昔々あるところに浦島・テンカワ・アキト・太郎という男がいました。
・・・長いから彼のことはテンカワ・アキト又はアキトと呼びましょう。
彼は漁師で毎日釣りばっかして毎日を食いつないでいました。
ちゃんと遠洋漁業とかにも行けって感じですね♪
「迂闊なり、テンカワ・アキト」
「北辰!!」
そう言って戦い始める二人。
・・・なぜ浦島太郎なのに戦ってるの?
「くらえ!!」
「笑止!!」
ズガッ
バキッ
ドゴッ
御伽噺シリーズ@
浦島太郎
ほぼ同時刻、海岸。
「死ねーーー!!
みんな俺が殺してやるよ!!
なぜ、チハヤが!!チハヤが!!」
ぼごっ
めきっ
ぐべしゃ☆
ジュン・・・見事に暴走してるな・・・
しかもジュンが持ってるのは釘バットだ。
しかも外にでているのが釘の尖ったほうだったりする・・・
そんなんで殴られたら死ぬよ・・・いやマジで・・・
「ジュンさん
チハヤさんを殺したのは僕じゃ・・・メキョ」
「今でも手に残ってるんだよ・・・
だんだん冷たくなっていく彼女の感触が・・・
殺してやるさ・・・消し去ってやるさ・・・全てをーーーー」
しかしジュンの腕の中でチハヤは死んでいったっけ?
あと・・・ハーリーは亀だな・・・まあお似合いかな♪
と言うことは、ジュンが亀をいじめる役なんだな。
しかしいじめっ子の役は一人じゃなかった気が・・・
「君も殺してやるよ・・・
あの二人のようにねーーー!!」
・・・ああ、あんなところに変死体が・・・
あの二人ってやっぱり元仲間の彼らなんだね・・・
ウリバタケさんなんて釘バットで叩かれたのか、穴あいてるし・・・
アカツキは血みどろだし・・・身分的にも『血みどろ伯爵』って感じだな!!
「くっ、ジュン・・・どうしたんだ・・・
アカツキ生きてるか?」
「ああ、ウリバタケ君・・・なんとかね・・・」
しかも、こいつら生きてるし・・・
「アカツキ・・・月は見えているか?」
「ウリバタケ君・・・今は昼だよ」
「ティ○ァ、俺を導いてくれ!!」
「ウリバタケ君、テ○ファって誰だい!!」
「さあ、デュエルの時間だ!!」
「・・・だからティファって・・・」
アカツキ・・・壊れきれないと苦労するな・・・
「同情するなら鐘をくれ!!」
・・・字、違うし・・・
そんなうちにもウリバタケさんは何やらカードを手に取っている。
そしてジュンは・・・
「チハヤーーーーー!!」
ヤ
オ ミ
メ ○ ノ
ジ ザ チ ナ
ュ メ ノ カ
ン ル チ
ニ
なんか煙吐いて暴走してるし・・・
そしてウリバタケさんが叫ぶ。
「魔法カードオープン!!
サテ○イトキャノン発動!!」
ギュオーーーーーーーーン
そしてジュンは、
「チハヤーーー!!」
と、叫んで釘バットを振り回す!!
そしてそのバットがいつしか見えないほどに速くなっていく!!
これが『見えないスイング』だ!!
しかし、凄まじいレーザーがジュンをなぎ倒す。
・・・そりゃあバットでレーザーに勝てるわけが無い。
キッチリ巻き添えをくらってハーリーはボロ雑巾のようになっているし・・・
まあハーリーなんてほっとけばいいか。
「暴走ジュンを・・・撃破っ!!」
「・・・ウリバタケ君・・・この辺りの地形かわっちゃってるよ・・・」
「これが俺達の結束の力だぜ!!」
「ウリバタケ君・・・もう帰ろうよ・・・」
そして去っていくウリバタケさんとアカツキ・・・
アカツキ・・・ほんとに壊れきれないと苦労するな・・・
なんか背中に哀愁を感じるよ・・・
「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというのは」
「ウリバタケ君・・・君はそんなに若くないだろ?」
アカツキ!!そんなこと言っていいのか!!
「・・・・歯ぁ食いしばれ!!
そんな大人、しゅーせーしてやるーー!!」
ボゴッ!!
ほぼ同時刻、某所。
「抜き打ちか・・・笑止!!」
「勝負だ!!」
ずがっ
「くううう」
どがっ
「・・・見事だ・・・ごふっ」
「はあ、はあ、はあ。
・・・さてそろそろ海に行くかな」
やっと話が進めれるよ・・・
そんなこんなで海岸。
「こんな所に亀がっ!!
大丈夫かい?」
「・・・うん・・・こ、ここは・・・
貴方が助けてくれたんですか?
お礼に竜宮城に案内しましょう」
アカツキ達が帰ったから亀を助けるイベントが無くなってしまった・・・
だから強引に竜宮城に連れて行かないと!!
「いや、俺が助けたわけじゃ・・・
でも案内してもらえるなら連れてってもらおうかな」
「じゃあ僕の背中に乗ってください。
それじゃあ行きますよ」
そしてアキトとハーリーは竜宮城へと出発した。
しばらくすると壮大な海底に佇む城が見えた。
ちなみにキッチリここでは息ができる。
「あそこが竜宮城です」
「へー、あそこが・・・すごい建物だね」
「ええ、乙姫さまが待ってらっしゃると思いますから・・・」
「(・・・乙姫って誰がやってるんだろう?)」
そしてアキトは竜宮城の中に入った。
「ようこそアキトさん。
私が乙姫ルリです♪」
「お招きいただいて光栄です。
(ルリちゃんが乙姫だったのか)」
しかしハーリーなんでいちいちアキトとルリちゃんを会わせたんだ?
正真正銘の馬鹿なのか?
・・・自分から不幸になる要素のお膳立てをしてどうするんだ!!
「なぜ・・・乙姫様はルリさんじゃなかったんじゃ・・・」
「さあ、アキトさん料理の準備ができてます。
こっちに来てくださいね♪」
「ああ、ありがとう乙姫様」
「アキトさん、みずくさいですよ。
『ルリ』って呼んでください」
「うん、分かったよ、ルリちゃん」
しかしなぜアキトが来たのにルリちゃん以外の人が出てこないんだ?
・・・周りを見まわしてみると綺麗にみえる壁のあちらこちらに血が点々としている・・・
さらに部屋の隅にはぼろぼろになった消火器が置いてある!!
どうやらアキトが来る一週間ほど前から、
『乙姫争奪戦』が行われていたという噂は本当の様だ!!
しばらくして食事をしているアキトとルリ。
「おいしい!!この料理すごくおいしいよルリちゃん」
「そうですか、喜んで貰えて嬉しいです♪
この料理はホウメイさんが作ってくれたんですよ。
あとで紹介しますね」
「へー、ホウメイさんか・・・楽しみだな」
ちなみに鯛や平目の舞い躍りはない!!
理由は『乙姫争奪戦』の影響でやる人がいないからだ!!
だから亀が阿波踊りをさせられたりしているのだが・・・
「なんで僕がーーー」
「ハーリー君静かにしてください」
「うわああああああああん!!」
泣きながらハーリーダッシュをかますハーリー。
そんなこんなでアキトが竜宮城から帰るときがきた。
ルリちゃんがアキトを帰すわけがないと思うかもしれないがそこは
『浦島太郎』だから!!
という理由で納得してもらいたいですね・・・
「アキト、また来たいときは何時でも来てね♪」
「えーと・・・ラピス・・・そうだねまた来るよ(汗)」
この訳は聡明な読者の皆様ならおわかりでしょうが
アキトが来てからも『乙姫争奪戦』続いていたのだ!!
むしろアキトが来てから更にその戦いの激しさを増していったのだ!!
その為に朝起きると毎日の様に乙姫は変わっていたらしい。
「じゃあハーリーちゃんとアキトを送ってね。
もしアキトが危険な目に会ったら・・・分かってるよね♪」
「うう、分かってるよラピス、うう、うう」
ラピスに微笑まれて泣いているハーリー・・・
彼は某組織の人物のうち唯一この竜宮城に来ていたのでその不幸を全て背負ってしまった。
・・・むしろ「普段と変わったもんでもないじゃん」といった感じだが・・・
まあ、この竜宮城ではとんでもない目に会っていたんだろう・・・哀れだな・・・
「じゃあハーリー君いこうか」
「はい・・・うう」
そうしてハーリーに乗って竜宮城を去るアキト。
そして地上に帰ってきたアキトですが・・・
「じゃあまたね、ハーリー君」
「ええ、テンカワさん・・・」
そう言ってハーリーはまた海に戻っていく。
そしてどこからともなく鈴の音が聞こえてくる。
チリーン チリーン
「遅かりし復讐人よ、ごほっ、ごほっ・・・
しかしまだ未熟、ごほっ、ごほっ」
北辰現る!!
しかし竜宮城でアキトがすごしていた以上地上ではすごく時間がたってるはず!!
こいつ今までずっと待ってたのか?
「北辰・・・老けたな・・・」
「テンカワ・アキト、貴様の命貰いうける、ごほっ、ごほ」
そう言ってアキトに襲いかかろうとする北辰。
しかし、
ごきっ
「ぐはっ」
ぎっくり腰で崩れ落ちる北辰。
年を考えないで無理するから・・・
「・・・北辰・・・大丈夫か?」
アキトに心配される北辰。
これが一人の男を待ちつづけた漢の最後だった。
次回 玉手箱はどうなった?に続く(続きません)
後書き
はじめまして東英(あずまひで)といいます。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。
この話は最初は「天に召される北辰」というコンセプトだったんですが・・・
いつのまにか「ハーリーを不幸に」に変わってしまいましたね♪
まあいいですかね、前に掲示板に今度来る時は『ハーリー不幸推進委員会』とでも
名乗りましょうか、とか書いてましたし・・・
しかしシリーズとかほざいてしまって・・・
こんな駄文ですがもし「この作品で書けば?」とかあったら言ってくれると嬉しいです。
御伽噺ってあんまり知らないんですよね・・・
なんで御伽噺シリーズとか言い出したんですかね・・・
ではこの辺で。
管理人の感想
東英さんからの初投稿です!!
いや〜、インパクトのある作品でした!!
近頃、赤丸急上昇のジュンがいいです。
ここまで壊れると、いっそ見事と言うしか無いでしょう(爆)
でも気になるのは北辰とアキトの関係。
・・・どうして戦っているんでしょうね、この二人(笑)
ま、多分理由は無いと思いますけど(苦笑)
それでは、東英さん投稿有難うございました!!
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