ナデシコがサセボから発進した次の日の朝・・・・・・・
「他にはどこがやられてる?」
「通信回線で弱かったところは全滅してます!!」
「ちくしょう、何でブリッジの叫び声で他のとこまでやられるんだ?」
ユリカのサウンドウェポンによる被害を整備班は必死に修復していた(笑)
「アキトーーーーーアキトーーーーーーーー♪」
嬉しそうに歌いながらスキップをしつつ廊下を歩いている人間が一人
今回の惨事を引き起こした原因、ミスマル・ユリカ艦長、二十歳である
お目当ての場所はアキトの部屋であろう、疑う余地はない
コンコン「アキトーーー」 ピンポンピンポン ドンドン ピンポピンポピンポ〜〜〜〜〜〜〜〜ン 「アキトーーーーユリカが来たんだよーーーー」
ドンドンドン!!「アキトーーーアキトの愛するユリカが来たんだよーーー」
いつ誰が、アキトはユリカを愛してるといった!!
「言わなくてもわかるよ、アキトはユリカの事が大大大好きなんだもん!!」
・・・・・・独白に合いの手を入れないでくれ・・・・・・・・・・
「ぶぅーーーー、何でアキトはでてきてくれないのーーーーーー」
ユリカは扉の前で頬を膨らますと何かを探し始めた・・・・・
「いいもん、こうなったらマスターキーであけるもん!!」
そういいユリカがマスターキーでアキトの部屋の扉明けようとしたとき
「どうしたんですか、艦長」
扉が開き、中からアキトでもイツキでもなくルリが現れた
「あれ?・・・・・・・・なんでルリちゃんがこんな所にいるの?」
「アキトさんに呼ばれたんです」
どこか勝ち誇ったような顔でユリカにそう告げるルリ
「ええーーーーーー!!どうしてどうして!!どうしてルリちゃんがアキトに呼ばれるのーーー!!」
「他の人では決してできないことですし、私も相談がありましたから」
ルリがそういい、ユリカがさらに追撃しようとした時・・・・・・
「ユリカ・・・・うるさい、こっちは徹夜してるんだ。もう少し静かにしてくれ・・・・・」
どこかやつれた顔のアキトがやってきた
「あ・・・・・・あ・・・・・・・」
「どうしたんだユリカ?」
「アキトの鬼畜ーーーーーーー!!!!」
本日最初のサウンドウェポンがナデシコに響いた!!
機動戦艦ナデシコif
『新たなる刻の歌』
第二話 『緑の地球』は任せなさい!!
「はあ・・・・・なんだ、そうだったんだ・・・・・・・」
アキトとルリから説明を受けて落ち着いたのかユリカは茶を飲んでいる
「全く、人の話を聞かないところはまるで変わってないな」
アキトはプロスから急に入ってきた通信をつい先程終え、ユリカを冷ややかな目で見る
プロスからの通信とはユリカの発言についての否かどうかを聞いてくるものだった
無論、アキトは清廉潔白なのだが弁解に三十分ほどかかった
「あはははは・・・・・・・・・でもアキトって相転移エンジンの事、しってたの?」
アキトがルリを呼んだ理由はナデシコのメインエンジン、相転移エンジンの状態を聞くためだった
「ああ、知ってるって言うよりむしろ開発・・・いや、改良スタッフの一員だった」
アキトが開発といわなかった理由、それは古代の遺産から得た力だったからであろう
「私は、小型相転移エンジンを作る際の注意点を聞きにきたんです」
「しかしルリちゃん、その設計図どこで手に入れたの?明らかに一度は作られてるものだと思うんだけど」
「・・・・・それは秘密です、それより気になったのはアキトさんはどうしてネルガルの株を持ってるんですか」
「ああ、DFW創ったときに特許代わりにもらったのと、あとは高速戦フレームのだろうな」
「こうそくせんふれーむ?」
ユリカが頭をかしげながらアキトのほうをむいて言う
「ああ、地上用、宇宙用の二種類があって、どちらとも今のどのフレームよりも速度は高い。
ただし、重力制御装置が今のと同じだからパイロットにかかる負担は大きいんだ。
その点を省けば、次世代級のエステバリスって言っても過言じゃない、白兵戦用だから扱いづらいけどね」
(まあこれでネルガルのほうは大丈夫でしょう、極楽トンボは抑えたし、株もアキトさんの持っているものをあわせれば6割は制したことになりますし)
ルリは一人思考の中に入っていた
「ナデシコにはその高速戦フレームはあるの?」
「ああ、プロスさんから聞いたけど。もう既に宇宙戦用の方を入れてるみたいだよ」
「ほえ?どうして地上戦用じゃないの?」
「・・・・・・それはいずれわかるさ」
「でもさ、アキトって強くなったよね、やっぱり私のために強くなったんだよね!!」
「・・・・・・・ちがうよ・・・・・・・俺が強くなったのは・・・・・・誰のためでもない・・・・」
「ほえ?アキト・・・・・・どうしたの?」
「何でもない。・・・・・ルリちゃん、俺は遅い朝食に行くけどどうする?」
「私もいきます、昼ごはん食べてませんから」
ルリは朝食を食べたあとアキトに呼ばれてアキトの部屋に言ったのだ
ちなみにアキトが徹夜した理由は・・・・・・・・部屋の整理をしてたためだったりする(爆)
そして現在時刻は一時少し前である(ユリカを含めクルーの大半が気絶してた為時間が一気にすぎていたのだ)
気絶の原因は・・・・・・言わずともわかるだろう・・・・・・・・・・・
「ねえアキトアキトアキトーーーー」
部屋を出てから無視されっぱなしのユリカがアキトを呼ぶ、しかしアキトは振り向く気配もない
「アキトアキトーーーーねえってばアキトーーーーーーー」
痺れを切らしたのかユリカは近くにあった鉄アレイ(10Kg)をアキトに向かって投げつけた
しかしアキトはそれを振り返ることもなく受け止めた。
「艦長、何か他に用があるのか?」
あえてユリカではなく艦長と呼ぶアキト
「ぶぅーーーー、さっきみたいにユリカって呼んでよーーー」
「ふぅ・・・・・俺はあくまで一パイロットだ、艦長を呼び捨てにできるわけないだろ」
「そんなの関係ない!!アキトはユリカの大切な王子様だもん」
ちなみにアキトは会話をしながらラーメンを頼んでいたりする(ルリはチキンライス)
「・・・・・・・先に言っといた方がいいな、ユリカお前の知っていたテンカワ・アキトはもう死んだ」
「え?・・・・・・・アキト熱でもあるの?アキトはここにいるじゃない」
「俺は正常さ・・・・・・いつか、今の言葉の意味もわかるさ」
(・・・・この世界のアキトさんになにがあったのでしょうか・・・・・もっと深く調べる価値がありそうですね)
しばらく沈黙の時が続いたが、ルリとアキトはそれぞれ頼んだ物がくるとすぐに食べ始めた
「「ごちそうさまでした・・・・・・・」」
全く同時のタイミングで食べ終わる二人。(ユリカは艦長捜索の依頼を受けていたゴートによってブリッジに連れて行かれた)
「あら、食事中だったかしら」
アキトの目の前にコミュニケが開かれその映像にはムネタケが映っていた
「いえ、つい先程食べ終わったところですよ」
「あらそう、食べ終わってすぐに動くのは身体に悪いとは思うんだけど・・・・・ゴミ掃除を手伝ってくれないかしら」
「ゴミ掃除ですか、別に構いませんけど何ゴミですか?」
「そうね・・・・粗大ゴミの掃除をお願いするわ、後で引き取ってもらうからあんまり粗末に扱いすぎないでよ」
「そうですね、無駄な手間が増えるだけですからね」
「清掃員のおじさんは格納庫のゴミ掃除をするそうだから手伝ってあげなさい」
「他のところにはゴミはないんですか?」
「食堂はあの子がやってくれるわ、他の所は・・・・まあボランティアの人が片付けてくれるでしょ」
「そうですか、わかりました、今から格納庫の掃除を手伝ってきます」
「お願いするわよ」
そう言うとコミュニケはきれ、アキトはラーメンの器を戻すとすぐに格納庫の方に向かった。
(ルリは食べ終わるとすぐにブリッジの方に戻っている)
ナデシコブリッジ
「どうやら皆さん集まったようですな」
プロスがくいと眼鏡を上げて、ブリッジ全体を見渡し言った
「これまでナデシコが目的地を秘密にしてきたのは妨害者の目を欺く為です、
ネルガルは木星蜥蜴と一戦交える為にナデシコを作ったわけではありません」
プロスはブリッジクルーの中央に立ち説明をしている
「これよりナデシコは。スキャパレリプロジェクトの一環を担い軍とは別行動を開始します」
「我々の目的地は火星だ!!」
フクベ提督がプロスの代わりに目的地を告げる
「そんな!!地球が今受けている侵略を見過ごすと言うのですか!!」
今の今まで作者にも存在を忘れられていた(実話)副長、アオイ・ジュンが反論した
「木星蜥蜴が侵攻を開始した頃、多くの人たちが火星や月に移民していました。
しかし連合宇宙軍の多くはそれらの人を見捨て、地球に逃げ帰り、地球周辺にのみ防衛ラインを引きました
火星や月に残された人、とくに火星の人たちはどうなったのでしょう?」
「・・・・・・・たぶん、全滅してるさ」
やや弱気に・・・・・いや、悲しさを込めたような口調でジュンが反論する
「しかし、確かめるだけの価値は「無いな!!」と・・・・・どなたですかな」
とくに驚いた様子も無く普通に返すプロス
プロスの言葉が終わると共に四人ほどの銃を持った軍人がブリッジに入ってくる
「貴様ら、血迷ったか!!」
「提督、申し訳ありませんがこの艦は我々、軍が頂きます」
「その人数で何ができるって言うのかしら」
ムネタケが挑発するような口調で言う
「すでに他のところもわれわれの仲間が制圧しています、大人しくした方が得策だと思いますよ」
「それはどうかしら、オペレータ・・・・ホシノ・ルリだったわね、状況を見せてくれないかしら?」
「わかりました、主要部である格納庫、食堂、エンジンルームを映します」
まずはエンジンルーム、そこには誰もいなかった
「ば・・・・・ばかな」
続いては格納庫
「おや?ゴートさんそちらにおられたのですか」
「引き取ってもらう為にコンテナに詰めてる最中だ、予想以上に難しい物だなミスター」
「なるべく傷を増やさない様にしてくださいよ」
「そ・・・・・・・・そんな」
軍人の顔色が少しずつ悪くなっているようだ、そして食堂が映る
「あら、イツキちゃんブリッジにいないと思ったらそんなところにいたんだ」
「はい、清掃員の人が受け取りに来るまで待機しないといけないんですよ・・・・」
イツキはそう言うとグルグル巻きにされている軍人達を見る
「あらま、イツキちゃんって強いのねーーー、今度護身術習おうかしら?」
「構いませんよミナトさん、初歩ぐらいなら私も教えられますから」
「ありがと、もういいわよ」
ムネタケの言葉と共に映像が消える
「そ・・・・・そんな・・・・・・なぜ・・・・・・」
軍人達の隊長と思われる男が顔を青くして言う
「ま・・・・あんた達の運が無かっただけね、『関羽』と・・・・『白騎士』の方がわかるかしら?
『紫衣の戦乙女』・・・・火星の『双守護神』・・・『双璧』の方が正しいかしら、を相手にしたんだからね」
「それに『孔明』も・・・・・・・でしょうムネタケ副提督?」
「な!!お前は・・・・・・・・・・」
軍人は最後まで喋ることはできなかった、なぜならブリッジに入ってきたアキトに一撃で倒されたからだ。
「まあこの子達も運が無かったわね、火星の『双璧』が乗っている船を制圧しろだなんて・・・・」
「『孔明』の知恵が無ければやられてましたよ」
(ちなみに孔明とはムネタケが火星でアキトと同じ部隊のときにつけられた二つ名である)
「戦艦、浮上してきます」
ルリが冷静に状況を告げる
「あれはトビウメか・・・・・・・・・・と言うことは」
「まさか彼がこんなことをするとはね・・・・・予想できなかったわ」
「トビウメから通信が入っています・・・・・・・・」
「開いてください」
艦長、ユリカの判断によりトビウメとの通信が開かれる
≪ユウゥゥゥゥリィカァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!≫
「ああああ!!お父様ーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
このダブル超音波・・・いや音波兵器を耐えきれた者は両艦共に発生源以外は存在しなかった
・・・・・・・・・・一時間後・・・・・・・・
「さてさて・・・・・・連合軍の方が戦艦を連れて何用ですかな?」
やっと復活を果したプロスがトビウメの提督、ミスマル・コウイチロウに話し掛ける
≪うむ、機動戦艦ナデシコに告ぐ、直ちに停船せよ!!≫
「それが連合軍の意見かしら、ミスマル提督」
≪ムネタケ少将か・・・・・・・・・・ご想像に任せるほかあるまい≫
「いやはや・・・・軍との話はついてるはずなのですが・・・・・・再交渉となるのですかな?」
≪うむ、艦長とマスターキーはこちらで預からせてもらう≫
「・・・・・・・ふざけているのですか、ミスマル提督?」
≪ん?・・・・・・アキト君か!!≫
「この海域には小型のチューリップが眠っています。
その状況下で艦を停止するのは自殺行為だと思われます」
≪・・・・・・わかった、しかし艦長は預からせてもらうぞ≫
その後プロス、ジュン、ユリカの三人がトビウメに向かった
「はあ・・・・・・・・緊張したーーーーーー」
「なかなか上出来だったわよ、テンカワ」
「ははは・・・・・もうあんなのはやりたくないですけどね」
先程のアキトの発言はムネタケの策であった。
アキトとコウイチロウは軍人時代にも面識があり、アキトは軍にいた頃は息子のように可愛がられていたのだ。
もっとも、アキトが火星から移動しようとしなかったこともあり通信での話がほとんどだったが
ムネタケは自分が言うよりはアキトからの発言の方が比較的受け入れやすいだろうと思っていた
やや親ばかなところがあり、アキトの両親の死に責任の一端を感じているコウイチロウには予想以上の威力があった
「さてさて・・・・・テンカワ、エステで待機しててもらえるかしら?」
「別にいいですけどどう「チューリップ、起動開始しました」なに!!」
「予想以上に早かったわね・・・・・敵の狙いは?」
「クロッカス、パンジーを現在の目標にしているようです」
ルリがそう報告した時、既にパンジーとクロッカスは吸い込まれつつあった・・・・・
「仕方ないわ・・・・テンカワ、カザマ両名はチューリップの牽制に向かって頂戴」
「え?・・・・・あ・・・あの・・・ヤマダ「ダイゴウジ・ガイだ!!」さんが出撃しようとしています」
「「「「「「ええ!!」」」」」」
「おい、アキト前回はお前に華を持たせてやったが今回はゆずらねえぜ。
真のエースパイロットは子のダイゴウジ・ガイ様だ・・・・ってなんだよその冷ややかな眼は」
ヤマダ「ダイゴウジ・ガイ!!」・・・・ガイに向けられている冷ややかな眼の理由はほとんどの方はわかると思われる。
アキトは『白騎士』と言う二つ名を与えられるほどのパイロットである
しかしガイは二つ名どころか自分で勝手に骨を折ったパイロットである
これでは自分がエースだといっても誰も信じてはくれまい
「ええい、ダイゴウジ・ガイいくぜ!!」
ガイの乗る機体はそのまま発進し・・・・・・・・・・
「おい!!あの馬鹿どうにかしてくれ!!あいつ陸戦フレームで出やがった!!」
『ドッポーーーーーン!!』
大きな水しぶきをあげた・・・・・・・・・・
「ヤマダ「ダイゴウジ・ガイだ!!」さん浮上します」
「あらあら・・・・元気ねえ」
「はあ・・・・・・セイヤさん、空戦フレームありますか?」
「あったりまえだ!!あの馬鹿勝手に陸戦に乗って出やがったんだ!!」
ちなみに、今ピョンピョン跳ねているのはピンク色のエステバリスだったりする
「俺はパイロット用の服を取ってきますから用意しておいてください」
「おう、お前用にカラーリングは変更しといたぜ」
「こちらパイロットのイツキです、発艦許可をお願いします」
「こちらブリッジ、発艦を許可する、先に出た機体を援護してやってくれ」
許可を出したのは提督、フクベであった。
「先にコンテナを送ってきます、イツキ・カザマ・・・・・・・でます!!」
イツキはちゃんと空戦フレームに乗って出撃する、その手にコンテナを持って・・・・・・
イツキがでて約一分後、
「すまない、遅くなった」
「いや、こっちも少し時間食っちまったからちょうどだぜ・・・ってそれが『白騎士』の戦装束か」
アキトはとくに何も答えずエステに乗り込む
「今回もこれでいくか」
アキトはそう言うと再び堰月刀を片手に出撃した
余談だがアキトの現在の格好は黒アキトの服装を真っ白にした物である。
無論バイザーも白、バイザー着用の理由は・・・・・・・いずれ語るとしよう
アキトが発進してまもなく、トビウメからヘリがナデシコに向かって飛んでいた
そして先に出た二人は・・・・チューリップの触手相手に苦戦していた
「ぬおーーーーーダイゴウジ・ガイ、ピーーーンチ!!」
「そんな事言ってる暇があったら早く着艦してください!!」
・・・・・・正式には陸戦で出たガイがイツキの足を引っ張っているようだ
「・・・・・・何をやってるんだ?」
「あ・・・アキト、ヤマダ「ダイゴウジ・ガイだ!!」さんが戻ってくれないのよ」
「はあ・・・・・ガイ、今ヘリがナデシコに向かってる、援護をしてやってくれ。
戦闘能力の無いヘリを守るのは難しいが・・・・ヒーローの仕事には相応しいだろう?」
「おう、わかったぜ!!力ないものを守る・・・・くぅーーーー燃えるシチュエーションだぜ!!」
ヤマダ「ダイゴウジ・ガイ!!」はそう言うとすぐにヘリの方向・・・・ナデシコに向かっていった
「・・・・・・アキト・・・・さすがね」
「あいつの性格から考えると当然の結果さ。
・・・・・・久しぶりにいくぞ!!」
「了解!!背中は任せて!!」
ガイがナデシコに向かってまもなく、チューリップはバッタを出し始めた、それに対抗するかのように
二人は一直線に並んだ
「ふっ・・・・俺はやはり戦場でしか生きられないんだな・・・・こんな状況を楽しんでるのだからな」
現在、アキト、イツキの両名は次から次へと送られてくるバッタ相手に善戦していた
アキトが接近してくるバッタを斬り、イツキがアキトの後方からそれを援護する。
死角ができるのが普通なのだが、この二人は息が完全に合っているのか死角と言うものをつくっていない
たまにイツキにバッタが接近するがそんなときはアキトがすぐに後方に引きそれを叩いている
その後はアキトが突撃を仕掛け、再び前線をもとにもどす。
しかしいくら二人が強かろうと限界と言うものがある
「ナデシコ!!援護はまだか!!」
「こちらナデシコ!!今からチューリップにグラビティブラストを打ち込みます!!二人共離れてください!!」
「「了解!!」」
『ギュオオオオオオオオン!!』
二人が射程範囲から離れるとともに漆黒の光弾『グラビティブラスト』がチューリップを破壊する
「・・・・・なるほど、時間がかかったのは威力を上げるためだったのか・・・・」
「ふう・・・・・流石につかれた」
「バッタの反応もなし、二人共戻ってきてください」
「「了解」」
二人の乗るエステバリスがナデシコの格納庫に入る
そしてイツキが降りてきたがアキトが降りる気配が無い
「おーーーーい、アキトどうしたんだーーーーーー!!」
セイヤがメガホン片手にアキトの乗る純白のエステに向かって話し掛ける
「班長、テンカワのやつどうやら寝てるみたいです」
名も無き整備員Aがセイヤに向かって言う
「はあ?・・・・・なんでアサルトピットの中で眠ってんだよ」
「すいません・・・・・アキトにとってアサルトピットは・・・・・・・ゆりかごのような物なんです」
「なに?アサルトピットがゆりかご?・・・・・まあいいか、とくに急ぐわけでもねえしな」
そう言うとセイヤはすぐに他の機体の整備に向かった。それだけにイツキの嘆きを聞き逃した・・・・
「そう・・・・・・そしてアキトにとっての・・・・・・・墓場・・・・・・・」
・・・・・・これが聞こえなかったのはある意味幸運だったのかもしれない
そして案の定ジュンはトビウメに忘れられていた
あとがき
四方八方で無敵主義と叩かれております私のアキト、私自身現在その状態だと言うことを少しは把握しております
しかしアキトの力の代償を何にも考えていないわけではありません。
下手をすると・・・・・黒アキトよりも大きな物を失っているかもしれません(五感があるから小さいかもしれませんが)
次回・・・・その片鱗を出す予定であります。
しばらくアキトの敵はいませんが、北斗を超えるライバルキャラも一応考えています(いつでるかはわかりませんが{最悪でないかも})
まあそれまではアキト無敵主義と思っていただけるとありがたいです。
PCに異常が無ければ早めに続きが書けると思われます(破壊神降臨の予兆現在あり)
では・・・・・・次回また会いましょう!!
代理人の個人的な感想
智将・ムネタケ・・・・・・・・・・・・・・・・想像できないなぁ(苦笑)。
まぁここらへんは腕の差でありまして、上手い人なら読者に納得の行く形で
智将ムネタケを描写できるのかもしれませんが。
しかし、「白いバイザー」って一体どんなんだろう(笑)。