し壮大になってしまいましたが・・・・
(ちなみに「時ナデ1部」の続きで書かせてもらっています。)
作品基は”覇王大系 リューナイト”が基になっています。
ただ、どれを基にしていくかは今の所は秘密ですが。
(コミック、TV、OVAがあります。3作品とも別展開です。主要キャラは一緒ですが性格が若干違います。)
SS書きとしては未熟で、稚拙な文章もあり読みにくい所があるかとは思いますが今後ともよろしく お願いします。
では、第一話に続きます。