ここで3人の容姿について説・・・・語ろう。


まず2人の青年のうち髪の長いほうは、

ナデシコクルーのパイロットが着る赤い服を着ていた。

顔は整っているほうだろう・・・見た感じロン毛の兄ちゃんって感じである。

雰囲気的に極楽トンボという感じがでていた。



もう1人の青年の方は、

銀色の髪をしており、前髪が目をかるく隠している。

その前髪の隙間から見える、目つきの悪い瑠璃色の瞳が印象的である。

顔はすらっとしていて、誰が見てもかっこいいと言う顔をしている。
背丈は、アキトより少し高い程度で、ほっそりとしている。

服装は、黒のシャツにジーンズという普通の格好であった。



残る少女は、

綺麗な黒い髪を腰より少し下まで伸ばしており、

前髪の一部分だけが、ぴょこんと跳ねている。

顔立ちは少し子供っぽく、かわいい顔をしている。

少し眠たそうで、それでいて遠くを見ているような大きな目をしており、

その瞳の色は、吸い込まれるような黒である。

きめ細かな色白の肌をしており、手足はキャナルと同じくらい細い。

背丈はキャナルより少し下という感じである。

なお服装は、黒色のフレアスカートに白色のセーターである。




「「「「ケイン(さん)、キャナル(さん)」」」」



「よ。久しぶりだな。」



「久しぶりって・・・数時間前に火星で別れたばかりじゃないですか。

 どうやってこの短時間で地球へ?それとあの機体は?

 あと後ろにいる人達は誰ですか?」




ほとんどのクルーが疑問に思っていることを、他のクルーを代表して言うユリカ。




「あー、待て待て。そんなにいっぺんに聞くな。」




いっぺんに質問されて、思わず怯むケイン。




「・・・わかりました。では1つづつ答えてくださいね。」



「ああ。それで、最初の質問は?」



「では最初に言った、久しぶりってどういうことですか?

 私たちが火星で別れて、まだ数時間しかたってないはずですけど・・・」




誰もが1番気になっている事を真っ先に聞くユリカ。

他のクルーも前のめりになって聞こうとする。




「数時間ってのは、おまえらの時間でだ。

 実際には、ナデシコがチューリップに入ってから、

 すでに8ヶ月にもなってるんだ。」



「「「「ええええええーーーー!!!!」」」」




ケインの言葉に驚くナデシコクルー。

まあ驚くのも無理はないだろう。

自分達がチューリップに入っている間に、

8ヶ月も時間が過ぎていれば、驚くなと言う方が無理である。




「どうやらチューリップに入ると、

 単純にワープするだけってわけじゃないようね・・・」




ほとんどのクルーが驚いている中、イネスだけは何かを考えていた。




「じゃあ私たちがチューリップに入ったあと、どうなったんですか?」




「あなた達がチューリップに入った後、私達はチューリップを破壊したわ。

 それからしばらく蜥蜴の相手をして、隙を見て火星を離脱したわ。」




ルリの問いにキャナルが答える。

その表情はいつもと違い、真剣だった。




「じゃあ・・・提督は・・・?」




そう。

あの時フクベ提督は、ナデシコを逃がすため、

クロッカスに1人で乗り込み、ケイン達と共に囮となったのだ。

その事が気になるユリカはキャナルに提督の事を聞いた。




「提督の事なら心配しないで。

 隙を見て、ソードブレイカーのコクピットに入れた後、

 そのまま火星を脱出したから。」



「そうですか。提督は生きてるんですね・・・よかった。」




提督が生きている事を知り、安堵のため息を漏らすユリカ。

その時、ルリがある事に気付いた。




「そういえばキャナルさん。どうやって火星から地球まで来たんです?

 機動兵器一体で、火星から地球まで行けるとは思わないんですが・・・」




ルリの言う通り、例え機動兵器のエネルギーが尽きなくても、

中にいる人間はそうも行かない。

しかしキャナルはその質問に笑って答えた。




「ふふ・・・それは秘密よ。些細な事だから気にしない事ね。」




火星―地球間の移動を、些細な事で済ますキャナル。

ルリは、キャナルに詰め寄ろうとしたが、

何かを見たあと、慌てて引き下がった。

何故ルリは追求するのを止めたのであろうか?


その答えはキャナルの持っているものにある。

その手には何の変哲もないケーキがあった。

そう・・・見た目だけなら普通のケーキが・・・・




「じゃっ、じゃああの機体は何ですか?

 見たところ、ソードブレイカーに似ていますけど?」



「うーん・・・そうだなあ・・・

 機体の事は、パイロット本人に聞いたほうがいいな。

 ってわけでみんな、自己紹介と機体の解説だ。」



「私の機体は後で解説するから。」




そう言って、先程の3人の後ろにまわるキャナルとケイン。

3人のうち、ロン毛の青年が前に出る。




「それじゃあ僕から紹介させてもらおうかな。

 僕の名前はアカツキ・ナガレ。

 補充パイロットの1人で、ネルガル会長さ。

 ナデシコクルーの諸君、これからよろしく頼むよ。

 あっ、ちなみに僕の機体は、エステをカスタマイズしたものだから。」




髪をかきあげ、歯を光らせながらしゃべるアカツキ。

さりげなく言った爆弾発言を、聞き逃す者はいなかった。




「「「「なんでネルガル会長がここに?!?!」」」」




「ん?なんでここにってかい?

 ネルガルの社員である君たちだけを前線で戦わせて、

 会長である僕が、のほほんとしているわけにもいかないでしょうが。」




クルーの疑問に平然と答えるアカツキ。

その言葉に感動するナデシコクルー。しかし・・・


「何いってんのよ。

 仕事が忙しくて逃げてきただけのくせに・・・・」



「・・・・耳が痛いなあキャナル君。

 何も今ここで、ほんとのこと言わなくてもいいじゃないか。」




キャナルの言葉で、感動は塵のように消えた。




「ははは。まあ極楽トンボな会長が、ここに来た理由はさておいて、

 私たちの紹介に移ってもいいかいナデシコの諸君?」




銀髪の青年が笑いながら、続きを促す。




「あっ、はい、かまいません。続きをどうぞ。」



「では、冬桜よ。君から自己紹介したまえ。

 好印象を与える紹介を心がけるんだぞ。はっはっザシュぐはぁ。」



「・・・うるさい・・・指図するなです。

 ・・・しばらく・・・黙ってろです。」




いったいどこから出したのか、手にした日本刀で青年を斬り付ける少女。

斬り付けられた青年は、血を吐いて倒れた。

それを見て、無表情ながらもどこか満足したように見える少女。

そのまま少女はユリカ達のほうへ向き直った。

ユリカ達は、目の前でいきなり少女が青年を斬り付けた事に驚愕していた。

まあ、自己紹介中にそんなことされるのは、まずありえないからな。




「・・・お待たせしましたです。」




少女が何事もなかったかのように、話をはじめる。

いまだに固まったままのクルーの中、恐る恐る手を挙げるものがいた。

ナデシコ艦長、ミスマルユリカである。




「あのー・・・聞いてもいいですか・・・?」



「・・・なにをです?」




紹介をしようとした矢先に、投げ掛けられる質問。




「あの銀髪の人を刀で斬り付けてましたけど・・・

 ほっといていいんですか?」




それは先程起きた出来事の質問であった。




「・・・いいんです。・・・煩いだけだから・・・」




淡々と無表情で返す少女。




「でも・・・血が大量に出てるのですが・・・」




ユリカの言う通り、倒れた青年から血が大量に溢れていた。

このままでいると、ウリバタケの血の海と合流して、

格納庫の床が、赤色に着色されそうな勢いである。




「・・・大丈夫です。・・・ユキトは、

 ・・・ギャグキャラですから・・・」




ギャグキャラだから大丈夫と言う少女。

ギャグキャラは不死身だと思っているようだ。




「あ、そうですか。ヤマダさんの同類なんですね。

 だったらほっといても大丈夫ですね。みなさん、そういうわけみたいなので。」



「なんだ、ヤマダの同類かよ。」



「驚いて損しました。」



「同類だったら、その内に復活するでしょう。」



「おい。おまえら人の事なんだと思ってるんだ!

 それから俺はヤマダじゃねえ!ダイゴウジガイだ!」




ガイの同類という事で納得するユリカ達。

そして相変わらず騒がしいガイ。


よかったなガイ。君はギャグキャラとして認定された。

今後、君が死ぬ事はないだろう。なんてったってギャグキャラだからな。




「・・・あの・・・」



「あっ、ごめんなさい。自己紹介おおねがいします。」




「・・・はい。

 ・・・柊冬桜(ヒイラギ ユキ)と言いますです。・・・ロストから来ましたです。

 ・・・年齢は17歳で、・・・身長は161cmです。

 ・・・それで、3サイズは・・・むぐ・・」



「わぁ〜!冬桜ちゃん、それ以上言っては駄目だ。」




とんでもない事を言いかけた冬桜の口を、慌てて塞ぐアキト。

いったい何時、同盟の囲いから抜け出たのだろか?




「むぐむぐむぐむぐ(アキ、いきなり何をするの)?」



「冬桜ちゃん、そういう事は言わなくていいんだよ。」




そう言いながら、口を塞いでいた手を離すアキト。




「ぷは。そういう事って3サイズの事?」



「ああ。女の子が人前で言うもんじゃないぞ。」



「でも、キャナルが言えっていったんだよ。だから私言ったのに・・・」




それを聞いてキャナルの方を向くアキト。

キャナルはと言うと、アキトの視線から逃げるように顔を背けている。




「キャナルちゃん・・・冬桜ちゃんが言った事ってほんと?」



「いや・・・まさかほんとに言うとは思わなかったから。

 ・・・冗談だったんだけど、本気にしちゃったみたいね。あはは。」



「・・・酷いよキャナル。・・・もう少しで言う所だったです。」



「あははは・・・ごめんごめん。」




「あのー・・・キャナルさん、1ついいですか?」




ルリがキャナルに話し掛ける。




「ん、何?」



「あの人・・・冬桜さんでしたっけ?

 なんかアキトさんにだけ、しゃべり方が違うような気がするんですけど。」



「ええそうよ。

 普段は口数が少ない子なんだけど、アキトに対しては普通にしゃべるの。」



「もしかしてアキトさんの事が好きなんですか?」




凄まじい嫉妬オーラを放つルリ。

いや、ルリだけでなく他の同盟メンバーも、オーラを放っている。

・・・どうやら2人の会話を聞いていたようだ。




「さあどうだろ?・・・・好きかもしれないわね。」




爆弾を落とすキャナル。

その瞬間、同盟から放たれる氣が、恐ろしいまでに膨れ上がった。

これはもうアキトのお仕置きは決定事項であろう。

アキトの冥福を祈るばかりである。




「冬桜。機体の事もちゃんといいなさいよ。」



目の前の同盟はひとまずおいといて、冬桜に機体の解説を促す。




「・・・わかってるです。

 こほん・・・あの機体はスイートフェンネルといいますです。

 ・・・ソードブレイカーのデータを元にして作った・・・

 ・・・近接戦闘用ソードブレイカー・・・ってところです。

 ・・・以上・・・説明終わりです。」




エメラルド色の機体を指差しながら、淡々と解説する冬桜。

その機体を整備班一同(ウリバタケを除く)と極一部のクルー。


スイートフェンネルの外観は、ほとんどソードブレイカーと同じである。

違う点といえば、背中にあるスラスターバーニア内蔵の翼である。

ソードブレイカーの3対6枚の翼に対し、2対4枚である。





「はっはっは。次は私の番のようだね。」



「うわ!何時復活したんだユキト?」




笑いながら、いきなり出現したユキトに驚くアキト。




「つい先程だよ、我が親友アキトよ。

 不意打ちで斬られたためか、

 復活が遅れてしまったがね。」



「・・・本気で斬れば・・・よかったです。」




「冬桜がなにか物騒な事を考えているみたいだが・・・

 まあいい。それより自己紹介に移らせてもらう。」



「わかったからさっさとやれ。」




話がなかなか進まないので、少しイライラしながらいうケイン。




「無論だケイン。

 私の名は、迅霧ユキトだ。冬桜と同じくロストから来た。

 年は18で、身長は178だ。

 そしてあの機体はアンブローシア。

 遠距離戦闘型の機体だ。こんなもんでいいだろケイン。」



「ああ。・・・しかし、いつもそうやって真面目にしてればいいのに・・・

 なんでそう・・・無駄にさわやかと言うか、うるさいというか・・・」



「はっはっは、いいではないか。

 真面目にするのもいいが、やはり私はこうしているほうが気が楽だな。」




そういってまたしても笑い出すユキト。




「はあ・・・ま、いいけどね別に。

 んじゃ、次は私の機体の紹介でもしましょうか。」




キャナルの言葉を聞き、翼付の機体を見るクルー。




「まず機体名からね。この機体はユーリクレス。

 ソードブレイカーの後継機で、その性能はソードブレイカーの1.2倍って所かしら。

 ちなみに単独で大気圏突入・離脱も出来る高性能機よ♪

 簡単に言うとこうね。何か質問はある?」




嬉々として機体の事を解説するキャナル。

その表情は、なにかを自慢する子供のようだ。




「あの翼は何で出来てるんですか?どうみても金属には見えないんですけど・・・」




メグミが翼を指しながら言う。

確かに金属には見えないし、かといって有機体にも見えない。




「ああ。あれはね、サイクリスタルって結晶で出来てるの。」



「「「「サイクリスタル?」」」」



「そう。機体に搭載されている、

 C(クリスタリゼイション)・システムを使って、凝縮・結晶化されたサイエネルギーをそう呼ぶの。

 サイクリスタルは搭乗者の意思次第で、どんな形状にもなるわ。

 大きさも自由だけど、大きければその分、結晶化させるのに時間がかかるけどね。
 
 あと物によっちゃあ、なにかしらの媒介が必要だけどね。」


  パチン


そういうとキャナルは、指を鳴らした。

するとユーリクレスの翼が、ガラスが砕け散るように弾けた。

弾けた翼は、光の粒子となってしばらく中空を漂った後、

そのまま掻き消えた。

翼が消えた後には、ちょうど翼があった位置に、

白いワイヤーのようなものがついている状態だった。




「あのワイヤーを中心に、翼を結晶化させてるの。

 ワイヤーがなくても結晶化できるんだけど、そうすると何もない場所に、

 結晶化することになるでしょ?あれだけ自由に動く有機体に近い翼を、

 何もない場所に結晶化させるのはかなり疲れるのよ。

 けど何かを通して、結晶化させればだいぶと楽になるの。

 だからワイヤーを通じて、結晶化させてるわけ。わかった?」



「あっ、はい。」



「ん。んじゃ紹介は終わりね。それじゃあ・・・」



「俺の心が逝けと叫ぶ!あの機体を分解して調べろと轟き叫ぶ!!」




いつのまにか復活したウリバタケが、

妙なセリフを言いながら、ユーリクレスに向かって爆走している。




「あ、ちょっと。危ないわよ。」




キャナルが注意をするが、聞く耳持たずっといった感じで、

ユーリクレスに突撃するウリバタケ。




「はあ・・・どうなっても知らないわよ。」




キャナルがそう言った瞬間・・・




   ズドォン!!




その音と共にクルーの目の前を何かが飛んでいった。

その物体は、格納庫の端まで飛んでいき、壁にぶつかって動きを止めた。




「「「「・・・・・・・(汗)」」」」



「今のは・・・もしかして・・・」



「もしかしなくても、今飛んでいったのはセイヤさんよ。

 はぁ・・・だから注意したのに・・・」




額に手を当てて、ため息をつくキャナル。




「あの子ももう少し手加減すればいいのに・・・」



「あの子って?」



「あそこにいる子よ・・・」




ユーリクレスの足元を指差すキャナル。

そこには、青白い髪を膝まで伸ばした少女がいた。

その少女は、こちらの方を見るとそのまま歩み寄ってきた。

近づいてきた少女をよく見ると、

顔はキャナルにそっくりで、身長は160くらいだろう。

服装は・・・・・なぜか巫女装束であった。



「ったく・・・なんなの?あのおっさんは?

 血走った目でこっちに向かってきて・・・・

 思わずふっ飛ばしちゃったじゃない。」




目の前まで来ると、いきなり愚痴をこぼす少女。

おっさんとは、どうやらウリバタケの事らしい。




「サリア。もう少し手加減したらどう?

 凄い音がしたわよ。」



「そんな事言ったって、あんな血走った目つきで、

 向かってこられたこっちの身にもなってよ。

 結構、怖かったんだからね。」




少し青ざめた表情で答える少女。

冬桜とは違い、感情を隠さない娘のようだ




「はいはい、わかったわよ。」



「むぅー・・・ほんとにわかってる?」



「いいからさっさと自己紹介をしなさいよ。

 みんな、わけがわからなくて固まってるでしょ・・」




頬を膨らませて、半眼でキャナルを睨む少女。

キャナルはその睨みを受け流し、少女に自己紹介をうながす。




「・・・わかったわよやればいいんでしょ、やれば。」




そういうと少女は、クルーに向き直った。




「えーっと・・サリアといいます。

 ユーリクレスの制御コンピュータです。よろしく。」




そういって、ペこりお辞儀をする少女――サリア。




「えっ、制御コンピュータって・・・立体映像?

 でも実体があるように見えるんだけど?」




1足早く復活したミナトが、質問する。




「ああ、それはですね。

 質量再生型の立体映像だからです。だから物に触れたりも出来ますよ。

 あと・・・何故か食事もすることが出来ちゃいます。・・・なんででしょうね?」



「なんででしょうね?って自分で言う?普通。」



「だってわからないんですもの。

 まあ、立体映像なのに、食事が出来るのは嬉しいですから、

 あまり気にしてないですけどね♪」



「はぁ・・・ま、いいけどね。別に。」



「おい、ちょっといいか?」




リョーコが口をはさんだ。




「何、リョーコ?」



「いやな・・・質量再生型の立体映像を作り出す装置なんて、

 何処で手に入れたのか?と思ってな。」



「そうですね・・・明らかにオーバーテクノロジーです。

 そんなものを何処で手に入れたのですか?」




リョーコの問いに便乗してくるルリ。

他のクルーも興味があるのか、キャナルの周りに集まる。




「企業秘密よ。・・・・・・まあこれを10個くらい食べてくれたら、

 教えてあげてもいいわよ。」




そう言って例の物体を、どこからか取り出すキャナル。

そう、某人物の手ほどきを受け、独自のレシピで作り上げた物・・・

ケイン命名の『ミステリーケーキ』である。




「あはは・・・さてと。私艦長だし、

 そろそろブリッジに戻ろうっかな・・・」



「オペレータが、いつまでもぶらぶらしてはいけないですよね・・・」



「私もブリッジに戻らないと・・・」



「あっ、艦長・ルリルリ・メグちゃん、待ってよ。」



「「「「「いけない。食堂に戻らないと・・・」」」」」



「戦闘も終わったし飯でも食いに行くか・・・」



「あっ、私もいくー。リョーコのおごりでー♪」



「抹茶プリン・・・よろしく。」



「なんで、おごらなきゃならないんだよ?」



「いいから、いいから。」



「さあて、整備をはじめるか。

 誰か、班長起こしてきてくれ。」



「ウィーっス。」



「さて・・・本社に連絡を入れませんと・・・」



「むぅ・・・神の信者を増やさねば・・・」



「イツキちゃん、部屋に戻ろっか?」



「はい。」



「冬桜、ユキト。プロスさんとこに、おまえ達の部屋を聞きに行くぞ。」



「うむ。しっかりエスコートしてくれたまえケイン。頼むぞ、はっはっは。」



「・・・アキの部屋の・・・近くがいいです・・・」



「僕も副長としての仕事を、しに行かないと・・・」



「ちょっと待ってよケイン。ついでに食堂に案内してよ。」



「はいはい。わかったからついて来い、サリア。」





1人、また1人と自分の持ち場に帰ったり、

部屋に戻ったり等していった。






そして最後にその場に残ったのは、

例のものを手にしたままの、キャナルだけになった。







「ふん・・・いいわよ別に。食べてくれなくても・・・

 後で、無理やり食べさせればいいんだから・・・」




いじけながらも、どこか危険な事を考えているキャナル。

その表情は、年齢制限がつきそうなほど怖かった、と記しておこう。












「・・・そういえば、補充クルーはまだいたわね・・・

 ・・・そうよ、その人達に食べさせればいいんだわ・・・・

 ・・・どんな効果のあるケーキを、食べさせようかしらねえ♪

 ふふふ・・・うふふふふふふ♪」









それからしばらく、キャナルの笑い声が、収まる事はなかった。












  つづく










後書き


ARX−7:どうもこんにちは。ヘッポコ駄文作者のARX−7です。
      まずは400万ヒット、おめでとうございます。いやー凄いですね。
      さて挨拶はここまでにして・・・・カモン!我がしもべよ!

冬桜:・・・誰がしもべよ?・・・

ユキト:はっはっは。作者の分際で生意気な発言してると、冬桜に斬られるぞ。

ARX−7:ウィ・・・気を付けるわ。何か聞きたいことあるか?

冬桜:・・・ユキトの瞳の色・・・

ユキト:どうして瑠璃色にしたんだ?

ARX−7:特に意味はない。ただ青系の色にしようと思って調べたら、
      綺麗な色があってね・・・それが瑠璃色だっただけ。

冬桜:・・・瑠璃色って・・・青系だったのね・・・

ユキト:それじゃあ次の質問だ。ずばり!冬桜のアキトに対する気持ちは?

ARX−7:・・・言ったらおもしろくないだろ。

冬桜:・・・大丈夫・・・言わなくても面白くないから・・・

ユキト:冬桜よ。その言い方はないんじゃないか?

ARX−7:そうそう私が言わなくても、おまえ自身のことだからわかるだろ?

冬桜:・・・それもそうね・・・私の事だし・・・

ユキト:とまあ今回の後書きはここまで。どうせ見る人少ないしな。はっはっは。

ARX−7:見たとしても、面白いものじゃなしね。

冬桜:・・・次回予告・・・アキ中心に・・・大騒動?

ARX-7・ユキト:・・・それはいつもだろう。

 

 

代理人の感想

いきなり会長である事を明かしてどうするよ、アカツキ(笑)。

何を考えてるんだか知りませんがこれでかなり展開は違ってくるはずですね。

 

>ユリカ達は、目の前でいきなり少女が青年を斬り付けた事に驚愕していた。
>まあ、自己紹介中にそんなことされるのは、まずありえないからな。

ここに限らず、地の文がいきなり三人称から一人称(ナレーション風)になってるのが違和感があります。

常にナレーション風に進行しているわけでもなく、「作者の視点」が示されている訳でもない、

それでいてそうしたものが唐突に示されるのは少々問題でしょう。