「・・・と言うわけで・・・ナデシコはテニシアン島に落下したチューリップの調査に向かう事になったわ」
いきなり作戦内容を告げるムネタケ・・・・・それを聞いているのは
「けど・・・・・・なんで艦長が操舵士の役をしてるの!!」
「え・・・暇だから変わってもらったんです」
そう・・・・そこにはエリナに頼み操舵士の任を変わってもらっていたアキトしかいなかった・・・
「・・・・・・まあいいわ、無茶だけはしないようにね」
「・・・・・つい先程まで子供状態で眠ってたんで目が冴えて仕方がないんですよ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・私は眠らせてもらうわね」
アキトの涙を流しつつの言葉にムネタケはイネスへの恐ろしさを再認識しつつ部屋に戻っていった・・・・・
刻まれゆく神話
第九話
軍人として 戦友として
ナデシコはその後何事もなくテニシアン島についた・・・・・・
「パラソル部隊行くぞ!!」
到着するなりリョーコの掛け声と共に女性陣がビーチに降りていく・・・・
「いくぞアキト!!」
「任せろカズヤ!!」
「女子に負けるなーー!!」
アキトとカズヤが負けじと飛び出しその後にアカツキの掛け声のもと男性クルーが続く
物凄い速度で飛び出していった面々は・・・・あるものを見て動きを停止した・・・・それは・・・・
「おっ?アキトか・・・・・久しぶりだな」
「ク・・・・クルツ?何でこんなところに・・・・」
「私達は休みをもらったんです、そこで近場の島で少し休む事にしたんです
アキト大佐も休みですか?」
アキトたちの動きを止めたもの・・・・それは・・・トゥアハー・デ・ダナンの艦長であるテレサ・テスタロッサの姿だった
アキト達西欧組はそれ以外にもミスリルの主力メンバーが全員水着姿でいると言うことにも驚いているが・・・・
「いや・・・・作戦前の自由行動です」
「そうですか・・・・・・せっかくですから一緒にビーチバレーでもしませんか?」
「ビーチバレーか・・・・・混合チームでも作ろうか」
アキトとテッサは軍人としてではなく親友としての会話をくりひろげ始めていた
その光景を見てナデシコの女性陣の多くは黒い炎を背負い始めていた・・・・・・
その後・・・・くじ引きの結果チームメンバーが決まっていった・・・・・
人数もあり六対六という形での勝負になったが・・・・・
「私は体力に自信がないですから足を引っ張る事になると思います・・・・」
「安心しなさい、私達がちゃんとサポートするから」
「肯定だ、大佐は後方からの指揮を頼む」
「宗介・・・・・お前のその癖、直した方がいいと思うぞ」
「そこが相良さんらしいといえばそれまでなんですけどね・・・・」
「さてと・・・・・やるからには絶対負けないわよ!!」
アキトのチームは・・・アキトとテッサ、相良宗介、千鳥かなめ、ルミ、ミリアの六人である
ミスリルのメンバー、ウルズ7の宗介はまだしも何故民間人の筈のかなめがここにいるのか・・・・
その理由は簡単である・・・・テッサにその常識を少しだけで良いから宗介に教えてほしいと頼まれたのだ
宗介は作戦行動時では確かに優秀だが・・・・・民間人にまぎれての潜伏などがはっきり言って下手である
その部分を矯正する為に、以前の作戦で護衛対象としてミスリルの保護下にあったかなめをそのまま乗せたのだ
勿論かなめの意思を無視してはいない、本人は否定するが宗介とは恋仲であった為乗り込んできたのだ
ちなみに・・・・かなめの給料はちゃんと支給されておりその額は宗介よりも高かったりする
ビーチバレーが始まって・・・・・早速宗介は問題を起こしていた・・・・
『スパアァァン!!』
かなめが振るうハリセンの音が響き、宗介が直立体勢で垂直に飛び落下する
「宗介!!アンタあれほど武器を使うなといったでしょうが!!誰かが怪我したらどうすんの!!」
「むっ・・・・怪我をする事は無い、あれは催涙用の煙幕手榴弾だ」
「だから・・・・・そんなものは使うなっていってるのよ!!」
試合が始まってまもなく・・・・宗介が相手陣営にスパイクをすると共に催涙手榴弾を投げ入れたのだ
相手はミスリルメンバーだったので敵チームの人的被害はなかったが審判であるウリバタケはもろにくらった
そんなこともあり・・・・・・アキトのチームは初戦でルール違反で失格になった
その後・・・・他のチームのメンバーにも危害を及ぼしていたのでかなめとルミ、ミリアの三人は他のチームの援護に回る事になった
「ふーむ・・・・・これならどうかな?」
「ほう・・・・流石は提督・・・・ではこれでいかがですか?」
「・・・・あなた意外にやるわね・・・・士官として軍に残っても良かったんじゃないの?」
「いえ、この判断能力は神の御力による物ですから・・・・・」
他の面々がビーチバレーをしていた頃、プロスとフクベは碁を、ムネタケとゴートは艦隊戦のシュミレーションをしていた
「フクベ提督・・・・ちょっと頼み事が・・・・」
失格になってしまいふらふらと歩き回っていたアキトはフクベに近づき小声で話しかける
「・・・・・・・・ではお願いします」
「わかった、任せておいてくれ」
フクベがそう頷きながら言うとアキトは森の中へと入っていった・・・・・・・・
「あれ?アキトは何所に行ったの?」
ビーチバレーも一段落ついた頃アキトの姿がないことにユリカが気付いた
「ああ・・・・・アキトだったら森のほうに行きましたけど」
ちょうど近くにいたアリサがその問いに答えた
アリサの言葉が終わるが早いかユリカとちょうど近くにいたメグミが森の中に入っていった・・・・
「あっ!!待ちなさいユリカ!!お兄ちゃんの邪魔はさせないわ、きゃ!?」
一瞬呆気に取られていたがすぐにユリカの後を追おうとしたルミをサラが脚を引っ掛ける形で止めた
「・・・・いきなり何をするんですか!!」
砂浜に顔面から突っ込む事となったルミは起き上がるとサラを睨みつけながら言った
「落ち着いて・・・・アキトは水着じゃなくて仕事着で出かけたのよ・・・・・意味は分かるわよね?」
睨まれているサラはルミの目を直視しながらそう言った
「・・・・つまり・・・・お兄ちゃんは仕事にいったってことですね?」
ルミの言葉にサラは満足そうに頷いた
「アキトは普段はああやってふざけてますけど公私の区別はしっかりとしていますから・・・・
私達も本来の仕事に戻りましょうか?」
「私達もお手伝いします」
アリサが・・・・何所か清々しい微笑みを浮かべながらいい、テッサも同じような笑みを浮かべて作戦の協力を申し出た
どうやら・・・・西欧女性組は自分のとっての敵味方の区別をつけ始めたようだ・・・・・
それからしばらくして・・・・アキトサイド
「・・・なるほど・・・・今まであのチューリップからは無人機は出てきていないんですね?」
「ええ・・・・・一応我が社のバリアでチューリップを動きを止めてはいるんですが・・・・・」
アキトはチューリップの単独調査を行っていて、たまたま遭遇したアクアに簡単な説明を聞いていた
「・・・バリアを開いた瞬間何かが出てくる可能性もあるか・・・・・
今はまだバリアは解除しないようにしてください、もうしばらくすれば俺の仲間が来てくれる筈ですから」
「そうですわね・・・・・私も無理に死にたくなんてありませんからね
そういえば・・・・・私の祖父が『これからもよろしく頼む』と言っておりました」
「ロバート氏が?・・・・『わかりましたしかし清廉潔白に付き合いましょう』と伝えておいてください」
アキトは・・・クリムゾンとも交流がある・・いや、それだけでなく明日香インダストリーともだが・・・・・・・
アキトは基本的に特定の企業や人物にこだわらない、如何にして効率よく、人的被害が少なく物事を進めるかに重点をおく癖がある
その為・・・・西欧軍での軍需物資、エステ等はネルガルから、バリアなど足止め用品はクリムゾンから生活物資は明日香に頼んでいるのだ
それだけにアキトの軍内での信任も高く物資調達等は良く任されていたのだ
本来なら西欧方面を手中に収めたいはずのどの企業も余り強くは出れない状況にある
もし・・・経済抗争を起こし西欧方面が勝負の場になるような事があれば
アキトは両者とのパイプを断ち切り他の会社との契約を開始しようとするだろう・・・・
アキトはあくまで効率をよくする為にそれらの企業と手を結んでいるに過ぎないのだ
本当はテッサが設計したレールガンユニットだけで防衛は事足りるのだ
アキトは民間人の被害を抑える為エステバリスをネルガルに注文し、兵を鍛え上げる事で攻めの体制にもっていったのだ
だからこそ・・・・クリムゾンも強くは出ない、現状を維持するのが最善と見ているからだ
「さてと・・・・それじゃあ俺はこの辺で・・・・」
「ちょっと待ってください、せっかくですからお食事でもいかがですか?」
一通りの話を終え帰還しようとしたアキトをアクアがその手を掴んで動きを止めさせた
「しかし・・・・今は作戦行動中ですから・・・・『グゥゥ』・・・・・・」
「ふふふ・・・・身体は正直ですね。
遠慮せずにどうぞ、私一人で食べるのも味気ないものですから・・・・・」
アキトはいきなり鳴った自分の腹を恨めしそうに見ると軽く頭を掻いた
「・・・・それじゃあ・・・お言葉に甘えさせていただきます」
アキトはそういいながら頭を下げた
「うふふ・・・・・・ではこちらにどうぞ」
アクアはそう言うとアキトを屋敷の中へと招待した
その後・・・特に何事もなく食事を終えアキトがナデシコに戻ろうとした時・・・・
「アキト!!何をしてるの!!」
「アキトさん!!その女性はどなたですか!!」
先程まで森の仲を歩き回っていたユリカとメグミがアキトの姿を確認しそれぞれ思い思いに叫んだ
「この女性はこの島の持ち主であるアクア・クリムゾン氏だ
俺はチューリップの先行偵察の為森を歩いていた時に彼女と会い色々話を聞いていたんだ
その時、空腹になった俺をアクア氏は食事に招待してくれたんだ
それよりも・・・・・・二人はここで何をしている」
普段とは違う・・・・・軍人・・『黒衣のロキ』と言われている時の雰囲気を漂わせながらアキトは二人に尋ねた
「アキトを探しに来たんだよ!!」
ユリカの言葉にメグミも頷く、アキトはそれを聞くと頭を抑えた・・・・・
「他の人の話をよく聞いてきたのか?俺は提督に先行偵察に行くとちゃんと伝えておいたぞ
しかも・・・・ナデシコでは俺と同じ地位である副艦長と命令を伝える通信士がそろって留守にしたのか?」
アキトの言葉は事実である、まずフクベにその事を伝え、その後遭遇したアリサにもその事を伝えている
もし・・・・ユリカ達がもう少し冷静に他のメンバーの言葉を聞いていれば二人にも仕事で出かけているとわかったはずだろう
「はぁ・・・・・・・・他のクルーは?」
「多分・・・・まだビーチで泳いでいると思うけど・・・・」
「それじゃあ・・・・・あの艦は何なんだ?」
そういいながらアキトは空に浮かんでいるナデシコを指差した
アキトは時間までにナデシコに戻れなかった時はフクベの権限でナデシコを動かしてもらうように頼んでいたのだ
勿論、フクベに先行偵察の事を伝えた時に念のためにとマスターキーを渡しておいたから、ナデシコは動いているのだ
≪アキト聞こえる?プロスさんが副艦長がいないから指揮を頼むって言ってるんだけど≫
「副艦長達はこっちにいる、一機回してくれ、とりあえず現状待機、チューリップのバリアの解除はこちらで可能だ」
≪了解、アカツキ機がそちらに向かうから合流して≫
「了解、他のエステは念のためチューリップ近辺で待機してくれ」
アキトがそう言うと共にアカツキ機がアキト達の元にたどり着いた
「では・・・・今日のところはこれで失礼させていただきます」
アカツキ機の手に乗り込む前にアキトはアクアに一礼した
「ええ・・・・一応私は地下シェルターに退避しておきます、バリア解除は三十分後にしておきます」
「わかりました」
アキトはそう言うともう一度頭を下げアカツキ機の手のひらに乗り込んだ
その後・・・チューリップは特に動きを見せず、アキトは無事ナデシコに帰還、すぐにエステで出撃した
バリアを張られているチューリップ付近では・・・・ナデシコ率いるエステ部隊と
ミスリルの主力である二足歩行型陸戦戦車、フィールドを備えた最新機であるARX−7アーバレストが待機していた
「あれ・・・・どうしてミスリルの主力機も待機しているんだ?」
カスタム機で戻ってきたアキトがその陣形を見て疑問の声を漏らした
なおアキト達、ヴァルハラエースの機体はルークが最新エステをカスタムした物になっている
「私達も協力させていただいたからですよ、アキト大佐
今回の作戦でこちらが出したのはアーバレスト宗介機、クルツ機の二機です
作戦中の指揮はアキト大佐に一任させていただきます」
アキトの疑問の声にテッサが答えた、アキトは急に開かれた通信に少し驚いたがそれは表には出さなかった
「そうですか・・・・・そろそろ時間ですね・・・・
艦長から全機に告ぐ、今回のチューリップはかなりの小型であり今まで無人機を排出した事もないらしい
その事から・・・時間をかけずに一気に破壊する事にした、耐久力はそう高くは無いと思われる
まず・・・イツキ、ルミ、アカツキ、アマノ、マキの五名でチューリップの口のあたりを集中攻撃
それと共に宗介、クルツの両名は狙撃可能な武装で側面を攻撃
他のパイロットは状況に応じて攻撃、この島には民間人もいる、被害を無駄に拡大させるな!!」
「了解!!」
アキトの指示にパイロット達はすぐに応え、それぞれ陣形を作っていく
そして・・・・・バリアが開かれ一斉に攻撃が始まった
「ルミ、照準はちゃんと固定して撃つのよ!!」
「わかってる、無駄玉を使うわけにはいかないもんね!!」
「それそれーーー落ちろーーー!!」
「一気に決めて休むとしますかね!!」
「悪いけど・・・・一気に決めるよ!!」
まずアキトの指示通りにイツキ、ルミ、ヒカル、アカツキ、マキの五人が集中砲火を行う
「目標確認・・・照準調整・・・・・破壊する!!」
「さてと・・・・ちゃっちゃと終わらせるかね!!」
それと共に宗介、クルツの二人が同時に側面攻撃を開始した・・・・・・
『ドッゴーーーン!!』
集中砲火を浴びたチューリップは流石に耐え切れなかったのか大爆発を起こした・・・・・
「ふう・・・・・任務完了・・・・とは言えないかもしれないけど・・・・・・
まあいいか・・・・上には『敵性物体の可能性が大だった為破棄した』と報告するか・・・嘘じゃないしな」
その光景を見ていたアキトは一人そう呟いていた・・・・・・・・
ナデシコブリッジ
アキトたちが帰還した時・・・・そこでまた事件があった・・・・・・
「え・・・・えっと・・・・・・・もう一度言ってください」
スズカが目の前にいる女性・・・・テッサに向かって話し掛ける
「ですから・・・・今日から私は西欧方面軍ヴァルハラ所属『Moon Night』の参謀になったんです」
テッサは心の底からの喜びを表したかのような笑みを浮かべながら言った
『Moon Night』ではパイロットは十二分にいたが参謀役が余りにも少なかった・・・・・
シュンの一人息子であるカズヤもアキト同様パイロットとの兼任の為正式な参謀はいなかった
その為・・・部隊が分散した時にアキトとカズヤが個別に部隊を率いる為、参謀がいなくなるのは普通だったのだ
グラシスもその点で頭を悩ましていた・・・そこでトゥアハー・デ・ダナンの副官カリーニン少佐の中佐への昇進と共に
以前からテッサが希望していたアキトの参謀役が正式に決定したのだ
戦力の平均化を中心に考えればこの判断は間違っているかもしれない・・・・何せナデシコにはユリカがいるのだ
それだけではない、フクベもいる、さらに副官としてスズカとジュンがいるのだ・・・・・
しかし・・・・・テッサを乗せたのはもう一つの理由があった・・・・・それは・・・・・
「後・・・・私はこのナデシコでは兵器開発の任を受けました、テストパイロットはアキト大佐を予定しています」
そう・・・テッサは自らの頭脳で新たな機体を作る事ができるのだ・・・・・
いくら設計書があってもルークやウリバタケクラスの腕がないとそう簡単には完成しない物もある
さらに・・・・たとえ完成したとしても中途半端な腕のパイロットでは性能を十二分に引き出せない可能性もある
しかも・・・性能が引き出せなければ不良部分の発見も遅れる・・・・・
少しずつ地球側が押し返し始めたといってもまだまだ戦況は木星蜥蜴有利
少しでも早く状況を好転させるにはより高性能な機体の開発が求められているのだ・・・・・・
そこで・・・・超一流の整備士がそろい、同じく超一流のパイロットがそろっているナデシコに
天才と呼ぶべき頭脳を持ち、兵器開発が単独で可能なテッサを送る事にしたのだ・・・・・
ただ送るだけではネルガルに反対されかねない為正式なアキトの副官として乗り込ませることにしたのだ
ネルガルも当初はこれ以上の軍人の乗艦を反対していたが、アキトの正式な副官と聞き大人しく従った・・・
テッサが乗り込むのと入れ違いでムネタケがナデシコを降りる事になった・・・・・・・
理由は一つ、人材がナデシコに集中してしまっている西欧方面軍の穴埋めとして白羽の矢が立てられたのだ
実は・・・西欧方面軍はそれほど急いで穴埋めする必要はなかったのだが・・・・これは・・・ある女性の策謀とだけ言っておこう
こうして新たな仲間を加え、一人の仲間と離れる事になったナデシコ・・・・・・・
艦長はムネタケとの別れに悲しみ、新たな参謀として加わる事になったテッサを歓迎した
男性クルーの多くはテッサの乗艦に喜びを隠せないといった様子であった・・・・・
そして・・女性クルーの多くは新しい強敵の登場にどう対処するかを考え始めていた・・・・・・
既に未知の歴史へと進んでいく二つの歯車・・・・・
しかし・・・・その先に待つ物はまだ大きくは変わっていない・・・・・
真に歴史の歯車が交わる時・・・・その時こそ・・・・歴史が変革する時なのかもしれない
後書き
今回も軽くながしました、そのぶん内容は薄くなってしまったと思います
しかし・・・今回は次回登場予定のフレームの為にも流すに流せなかった話ですのでどうかご容赦を
それでは・・・・次回お会いしましょう
代理人の感想
前回から気になっていたのですが、原作でテッサが優れてる点は
「科学者・技術者としての能力」と「極めて特殊な艦であるTDDを使いこなす能力」であって、
「軍人としての指揮能力」じゃないはずなんですよね。
(「象徴」としては非常に有能かもしれませんが)
それをあっさり「西欧最高の知将」とか言われたりすると随分と違和感が。