変わりゆく時の中で

第1話Aパートその3


 はじめましてかな、テンカワ ユメです。
 ランダムジャンプのせいでこの世界へ来て、
 バッタに襲われて、助けられて、アキトお兄ちゃんと暮す事になりました。
 なんかこう言うとなんか突拍子が無い話かも・・・
 でも事実だから仕方が無いよね。
 えっ?何でアキトの事お兄ちゃんって呼んでるかって、
 それは、サイゾウさんとの話の時、
 私は記憶喪失ってことにしてたから、
 サイゾウさんがお兄ちゃんの義理の妹ってことにしたの。
 それで義理の兄妹だからってことで義兄ちゃんって呼ぶようにって話が出たから、
 お兄ちゃんって呼んでるんです。
 ニュアンスが違うって?
 それは問題ないですよ。
 だってこの世界じゃ実の兄妹でも結婚できるらしいから・・・
 えっ、そういう問題じゃ無いって?
 ・・・細かい事は気にしないの。
 そしてこれからお兄ちゃんとの愛の生活が・・・ってことにはならなかったの (泣)
 お兄ちゃん、誰ですかシズクさんって、お父さんの話にはそんな人でてこなかった じゃない。
 違う世界だからそんな事も有るんだろうけど・・・
 でも・・・なんで2人が好きあってるの!!
 お兄ちゃんの話だと自分が気になってるだけだって言ってたけど・・・
 ここに住み始めてから4日後に来たシズクさんとお兄ちゃんいい雰囲気作ってて・ ・・
 というか、完全に2人の世界を作ってたような・・・
 だけど私が乱入してもシズクさんは困った様子が無かったから、
 多分シズクさんは自分の感情を理解してないわ、
 という事は、まだまだ私にもチャンスは有りそうだね・・・
 でも、お兄ちゃん私の事娘としてみてるみたいだから・・・
 とりあえず1人の女性として見てもらえるように頑張らないとね。




 そんな決意をしながらも、私がここに住み始めてから早くも3ヶ月が過ぎました。
 今日の昼時の忙しい時間帯も過ぎ今は暫しの休憩です。
 たいていの日はこの時間は特に何事も無く過ぎて行きます。
 週に1度はこの時間にシズクさんが来ますが・・・
 今日もシズクさんが来ましたが、なんと今日はそれだけでは無かったのです。


「シズクちゃんお待たせ、はい、チキンライス。」
 ・・・今日もシズクさんお兄ちゃんの担当の料理を頼んでる・・・
 中華料理は今はもう全部お兄ちゃんが担当なんだけど・・・
 ラーメンやチキンライスを頼んでる事が多いのは気のせいかな?
 って、しまったまた2人の空間作ってる!!
 早く乱入しなきゃ!!!

  ガラッ

「すみません。」
 お客さんですか・・・丁度良いですね、
 お兄ちゃんが仕事に戻るからこれで2人の空間は打ち砕かれます。
「いらっしゃい。」
 さてと私も仕事しなくちゃ・・・?
 お兄ちゃんとシズクさんが入ってきた人達を見てなんか驚いてますね・・・?
 あっ、お兄ちゃんが仕事に戻た、私も仕事に戻ろ。
「御注文はなんにしますか?」
「私はラーメンにします。」
「・・・B定食を。」
「はい、分かりました。
 お兄ちゃん、ラーメン1人前お願い〜」
 そう言いながら私も厨房へ行きB定食を作りにかかります。
 ・・・サイゾウさんがする事なくたたずんでますが、
 まあ、それはどうでも良いでしょう・・・良く有る事ですし。(良く有るの か!?)
 さてと出来ました、さっそくお兄ちゃんと一緒にお客さんの所へ運びます。
「「どうぞ。」」
 そういって私達はお客さんに注文の品を渡します。
 『注文の品』って言い方が怪しいって?
 別に良いじゃ無いですか、誰に迷惑を駆ける訳でも無いし・・・
 B定食を注文した方は食べたり無かったのかA定食を追加注文してますが・・・
 A定食はサイゾウさんの担当なので、サイゾウさんが嬉々として作ってます・・・
 まあ、それはどうでも良いでしょう。
 そんなことより、ラーメンを食べていた方の人が私達に話しかけます。
「失礼、私はこういうものですが・・・」
 そう言いながら名刺を出しました。
 プロスペクター?たしかそんな名前の人がお父さんの話で出てきたような・・・
 それでさっきお兄ちゃんが驚いてたのかな?
 シズクさんは分からないけど。
「「プロスペクターさんですか?」」
「ペンネームのようなものだと思って下さい、
 あと私の事はプロスで結構です。
 さて、単刀直入に言いますが、
 テンカワ・アキトさん貴方をスカウトしに来ました。」
「それはまたずいぶん単刀直入に来ましたね、
 それで、どう言う条件で、どこで働くんですか?」
 お兄ちゃんがそう返事をします。
 ・・・お兄ちゃんナデシコに乗るのかな?
 乗るんだったらもちろん私もついてくからね。
「これは機密なんですが、ネルガルで作っている新造艦で働いて頂きたいと思ってい ます。」
「コックとしてですか?」
「いえ、パイロットとしてです。」
 ・・・やっぱりこれはあの時のが原因でしょうか?
「なぜですか?
 俺はただのコックでパイロット経験なんか無いですよ。」
「いえ、じつは在る人物から3ヶ月前の事件について聞いたんですよ。」
「・・・そうですか、(多分ユウザキさんだな)
 で、その在る人物はどうしてますか?」
「彼は新造艦の乗り組み員の1人として、
 今は、新造艦の中に居ます。」
「(たしか『もう会う事も無いだろうがな』とかいって無かったか?)
 ・・・それではコック兼パイロットで、
 パイロットの方は緊急時になってからと言う事で良いですか?」
「・・・出来ればパイロットの方を優先して欲しいのですが・・・」
「それだとおそらく目を付けられる事になるだろうが・・・良いのか?」
「なるほど・・・それではその方針で行きましょう。」
 っと、そろそろ割り込まなきゃ、
 上手く行けばこれで一気にシズクさんに逆転出来るしね。
「ちょっとまって!
 お兄ちゃんが行くなら私も行くからね。」
「貴方はテンカワ・ユメさんですね、
 じつは貴方もスカウトしようと思っていたんですよ。(にこにこ)」
 妙に嬉しそうなプロスさん・・・まさかはめられた!?
 って言ってもお兄ちゃんと別れるのは嫌だから結局乗るんだけどね。
「じつはコックが不足していまして、
 それで貴方とサイゾウさんにはコックとして乗ってもらいたいんですよ。」
「悪いが俺はパスだ。
 いきなり誰もいなくなったら客が困るだろう?
 もっともそいつがいなくなれば客は減るだろうがな。
 しかし、俺の料理を食べる為に昔からここに来てるやつもいる、
 そんな奴らのためにも俺はここを離れるつもりは無い。
 それに、ここには色々と思いでも有るしな・・・
 まあ、そいつらの恋の行方は気になるが、
 そういう訳で俺はここに残るぜ。
 それよりアキト、お前の方は良いのか?
 別に店の事は気にしなくて良いが、
 シズクちゃんのこと忘れて無いか?」
 むう、決意は立派だけど・・・
 こんな時までよけいな事言うんだから・・・
 せっかくのチャンスなのに・・・
 でも大丈夫でしょう。
「・・・そうか、これに乗るとシズクちゃんとは暫くあえないのか・・・」
「(ちっ、よけいな事を・・・
 ならば、そのシズクとやらも・・・
 は、駄目ですね、これは・・・
 その相手の事が全然分からないのではどう仕様も無いですか・・・)」
「そのことだけど・・・」
 突然シズクさんが割って入ります、何か有るのかな?
「ボクもナデシコに乗るよ。」
「「「「へっ!?」」」」
「だからボクも乗るの。
 その証拠にボクは新造艦の事名前で呼んでるでしょ。」
「そう言えば・・・私は船の名前は一度も言って無いはずなのに・・・
 しかし私のスカウトした人に貴方のような人はいなかったはずですが?」
「フォーチューンから技術提供の代わりに派遣社員を送って、
 記録を行うって話が会ったはずだけど・・・」
「・・・たしかにそのような話も有りましたが・・・
 それでは貴方が?」
「フォーチューンより整備士兼パイロットとして派遣されるフタバ・シズクです。」
「いやはや、たしかにそのような話も有りましたが、
 まさかこんなに若い方とは・・・
 (しめた、これで確実に乗ってくれますね)」
 ・・・ここで逆転して差を開く私の予定が〜(しくしく)
「シズクちゃんも乗るの?」
「うん、
 あ、それとアキトさん用のエステもこちらで準備するから。」
「ほう、それはそれは、
 経済的にもこちらが反対する事は有りませんね。
 さてと、契約の話ですが・・・
 その前にDNA判定を行っても良いですか?」
「かまいませんよ。」
「いいよ。」
「あっ、ボクは関係ないからやらないよ。」
「(ちっ、まあ良いでしょう)
 それでは失礼します。」
 私とお兄ちゃんは腕をだして見てもらいました。
「・・・(名前を見てもしやと思いましたが・・・
 しかし死んだはずでは・・・年齢も合いませんし・・・?)
 おや、ユメさんの方の遺伝子データが有りませんね・・・
 失礼ですが、昔の事をお聞きしてもよろしいですか?」
「すみません、ユメは俺と合うまでの記憶が無いもので・・・」
 ナイスフォロー♪お兄ちゃんありがとう。
「そうですか。(やはりマシンチャイルドでしょうか?
 しかし、マシンチャイルドの研究所は、
 1年前に全部潰されたはずですし・・・?)
 さて、それでは詳しい契約の内容ですが・・・」
 そういって規約書を出します。
 はっきり言って早いです、出すのが全く見えませんでした。
 っと、そんな事より契約書、契約書、
 お給料は結構良いですね・・・ 
 って、この項目は何!!
 小さく書いてあって制作者の悪意が感じられます。
 削除です、削除、横線引いて拒否っと。
「これ拒否しますけど良いですよね。(にっこり)」
「(ちっ)はい、かまいませんよ。」
 今舌打ちしたような・・・
 やっぱりこれは悪意合っての事に間違い無いみたい。(怒)
「この2つを拒否するが構わないか?」
 お兄ちゃんは、私と同じのと・・・?
 制服着用を拒否している・・・
 何でだろ?
「(ちっこっちもか・・・それとこれは・・・)
 出来れば制服着用は守って欲しいのですが・・・」
「コックの時はちゃんと着ますが、
 ただし、パイロットの時はお断りします。」
「(むう、仕方が無いですね、
 優秀なパイロットが入るのですから
 このくらいは多めに見ましょう)
 わかりました、それではこれで良いですね。」
「・・・ああ。」




 そんなこんなで、私達は契約書の写しを受け取って、
 プロスさん達(そう言えばもう1人は誰だったんだろ?)は、
 食べた分を清算して店を出て行くところです。
 ちなみにシズクさんは少し前に連絡を受けて
 急用が有るとかで帰りました。
「それでは私達はまだスカウトの続きが有るのでここで失礼します。
 それと、テンカワさん達は、
 約2ヶ月後の○月×日にここへ来て下さい。」
 そう言いながら印のついた地図を渡して出て行きました・・・
 地図を出す手も見えなかった・・・恐るべし、プロス(爆)





 そして、2ヶ月後のナデシコの出向の日に話は飛びます。

 続く  


  あとがき

AK :ふう、なんとか終わった・・・
アキト:なあ、なんで俺の視点じゃ無くてユメの視点なんだ?
AK :それは、最初ユメの視点で入れようと思ったら、
    何故かその後もずるずるユメの視点で行ってしまったと言う訳だ。
    最初のを日記形式にして、『ユメの日記より』とかいう手も合ったんだけ ど、
    使わずに行ってしまったのです。
アキト:・・・次回のは視点戻るのか?
AK :次は少しBパートを書こうかなとか思ってて、
    もしそうなったらアキトは出てこないから・・・
アキト:第2話を書く場合は?
AK :その場合は戻ってる予定。
アキト:・・・ならまあいいか。
ユメ :それじゃあ、質問。
アキト:!!今回のゲストは俺じゃ無かったのか?
AK :雑談会形式と書いただろ、
    何人でるかなんてランダムだ。
ユメ :それで質問は・・・
アキト:ちょっと待て、それじゃあ俺の出番が少なく無いか!?
    一応主人公だろ。
AK :気にするな、天地無用の主人公よりはましだろ。
ユメ :人の言うこと少しは聞け!!><ズ ゴシャ>(作者を蹴る音でアキトには無し)
    さてと、それじゃあ質問は、ズバリ軍人はどうなったです。
AK :うう・・・
アキト:そういえば何でユウザキさんがナデシコにいたんだ?
    あとエステバリスがあんなに残ってたのも気になるし・・・
ユメ :それで答えは?
AK :・・・うう、自分で蹴っておきながら・・・
    しかもなんか靴に仕込んでるな・・・
    まあいい、まず、エステが残ってた理由は、
    あの隊長がナノマシンを入れたやつを毛嫌いして、
    乗れる奴がいなかったからです。
    あそこには8機あって、それで全部、
    整備する人もユウザキだけといった具合だ。
    まさに宝の持ち腐れと言ったところか。
ユメ :へっ!?
アキト:そう言えば、他にエステに乗ってる奴いなかったな・・・
AK :う〜ん、壮絶ですね。
    それで、ユウザキがナデシコにいるのは、
    もともと軍を止めるつもりで、
    止めた後、プロスさんにスカウトされました。
    その話の中でアキトの事が出て来て、
    コックのスカウトの中にその名前が有り、
    また、外見も聞いた話と一致したので(他に金銀の目のやつは居ないでしょ う)
    プロスさんがスカウトしたと言う訳です。
    よってまだ軍にアキトの事は知られてません。
アキト:そうだったのか・・・
    カンナギさんの方は?
AK :まず、あの隊長(名前無し、なぜ隊長になれたか不明)は、
    降格されて、下の立場にいます。(中佐から中尉まで下がった)
    カンナギは激戦区へと送られました。
    上官の命令を無視して(上官倒して)、
    勝手な事しましたが、
    敵は倒したので一応降格は無しです。(敵も多かったし)
    まあ、いずれまた出てくる事でしょう。
    部下がカンナギの言う事を聞いたのは、
    カンナギの方は人望があって、
    隊長には人望が無かったから(爆)です。
アキト:そうですか。
ユメ :それじゃあ、質問2・・・
AK :残念ながらあとがきが長くなって来たので今回はここで終わりです。
アキト:ちょっと待て、ほとんどお前しか喋って無いぞ。
ユメ :私なんて今回質問しかして無いのに・・・
AK :・・・さっき蹴ったのはどうなった。
    まあいい、喋る量については作者がいないのを祈れ。 
    それではまた次回。









マイ:作者からの伝言ですが、
   ユメが本文でアキトの過去を聞いてませんが、
   一応おおまかな事は聞いてます。
   Bパート書くか第2話を書くかは微妙だそうです。
   まあ、Bパート書いて書か無くても私は出る予定だから良いんだけど。

 

 

代理人の感想

プロスさん・・・・・・まるでチンピラかニ流詐欺師だよ(T_T)